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1話

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 「そのさぁ、とても言いにくいことではあるんだが……」

後に続けようとしている言葉はわかっていた、ああわかっていたさ。やっぱりわたしとの結婚なんて本当は

嫌だったってそれ一番言われてるから。

「はい、心得ておりますよ!!」

その言葉を聞くと彼はまるで水を得た魚のごとくとたんに元気になったようで

「そうか、最後まで言わずとも理解してくれたか! さすが一度はこのオレが惚れ込んだだけのことはあるな、

まあそういうことだからじゃあもうここから消えてくれるよな、やったぜ。」

小さくガッツポーズをした。

そう、それを快く快諾したわたしは次のステップへ移行するのだった。

頭が悪く自分のことしか考えられないこいつにはわかっていなかったことなのだろうが、そんなもの今までの

態度で散々わかっていた。そしてわたしがそれまでの間、何の準備もしていないと思ってでもいたのだろうか。

隠していたつもりだったようだがそのよそよそしい態度は本人以外には丸わかりだった。



これからこの国を叩き潰し新たな世界を築くためにである!!


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