俺は人間である

第一話

イケメン転入生

*＊黒芭視点＊*

ふあぁ。朝に弱いのは、猫になったからではなく、元々の性分だったらしい。

あ...虎吉...あれ？いない。

出てったのか。クールなやつ。

朝御飯のマグロを食べて、家を出る。

学校だ...特別久しぶりなわけじゃないけど、三連休明けのダルい学校ってかんじの感覚。

はあー。あいつ変なことやってないよな。

白月は、微妙に距離をとってくる。

偽物じゃないっつーの！

...クラスの女子だ。こっちをチラチラみている。

手を振ってみた。一人倒れたけど...そんなに嫌だったのか！？

教室は、前と同じで変わらない。

いつものように男友達としゃべっていると...

ガラガラッ

え？早くね？担任がもう入ってきた。

後ろに、強そうなイケメンがいる。誰だ？あれは？

「席につけー。転入生だぞー。」

教室がシーンとなる。女子には赤面してる人もいる。

「転入生を紹介するぞ。あとは、できるよな。」

「金野 虎吉です。同じ県での引っ越しです。よろしく。」

虎吉...あの虎吉とにてるな。かっこいい。

「金野は...あ、天宮の隣が空いてるな？あそこに行け。あいつ、クールだが、いいやつだぞ。」

「はい。」

お、俺の隣か。イケメンが隣だとは...俺もついてねーな。

ま、とにかくよろしく。

「ちび猫。お前のとなりでよかった。」

え？ちび猫！？

「人間だと小さくはないんだな。意外だった。」

人間だと...？お、お前、まさか！？

「おぅ。虎吉だ。一年間よろしく頼む。」

一年契約...どっかで聞いたことあるような...大猫様か！？
お前！ひげがもったいねーだろ！

「お前に興味があってな。人間の方が、なにかと都合はいいだろ？...嫌か？」

嫌じゃないけど...なんか複雑だぜ？

「そこー。仲良くなるのはいいけど、静かにしなよー。」

おぁ！？会話聞かれてねーよな？ 
よかった...みんな平然としてる。

ま、とにかくよろしくな。

「あぁ。よろしく。...チュッ」

チュ？ん？唇になんか触れたような...うへ！？

今、チューしたよな！？え？何で！？

「その...雄として失格かもしれんが、お前と交尾がしたい。」

率直すぎね！？それってつまり...

「お前が、好きになったんだ。」

ひゃーーー！まてまてまて！告白された！？

なんで、女の子には告白されないのに！？

虎吉に見つめられると、男の俺でも恥ずかしくなる。

い、イケメンなせいだぞ！？俺、ゲイじゃねーもん。

そういうのに、偏見はないけど...なんか...さ...。

分かるよね？この気持ち...ね？ね？

＊＊＊＊＊

あと一人、主要な人物出てきます。
登場したら第2話になり、R18にする予定です(//∇//)
エロいのはかけるか心配なのですが、精一杯頑張ります(笑)