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入学式
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「それでは、ただいまよりーーーー…」
とうとう入学式が始まった。
…さっきから気になってたんだけど、先生といい…生徒といい…顔面偏差値高い人多くない…?
どうなってるの…?そんな基準あったの…?
いや、それならどうして俺がこの学校に入れるんだって。
「はっ…もしや箸休めのような…存在…!?」
「佳乃ちゃん、さっきから何言ってるの?」
「え、声に出てた?」
「うん、ばっちり」
はっっっっずかしい!!!
しかもこんな静かな場で…ってそんなことないな、ざわざわしてる。
「ねぇ京くん。なんでこんなにざわざわしてるの?」
「ん~?あ~生徒会が出てきたからじゃな~い?」
怠そうにステージの方に目を向ける京くんにつられて、俺もステージを見た。
げ、芸能人…!?
なんかすごくかっこいい人たちがいる…。
ぽかんと見つめていると、自己紹介が始まった。
ゆったりとした足取りで前に進み、じっとこちらを見つめながら男は言う。
「生徒会会長、龍宮寺紘雅だ。…俺に迷惑をかけない程度に、この生活を謳歌してほしいと思う」
少しだけ口角を上げて会長は次の男にバトンタッチした。
「生徒会副会長の、水流文也と申します。皆さんの高校生活が素晴らしいものになることを願っております」
にこりと笑みを浮かべ頭を軽く下げる男は、すごく綺麗な人だった。…体調はもう大丈夫なのかな。
さっきより顔色はいいけどあまり無理をするとまた…。
「生徒会会計の穂夏槙で~す。よろしくねぇ~」
ゆるゆるとした話し方で人懐こい笑みを浮かべる男。
一言話してすぐに座った。
「…生徒会、書記…蓮池時雨…よろ、しく…」
眠そうな声で簡潔に言うとふら~っと椅子に座った。
今にも眠りにつきそうだ。
とうとう入学式が始まった。
…さっきから気になってたんだけど、先生といい…生徒といい…顔面偏差値高い人多くない…?
どうなってるの…?そんな基準あったの…?
いや、それならどうして俺がこの学校に入れるんだって。
「はっ…もしや箸休めのような…存在…!?」
「佳乃ちゃん、さっきから何言ってるの?」
「え、声に出てた?」
「うん、ばっちり」
はっっっっずかしい!!!
しかもこんな静かな場で…ってそんなことないな、ざわざわしてる。
「ねぇ京くん。なんでこんなにざわざわしてるの?」
「ん~?あ~生徒会が出てきたからじゃな~い?」
怠そうにステージの方に目を向ける京くんにつられて、俺もステージを見た。
げ、芸能人…!?
なんかすごくかっこいい人たちがいる…。
ぽかんと見つめていると、自己紹介が始まった。
ゆったりとした足取りで前に進み、じっとこちらを見つめながら男は言う。
「生徒会会長、龍宮寺紘雅だ。…俺に迷惑をかけない程度に、この生活を謳歌してほしいと思う」
少しだけ口角を上げて会長は次の男にバトンタッチした。
「生徒会副会長の、水流文也と申します。皆さんの高校生活が素晴らしいものになることを願っております」
にこりと笑みを浮かべ頭を軽く下げる男は、すごく綺麗な人だった。…体調はもう大丈夫なのかな。
さっきより顔色はいいけどあまり無理をするとまた…。
「生徒会会計の穂夏槙で~す。よろしくねぇ~」
ゆるゆるとした話し方で人懐こい笑みを浮かべる男。
一言話してすぐに座った。
「…生徒会、書記…蓮池時雨…よろ、しく…」
眠そうな声で簡潔に言うとふら~っと椅子に座った。
今にも眠りにつきそうだ。
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