僕は平凡に生きたい-新-

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あれから黙々と作業をしてしばらく経った頃副会長さんの「そろそろ帰ろうか」という声にやっと解放されるのかと、ほっと息を吐き出した。


やっと…やっとこの地獄の空気、場所から解放される…！


しゅばばばっと荷物を片付け「で、ででは！お先、に…！」と頭を下げて扉を開け出ようとした所で後ろから伸びてきた手に扉を閉められてしまった。

ぎぎぎと錆びたブリキのおもちゃのように後ろを振り返ればにやりと悪そうな顔をした会長さんが僕を見下ろしていた。


「ひっ……あ、あのあの…なななにか…？」
「ふん…なぁに、新入生と親睦を深めようと思っただけだぜ？何をそんなに怖がってんだァ？」


いや貴方の顔が怖すぎるからですけど。

などとそんな事は思っても口に出す事は絶対に出来ないので(というかしたくない)ぶんぶんと首を振って怖がっていないという意思表示だけしてみる。

まあなんの説得力もないと思うけどね！


「じゃ、帰るぞ」
「……あ、はい……どうぞ……？」


何の報告だ。あ、僕が扉の前にいて邪魔ってこと！？
何俺より先に帰ってんだって！？
それは本当に、誠に、申し訳ございません！！！
だけど僕は一分一秒でも早くここから去りたいんです！！

しかしやはりそんな事言えもしないので、ススス…と扉から離れると会長さんが「あ゛？」と凄んできた。



…………あんた絶対高校生じゃないだろ！！！！！！！











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ちょっと読み返してて気付いた事件があるんですけど…。
このお話は他サイトと同時更新してたんですが、この一個前の話を他サイトで更新した時こちらにアップするの忘れてて…。
なんと一個前から違う展開になってます。なんてこった。
ベース的には変わらないから大丈夫かなぁとは思いますが…人間、後で、なんて回しちゃいけないなと実感しました。気をつけます。
同じ話に戻せたらいいな…。