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序章 詩

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君を見たれば、やさしき喜び
その甘きまなざしよりわが上に流れ来ぬ。
わが心は残りなく君がかたえにあり、
わが息吹も君を思わぬはなかりき。
バラ色の春の空あい
君が愛らしき面ざしを包みぬ。
わがために君が示せる優しさは、おお神々よ、
わが望みを超え、我が分に過ぎたり。

されど――愛さるるは何たる幸福ぞ!
                               ゲーテの詩より
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