婚約破棄オブザデッド

droit

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7話

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 生暖かい風が吹く中、家に帰ることもできそうにないので実家へ帰るために道端でスマートフォンを

いじって親へ連絡を試みる。

プルルルルルルルル……プルルルルルルルル……プルルルルルルルル……プルルルルルルルル……プルルルルルルルル……プルルルルルルルル……プルルルルルルルル……

母はでない、父にも連絡する。

プルルルルルルルル……プルルルルルルルル……プルルルルルルルル……プルルルルルルルル……プルルルルルルルル……プルルルルルルルル……プルルルルルルルル……

やはり出ない、夕方だし仕事が忙しいのだろうか、しかたなく近くのカフェにでも入って座りたいところである。

今日は本当に疲れた……肉体的にもだが精神的に……。

しかしこのへんは田舎道のようで人はなかなか通らない。勢いよく降車したもののこんなことなら煽るときには

ちゃんと場所は確認しておくべきだったなと今更ながら後悔し始める。山道に沿って1キロは歩いただろうか、

ようやくエンジン音が聞こえてきた。ようやっと誰か人のいる場所に着いたということなのか。足早にその音の

する方へ向かってみることにしたのだった……。
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