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新たな仲間
第137話 じゃあ、一体何が目的なんだよ。
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巨人二人は、回復に少し時間がかかるかと思ったが、やはり未来の再生医療の凄まじさと、彼らの身体能力の高さから、あの貫通銃傷《かんつうじゅうしょう》を1時間で回復させた。
正直、これは誤魔化しきれないかと焦ったが、巨人族の異常な回復力、ということで、一同は納得した。
そして、俺たちは、なんだか妙なパーティとなってしまった。
元々7人の大所帯に、エガ達3人、エレーナ達5人、そして巨人2人、合計17人、、、これじゃパーティとかじゃないよな、もう立派な団体様御一行だよ。
、、、そもそも、なんでこんなことになったかと言えば、、あの巨人たちが、まずは俺たちに相談がしたい、という話から始まった。
身柄引き渡しに関しては、エガの方で何とか出来るとのことで、一任した、、、何とかって、どうやった?
本来であれば、巨人退治の褒章金をもらうところだが、とりあえず賞金稼ぎが目的ではないこの旅にあって、むしろ彼ら巨人を味方に出来る方が有利だと感じた。
これで二人の巨人は、晴れて自由の身となったわけだが、あの日、エガの言っていた「人質」の事が引っかかっていた。
要するに、二人は俺たちの力を借りることが出来れば、人質解放が出来るのではないか、と考えているようだった。
それほどに、負けたのが悔しくもあり、ショックな事でもあったのだろう。
巨人族の本質から言えば、体の小さく弱い標準サイズの人間は、下級に見ている傾向があるようだ。
また、俺たちが使う、見たこともない爆発を伴う武器に圧倒され、敵にするより味方に付ければ、この人質の現状を打破できるのではないか、との考えがあるようであった。
で、言い出しっぺのエガの一行がここに付いてくるのは理解できるのだが、、、、なんだってエレーナの一団まで付いてくる?
「だって、面白そうじゃない。私達の旅の目的も、魔物の退治だけではありませんからね」
じゃあ、一体何が目的なんだよ。
とりあえず、巨人族の集落まで、一日では着きそうもないので、女性も多いことから、少し早いが野宿の準備を始めることとした。
まあ、問題だった巨人山賊はもういない、、、というかここにいるから、野宿も問題無いだろう。
それに怪我の治ったフルスペックの巨人が二人もいれば、大体何に襲われても対処できるだろうしな。
とりあえず人数も多いし、巨人がどれくらい食べるのか見当もつかないことから、カシラビと巨人二人、それとエレーナの助さん角さんの二人で、狩りに出てもらった、大物頼むぞ!
残りの男で、野宿するための場所の選定、整地、焚火の準備、女性陣で料理の準備をしてもらった。
なぜか、女性陣の料理準備にはメルガの姿もあった。
「メルガ、お前は男なんだからこっちだろ、なにちゃっかり女子に混ざっているんだよ」
何やらあわあわ言いながら、こちらのグループに引きずり込んでくると、エガが
「いや、いいんだユウスケ君、彼は、、、料理上手なんだ、味わってみるといいよ」
「エガは、メルガの事を前から知っているのか?」
「あー、うん、そうだね、それほど近しくはないが、よく見知った仲ではあるな」
「ついでに聞くけど、あのエレーナってお嬢ちゃんは、一体何者なんだ?」
「ああ、家庭が複雑でね、あの通りの性格だから、一か所にじっとしていられない性分のようだから、ああして旅を楽しんでいるんだとさ、ユウスケのところのお嬢様と、同じじゃないかな」
俺たちは、似た者同士なところがあって、打解けるのに時間はかからないかった。
しかし、うちのお嬢とは、ちょっと事情が違うんだろうけど、、、、そうでもないか、国王も手を焼いてということなら、一緒か。
あっちはあっちで、仲良しになれればいいのだが、、、、あのマキュウェルが手を焼いているよ、こんなものを見られる日が来るなんてな。
正直、これは誤魔化しきれないかと焦ったが、巨人族の異常な回復力、ということで、一同は納得した。
そして、俺たちは、なんだか妙なパーティとなってしまった。
元々7人の大所帯に、エガ達3人、エレーナ達5人、そして巨人2人、合計17人、、、これじゃパーティとかじゃないよな、もう立派な団体様御一行だよ。
、、、そもそも、なんでこんなことになったかと言えば、、あの巨人たちが、まずは俺たちに相談がしたい、という話から始まった。
身柄引き渡しに関しては、エガの方で何とか出来るとのことで、一任した、、、何とかって、どうやった?
本来であれば、巨人退治の褒章金をもらうところだが、とりあえず賞金稼ぎが目的ではないこの旅にあって、むしろ彼ら巨人を味方に出来る方が有利だと感じた。
これで二人の巨人は、晴れて自由の身となったわけだが、あの日、エガの言っていた「人質」の事が引っかかっていた。
要するに、二人は俺たちの力を借りることが出来れば、人質解放が出来るのではないか、と考えているようだった。
それほどに、負けたのが悔しくもあり、ショックな事でもあったのだろう。
巨人族の本質から言えば、体の小さく弱い標準サイズの人間は、下級に見ている傾向があるようだ。
また、俺たちが使う、見たこともない爆発を伴う武器に圧倒され、敵にするより味方に付ければ、この人質の現状を打破できるのではないか、との考えがあるようであった。
で、言い出しっぺのエガの一行がここに付いてくるのは理解できるのだが、、、、なんだってエレーナの一団まで付いてくる?
「だって、面白そうじゃない。私達の旅の目的も、魔物の退治だけではありませんからね」
じゃあ、一体何が目的なんだよ。
とりあえず、巨人族の集落まで、一日では着きそうもないので、女性も多いことから、少し早いが野宿の準備を始めることとした。
まあ、問題だった巨人山賊はもういない、、、というかここにいるから、野宿も問題無いだろう。
それに怪我の治ったフルスペックの巨人が二人もいれば、大体何に襲われても対処できるだろうしな。
とりあえず人数も多いし、巨人がどれくらい食べるのか見当もつかないことから、カシラビと巨人二人、それとエレーナの助さん角さんの二人で、狩りに出てもらった、大物頼むぞ!
残りの男で、野宿するための場所の選定、整地、焚火の準備、女性陣で料理の準備をしてもらった。
なぜか、女性陣の料理準備にはメルガの姿もあった。
「メルガ、お前は男なんだからこっちだろ、なにちゃっかり女子に混ざっているんだよ」
何やらあわあわ言いながら、こちらのグループに引きずり込んでくると、エガが
「いや、いいんだユウスケ君、彼は、、、料理上手なんだ、味わってみるといいよ」
「エガは、メルガの事を前から知っているのか?」
「あー、うん、そうだね、それほど近しくはないが、よく見知った仲ではあるな」
「ついでに聞くけど、あのエレーナってお嬢ちゃんは、一体何者なんだ?」
「ああ、家庭が複雑でね、あの通りの性格だから、一か所にじっとしていられない性分のようだから、ああして旅を楽しんでいるんだとさ、ユウスケのところのお嬢様と、同じじゃないかな」
俺たちは、似た者同士なところがあって、打解けるのに時間はかからないかった。
しかし、うちのお嬢とは、ちょっと事情が違うんだろうけど、、、、そうでもないか、国王も手を焼いてということなら、一緒か。
あっちはあっちで、仲良しになれればいいのだが、、、、あのマキュウェルが手を焼いているよ、こんなものを見られる日が来るなんてな。
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