12 / 12
不倫という不貞行為
不倫という不貞行為
しおりを挟む
仕事に向かう途中で、古谷璃子が芳子の職場に現れた。
「岬さんの奥様ですよね?」
「そうですけど、どちら様でしょうか?」
「初めまして、ですよね。私は岬さんの同僚の古谷の妻、璃子と申します。少し、お話したいことがあるので、良いでしょうか?」
璃子は色白で茶髪のロング、細身の女性だった。
細身ではあるものの、バストがあり、お尻も上がっていた。スタイルが良かった。
「えっ。あー。眞島さん。私、ちょっとお客さんとお話が」
芳子は同僚の眞島に断りを入れる。
「あ、いいですよ。芳子さん。行って来てください」
「ありがとうございます」
芳子は璃子とカフェに入って話をした。チェーン店の落ち着いたカフェで、二人は話の続きをした。
「あの、旦那の同僚の奥様が何の用でしょうか?」
「……実は、旦那様と別れてください」
「ちょっと。言っている意味が」
「だから、そのままの意味です」
璃子は大きな目で、強く芳子に圧力をかけた。
「ちょっと!あなたに言われる筋合いはない!単なる同僚の奥さんでしょう!帰ってください」
芳子は思わず、両手を机の上に叩いた。その音が店中に響き、視線が集まる。
芳子はそんな視線など、お構いなしに璃子を睨んだ。璃子はそれにも怯まず、芳子に言う。
「私とあなたの旦那様の岬さん、体の相性はいいです。私の旦那も私と岬さんのことを理解していて、私と別れるって」
「は?体の相性がいいとかって。何ですか?旦那はそんなこと……しません」
「奥さん、知らないんですね?私が教えますよ」
璃子は芳子に不倫の詳細を話してきた。その内容は耳を塞ぎたくなる内容だったらしい。
旦那の岬がセックスにおいて、どんなことが好きだとか、どの体位が好きだとか。
芳子は岬のことがわからなくなったらしい。
璃子は芳子に岬とのことを話す際、気分の良さそうな顔をしていたようだ。
人様の旦那を手に入れたと思っていたらしい。
芳子は璃子からその話を聞いた後、岬に電話をしたようだ。
あいにく、電話に出す、このことはまだ岬と話し合っていないらしい。
真理亜は古谷夫妻と、岬の振る舞いに驚いた。自分勝手すぎるのではないかと思えてきた。
その所為で、芳子は傷ついている。やはり、不倫は良いものではない。
芳子は真理亜に不倫の詳細を話すと、涙を流した。
真理亜は芳子を支えた。
「大丈夫ですか?」
「なんとか。離婚しようにも優奈が小さいから。無理なの。どうしたらいいか」
真理亜は芳子の顔を見た。真理亜は先ほどの、聡の書斎から出てきた手紙を思い出した。
聡が手紙の女性と関係を持つことはないと思う。
けれど、もしもそんなことがあったらと想像が尽きなかった。
「芳子さんがどうしたいか?と思います」
「どうしたい?私は。許せないと思った。けど、離婚したくない。だから、私、とことん岬と話し合ってみるよ」
「そう。私は芳子さんのことを応援するよ」
真理亜は芳子の手を取った。
芳子は真理亜に笑いかけた。真理亜は聡の書斎で見つけた手紙のことを黙っておこうと思った。
「じゃあ、お菓子でも食べて元気だそう!」
真理亜は芳子にお菓子が置いてある皿を手前に出す。
芳子は嬉しそうにそのお菓子を食べた。
上手くいってみえる夫婦でも、何か問題を抱えているのかもしれない。
真理亜はひとまず、芳子が冷静さを取り戻したことに安心した。
それから真理亜と芳子は沢山のたわいのない話をした。
時刻は14時を回っていた。そろそろ、幼稚園バスが来る頃だ。
真理亜と芳子は幼稚園バスのお迎えに行くことにした。
自宅マンションを一緒に出て、幼稚園バスの停留所まで真理亜と芳子は歩く。
「ねぇ。真理亜さん。さっき私が言ったこと、誰にも言わないでね」
「勿論だよ。言わないよ。あ、大家さんのことも言わないでね?」
「了解!不倫は良くないことだと思う。けど、正直、ふらふらっと他の人と関係持ちたくなる気持ちも解る」
芳子はふと本音を漏らした。
先ほどの真理亜に、「大家の来宮と関係を持とうとした」ことも少し本音が入っていたのだろう。
「……そうだよね。私もねぇ」
「え!そうなの?真理亜さんも?」
「ううん」
真理亜は今日の竜聖とのキスを思い出す。
あれはぎりぎりで不倫にはならないが、不貞行為になるには違いない。
真理亜は少し反省した。真理亜はふと気になった。
エレベーターで竜聖とキスをしたが、それは防犯カメラに写っていないだろうか。真理亜は心配になってきた。
「どうしたの?真理亜さん」
「うんうん。なんでもない。行こう」
真理亜は仮に、防犯カメラに竜聖とのキスが写っていたとしてもシラを切ろうと思った。
不倫という不貞行為 了
「岬さんの奥様ですよね?」
「そうですけど、どちら様でしょうか?」
「初めまして、ですよね。私は岬さんの同僚の古谷の妻、璃子と申します。少し、お話したいことがあるので、良いでしょうか?」
璃子は色白で茶髪のロング、細身の女性だった。
細身ではあるものの、バストがあり、お尻も上がっていた。スタイルが良かった。
「えっ。あー。眞島さん。私、ちょっとお客さんとお話が」
芳子は同僚の眞島に断りを入れる。
「あ、いいですよ。芳子さん。行って来てください」
「ありがとうございます」
芳子は璃子とカフェに入って話をした。チェーン店の落ち着いたカフェで、二人は話の続きをした。
「あの、旦那の同僚の奥様が何の用でしょうか?」
「……実は、旦那様と別れてください」
「ちょっと。言っている意味が」
「だから、そのままの意味です」
璃子は大きな目で、強く芳子に圧力をかけた。
「ちょっと!あなたに言われる筋合いはない!単なる同僚の奥さんでしょう!帰ってください」
芳子は思わず、両手を机の上に叩いた。その音が店中に響き、視線が集まる。
芳子はそんな視線など、お構いなしに璃子を睨んだ。璃子はそれにも怯まず、芳子に言う。
「私とあなたの旦那様の岬さん、体の相性はいいです。私の旦那も私と岬さんのことを理解していて、私と別れるって」
「は?体の相性がいいとかって。何ですか?旦那はそんなこと……しません」
「奥さん、知らないんですね?私が教えますよ」
璃子は芳子に不倫の詳細を話してきた。その内容は耳を塞ぎたくなる内容だったらしい。
旦那の岬がセックスにおいて、どんなことが好きだとか、どの体位が好きだとか。
芳子は岬のことがわからなくなったらしい。
璃子は芳子に岬とのことを話す際、気分の良さそうな顔をしていたようだ。
人様の旦那を手に入れたと思っていたらしい。
芳子は璃子からその話を聞いた後、岬に電話をしたようだ。
あいにく、電話に出す、このことはまだ岬と話し合っていないらしい。
真理亜は古谷夫妻と、岬の振る舞いに驚いた。自分勝手すぎるのではないかと思えてきた。
その所為で、芳子は傷ついている。やはり、不倫は良いものではない。
芳子は真理亜に不倫の詳細を話すと、涙を流した。
真理亜は芳子を支えた。
「大丈夫ですか?」
「なんとか。離婚しようにも優奈が小さいから。無理なの。どうしたらいいか」
真理亜は芳子の顔を見た。真理亜は先ほどの、聡の書斎から出てきた手紙を思い出した。
聡が手紙の女性と関係を持つことはないと思う。
けれど、もしもそんなことがあったらと想像が尽きなかった。
「芳子さんがどうしたいか?と思います」
「どうしたい?私は。許せないと思った。けど、離婚したくない。だから、私、とことん岬と話し合ってみるよ」
「そう。私は芳子さんのことを応援するよ」
真理亜は芳子の手を取った。
芳子は真理亜に笑いかけた。真理亜は聡の書斎で見つけた手紙のことを黙っておこうと思った。
「じゃあ、お菓子でも食べて元気だそう!」
真理亜は芳子にお菓子が置いてある皿を手前に出す。
芳子は嬉しそうにそのお菓子を食べた。
上手くいってみえる夫婦でも、何か問題を抱えているのかもしれない。
真理亜はひとまず、芳子が冷静さを取り戻したことに安心した。
それから真理亜と芳子は沢山のたわいのない話をした。
時刻は14時を回っていた。そろそろ、幼稚園バスが来る頃だ。
真理亜と芳子は幼稚園バスのお迎えに行くことにした。
自宅マンションを一緒に出て、幼稚園バスの停留所まで真理亜と芳子は歩く。
「ねぇ。真理亜さん。さっき私が言ったこと、誰にも言わないでね」
「勿論だよ。言わないよ。あ、大家さんのことも言わないでね?」
「了解!不倫は良くないことだと思う。けど、正直、ふらふらっと他の人と関係持ちたくなる気持ちも解る」
芳子はふと本音を漏らした。
先ほどの真理亜に、「大家の来宮と関係を持とうとした」ことも少し本音が入っていたのだろう。
「……そうだよね。私もねぇ」
「え!そうなの?真理亜さんも?」
「ううん」
真理亜は今日の竜聖とのキスを思い出す。
あれはぎりぎりで不倫にはならないが、不貞行為になるには違いない。
真理亜は少し反省した。真理亜はふと気になった。
エレベーターで竜聖とキスをしたが、それは防犯カメラに写っていないだろうか。真理亜は心配になってきた。
「どうしたの?真理亜さん」
「うんうん。なんでもない。行こう」
真理亜は仮に、防犯カメラに竜聖とのキスが写っていたとしてもシラを切ろうと思った。
不倫という不貞行為 了
0
お気に入りに追加
14
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる