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体育祭
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その後しばらく撫でられた俺の頭はぐしゃぐしゃになっていた。
その髪の毛を直してくれたのはいつの間にかそばにいた、先ほどの担当さんだった。
び、びっくりした…。
「い、いつの間に…?」
「えぇ~?さっきからいたよぉ~?」
「え!?」
「あはは~変な顔ぉ~。」
変な顔なのは知ってます!!
むにむにと今度はほっぺたを触られてもはやおもちゃだ。
「…やめてやれ。」
「んも~なぁに~?君に関係ないじゃぁん?」
「…そろそろスタートだぞ。」
「…はいはぁい。あっち行こぉ~。」
突然不穏な空気を醸し出した2人に驚いた。本当に突然すぎてついていけなかった…。
ゆるふわくんに腕を引かれスタート位置に並ぶ。
この後何が待ってるんだろう…早く終わって欲しい…。
「みんな並んだみたいだねぇ~!じゃあよーいどーん☆」
はっや!!
慌てて走り出すけど慌てすぎて転んでしまった。
「いたい…。」
ついてなさすぎるよ…よいしょ、と立ち上がれば「だいじょうぶぅ?」とゆるふわくんが心配そうに聞いてきた。
え、なんでまだいるの!?
「ゆ、…なんでまだここに…?」
思わずゆるふわくんて言いそうになっちゃった。
「一緒に行こうと思ってぇ~。」
「嬉しいけど…いいの?」
「いいのいいのぉ~。」
遠足でもないのに一緒に手を繋いで行くなんて、初めてだ。
…友達、ぽい。のかな。
にやにやと緩む顔をバレまいと必死に隠そうとしてたけど、ゆるふわくんにはバレバレだったらしい。
後から聞いた話なんだけど、それを言われた時はあまりの恥ずかしさに埋まってしまいたかった。
***
短いですが…。
その髪の毛を直してくれたのはいつの間にかそばにいた、先ほどの担当さんだった。
び、びっくりした…。
「い、いつの間に…?」
「えぇ~?さっきからいたよぉ~?」
「え!?」
「あはは~変な顔ぉ~。」
変な顔なのは知ってます!!
むにむにと今度はほっぺたを触られてもはやおもちゃだ。
「…やめてやれ。」
「んも~なぁに~?君に関係ないじゃぁん?」
「…そろそろスタートだぞ。」
「…はいはぁい。あっち行こぉ~。」
突然不穏な空気を醸し出した2人に驚いた。本当に突然すぎてついていけなかった…。
ゆるふわくんに腕を引かれスタート位置に並ぶ。
この後何が待ってるんだろう…早く終わって欲しい…。
「みんな並んだみたいだねぇ~!じゃあよーいどーん☆」
はっや!!
慌てて走り出すけど慌てすぎて転んでしまった。
「いたい…。」
ついてなさすぎるよ…よいしょ、と立ち上がれば「だいじょうぶぅ?」とゆるふわくんが心配そうに聞いてきた。
え、なんでまだいるの!?
「ゆ、…なんでまだここに…?」
思わずゆるふわくんて言いそうになっちゃった。
「一緒に行こうと思ってぇ~。」
「嬉しいけど…いいの?」
「いいのいいのぉ~。」
遠足でもないのに一緒に手を繋いで行くなんて、初めてだ。
…友達、ぽい。のかな。
にやにやと緩む顔をバレまいと必死に隠そうとしてたけど、ゆるふわくんにはバレバレだったらしい。
後から聞いた話なんだけど、それを言われた時はあまりの恥ずかしさに埋まってしまいたかった。
***
短いですが…。
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