1 / 2
1
しおりを挟む
ーーーーー
ーーーーー
「よしっ、今日もいい感じに焼けたね。」
暖かい陽気に包まれた朝、私はレンガを組み合わせて作られたオーブンでパンを焼いていた。
香ばしくていい匂いがするパンはバゲット。
スープに浸しても、サンドイッチにしてもおいしいパンだ。
「えーっと・・・1,2,3・・・全部で23本焼けたみたいだから・・今日は20本持って行こうかな。」
二日に一回のペースで市場にパンを売りにいってる私は『パン売り』で生計を立ててる。
1本銅貨2枚の金額だ。
「前の世界では考えられないことだよねぇ・・・『パンを売って生活』とか『銅貨』とか・・・。」
ひょんなことから3か月ほど前にこの世界にやって来た私は町の人に助けてもらい、生活の仕方を教わった。
右も左もわからない私にこの世界の人たちは親切に教えてくれ、一人で暮らせるまでになったのだ。
「ガスとか電気がないのはちょっと不便かなーとは思ったけど、慣れればどうってことないし。」
水は井戸から汲み上げ、火は薪を燃やして熾す。
冷蔵庫や冷凍庫なんてないから、使いきれるだけの食材を買ってきて消費する毎日。
まるで・・・ひと昔前の日本の生活を送ってるようだ。
「経済的と言えば経済的よね?食材を余らせることもそんなにないし・・・。」
前の世界では度々問題になっていたフードロス問題。
今更憂いても仕方のないことだけど、ふと前の世界を思い出していた。
「・・・もう私には関係ないし。」
嫌なことを思い出した私は気持ちを切り替えるために棚からリボンの布を取り出した。
腰まである長い髪の毛を一つにまとめ、明るめのリボンでゆるく束ねていく。
そして焼いたパンを木で編んだバスケットに入れ、布巾をかぶせて家を出た。
町の市場までは歩いて30分ほどかかる。
「全部売れてくれたら銅貨40枚の売り上げでしょ?原材料にかかった分を抜いたら・・・17枚くらいの利益かな?ちょっと贅沢な料理でも作ろうかな?」
家の分としてバゲットを少し残してあるからシチューを作って食べるのもいいし、贅沢にローストビーフなんかにしてもいいかもしれない。
余ったローストビーフを次の日にサンドイッチにするのもいい。
「まぁ・・・売れ残ったら困るんだけどね・・・。」
そんなことを考えながら町まで歩く道は両端が緑で覆われてる。
背の低い木から背の高い木までたくさん生えていて、まるで壁のようだ。
そんな壁みたいな木の枝の間から太陽の光が差し込んでいて、漏れ出る光は優しい。
こんなこと、前の世界では感じ取る余裕なんてなかったことだ。
「・・・売れ残ったら騎士団に差し入れでも作ろうかな。私がこの世界に初めて来たときに助けてくれた人たちだし。」
そう、私が初めてこの世界にやってきた3か月前、参道で倒れていた私を助けてくれたのはこの世界のこの国『レゴリス』の騎士団の人たちだった。
明らかに回りとは違う服装をしていたのに保護をしてくれ、この世界のことを教えてくれたのだ。
住む場所も見つけてくれ、仕事の仕方や町の人たちへの紹介なんかもしれくれて、恩しかない人たちだ。
ただ・・・
「・・・『人』って呼んでいいのかな?」
私を保護してくれた騎士団の人たちは私が知ってる『人』ではなかったのだ。
顔の両端についてるハズの耳は頭の上にあり、腰元あたりから尻尾もある。
この世界の人は・・・『獣人』だったのだ。
「耳と尻尾以外は見た目変わらないし?『獣人』っていうくらいだからやっぱり『人』なんだよね?言葉も通じるし・・・。」
不思議なことにこの世界は『男の人が獣人』で『女の人は人間』なのだ。
私が保護してくれた騎士団の人たちはみんな男の人たちで獣人。
町での暮らし方を教えてくれたのは女の人で人間だった。
どちらも優しくていい人たちばかりで・・・右も左もわからなかった3か月前の私は涙を零しながら安心感を覚えたのだった。
「・・・恥ずかし。」
3か月前の自分を思い出してると、ふと近くの木が揺れたのが見えた。
何かと思って見てみると、木の陰からひょこっと顔を出した人がいたのだ。
「ルア!おはよう!」
元気な声で私の前に出てきたのは『コッホ』。
今年15になる猫の獣人だ。
「おはよう、コッホ。」
「今から町行くの?」
「そうよ?今日はバゲットを焼いたの。」
バゲットに掛けていた布巾を取ってコッホに見せると、コッホは鼻を近づけてきて匂いを嗅ぎだした。
「いい匂い・・・」
「ふふ。コッホなら銅貨1枚で売るわよ?」
「!!・・・じゃあ余ったら買わせてもらおうかな、銅貨2枚で売れたほうがいいしね。」
「ありがとう。」
一緒に並んで町に向かい始めた私たち。
私よりも少し背が高いコッホに、ふと『弟』のことを思い出していた。
私がこの世界に来る1か月前に亡くなった・・・『弟』のことを。
(『真』も生きてたら・・・こうやって歩いてくれたのかな。)
そんなことを考えてると、コッホが急に私の顔を覗き込んできた。
「わっ・・・!?」
「まーた弟と俺を重ねてたんじゃない?」
「え・・・そ・・そんなことないよ?」
「ふーん・・・?」
疑うような表情を漏らすコッホの顔は、やっぱり真に似てるような気がした。
一つ年下だったあの子も、こうやって覗き込んできていたのだ。
(ケモノ耳は無かったけど。)
コッホと一緒に20分ほど歩くと、町の市場が見えてきた。
市場の入り口でコッホとは別れ、私はパンを売り歩いていく。
「バゲットはいかがですかー?1本銅貨2枚ですー!」
声をかけながら歩いていくと、私の名前を呼ぶ声が後ろから聞こえてきた。
「ルアちゃーん!パン売っておくれー!」
その声に振り返ると、いつもよくしてくれるおばさんの姿があったのだ。
「レイタさん・・・!」
「ルアちゃんのパンはすごくおいしいからね。2本売ってくれるかい?」
「もちろんですっ、いつもありがとうございますっ。」
布巾を取ってバゲットを2本取り出して、レイタさんが持っていたバスケットに入れる。
レイタさんは私に銅貨を4枚支払ってくれ、私はそのお金を服のポケットに入れた。
「あの小さいパンもまた食べたいからお願いね。」
そう言ってレイタさんは買い物の続きをするために去っていったのだった。
「バターロールのことかな?バターがいるからまた牛乳を瓶に入れて振らないと・・・。」
基本的に生クリームを容器に入れて振り続けるとバターになることは、前の世界で周知されていることだ。
でもこの世界に生クリームは無く、試しにと思って牛乳を振ってみたところバターができたのだった。
(この世界は牛乳を処理する施設なんてないし、搾ったままの牛乳だったからできたってことだよね。自然ってすごい・・・。)
とりあえず今日の帰りに牛乳を買って帰ることに決め、私はパンを売って歩いた。
すれ違う人たちに声をかけていくと、1本、また1本とバスケットの中のパンが無くなっていく。
そして最後は小さな男の子の獣人がおつかいで買いに来てくれて、見事完売したのだった。
「・・・あ、コッホの分が無くなっちゃった。」
うちに置いてある分をおすそ分けすることにし、今度は私の買い物をしていく。
レイタさんの希望であるバターロールを作るために瓶に入った牛乳を三つ買い、レタスやトマトも買っていく。
「あ、塩ももうすぐなくなりそうだったんだった。あと小麦粉と・・・」
他にも卵に調味料にといろいろ買っていくと、私のバスケットはだんだんと山盛りに・・・。
気がつけば持って歩くのも大変なくらいの量になってしまい、私は市場の端でどうしようか思案に暮れることになってしまったのだ。
「うーん・・・買い過ぎたかも・・・。」
山盛りのバスケットを眺めていた私は、家まで1時間以上かけて帰ることを覚悟していた。
牛乳を買ったことから重たいのは仕方ないことなのだ。
「レイタさんにパンをいっぱい買ってもらうことにして、がんばりますか。」
気合を入れてバスケットを持とうとした時、私の手より先にバスケットを持つ手が目に入った。
「沢山買ったんだね、ルア。家まで運んであげるよ。」
ーーーーー
「よしっ、今日もいい感じに焼けたね。」
暖かい陽気に包まれた朝、私はレンガを組み合わせて作られたオーブンでパンを焼いていた。
香ばしくていい匂いがするパンはバゲット。
スープに浸しても、サンドイッチにしてもおいしいパンだ。
「えーっと・・・1,2,3・・・全部で23本焼けたみたいだから・・今日は20本持って行こうかな。」
二日に一回のペースで市場にパンを売りにいってる私は『パン売り』で生計を立ててる。
1本銅貨2枚の金額だ。
「前の世界では考えられないことだよねぇ・・・『パンを売って生活』とか『銅貨』とか・・・。」
ひょんなことから3か月ほど前にこの世界にやって来た私は町の人に助けてもらい、生活の仕方を教わった。
右も左もわからない私にこの世界の人たちは親切に教えてくれ、一人で暮らせるまでになったのだ。
「ガスとか電気がないのはちょっと不便かなーとは思ったけど、慣れればどうってことないし。」
水は井戸から汲み上げ、火は薪を燃やして熾す。
冷蔵庫や冷凍庫なんてないから、使いきれるだけの食材を買ってきて消費する毎日。
まるで・・・ひと昔前の日本の生活を送ってるようだ。
「経済的と言えば経済的よね?食材を余らせることもそんなにないし・・・。」
前の世界では度々問題になっていたフードロス問題。
今更憂いても仕方のないことだけど、ふと前の世界を思い出していた。
「・・・もう私には関係ないし。」
嫌なことを思い出した私は気持ちを切り替えるために棚からリボンの布を取り出した。
腰まである長い髪の毛を一つにまとめ、明るめのリボンでゆるく束ねていく。
そして焼いたパンを木で編んだバスケットに入れ、布巾をかぶせて家を出た。
町の市場までは歩いて30分ほどかかる。
「全部売れてくれたら銅貨40枚の売り上げでしょ?原材料にかかった分を抜いたら・・・17枚くらいの利益かな?ちょっと贅沢な料理でも作ろうかな?」
家の分としてバゲットを少し残してあるからシチューを作って食べるのもいいし、贅沢にローストビーフなんかにしてもいいかもしれない。
余ったローストビーフを次の日にサンドイッチにするのもいい。
「まぁ・・・売れ残ったら困るんだけどね・・・。」
そんなことを考えながら町まで歩く道は両端が緑で覆われてる。
背の低い木から背の高い木までたくさん生えていて、まるで壁のようだ。
そんな壁みたいな木の枝の間から太陽の光が差し込んでいて、漏れ出る光は優しい。
こんなこと、前の世界では感じ取る余裕なんてなかったことだ。
「・・・売れ残ったら騎士団に差し入れでも作ろうかな。私がこの世界に初めて来たときに助けてくれた人たちだし。」
そう、私が初めてこの世界にやってきた3か月前、参道で倒れていた私を助けてくれたのはこの世界のこの国『レゴリス』の騎士団の人たちだった。
明らかに回りとは違う服装をしていたのに保護をしてくれ、この世界のことを教えてくれたのだ。
住む場所も見つけてくれ、仕事の仕方や町の人たちへの紹介なんかもしれくれて、恩しかない人たちだ。
ただ・・・
「・・・『人』って呼んでいいのかな?」
私を保護してくれた騎士団の人たちは私が知ってる『人』ではなかったのだ。
顔の両端についてるハズの耳は頭の上にあり、腰元あたりから尻尾もある。
この世界の人は・・・『獣人』だったのだ。
「耳と尻尾以外は見た目変わらないし?『獣人』っていうくらいだからやっぱり『人』なんだよね?言葉も通じるし・・・。」
不思議なことにこの世界は『男の人が獣人』で『女の人は人間』なのだ。
私が保護してくれた騎士団の人たちはみんな男の人たちで獣人。
町での暮らし方を教えてくれたのは女の人で人間だった。
どちらも優しくていい人たちばかりで・・・右も左もわからなかった3か月前の私は涙を零しながら安心感を覚えたのだった。
「・・・恥ずかし。」
3か月前の自分を思い出してると、ふと近くの木が揺れたのが見えた。
何かと思って見てみると、木の陰からひょこっと顔を出した人がいたのだ。
「ルア!おはよう!」
元気な声で私の前に出てきたのは『コッホ』。
今年15になる猫の獣人だ。
「おはよう、コッホ。」
「今から町行くの?」
「そうよ?今日はバゲットを焼いたの。」
バゲットに掛けていた布巾を取ってコッホに見せると、コッホは鼻を近づけてきて匂いを嗅ぎだした。
「いい匂い・・・」
「ふふ。コッホなら銅貨1枚で売るわよ?」
「!!・・・じゃあ余ったら買わせてもらおうかな、銅貨2枚で売れたほうがいいしね。」
「ありがとう。」
一緒に並んで町に向かい始めた私たち。
私よりも少し背が高いコッホに、ふと『弟』のことを思い出していた。
私がこの世界に来る1か月前に亡くなった・・・『弟』のことを。
(『真』も生きてたら・・・こうやって歩いてくれたのかな。)
そんなことを考えてると、コッホが急に私の顔を覗き込んできた。
「わっ・・・!?」
「まーた弟と俺を重ねてたんじゃない?」
「え・・・そ・・そんなことないよ?」
「ふーん・・・?」
疑うような表情を漏らすコッホの顔は、やっぱり真に似てるような気がした。
一つ年下だったあの子も、こうやって覗き込んできていたのだ。
(ケモノ耳は無かったけど。)
コッホと一緒に20分ほど歩くと、町の市場が見えてきた。
市場の入り口でコッホとは別れ、私はパンを売り歩いていく。
「バゲットはいかがですかー?1本銅貨2枚ですー!」
声をかけながら歩いていくと、私の名前を呼ぶ声が後ろから聞こえてきた。
「ルアちゃーん!パン売っておくれー!」
その声に振り返ると、いつもよくしてくれるおばさんの姿があったのだ。
「レイタさん・・・!」
「ルアちゃんのパンはすごくおいしいからね。2本売ってくれるかい?」
「もちろんですっ、いつもありがとうございますっ。」
布巾を取ってバゲットを2本取り出して、レイタさんが持っていたバスケットに入れる。
レイタさんは私に銅貨を4枚支払ってくれ、私はそのお金を服のポケットに入れた。
「あの小さいパンもまた食べたいからお願いね。」
そう言ってレイタさんは買い物の続きをするために去っていったのだった。
「バターロールのことかな?バターがいるからまた牛乳を瓶に入れて振らないと・・・。」
基本的に生クリームを容器に入れて振り続けるとバターになることは、前の世界で周知されていることだ。
でもこの世界に生クリームは無く、試しにと思って牛乳を振ってみたところバターができたのだった。
(この世界は牛乳を処理する施設なんてないし、搾ったままの牛乳だったからできたってことだよね。自然ってすごい・・・。)
とりあえず今日の帰りに牛乳を買って帰ることに決め、私はパンを売って歩いた。
すれ違う人たちに声をかけていくと、1本、また1本とバスケットの中のパンが無くなっていく。
そして最後は小さな男の子の獣人がおつかいで買いに来てくれて、見事完売したのだった。
「・・・あ、コッホの分が無くなっちゃった。」
うちに置いてある分をおすそ分けすることにし、今度は私の買い物をしていく。
レイタさんの希望であるバターロールを作るために瓶に入った牛乳を三つ買い、レタスやトマトも買っていく。
「あ、塩ももうすぐなくなりそうだったんだった。あと小麦粉と・・・」
他にも卵に調味料にといろいろ買っていくと、私のバスケットはだんだんと山盛りに・・・。
気がつけば持って歩くのも大変なくらいの量になってしまい、私は市場の端でどうしようか思案に暮れることになってしまったのだ。
「うーん・・・買い過ぎたかも・・・。」
山盛りのバスケットを眺めていた私は、家まで1時間以上かけて帰ることを覚悟していた。
牛乳を買ったことから重たいのは仕方ないことなのだ。
「レイタさんにパンをいっぱい買ってもらうことにして、がんばりますか。」
気合を入れてバスケットを持とうとした時、私の手より先にバスケットを持つ手が目に入った。
「沢山買ったんだね、ルア。家まで運んであげるよ。」
12
お気に入りに追加
118
あなたにおすすめの小説
皆で異世界転移したら、私だけがハブかれてイケメンに囲まれた
愛丸 リナ
恋愛
少女は綺麗過ぎた。
整った顔、透き通るような金髪ロングと薄茶と灰色のオッドアイ……彼女はハーフだった。
最初は「可愛い」「綺麗」って言われてたよ?
でも、それは大きくなるにつれ、言われなくなってきて……いじめの対象になっちゃった。
クラス一斉に異世界へ転移した時、彼女だけは「醜女(しこめ)だから」と国外追放を言い渡されて……
たった一人で途方に暮れていた時、“彼ら”は現れた
それが後々あんな事になるなんて、その時の彼女は何も知らない
______________________________
ATTENTION
自己満小説満載
一話ずつ、出来上がり次第投稿
急亀更新急チーター更新だったり、不定期更新だったりする
文章が変な時があります
恋愛に発展するのはいつになるのかは、まだ未定
以上の事が大丈夫な方のみ、ゆっくりしていってください
女性が全く生まれない世界とか嘘ですよね?
青海 兎稀
恋愛
ただの一般人である主人公・ユヅキは、知らぬうちに全く知らない街の中にいた。ここがどこだかも分からず、ただ当てもなく歩いていた時、誰かにぶつかってしまい、そのまま意識を失う。
そして、意識を取り戻し、助けてくれたイケメンにこの世界には全く女性がいないことを知らされる。
そんなユヅキの逆ハーレムのお話。
地味女で喪女でもよく濡れる。~俺様海運王に開発されました~
あこや(亜胡夜カイ)
恋愛
新米学芸員の工藤貴奈(くどうあてな)は、自他ともに認める地味女で喪女だが、素敵な思い出がある。卒業旅行で訪れたギリシャで出会った美麗な男とのワンナイトラブだ。文字通り「ワンナイト」のつもりだったのに、なぜか貴奈に執着した男は日本へやってきた。貴奈が所属する博物館を含むグループ企業を丸ごと買収、CEOとして乗り込んできたのだ。「お前は俺が開発する」と宣言して、貴奈を学芸員兼秘書として側に置くという。彼氏いない歴=年齢、好きな相手は壁画の住人、「だったはず」の貴奈は、昼も夜も彼の執着に翻弄され、やがて体が応えるように……
召喚されたのに、スルーされた私
ブラックベリィ
恋愛
6人の皇子様の花嫁候補として、召喚されたようなんですけど………。
地味で影が薄い私はスルーされてしまいました。
ちなみに、召喚されたのは3人。
2人は美少女な女子高生。1人は、はい、地味な私です。
ちなみに、2人は1つ上で、私はこの春に女子高生になる予定………。
春休みは、残念異世界への入り口でした。
魚人族のバーに行ってワンナイトラブしたら番いにされて種付けされました
ノルジャン
恋愛
人族のスーシャは人魚のルシュールカを助けたことで仲良くなり、魚人の集うバーへ連れて行ってもらう。そこでルシュールカの幼馴染で鮫魚人のアグーラと出会い、一夜を共にすることになって…。ちょっとオラついたサメ魚人に激しく求められちゃうお話。ムーンライトノベルズにも投稿中。
【R18】人気AV嬢だった私は乙ゲーのヒロインに転生したので、攻略キャラを全員美味しくいただくことにしました♪
奏音 美都
恋愛
「レイラちゃん、おつかれさまぁ。今日もよかったよ」
「おつかれさまでーす。シャワー浴びますね」
AV女優の私は、仕事を終えてシャワーを浴びてたんだけど、石鹸に滑って転んで頭を打って失神し……なぜか、乙女ゲームの世界に転生してた。
そこで、可愛くて美味しそうなDKたちに出会うんだけど、この乙ゲーって全対象年齢なのよね。
でも、誘惑に抗えるわけないでしょっ!
全員美味しくいただいちゃいまーす。
ヤンデレ義父に執着されている娘の話
アオ
恋愛
美少女に転生した主人公が義父に執着、溺愛されつつ執着させていることに気が付かない話。
色々拗らせてます。
前世の2人という話はメリバ。
バッドエンド苦手な方は閲覧注意です。
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる