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番外編(捏造ありまくり)
碧×佳乃
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来週辺りから本編再開出来るよう頑張ります。
唐突に書きたくなった碧×佳乃です。
付き合ってる。トラウマも持ってない。
多分最後はハッピーエンド。
***
あっくんに好きだと告白され、最初は断った。
男同士だとかそんな事じゃなくて…あっくんにはもっと素敵な人が現れるだろうし、学生の間だけの過ちなんて、おかしてほしくなかった。
何度目かの告白の時、どうしてそんなに辛そうに断るんだと言われた時思わず泣いて言ってしまった。
『俺はあっくんにふさわしくない』
『あっくんにはもっと素敵な人が現れる』
『もし出会ってしまって俺は捨てたれたらと思うと…』
それ以外も沢山、沢山…時々詰まりながらもぼろぼろと涙をこぼしながらぶつけてしまった。
全て言った後、俺はなんて事を…と血の気が引いた。
ごめんなさい…と今度は謝り続ける俺をあっくんは背中がしなるほど強く抱きしめて俺の耳元で「…仮に佳乃の思う素敵な人が、現れたとしても…佳乃以上に夢中になれる人なんて、現れる訳がない。俺は佳乃を愛してるよ」と囁いた。
それを聞いて俺は、もう、いいか。なんて思って。
…いつか、終わりがくるとしても今のあっくんがこう言ってくれるなら、もう、いいや。
そう思って俺もあっくんの背中に腕を回した。
それが、4年前。
学生の間だけだと思っていたこの関係は今でも続いている。
卒業して大学入学を機にお互い一人暮らしを始めた。
別々の大学へと進学して最初はお互い忙しくて連絡もまめにはとっていなかったけど、時間が空いたら必ず連絡をしていた。
休みが合えば、デートもした。
その度に好きだなぁ、なんて思ってあっくんからも愛されてるなんて思ったりして。
…今は、分からないけど。
最近連絡をとっていてもすぐまたとれなくなったり、よそよそしくなってきて…家に行きたい、と言った俺の願いもずっとまた今度と言われた。
「…やっぱり、こうなるんだよね…」
最後のメッセージに既読がついてから何も音沙汰のないスマホを眺めて溜息を吐く。
最初から、わかっていた事なのに。
…責めるなんて、出来ない。きっと、間違いに気付いてしまったんだと思う。
綴りつくことなんて、俺には出来ない。
俺に出来ることって、なんだろう。
ちゃんと、身を引くこと?
「…そっか、そうだよね」
自己完結して、スマホを操作する。
**
佳乃と付き合う事が出来てもう4年も経った。
卒業して別々の大学へと入学して、会いたい気持ちを抑えながらも必死に佳乃の気持ちをつなぎとめた。
会いたいと言ってくれる佳乃をもっと好きになって、守りたいと強く思って。
お互い落ち着いた頃、俺はある決心をした。
「…ここにしよう」
佳乃と、一緒に暮らすことを。
驚く顔が見たくて、でも言ってしまいそうになるから連絡も必要最低限になってしまって…ああ、今すぐ抱きしめたい。
不安そうな佳乃に心の中で謝りながらも、大丈夫だ、なんて勝手に思って色々な準備に必死になっていた。
そして、やっと全部終わって佳乃に連絡を取ろうとスマホを取り出すと佳乃からメッセージがきていた。
それを見て俺は頭が真っ白になりスマホを床に落とした。
そこに書いてあったメッセージは
『あっくん、幸せになって。ごめんね。さようなら。ありがとう』
だった。
暫く固まってしまった後ハッと意識を戻してすぐに電話をかけた。
しかし、そこから聞こえる音は佳乃のかわいい声ではなく女性の機械音で『おかけになった電話番号は現在使われておりません』という声だった。
急いで外に出て佳乃の家を目指して走る。
どうか、間に合って欲しいと思いながら。
**
次で終わります!
唐突に書きたくなった碧×佳乃です。
付き合ってる。トラウマも持ってない。
多分最後はハッピーエンド。
***
あっくんに好きだと告白され、最初は断った。
男同士だとかそんな事じゃなくて…あっくんにはもっと素敵な人が現れるだろうし、学生の間だけの過ちなんて、おかしてほしくなかった。
何度目かの告白の時、どうしてそんなに辛そうに断るんだと言われた時思わず泣いて言ってしまった。
『俺はあっくんにふさわしくない』
『あっくんにはもっと素敵な人が現れる』
『もし出会ってしまって俺は捨てたれたらと思うと…』
それ以外も沢山、沢山…時々詰まりながらもぼろぼろと涙をこぼしながらぶつけてしまった。
全て言った後、俺はなんて事を…と血の気が引いた。
ごめんなさい…と今度は謝り続ける俺をあっくんは背中がしなるほど強く抱きしめて俺の耳元で「…仮に佳乃の思う素敵な人が、現れたとしても…佳乃以上に夢中になれる人なんて、現れる訳がない。俺は佳乃を愛してるよ」と囁いた。
それを聞いて俺は、もう、いいか。なんて思って。
…いつか、終わりがくるとしても今のあっくんがこう言ってくれるなら、もう、いいや。
そう思って俺もあっくんの背中に腕を回した。
それが、4年前。
学生の間だけだと思っていたこの関係は今でも続いている。
卒業して大学入学を機にお互い一人暮らしを始めた。
別々の大学へと進学して最初はお互い忙しくて連絡もまめにはとっていなかったけど、時間が空いたら必ず連絡をしていた。
休みが合えば、デートもした。
その度に好きだなぁ、なんて思ってあっくんからも愛されてるなんて思ったりして。
…今は、分からないけど。
最近連絡をとっていてもすぐまたとれなくなったり、よそよそしくなってきて…家に行きたい、と言った俺の願いもずっとまた今度と言われた。
「…やっぱり、こうなるんだよね…」
最後のメッセージに既読がついてから何も音沙汰のないスマホを眺めて溜息を吐く。
最初から、わかっていた事なのに。
…責めるなんて、出来ない。きっと、間違いに気付いてしまったんだと思う。
綴りつくことなんて、俺には出来ない。
俺に出来ることって、なんだろう。
ちゃんと、身を引くこと?
「…そっか、そうだよね」
自己完結して、スマホを操作する。
**
佳乃と付き合う事が出来てもう4年も経った。
卒業して別々の大学へと入学して、会いたい気持ちを抑えながらも必死に佳乃の気持ちをつなぎとめた。
会いたいと言ってくれる佳乃をもっと好きになって、守りたいと強く思って。
お互い落ち着いた頃、俺はある決心をした。
「…ここにしよう」
佳乃と、一緒に暮らすことを。
驚く顔が見たくて、でも言ってしまいそうになるから連絡も必要最低限になってしまって…ああ、今すぐ抱きしめたい。
不安そうな佳乃に心の中で謝りながらも、大丈夫だ、なんて勝手に思って色々な準備に必死になっていた。
そして、やっと全部終わって佳乃に連絡を取ろうとスマホを取り出すと佳乃からメッセージがきていた。
それを見て俺は頭が真っ白になりスマホを床に落とした。
そこに書いてあったメッセージは
『あっくん、幸せになって。ごめんね。さようなら。ありがとう』
だった。
暫く固まってしまった後ハッと意識を戻してすぐに電話をかけた。
しかし、そこから聞こえる音は佳乃のかわいい声ではなく女性の機械音で『おかけになった電話番号は現在使われておりません』という声だった。
急いで外に出て佳乃の家を目指して走る。
どうか、間に合って欲しいと思いながら。
**
次で終わります!
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