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初デート。
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デート当日・・・
美悠「変なとこないよね!?大丈夫だよね!?」
部屋に置いてある姿鏡で全身を確認しながら着てる服をチェックする。
いつもは道場で会うからラフな格好をしてるけど・・・
せっかくなら『かわいい』って思ってもらいたい。
だから服選びとメイクに時間をかけた。
美悠「・・・もともとそんなにメイクする方じゃないから・・・がっつりじゃないけど、いつもよりは違うハズ・・・」
三門さんへの気持ちを理解?してからいろいろと悩んだけど・・・
やっぱり三門さんのことが気になってる自分がいた。
家のこともあるけど・・・
彼女がいないなら・・・頑張ってみたいとも思う。
美悠「あんまり女の子らしくない私だけど・・・好きになってもらえるように頑張る!」
そう意気込んで私は三門さんとの待ち合わせの場所に向けて出発した。
ーーーーーーーーーー
雄飛side・・・
雄飛(もう来るか?)
朝、10時に美悠のアパートに近い駅前で待ち合わせすることになってる俺たち。
腕時計で今の時間を確認すると、9時55分だった。
雄飛(遅れてくるようなタイプじゃないと思うんだけど・・・。)
そう思いながら辺りを見回すと・・・ちょうど俺の前で足を止めた女の子がいた。
デニムのショートパンツに黒いトップスを着てる。
小さめ花柄の、ガウンのような長さのカーディガンを羽織っていて・・・20歳そこそこな感じがする。
俺に用事でもあるのかと思い、目線を上げて顔を見ると・・・
その子は美悠だった。
雄飛「・・・美悠!?」
美悠「?・・遅れた?ちょっと探したからかな。」
雄飛「そのかっこ・・・・」
美悠「!・・・変?」
雄飛「・・・いや?そんなかっこ初めて見たから・・。」
美悠「・・・へへっ。」
珍しい美悠の格好に驚きながらも、
俺はすぐそばに止めてあった車の助手席のドアを開けた。
雄飛「どうぞ?」
美悠「!?・・・車で行くの!?」
雄飛「あ、酔う?」
美悠「酔わないけど・・・電車だと思ってたから・・。」
雄飛「『ガレット』の店さ、電車じゃちょっと行きにくかったから車で行こうと思って。ほら乗りな?」
美悠「オジャマシマス。」
美悠は助手席に座り、俺は運転席に乗る。
エンジンをかけてナビを起動した。
美悠「どの辺?」
雄飛「ここから車で1時間くらい。」
美悠「へぇー・・・楽しみっ。」
車を走らせる前に、美悠がシートベルトをするのを確認する。
そのとき美悠の足が目に入ってしまい・・・どきっとした。
雄飛(きれいな足・・・。)
運動してるからか引き締まってる足。
真っ白で・・・きれいだった。
美悠「?・・・どうかした?」
雄飛「!!・・・いや、なんでもない。」
美悠がシートベルトをしたのを確認して、車を走らせ始めた。
美悠「私、助手席って初めてー。」
窓の外を見ながら妙に興奮してる美悠。
雄飛「家族で出かけるときは車に乗らなかったのか?」
美悠「乗ったよ?後ろにしか乗ったことない。」
父親が運転で母親が助手席。
それはよくある話だ。
雄飛「へぇー・・・美悠って兄妹とかいる?」
美悠「いない。一人っ子だよ?三門さんは?」
雄飛「俺は兄が一人いるけど・・・一人っ子で一人暮らしとかよく許してもらえたな・・・。」
普通父親が反対しそうだ。
一人娘はなかなか手放せない。
そういう家庭が多い。
美悠「まー・・親の仕事の都合で海外で進学するのは嫌だったし。」
その言葉に俺は驚いた。
雄飛「・・・海外!?ご両親は海外で仕事してんのか!?」
美悠「うん。年末には帰ってくるから私も実家に帰るよ?大学も休みになるし。」
美悠の通ってる大学は『四条大学』。
学費が医大より高いことで有名な大学だ。
よくよく考えれば・・・美悠の家が金持ちなことくらいすぐに分かる・・・。
雄飛「も・・もしかして美悠の家って・・・社会的地位が結構・・・高かったりする・・・?」
どきどきしながら聞くと、美悠は窓の外を見ながら答えた。
美悠「・・・・さぁ、それはどうかな・・。」
雄飛「・・・・。」
聞いちゃいけないことだったのか、美悠は窓の外ばかりを見てる。
前にも実家のことを聞いたとき、あまり話したがらなかったことを思い出した。
雄飛(上手くいってない・・とか?でも恋人でもないのに首は突っ込めれないし・・。)
仕方なく俺は違う話題を振るために考えた。
その時・・・いい匂いが鼻をかすめた。
雄飛「あれ・・・?美悠、風呂入ってきた?」
美悠「?・・・ううん?なんで?」
雄飛「なんか・・・石鹸の匂いがする。」
そういうと美悠は自分の服を少し摘まんだ。
美悠「あぁ、クローゼットにね、石鹸置いてあるから・・・その匂いじゃないかな。」
雄飛「クローゼットに?なんで?」
美悠「この匂いが好きで・・・服に移ればいいなーって思って。」
雄飛「へぇー・・・いいな、そういうの。」
香水の匂いは好きじゃない。
化粧品の匂いも好きじゃない俺は、美悠と好みが合いそうだった。
雄飛(問題は美悠が俺をどう思ってるかってことだけど・・・。)
今日は『弁当のお礼』としての行動。
いつもなら道場で『相手』をしてるだけだけど・・・俺を『男』として見させるには今日がチャンスだと思った。
雄飛(ちょっとは意識してくれよ?・・・美悠。)
そんなことを考えながら他愛のない話を続け、俺たちは目的の『ガレット』があるお店に到着した。
ーーーーーーーーーー
美悠「!!・・・すっごいオシャレなカフェ・・・!」
森の中にひっそりとあるカフェ。
その存在を知ってないと来る人はいないってくらい、看板も何もないとこだ。
木々に囲まれていて、都会の喧騒から解放されてる。
まさに『別世界』だ。
美悠「うわぁ・・・・。」
雄飛「・・・入る?」
美悠「もちろんっ。」
店の入り口に続いてる石畳の道を歩き、俺たちはカフェの中に入った。
カランカラン・・・
店員「いらっしゃいませ、お二人様でしょうか。」
雄飛「はい。」
店員「こちらにどうぞ。」
店員に案内され、俺たちは席に着く。
俺の向かいに座った美悠は、メニューを手に取って・・・俺の方に向けて開き始めた。
雄飛「?・・・美悠?なんで俺に向けてんの?」
美悠「え?だって三門さん、見にくいでしょ?私、反対からでも読めるし。」
前の彼女にはなかった行動。
他人を想えるのは・・・美悠が優しいからだ。
美悠「えーっと・・・あっ!あったあった!『ガレット』!」
目を輝かせながらメニューを指差してる。
その姿は幼く見えて・・・素直に『かわいい』と思った。
雄飛「ガレットだけでいいのか?ケーキは?」
美悠「そんなにお腹に入らないよ?」
雄飛「ふーん?ならあとで別のカフェに行くか。」
美悠「?・・・別の?」
雄飛「この近くに巨大迷路があるからそこも行こうかなーって思ってる。どう?」
そう聞くと美悠はさらに目を輝かせた。
美悠「・・・迷路!?」
雄飛「迷路なら服装も関係なく行けるし・・・行くだろ?」
美悠「行く行く!」
雄飛「なら先に注文だな。」
俺は手を挙げて店員を呼んだ。
雄飛「すみません、注文いいですか。」
店員「すぐに伺いますー。」
言葉の通り、すぐに注文を聞きに来てくれた店員。
ガレットと飲み物を注文して、運ばれてくるのを待った。
ーーーーーーーーーー
美悠「変なとこないよね!?大丈夫だよね!?」
部屋に置いてある姿鏡で全身を確認しながら着てる服をチェックする。
いつもは道場で会うからラフな格好をしてるけど・・・
せっかくなら『かわいい』って思ってもらいたい。
だから服選びとメイクに時間をかけた。
美悠「・・・もともとそんなにメイクする方じゃないから・・・がっつりじゃないけど、いつもよりは違うハズ・・・」
三門さんへの気持ちを理解?してからいろいろと悩んだけど・・・
やっぱり三門さんのことが気になってる自分がいた。
家のこともあるけど・・・
彼女がいないなら・・・頑張ってみたいとも思う。
美悠「あんまり女の子らしくない私だけど・・・好きになってもらえるように頑張る!」
そう意気込んで私は三門さんとの待ち合わせの場所に向けて出発した。
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雄飛side・・・
雄飛(もう来るか?)
朝、10時に美悠のアパートに近い駅前で待ち合わせすることになってる俺たち。
腕時計で今の時間を確認すると、9時55分だった。
雄飛(遅れてくるようなタイプじゃないと思うんだけど・・・。)
そう思いながら辺りを見回すと・・・ちょうど俺の前で足を止めた女の子がいた。
デニムのショートパンツに黒いトップスを着てる。
小さめ花柄の、ガウンのような長さのカーディガンを羽織っていて・・・20歳そこそこな感じがする。
俺に用事でもあるのかと思い、目線を上げて顔を見ると・・・
その子は美悠だった。
雄飛「・・・美悠!?」
美悠「?・・遅れた?ちょっと探したからかな。」
雄飛「そのかっこ・・・・」
美悠「!・・・変?」
雄飛「・・・いや?そんなかっこ初めて見たから・・。」
美悠「・・・へへっ。」
珍しい美悠の格好に驚きながらも、
俺はすぐそばに止めてあった車の助手席のドアを開けた。
雄飛「どうぞ?」
美悠「!?・・・車で行くの!?」
雄飛「あ、酔う?」
美悠「酔わないけど・・・電車だと思ってたから・・。」
雄飛「『ガレット』の店さ、電車じゃちょっと行きにくかったから車で行こうと思って。ほら乗りな?」
美悠「オジャマシマス。」
美悠は助手席に座り、俺は運転席に乗る。
エンジンをかけてナビを起動した。
美悠「どの辺?」
雄飛「ここから車で1時間くらい。」
美悠「へぇー・・・楽しみっ。」
車を走らせる前に、美悠がシートベルトをするのを確認する。
そのとき美悠の足が目に入ってしまい・・・どきっとした。
雄飛(きれいな足・・・。)
運動してるからか引き締まってる足。
真っ白で・・・きれいだった。
美悠「?・・・どうかした?」
雄飛「!!・・・いや、なんでもない。」
美悠がシートベルトをしたのを確認して、車を走らせ始めた。
美悠「私、助手席って初めてー。」
窓の外を見ながら妙に興奮してる美悠。
雄飛「家族で出かけるときは車に乗らなかったのか?」
美悠「乗ったよ?後ろにしか乗ったことない。」
父親が運転で母親が助手席。
それはよくある話だ。
雄飛「へぇー・・・美悠って兄妹とかいる?」
美悠「いない。一人っ子だよ?三門さんは?」
雄飛「俺は兄が一人いるけど・・・一人っ子で一人暮らしとかよく許してもらえたな・・・。」
普通父親が反対しそうだ。
一人娘はなかなか手放せない。
そういう家庭が多い。
美悠「まー・・親の仕事の都合で海外で進学するのは嫌だったし。」
その言葉に俺は驚いた。
雄飛「・・・海外!?ご両親は海外で仕事してんのか!?」
美悠「うん。年末には帰ってくるから私も実家に帰るよ?大学も休みになるし。」
美悠の通ってる大学は『四条大学』。
学費が医大より高いことで有名な大学だ。
よくよく考えれば・・・美悠の家が金持ちなことくらいすぐに分かる・・・。
雄飛「も・・もしかして美悠の家って・・・社会的地位が結構・・・高かったりする・・・?」
どきどきしながら聞くと、美悠は窓の外を見ながら答えた。
美悠「・・・・さぁ、それはどうかな・・。」
雄飛「・・・・。」
聞いちゃいけないことだったのか、美悠は窓の外ばかりを見てる。
前にも実家のことを聞いたとき、あまり話したがらなかったことを思い出した。
雄飛(上手くいってない・・とか?でも恋人でもないのに首は突っ込めれないし・・。)
仕方なく俺は違う話題を振るために考えた。
その時・・・いい匂いが鼻をかすめた。
雄飛「あれ・・・?美悠、風呂入ってきた?」
美悠「?・・・ううん?なんで?」
雄飛「なんか・・・石鹸の匂いがする。」
そういうと美悠は自分の服を少し摘まんだ。
美悠「あぁ、クローゼットにね、石鹸置いてあるから・・・その匂いじゃないかな。」
雄飛「クローゼットに?なんで?」
美悠「この匂いが好きで・・・服に移ればいいなーって思って。」
雄飛「へぇー・・・いいな、そういうの。」
香水の匂いは好きじゃない。
化粧品の匂いも好きじゃない俺は、美悠と好みが合いそうだった。
雄飛(問題は美悠が俺をどう思ってるかってことだけど・・・。)
今日は『弁当のお礼』としての行動。
いつもなら道場で『相手』をしてるだけだけど・・・俺を『男』として見させるには今日がチャンスだと思った。
雄飛(ちょっとは意識してくれよ?・・・美悠。)
そんなことを考えながら他愛のない話を続け、俺たちは目的の『ガレット』があるお店に到着した。
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美悠「!!・・・すっごいオシャレなカフェ・・・!」
森の中にひっそりとあるカフェ。
その存在を知ってないと来る人はいないってくらい、看板も何もないとこだ。
木々に囲まれていて、都会の喧騒から解放されてる。
まさに『別世界』だ。
美悠「うわぁ・・・・。」
雄飛「・・・入る?」
美悠「もちろんっ。」
店の入り口に続いてる石畳の道を歩き、俺たちはカフェの中に入った。
カランカラン・・・
店員「いらっしゃいませ、お二人様でしょうか。」
雄飛「はい。」
店員「こちらにどうぞ。」
店員に案内され、俺たちは席に着く。
俺の向かいに座った美悠は、メニューを手に取って・・・俺の方に向けて開き始めた。
雄飛「?・・・美悠?なんで俺に向けてんの?」
美悠「え?だって三門さん、見にくいでしょ?私、反対からでも読めるし。」
前の彼女にはなかった行動。
他人を想えるのは・・・美悠が優しいからだ。
美悠「えーっと・・・あっ!あったあった!『ガレット』!」
目を輝かせながらメニューを指差してる。
その姿は幼く見えて・・・素直に『かわいい』と思った。
雄飛「ガレットだけでいいのか?ケーキは?」
美悠「そんなにお腹に入らないよ?」
雄飛「ふーん?ならあとで別のカフェに行くか。」
美悠「?・・・別の?」
雄飛「この近くに巨大迷路があるからそこも行こうかなーって思ってる。どう?」
そう聞くと美悠はさらに目を輝かせた。
美悠「・・・迷路!?」
雄飛「迷路なら服装も関係なく行けるし・・・行くだろ?」
美悠「行く行く!」
雄飛「なら先に注文だな。」
俺は手を挙げて店員を呼んだ。
雄飛「すみません、注文いいですか。」
店員「すぐに伺いますー。」
言葉の通り、すぐに注文を聞きに来てくれた店員。
ガレットと飲み物を注文して、運ばれてくるのを待った。
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