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第四章 砂漠の国ハシント
クロードVSハシントの魔法使い
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クロードだけでなく、ノエリア、シュザンヌも、三人とも、「また騙されているのだろうか」という思いはあったはずであった。しかし、どんなものでもいいから、手掛かりとなる情報が欲しいのもまた事実であった。
「そのお申し出はありがたく存じますが、あいにく我々は―――」とクロードが言いかけた途端、
「その方に会わせてください!私はノエリア、ノエリア・ギヨンと言います」と、ノエリアがベンチから立ち上がって、その男に言ってしまった。
「ノエリア、あんまり本名を旅の途中で口にするなって……」と、クロードがノエリアにささやく。思わず、彼女を止めようと、彼はノエリアの手を引いて、ベンチに座るよう言ってみた。
「クロード、止めないで。今までとは違うタイプの情報が手に入りそうじゃない。その人に、会ってみましょうよ!今は、どんな情報でもほしいでしょ。たとえその情報が違っていたとしても、それでもそれも覚悟の上で、探してみないと、見つかるものも見つからないわ。質より量で勝負よ。下手な鉄砲も数撃てば当たるっていうじゃない!」
「お嬢さんによれば、我々の情報は、どうやら嘘と思われているようで」その男がにこやかな笑みを崩さず言った。
「あっ、いいえ、とんでもない。ただ、そういう可能性もあるってことで……。私たち、なにぶん、この三日間で、かなり騙されてきたものですから……」と、ノエリアが顔を真っ赤にして言う。
「いいんですよ。お気になさらず。我々の情報は、実はドラゴンに関するものからは少し離れたものでして。ドラゴンの里についての情報はないのですが、ユニコーンに関する情報を持っているのです。それをあなた方に提供したいと、その方がおっしゃっています」
「ユニコーンね、なるほど」とクロードが言った。
「伝説というか、噂には聞いています。ユニコーンの中には、ドラゴンと通じるものもいる、と。貴方は、そのことをおっしゃっているのですね。まずユニコーンに会って、そこからドラゴンへ通じる手がかりはないか、探してみるのも一興、ということですか」
「ええ、まさにおっしゃる通り」
「分かりました。そのお話、お伺いしましょう。ただし、その方に会いに行くのは、俺一人で……」
「いいえ、私たちも行きます!」とシュザンヌ。
「お前たちは危ないからここで待ってろよ」とクロードが二人にささやいた。
「私にもできることはあるかもしれないわ!役に立てるかもしれない。行ってもいいでしょ?」シュザンヌは引き下がらない。ノエリアも頷く始末だ。
「分かった……ただし、俺から絶対に離れるなよ」
そういって、3人はその男に案内されて、バザールの町の喧噪からやや離れた、街の中の路地裏のようなところに入っていった。と言っても、乾燥した赤茶色の土でできた建物が多く立ち並ぶため、日がややかげって、少し薄暗いだけであったものの。
15分ほど歩いて、三人はとある4~5階建ての建物の中に案内された。
「ここがそのお方の住むお屋敷です。どうぞ、中へ。靴はもちろん、履いたままで結構です」
「分かりました」と言って、クロードがまず先に入る。
雰囲気の良い玄関だった。観葉植物のような縦に長い植物が、玄関口の左右に飾られている。赤茶色というより、レンガ色、オレンジ色の、落ち着いた雰囲気の壁には、いくつかの小さな絵画が飾られており、それが、その「お方」の財力を示しているように感じられた。
「どうぞ、奥へお進みください」と、男が手で指し示す。
クロード、ノエリア、シュザンヌの順で中へ進んでいく。少し長めの廊下だ。クロードは、相変わらず、表には出さないが、警戒は解いていない。
召使いと思われる二人の女性が、廊下の終わりを告げる、大きめの扉を静かに開けた。扉には、草模様の装飾。
扉を開けた先には、中央に鎮座された、立派な椅子に座る、一人の男がいた。左右には、二人の、少し変わった衣装を着た男が、二人立っている。
中央の男が、クロード達一行を見るなり、椅子から立ち上がって、両手を広げ、歓迎の意を示した。歳は30代か40代半ばだろうか、まだ若いが、ある程度歳をとっていることは伺える。
「ようこそ、いらっしゃいました、クロード様。お話は伺っております」
「こちらこそ、お招きいただいてありがとうございます」クロードが、ちょっとした違和感を感じつつも、挨拶を返した。
「見たところ、お連れ様お二人は、女性のようで」
その立派なマントを着た男が、ノエリアとシュザンヌをじろっと眺めた。
「これはいい商品になりそうですね」と、その男が言った瞬間、召使いの女性二人が、3人の後ろの、入ってきた大き目の扉を、手早くしめ、ガチャンと大きな音をたてて、鍵をしめた。
とっさに、クロードが、ノエリアとシュザンヌ二人の手を握る。そして、二人を自分の近くに引き寄せた。
よく見れば、男の背後にあった隠し扉から、武装した男たちが、7~8人、ぞろぞろと出てきた。みな、盗賊風情の恰好をしている。今までの温厚そうだった部屋の雰囲気が、一気にガラリと変わる。
ノエリアが、「ひっ」と小さく悲鳴を上げる。一方のシュザンヌは、戦闘態勢に入った従兄の雰囲気を察知し、自分も、魔法の剣を出して、役に立とうと、詠唱を始めたところだった。しかし、いかんせん、困ったことに、シュザンヌの魔法の力量では、詠唱しだしてから2~3分しないと、剣を出すことはできない。彼女はもともと戦闘系の魔法なんて習っていないし、魔法の訓練も、たいして受けていないのだ。
「シュザンヌ、やめろ、ここは俺がなんとかするから、お前はノリエアを連れて、部屋の隅へ……っと!」
クロードが指示を出そうとしたとき、武装した盗賊の一人が、うなり声をあげて3人につっかかってきた。
クロードは、ちっと舌打ちし、「シャインソード」と小さく呟いて、右手に、彼自身の魔力を使ってできた光の剣を作り出した。しかし、その一瞬、彼は右手に握っていたノエリアの手を、離した。
クロードは、剣を片手に、二人の前に立ち、かばうようにして、その男と応戦した。クロードと、数人の男が、キーン、という音を立てながら、剣で応戦していく。
シュザンヌは、はっとして我に帰り、とっくにやめていた詠唱のことは忘れ、ノエリアの手を引いて、部屋の安全なスペースへ逃げようとした。しかし、召使いの女性二人も、気づけば長い槍のような剣を手にして、じりじりと二人にせまってくる。
クロードの方は、一計があったので、それをすることにした。彼の強力な魔法の剣なら、盗賊の男たちの持つ、金属でできた普通の剣ごと切ってしまうのは簡単であった。
彼は、魔法の剣で彼らの剣をはじき、剣ごと切り伏せつつ、詠唱を始めた。
片手で剣を、片手で詠唱のための魔法陣を、空中に描く。
「我、詠唱せす、ここに誓う、来たれ、イフリート!」
「そのお申し出はありがたく存じますが、あいにく我々は―――」とクロードが言いかけた途端、
「その方に会わせてください!私はノエリア、ノエリア・ギヨンと言います」と、ノエリアがベンチから立ち上がって、その男に言ってしまった。
「ノエリア、あんまり本名を旅の途中で口にするなって……」と、クロードがノエリアにささやく。思わず、彼女を止めようと、彼はノエリアの手を引いて、ベンチに座るよう言ってみた。
「クロード、止めないで。今までとは違うタイプの情報が手に入りそうじゃない。その人に、会ってみましょうよ!今は、どんな情報でもほしいでしょ。たとえその情報が違っていたとしても、それでもそれも覚悟の上で、探してみないと、見つかるものも見つからないわ。質より量で勝負よ。下手な鉄砲も数撃てば当たるっていうじゃない!」
「お嬢さんによれば、我々の情報は、どうやら嘘と思われているようで」その男がにこやかな笑みを崩さず言った。
「あっ、いいえ、とんでもない。ただ、そういう可能性もあるってことで……。私たち、なにぶん、この三日間で、かなり騙されてきたものですから……」と、ノエリアが顔を真っ赤にして言う。
「いいんですよ。お気になさらず。我々の情報は、実はドラゴンに関するものからは少し離れたものでして。ドラゴンの里についての情報はないのですが、ユニコーンに関する情報を持っているのです。それをあなた方に提供したいと、その方がおっしゃっています」
「ユニコーンね、なるほど」とクロードが言った。
「伝説というか、噂には聞いています。ユニコーンの中には、ドラゴンと通じるものもいる、と。貴方は、そのことをおっしゃっているのですね。まずユニコーンに会って、そこからドラゴンへ通じる手がかりはないか、探してみるのも一興、ということですか」
「ええ、まさにおっしゃる通り」
「分かりました。そのお話、お伺いしましょう。ただし、その方に会いに行くのは、俺一人で……」
「いいえ、私たちも行きます!」とシュザンヌ。
「お前たちは危ないからここで待ってろよ」とクロードが二人にささやいた。
「私にもできることはあるかもしれないわ!役に立てるかもしれない。行ってもいいでしょ?」シュザンヌは引き下がらない。ノエリアも頷く始末だ。
「分かった……ただし、俺から絶対に離れるなよ」
そういって、3人はその男に案内されて、バザールの町の喧噪からやや離れた、街の中の路地裏のようなところに入っていった。と言っても、乾燥した赤茶色の土でできた建物が多く立ち並ぶため、日がややかげって、少し薄暗いだけであったものの。
15分ほど歩いて、三人はとある4~5階建ての建物の中に案内された。
「ここがそのお方の住むお屋敷です。どうぞ、中へ。靴はもちろん、履いたままで結構です」
「分かりました」と言って、クロードがまず先に入る。
雰囲気の良い玄関だった。観葉植物のような縦に長い植物が、玄関口の左右に飾られている。赤茶色というより、レンガ色、オレンジ色の、落ち着いた雰囲気の壁には、いくつかの小さな絵画が飾られており、それが、その「お方」の財力を示しているように感じられた。
「どうぞ、奥へお進みください」と、男が手で指し示す。
クロード、ノエリア、シュザンヌの順で中へ進んでいく。少し長めの廊下だ。クロードは、相変わらず、表には出さないが、警戒は解いていない。
召使いと思われる二人の女性が、廊下の終わりを告げる、大きめの扉を静かに開けた。扉には、草模様の装飾。
扉を開けた先には、中央に鎮座された、立派な椅子に座る、一人の男がいた。左右には、二人の、少し変わった衣装を着た男が、二人立っている。
中央の男が、クロード達一行を見るなり、椅子から立ち上がって、両手を広げ、歓迎の意を示した。歳は30代か40代半ばだろうか、まだ若いが、ある程度歳をとっていることは伺える。
「ようこそ、いらっしゃいました、クロード様。お話は伺っております」
「こちらこそ、お招きいただいてありがとうございます」クロードが、ちょっとした違和感を感じつつも、挨拶を返した。
「見たところ、お連れ様お二人は、女性のようで」
その立派なマントを着た男が、ノエリアとシュザンヌをじろっと眺めた。
「これはいい商品になりそうですね」と、その男が言った瞬間、召使いの女性二人が、3人の後ろの、入ってきた大き目の扉を、手早くしめ、ガチャンと大きな音をたてて、鍵をしめた。
とっさに、クロードが、ノエリアとシュザンヌ二人の手を握る。そして、二人を自分の近くに引き寄せた。
よく見れば、男の背後にあった隠し扉から、武装した男たちが、7~8人、ぞろぞろと出てきた。みな、盗賊風情の恰好をしている。今までの温厚そうだった部屋の雰囲気が、一気にガラリと変わる。
ノエリアが、「ひっ」と小さく悲鳴を上げる。一方のシュザンヌは、戦闘態勢に入った従兄の雰囲気を察知し、自分も、魔法の剣を出して、役に立とうと、詠唱を始めたところだった。しかし、いかんせん、困ったことに、シュザンヌの魔法の力量では、詠唱しだしてから2~3分しないと、剣を出すことはできない。彼女はもともと戦闘系の魔法なんて習っていないし、魔法の訓練も、たいして受けていないのだ。
「シュザンヌ、やめろ、ここは俺がなんとかするから、お前はノリエアを連れて、部屋の隅へ……っと!」
クロードが指示を出そうとしたとき、武装した盗賊の一人が、うなり声をあげて3人につっかかってきた。
クロードは、ちっと舌打ちし、「シャインソード」と小さく呟いて、右手に、彼自身の魔力を使ってできた光の剣を作り出した。しかし、その一瞬、彼は右手に握っていたノエリアの手を、離した。
クロードは、剣を片手に、二人の前に立ち、かばうようにして、その男と応戦した。クロードと、数人の男が、キーン、という音を立てながら、剣で応戦していく。
シュザンヌは、はっとして我に帰り、とっくにやめていた詠唱のことは忘れ、ノエリアの手を引いて、部屋の安全なスペースへ逃げようとした。しかし、召使いの女性二人も、気づけば長い槍のような剣を手にして、じりじりと二人にせまってくる。
クロードの方は、一計があったので、それをすることにした。彼の強力な魔法の剣なら、盗賊の男たちの持つ、金属でできた普通の剣ごと切ってしまうのは簡単であった。
彼は、魔法の剣で彼らの剣をはじき、剣ごと切り伏せつつ、詠唱を始めた。
片手で剣を、片手で詠唱のための魔法陣を、空中に描く。
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