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第十章 大地の谷

大地の谷 第一節

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雨が止んだばかりの清々しい空気に満ちた森の奥、底が見えるほど透き通った水が流れる小さな滝。その滝が流れ込む小さな湖のすぐそばに、ラナ、アイシャ、そしてエリネが、体を清めては白い法衣を着て体を湖に浸かり、互いに頭から水を被せては、目を閉じ手を合わせて祈りを捧げていた。
「偉大なるエテルネ様に誇りを、美しきルミアナ様に歌を――」
「慈悲なるスティーナ様に愛を――」
「そして、儚き我らに御身のご加護を――」

祈祷の禊。身を清めて女神達に祈りを捧げるこの儀式は、基本的に教会に属するものが男女問わず一定期間行う宗教的な儀式であるが、日々の積み上げ次第では魔力向上にも繋がると言われている。二人の巫女の元で行われるこの儀式は、普段とは違ってより女神と深く繋がったかのようにとエリネは感じた。

「ありがとうエリーちゃん。私達の禊に付き合ってくれて」
湖から上がると、ラナがエリネに礼を言う。
「ううん。私も村を離れてから暫くやってなかったので丁度良かったです。それに巫女様二人と一緒にすると、なんだかとてもありがたく感じられますしね」

「もうエリーちゃん、そんなこと言っちゃって本当に可愛い~」
「ひゃああああアイシャさぁんっ」
アイシャに抱かれて慌てふためくエリネを見て苦笑するラナ。

木漏れ日に照らされながら濡れた体と髪を拭く三人。水に濡れた金髪としなやかな体のラインが一層美しさを際立てるラナ。瑞々しく水滴が滴る白肌が眩しいアイシャ。そして愛らしく髪を梳いてくエリネ。その麗しい光景を誰かが見たら、正に女神本人達が戯れに俗世へと降臨したと見違えるだろう。

「それにしてもラナちゃん。昔見たときよりも更に成長していません?色んな意味で」
「アイシャ姉様…おじさん臭いわよ…」
苦笑するラナにアイシャが拗ねる。
「んもう、だって本当に綺麗なんだもの。今の体型を維持するために私、色々と大変な目にあってきたんですから」

「ふふ、私は見えませんけど、ラナ様もアイシャ様もとても綺麗な声してますから、そういう意味でお二人様は綺麗な方だと思いますよ」
「ありがとう。そういうエリーちゃんも凄く可愛いですよ。指とかとても繊細そうで愛らしいし、髪もサラサラしててとても綺麗」

「アイシャ姉様の言うとおりね。確か今は十六歳ぐらいよね。あと二、三年すればきっと凄い美人さんになれるわ」
「そ、そうでしょうか。私そういうの良く分からないですけど、お二人様にそう言われるととても嬉しいです」
照れるエリネを見て微笑む二人。

(十六歳…。まさかね。今こうして見てもおかしいところはないし、先生も確認したから、これ以上気にしても意味無いわ)
ラナは考えを振り払うと、タオルでエリネを優しく拭く。
「ほら、しっかり拭いておかないと風引くわよ」
「わわ、自分でできますよラナ様~」
「ふふ、そう言わずに、私も手伝いますよ」
「わああぁっ?」

二人のタオル攻勢にバタバタするエリネ。仲良く戯れる三人の笑い声が森の中で響き、彼女らの上の枝にルルが楽しそうに木の実を齧っていた。


******


「…ほう、して、この撃鉄というものがこの弾の雷管を強打して発火させるというのか」
「ああ、逆に言えばこの一連の機構に何らかの問題があれば銃は弾を撃ち出せなくなるし、暴発の危険も出てくる」
分解された小型拳銃のパーツが机に羅列され、それらの用途を詳しく説明するウィルフレッドに、ミーナ、カイ、そしてレクスは興味津々と彼の説明に没頭していた。

連合軍のキャンプ地の大きな整備テント内。彼らが集まってる机の周りには、先日戦術艦ヌトの残骸から回収した武器や器材箱が置かれていた。ラナ達と協議したように、残骸から見つけた武器などはそれぞれ一つしか確保し、残りのものはウィルフレッドがその場で全て処分し、確保した武器もミーナに説明を終えれば一つ一つ確実に処分していった。邪神教団のような人らに悪用されないために。

「なるほど…大まかな説明だけ聞くと原理自体はそこまで難解じゃないんだね」
バレルを持ち上げてじっくりと眺めるレクス。
「うむ。先日で説明されたアサルトライフルも、大本となる原理は大抵同じだ。一部の付属機能…指紋認証?だったか?それらを除いての話だが」
「指紋という概念自体面白い概念だよなあ。確かに目を凝らしてみると指先に独特な模様がついているし」
自分の指をまじまじと見つめるカイ。

「一応、マナの微妙な違いから人を区別する魔法とかも似た様な効果をもたらせるが、こう違う原理により同じ結果をもたらすものを見るのは実に面白いな」
スイッチが完全に入ったミーナは銃のパーツを一つ一つ食い入るようにじっくりと研究していくさまに、ウィルフレッドは少し面白く感じられ、小さく笑った。

「ミーナ、君から見て、これを基にこの世界の誰かが再現することは可能だろうか?」
「そうだな…確かに原理は簡単そうに見えるが、完全再現するには我らの世界の技術力では限界があるな。これら銃は基本こそ簡単なものの、そこから構築された構造が恐ろしく精密的…あるいは先進的、洗練されてるからな」

ミーナに同意するように頷くレクス。
「それだけじゃないよ。これらに使う弾薬…?大砲の弾に相当するものの大量生産も課題だよね。武器本体だけでは意味ないし、これを大量生産ができる体制も環境もないからね。ただの鉛といううちの弾と訳が違ってバリエーションも豊富だから、作るのめっちゃ大変そう」

横に開かれたケースから、一つの弾丸を手にとって眺めるカイ。
「鎧みたいなものを貫通するための弾に、人を殺傷するための弾、物体を破壊するための弾…大砲のようなただの鉛の塊でなく、色んな目的に合った弾もあるからなあ」
「うむ。だがウィルが危惧したように完全に再現できなくとも、これら武器が危ないのは紛れもない事実だ。その威力ではない。これらがもたらすアイデアという知識にだ」

レクスはバレルを机に戻して少し顔をしかめる。
「そうだね。…実際ウィルくんの話を聞くだけで、いくつかの大砲の改良案がでてくるぐらいだし」
「我も魔法の技術などを使った武器の改造案が一杯出てくるが…なまじこれらの技術が全て殺傷に集約されてるだけに、さすがの我でもそれらを実践するには躊躇ってしまうな」

苦い表情が複雑な感情とともに顔に浮ぶウィルフレッド。
「俺の世界は、こと戦闘…殺傷に特化した技術は飛びぬけて進んでいる。俺自身もその技術の下で誕生した兵器だ。その恐ろしさは…俺やギルを見れば分かるだろう」
「兄貴…」
ウィルフレッドがぐっと拳を握る。

「だからミーナ、前にも言ったように、これらの技術は必要でない限り必ず封印したままにしてくれ。ラナが言ったように、俺や俺の世界の物が既にこの世界に影響を与えてるとしても、それを最小限に抑えていきたいんだ」
「分かっておる。我とてこのような知識がばら撒かれるのは快く思わないからな」

「あとはあのギルバートが僕たちより先にまた変なもの拾って教団に与えないよう祈るばかりだね。変異体ミュータンテスとか」
「うむ、一応ロバルトらに怪しいものを見かけたら教えてくるよう手紙を出しているが、戦争という非常時だからな。探索隊を出したくても人力が足りん。そういう意味でも教団との戦いは一日も早く決着をつけたいものだ。それまでにまた奴らが何か持ち出したら、ウィルに対処をお願いするしかない」

「ああ。これらは元はといえば俺とギルのせいでこの世界に持ち込まれてしまったんだ。ギルがそれらを持ち出したら俺が必ず対応する」
体が少し強張る彼の肩をレクスは軽く叩く。
「まあそう固くなるなってウィルくん。ラナ様の言うとおり、君はもうこの世界にいるんだから、これは僕達全員の問題だからね。君一人だけに丸投げしたりはしないさ」

「レクス様の言うとおりだよ兄貴。俺やエリー達もいつも兄貴を助けるさ」
「…そう、だったな。ありがとう」
ウィルフレッド達のやりとりに、ミーナは小さく苦笑する。
「まったく熱くさいものだな、おぬしらは。まあ、後ろめたい雰囲気のままよりはいいか。この場合」
「実際これでいいんだよ、これで」

カイやレクス達も応えるように笑い、カイはケースの中身を改めて確認する。
「もう持ち出したものは殆どチェックしたよな。残ってるのは…これってナイフなのか兄貴?」
それは普通のものよりももう少し大きい、鞘にいれた軍用ナイフだった。

「これは…『組織』制式の超振動ナイフか」
「超…振動…?」
レクスが首を傾げる。
「ああ、説明するより実演した方が早いな」
ウィルフレッドはカイからナイフを受け取ってテント内を見渡すと、隅に置かれた一式の鉄の胸当てに目が留まった。

鉄の胸当てを台座の上に置いて、ウィルフレッドはナイフを鞘に取り出す。それが壊れていないのを確認すると、柄にあるスイッチを入れた。刀身から奇妙な鳴き声が響き、ミーナたちは思わず耳に触れる。
「むぅ、なんだこの音は?」
「まあ見てくれ。…ふっ」
ナイフを軽く振ると、その刃は鉄製の胸当てを容易く切り裂いた。カイ達が声をあげる。

「おおっ、すげえ!」
「これは刀身の振動を超高速に発生させることで物体を切削する技術だ。これで普通の合金でも硬度以上の切れ味を出させている」
レクス達は先ほどみたいに興味津々とその刀身を見つめる。

「おお、確かに目を凝らしてみるとなんだか凄く震えてるね。まさかこんな方法で切れ味を増せるなんて…」
「気をつけてくれ。この状態の刀身は触れるだけでも殺傷力がある。この原理を利用して周りへ破壊力を伝播する攻撃手段もあるくらいだ」

切り裂かれた鉄の胸当てを持ち上げてその切り痕を確認するレクスとミーナ。
「凄い切れ味だねこれ…。鋼鉄製の鎧だって簡単に切り裂けそう」
「確かに。アダマント製の剣でもこれぐらいの切れ味は出せそうだが、この世界の鉱石との比較をしてみたいものだな」

レクスはそのナイフをどこか物欲しそうに見つめるカイに気付く。
「ねえウィルくん。このナイフって危険度は他のものと比べたらあまり高くないよね?」
「そうだな、ナイフにある超振動の技術自体はあくまで切れ味を増やすもので、注意すべき点は大体普通の刃物と同じだが…どうかしたか?」
「だったらさ、このナイフ、護身用としてカイくんにあげてもいいんじゃない?」

「えっ、いいのかっ?」
抑えた気持ちが声と共にカイの口から漏れ出る。
「ほら、カイくんは主に弓主体で戦ってるのに、近接戦になった場合の護身手段がないでしょ?これぐらいなら別にあげても良いんじゃないかな。僕にくれたあのツールナイフみたいに」

ウィルフレッドは少し考えると、頷いた。
「…そうだな、カイなら使い方を間違うこともないし、彼の身を守れるのなら俺も嬉しい」
「やったあ!ありがと兄貴!」
「あはは、カイくん、勲章をもらえた騎士よりも嬉しそうだね」
「だって凄くカッコいいんだし、何より兄貴からくれるものならなんだって嬉しいよ!」

手渡されるナイフを握るその手に、ウィルフレッドの大きな手が包むように握る。
「カイ…忘れないでくれ。たとえそれほど脅威的でなくとも、このナイフは元々戦争が日常化している世界から来たものだ。それを君たちの世界で振るわれる意味を、君がこれをもって何を成すのかを、できればしっかりと考えて使って欲しい」
自分を握るその手は力強く、自分を見る眼差しには多くの感情が込められてると、カイは感じた。

「ああ…ちゃんと考えるよ兄貴。だから安心してくれ」
彼に応えるように毅然な目で見つめ返し、決意を伝えるよう手を強く握り返す。それを感じ取ったのか、ウィルフレッドもまた微笑んだ。


******


「ふぅ~む…」
同じくキャンプ地にある別のテント内で、ドーネが穴が開くほど目の前に置かれた白銀の神弓フェリアを見つめていた。
「…いかがですかドーネ殿」
彼の向かい側に座るマティが問うた。昨晩、連合軍が神弓フェリアを保管しているのを偶然知ったドーネは、ぜひ拝見したいと彼らにせがんだ。神弓という重要な装備の性質上、立会いの形でマティが一緒に見るようにしていた。

「…さすがの仕上げ具合だな。実用性と鑑賞性を兼ねた造形といい、絶妙な弓の靭性といい、神器と呼ぶには相応しい出来だ」
「やはり、貴方にとって神器は特別な意味を持つものでしょうか」
「俺とてドワーフだ。かつて祖先…稀代の名匠ギナラン家や頑固じいバルコ達が女神と合作して作り上げた神器を拝めたくないドワーフなんざいない。俺らにとっちゃ神器は我らの最高傑作とも言えるからな」
神弓を丁寧に持ち上げて更にじっくりと鑑賞するドーネ。

「この材質、ミスリルに似ていてそうではないな。確かグラーディアという金属だったか」
「神鋼グラーディア、自然界に存在せず、女神達が神器を作り出すためだけに創造した金属ゆえに名づけられた。と伝承には記されてましたね」

「材質以外にも女神の秘儀の数々を込められて造られたというが、なるほど確かに、覚醒してない今の状態でもとても不思議な感覚を覚える。これほどの逸品、恐らく鉄の都ロキナにあるドワーフの大溶炉でも作れん。どこかもっと特別な場所で作られたに違いない」

ドーネの一言でマティが考え込む。
(…そういえば神器がどこでどのように作られたのかは、どの文献にも載ってない気がしますね)
暫くして弓をマティに返すドーネ。

「やはりあんたらについていて正解だ。ミスリル製の武器だけでなく神器の一つまで見れたんだし、またとない素材も調達できたからな。次の鍛冶場で早く鋳造してみたいものだ」
「素材ですか?」
「こっちの話だ。んじゃ、こっちは仕事に戻るぞ」
そう言ってさっさとテントから出て行くドーネ。

彼を見送ったマティは、しまうために神弓を持ち上げて暫くそれを眺める。
(神器鋳造の詳細…、興味深い話ですが、今はそれを検証する余裕がありませんね)
これ以上細かく考えるのをやめて、マティは神弓を布で丁寧に包んだ。


******


夕方あたり、長いトレヴァナ回廊をいよいよ抜けようと進軍していた連合軍は、ある空き地で立ち往生してた。先日の雨による水気がまだ抜ききっていない地面をラナ達が乗る馬が踏み鳴らす。彼らの前の道が、土砂崩れで完全に埋まっているからだ。

「困ったものだねえ。まさかここで足止めを喰らうなんて」
馬の上で困ったような顔をしながらため息するレクス。
「恐らくこの前の雨のせいであろう。ここの地盤は新月の森一帯と比べて緩いようだしな」
地面を杖で叩いて分析するミーナ。程なくして、道の様子を見終えた偵察兵やウィルフレッド、マティ、カイ達が戻ってきた。

「どうだったマティ?なんとかなりそう?」
マティは残念そうに頭を横に振る。
「だめですレクス様。崩れてるのはここだけでなく、更に奥の方にもいくつか崩れがあります。少人数ならいざ知らず、軍隊が進むには無理がありますね」

カイも肩をすくめる。
「他の道も似たようなもんだ。この前の雨雲、ここじゃかなり酷かったに違いない。だよな兄貴」
「ああ。これら土砂をどかすには俺の力でも時間はかかるし、今でも崩れそうな箇所も多くあったから、作業して道を作るのはお勧めしないな」

「軍の規模が大きくなったのが裏目に出てるって感じですね…」
アイシャのすぐ傍で並んでるラナが馬上から降りる。
「仕方ないわ、全軍に一旦休息すると伝え、臨時会議を開きましょう」

――――――

兵士や騎士達が木々の根元などに座りながら雑談する中、臨時テント内で地図を広げては進路の検討をするレクス達。
「この道までも崩れてたの?」
「ああ、傍が崖になってるから迂回も絶望的だったな」
カイ達の先ほどの偵察情報でなんとかルートを模索するも、中々良い案が浮んでこない。

「うぅ~む。さすがにここまで来て引き返して他の道を進む訳にも行かないしなあ…」
「ええ、ここを抜けて一度ヘリティア皇国に入り、幾つかの町を越えて行けばエステラ王国の国境にたどり着くから、あまり回り道に時間を取らせたくないわ。例え回廊を進んでいくらか時間を短縮できたとしても」

穴が開くほど地図を見つめる一同。エリネの肩で他人事のように栗を食べるルルをウィルフレッドが軽く撫でる。ルルが気持ち良く小さく鳴くと、ミーナが地図のある場所を指差した。

「仕方あるまい。少々危険ではあるがこっちのルートを歩んでみよう」
「ここって…まさか…」
レクスに頷くミーナ。
「あそこのメルテラ山脈の『冷徹の雪道』。これしかないだろう」

一同は顔を上げたミーナが見る方向に顔を向く。ここからでも見える、麓まで真っ白に染められた、見るからに険しそうな山を見た。
「メルテラ山脈って、あのメルテラ山脈ですか先生?」
不安そうに確認するアイシャ。

「他に道はない以上、残る選択肢はこれだけだ。このルートならば三日ぐらいで通れるはずだ」
「だ、だけどよ、メルテラ山脈って確か一年中雪が降って、この大陸でも三本指に入るほど危ない山だろ。それに…『冷徹の雪道』には変な噂もあるし…」
(変な噂?)
震えるカイの声に、この山が普通の山ではないことを察するウィルフレッド。

「う~ん。でも他の道では少なくとも十日以上はかかってしまうし、今ここから見る感じ、山は晴れてるから少し急ぎ足で行けば大雪になる前に抜けられそうかな」
「…アラン、軍に雪山用の装備は備えてる?」
「前の町で念のために仕入れています。簡単なものしかありませんが三日ぐらいならば問題ないかと、ラナ様。食料も十分です」

ラナは顔を上げて全員に告げる。
「決めたわ。連合軍はこれよりメルテラ山脈の『冷徹の雪道』を進軍する。レクス殿、マティ殿、アラン、全軍に雪山装備に切り替えるよう伝えておいて」



【続く】

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