婚約破棄オブザデッド

droit

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1話

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 「わかった、もういい。おまえとの婚約はすべてなかったことにする。今までプレゼントしてやった

アクセサリーやバッグ、てか金も返してもらうからな!!」

(はっ?)

「はああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」


まさかここまでの問題になるとは思わなかった。ただ少しのろけついでにからかっただけのつもりだった。

王子はイケメンで背も高く勉強もスポーツも楽器や絵も上手い完璧超人だったのだ。下級貴族の末裔でしかない

わたしが彼に敵うものなど一つもないと思っていた……が、よくよく話していくうちに一つだけあったことを

知ったのだ。だからこそそこを弄ったらより仲良くなれると信じていた。しかし、まったくの逆効果であった……。

「お前本当最低だな人として!」

「家柄も教養も何もない貴族崩れの娘の分際でよく王子にそんな軽口たたけるわね!!」

「せっかく国の王子をだまくらかして手に入れた地位をそんなことで不意にしてしまうなんて本当田舎貴族の

遺伝子ってのはどうしようもなくらい腐っているみたいだなwww」

「もともとあんたみたいな小便臭い垢ぬけない田舎娘が王子と釣り合うなんて思ってなかったし当然よ。」

「仮にも貴族の端くれであるのなら貴族、いや最低限人としての常識くらい学んでから人里に降りて来い!」

王子の都合の良いところだけ聞いたバカな国民たちはもう言いたい放題である、こっちとしてはそんな気は

なかったのに……。
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