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あっは、しんど
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焼き鳥?のような串に肉が刺さったものと、ポテトのようなものが刺さったものを2本ずつ買って家に帰る。
…異世界だし、仕方ねぇけど…これはなんの肉なんだ?
そんな俺の考えを読み取ったのか神様が「これは、グァルグっていう、モンスターのお肉、です…」と説明してくれた。
ぐ、ぐぁるぐ…?なんとも発音しにくい名前だな!
「へー。やっぱモンスターって食べ物になるんだな」
「そう、ですね…冒険者たちが狩ってきたモンスターを買い取って、それを…一般市民用に売って、という感じ、です」
「ふぅん…異世界っていってもそこら辺はあっちと変わらないんだな」
そんな会話をしながら道のりを歩く。話しながら歩いてるとあっという間だよなぁ。
家に着くなり机の上に買ってきたものを置いて、神様を椅子におろす。
俺の腕に収まる神様が可愛くて自分で歩くという神様を無視して抱っこしていた。
…半泣きになってた神様も可愛くて、あぁもうダメだな、なんて。
「…さ、食べるか」
「は、はい!」
串に刺さった肉のにおいをすんすんと嗅ぐ。…う、めちゃくちゃ食欲をそそる匂いだ。
はぐ、と噛んだ瞬間、じゅわ…と肉汁が溢れ出す。
ぅえ!?そんなジューシーな肉なの!?びっくりしたわ…。
もぐもぐと味わいながらちらりと神様を見ると、ハムスターのような状態になっていた。
思わず吹き出しそうになったけど、こらえて観察する。
神様は俺が見ている事に気が付いていないようだ。
口の中いっぱいにして頬張る姿はまさにハムスター。
…あーかわいい。
一生懸命噛んでいるんだろうなぁ…。
じーっと自分の肉そっちのけで神様を見ていたので、流石に神様は気づいたみたいだ。
あ、赤くなった。…本当になんで小さい神様はこんなにかわいいんだ。
ふ、と笑いながら自分も食べるのを再開する。
うんうん。こんなに美味いしな。頬張りたくなるのもわかるわ。
**
「さーってと。掃除再開するか」
「あ、あのぅ…」
「ん?なんだ?」
腹一杯になって本当はかなーーーーり眠たいけど、そんな事も言ってられない。
ゴミを先に片付けて掃除の準備をしていると、神様がそろーっと近寄ってきて話しかけてきた。
「ぇと、魔法を使えば、多分、すぐ…終わると思うん、です、が…」
「……確かに、それもそうだな」
魔法の感覚がまるでないからすぐ忘れるんだよな。
魔法、魔法か…っていってもなぁ…どうしたらいいのやら。
うーんと悩んでいる俺を見て神様は「ぁっ…ど、どんな風にしたいって、思えば…貴方の場合は、だいたいなんでも…できますっ」と助言してくれた。
ほう。なんか俺すごいのな。
「どんな風に…か。うーん…そうだなぁ…」
例えば、あっちでいう、モデルハウス、みたいな?
と、考えれば一瞬部屋の中が青い光に包まれ、驚いて咄嗟に目を瞑る。
「ぅおっ!?……………びっくりした」
あっという間にその光はおさまって、恐る恐る目を開けば目の前には先ほどとは比べものにならない綺麗に片付けられた部屋が広がっていた。…絶対にこういう風につかわないんだろうけど、魔法って便利だな。
…異世界だし、仕方ねぇけど…これはなんの肉なんだ?
そんな俺の考えを読み取ったのか神様が「これは、グァルグっていう、モンスターのお肉、です…」と説明してくれた。
ぐ、ぐぁるぐ…?なんとも発音しにくい名前だな!
「へー。やっぱモンスターって食べ物になるんだな」
「そう、ですね…冒険者たちが狩ってきたモンスターを買い取って、それを…一般市民用に売って、という感じ、です」
「ふぅん…異世界っていってもそこら辺はあっちと変わらないんだな」
そんな会話をしながら道のりを歩く。話しながら歩いてるとあっという間だよなぁ。
家に着くなり机の上に買ってきたものを置いて、神様を椅子におろす。
俺の腕に収まる神様が可愛くて自分で歩くという神様を無視して抱っこしていた。
…半泣きになってた神様も可愛くて、あぁもうダメだな、なんて。
「…さ、食べるか」
「は、はい!」
串に刺さった肉のにおいをすんすんと嗅ぐ。…う、めちゃくちゃ食欲をそそる匂いだ。
はぐ、と噛んだ瞬間、じゅわ…と肉汁が溢れ出す。
ぅえ!?そんなジューシーな肉なの!?びっくりしたわ…。
もぐもぐと味わいながらちらりと神様を見ると、ハムスターのような状態になっていた。
思わず吹き出しそうになったけど、こらえて観察する。
神様は俺が見ている事に気が付いていないようだ。
口の中いっぱいにして頬張る姿はまさにハムスター。
…あーかわいい。
一生懸命噛んでいるんだろうなぁ…。
じーっと自分の肉そっちのけで神様を見ていたので、流石に神様は気づいたみたいだ。
あ、赤くなった。…本当になんで小さい神様はこんなにかわいいんだ。
ふ、と笑いながら自分も食べるのを再開する。
うんうん。こんなに美味いしな。頬張りたくなるのもわかるわ。
**
「さーってと。掃除再開するか」
「あ、あのぅ…」
「ん?なんだ?」
腹一杯になって本当はかなーーーーり眠たいけど、そんな事も言ってられない。
ゴミを先に片付けて掃除の準備をしていると、神様がそろーっと近寄ってきて話しかけてきた。
「ぇと、魔法を使えば、多分、すぐ…終わると思うん、です、が…」
「……確かに、それもそうだな」
魔法の感覚がまるでないからすぐ忘れるんだよな。
魔法、魔法か…っていってもなぁ…どうしたらいいのやら。
うーんと悩んでいる俺を見て神様は「ぁっ…ど、どんな風にしたいって、思えば…貴方の場合は、だいたいなんでも…できますっ」と助言してくれた。
ほう。なんか俺すごいのな。
「どんな風に…か。うーん…そうだなぁ…」
例えば、あっちでいう、モデルハウス、みたいな?
と、考えれば一瞬部屋の中が青い光に包まれ、驚いて咄嗟に目を瞑る。
「ぅおっ!?……………びっくりした」
あっという間にその光はおさまって、恐る恐る目を開けば目の前には先ほどとは比べものにならない綺麗に片付けられた部屋が広がっていた。…絶対にこういう風につかわないんだろうけど、魔法って便利だな。
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