僕は平凡に生きたい

学園生活

16

ご飯を食べ終え、少し話した後昼休みは終わった。
俺、あんまり運動得意じゃないし目立たない競技がいいなぁ…。
人気なさそうな人が少ないやつ…。

「じゃー種目決めてくぞーって事で、1人二種目この中から選べー。」

そう言って先生が黒板に名前を書いていく。
わー結構あるなぁ。取り敢えず様子見。

書き終わった先生が「出たいとこに名前書いてくれ。」と言った瞬間生徒たちが一気に黒板に群がる。え、こわ。

種目決めってこんなに争いが起きるものだったっけ…？
俺の知ってるものじゃない…。

ぽかーんとその光景を見つめていると、いつのまにか京くんが隣に座っていた。

「わ、びっくりした。いつのまに…？」

「少し前から。佳乃ちゃん全然気付いてくれないからさぁ。」

「えっご、ごめん！この光景にびっくりしちゃって…。」

「あはは、そうだよね。俺はこれが当たり前だったけど、佳乃ちゃんみたいに外部から入学した子は驚くよね。」

「…なんでこんなに争ってるの？」

「あー…まあ、なんていうか…体育祭の日になったら分かるよ…。」

「ええ！？当日！？…まぁ、いいんだけど…。」

当日にならないとこの光景の意味がわからないって、そんな事ある？それにもびっくりだよ。

みんなが書き終わったのかぞろぞろとまた席に戻ってくる。
そろそろ俺も書きに行こう。何が余ってるかなぁ。

「あ、障害物競走。これにしよう。」

「…佳乃ちゃんそれ出るの？」

「うん。あんまり目立たなさそうだし！」

「…」

「？やめた方がいいの？」

「や、そういうわけじゃないんだけどさ…。」

「？」

微妙な顔した京くんに首を傾げる。
障害物競走以外だと、リレーとかしかないし…それはちょっと…。
借り物競走とかもあるんだ。二種目って言ってたし、あとはこれにしとこ。

運動は得意じゃないけど、わくわくするなぁ！

にこにことする俺に対して、京くんは苦虫を噛んだような顔をしてた。

出たいものがなかったのかな？


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ありがとうございます！全然話が進まなくてすみません！！！！！！！！！