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改変世界の作戦会議
第86話 未来の思い出と「共鳴」
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『シズ、ロクソム城の周辺、特に標高差が細かく解る地図ってあるか?」
『ありますよ、そう来ると思って、測量しておきました、1/10000 の縮尺でいいですか?」
『ああ、それで構わない、さすがだなシズ、その縮尺は軍用規格だな、助かるよ」
ん?、あれ?、何で俺は今、この地図の縮尺が軍用だって解ったんだ?
俺は技能予備自衛官補出身なだけで、軍事には完全な素人だぞ?
この「1/10000」の縮尺サイズを聞いて、俺は今、とても安心した、使い慣れた地図の縮尺だと俺は感じていたということだ。
そんなはずはない、地図なんて学校の地理でやって以来、見てすらいない、スマホのナビぐらいしか使ってないぞ。
『お気づきですか?GF、それはGFの未来の思い出から来ているものです」
『なんだ?未来の思い出って?」
『現在、過去、未来は一本の線ではありませんが、過去と未来には強い引力のようなもので関係性は保たれています、そのため、過去に思い出があるように、未来で起こることにも「思い出」のようなものが発生してしまうんです」
『、、、、?何言ってるんだ?過去の思い出ってのは、経験したから記憶されるものだろ、未来は未経験なんだから、記憶に残るなんてことは有り得ないだろう」
『厳密には過去の記憶とは違います、しかし、現世人類も、これには気付いているはずなんです、例えば運命の女性と巡り会った時、ビビッと来るとか、ありませんか?初めての場所なのに懐かしいと感じることとか」
あー、、、あるな、それ。
あのノスタルジーって、そういう事なの?
『いえ、ノスタルジーの全てがそうではありません、ノスタルジーの大半は前世の記憶が多いですね」
おいおい、今、サラッと「前世」って言ってるけど、生まれ変わりは解明されているのか?
『解明とまでは行きませんが、人間個々にも世界線があることは、以前もお話しましたよね、これが過去と現在と未来、前世を含め、似た状況になると「共鳴」することがあるんです、ほら、ライトノベルやゲームの世界観に、この世界や古代の記憶が共鳴する話をしたことがありましたよね」
あー、そう言えば、言ってたな。
、、、ってことは、俺は前世か未来で、軍事に関係しているということか?
『、、、ごめんなさい、GFの未来に関することは、私からは言えないのです」
『、、、シズ、もしかして、シズは、過去や未来の「シズ」と同期してないか?」
「同期」、、即ち未来や過去のシズと記憶や情報を共有する、という現象であれば、シズが俺を極端に好きである理由が解る、俺はもしかしてどこかでシズと会っているということなのか?
『GF,女の子の過去を詮索するのはマナー違反ですよ!」
『いや、シズなんて、俺の思考、丸見えじゃん!、それはマナー違反じゃないのか?」
『、、、私は管理AIです、問題ありません」
『そんな時ばっかりコンピューターっぽい話し方してもダメだぞ、今更君がコンピューターって言われても、俺から見たら君は人間そのものなんだからな」
『、、、まあ、GFったら、、♡」
シズは、艶っぽい声で嬉しそうに、、照れた。
俺は、このシズのリアクションに、いつも心が癒されていることに気付いた、彼女が喜んでくれることが、本当に嬉しいと感じてしまう。
しかし、今考えてみれば、あの空母での戦闘も、海軍の警戒ポストでの戦いも、俺は戦闘の素人なのに、軍曹として割としっかり戦えていたな、あれって、未来の思い出だったってことか?
『ありますよ、そう来ると思って、測量しておきました、1/10000 の縮尺でいいですか?」
『ああ、それで構わない、さすがだなシズ、その縮尺は軍用規格だな、助かるよ」
ん?、あれ?、何で俺は今、この地図の縮尺が軍用だって解ったんだ?
俺は技能予備自衛官補出身なだけで、軍事には完全な素人だぞ?
この「1/10000」の縮尺サイズを聞いて、俺は今、とても安心した、使い慣れた地図の縮尺だと俺は感じていたということだ。
そんなはずはない、地図なんて学校の地理でやって以来、見てすらいない、スマホのナビぐらいしか使ってないぞ。
『お気づきですか?GF、それはGFの未来の思い出から来ているものです」
『なんだ?未来の思い出って?」
『現在、過去、未来は一本の線ではありませんが、過去と未来には強い引力のようなもので関係性は保たれています、そのため、過去に思い出があるように、未来で起こることにも「思い出」のようなものが発生してしまうんです」
『、、、、?何言ってるんだ?過去の思い出ってのは、経験したから記憶されるものだろ、未来は未経験なんだから、記憶に残るなんてことは有り得ないだろう」
『厳密には過去の記憶とは違います、しかし、現世人類も、これには気付いているはずなんです、例えば運命の女性と巡り会った時、ビビッと来るとか、ありませんか?初めての場所なのに懐かしいと感じることとか」
あー、、、あるな、それ。
あのノスタルジーって、そういう事なの?
『いえ、ノスタルジーの全てがそうではありません、ノスタルジーの大半は前世の記憶が多いですね」
おいおい、今、サラッと「前世」って言ってるけど、生まれ変わりは解明されているのか?
『解明とまでは行きませんが、人間個々にも世界線があることは、以前もお話しましたよね、これが過去と現在と未来、前世を含め、似た状況になると「共鳴」することがあるんです、ほら、ライトノベルやゲームの世界観に、この世界や古代の記憶が共鳴する話をしたことがありましたよね」
あー、そう言えば、言ってたな。
、、、ってことは、俺は前世か未来で、軍事に関係しているということか?
『、、、ごめんなさい、GFの未来に関することは、私からは言えないのです」
『、、、シズ、もしかして、シズは、過去や未来の「シズ」と同期してないか?」
「同期」、、即ち未来や過去のシズと記憶や情報を共有する、という現象であれば、シズが俺を極端に好きである理由が解る、俺はもしかしてどこかでシズと会っているということなのか?
『GF,女の子の過去を詮索するのはマナー違反ですよ!」
『いや、シズなんて、俺の思考、丸見えじゃん!、それはマナー違反じゃないのか?」
『、、、私は管理AIです、問題ありません」
『そんな時ばっかりコンピューターっぽい話し方してもダメだぞ、今更君がコンピューターって言われても、俺から見たら君は人間そのものなんだからな」
『、、、まあ、GFったら、、♡」
シズは、艶っぽい声で嬉しそうに、、照れた。
俺は、このシズのリアクションに、いつも心が癒されていることに気付いた、彼女が喜んでくれることが、本当に嬉しいと感じてしまう。
しかし、今考えてみれば、あの空母での戦闘も、海軍の警戒ポストでの戦いも、俺は戦闘の素人なのに、軍曹として割としっかり戦えていたな、あれって、未来の思い出だったってことか?
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