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第4部.リムウル~エンドルーア 第1章
1.それぞれの想い
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「……どう? おいしい? それ、華炎鳥だよ」
「えっ……」
アイリーンは思わずスプーンを運ぶ手を止め、ニコニコ顔のポルを見返した。
そして手元のシチューに目を落とす。
「警戒心が強いから滅多に見つからないんだけど、今日おれが、しとめたんだ!!」
得意そうなポルに、アイリーンは一生懸命に笑顔を作って言った。
「ええ、とっても、おいしいわ。……ありがとうポル」
王宮で生まれ育ち、ほとんど外の世界と接触がなかったアイリーンだが、村で暮らすうちに様々なことを学んでいた。
村の生活は決して豊かなものではない。普段の食事は、畑で穫れる穀物や野菜が主だった。
そんな中、時折、ポルがしとめた鳥や、村の男たちが分けてくれる狩りの獲物の肉が食卓に登るのだ。
「栄養と体力がつくから」と、自分をいたわってくれてのことだと、アイリーンにはわかっていた。
皆の気持ちを無駄にしないように、最初のうちこそ少し無理をして食べていたアイリーンだった。
けれどカーラの料理が本当に上手だったこともあり、今ではほとんど抵抗なく食べられるようになっている。
しかし、華炎鳥は初めてだ。
この鳥の名を教えてくれたのは、ギメリックだった……。
そう思うと涙がこみ上げてきた。
けれどアイリーンは涙をこらえて食事を終えると、立ち上がって明るい声で言った。
「ごちそうさま、とってもおいしかった! ありがとうカーラ、片付けるの手伝うわね」
「大丈夫? 今日も長老にしごかれてきたんでしょう? 疲れてるんじゃない?」
「そーだよ、あのクソじじぃ、ちょっとは手加減ってモンを……てててててっ!!」
魔力で耳を引っ張られ、ポルが悲鳴を上げる。
アイリーンはあわてて、困ったようにカーラを見た。
「カーラ……!」
「ホントにもう! その口のきき方、なんとかしなさいよ!
もうすぐリムウルの王都に乗り込んで行くっていうのに……エンドルーア国民として恥ずかしくない行儀作法を身につけなさいって、何度言ったらわかるの?」
「フンっ!!だ! おれは戦士として行くんだ、行儀作法なんてクソクラエだ!!」
「また!いいわよ、そんな汚い言葉遣いばかりして、アイリーンに嫌われても知りませんからね」
ポルは一瞬、ムッとして黙り込み、それから気を取り直したように破顔して、アイリーンに言った。
「え~っと、おれ、じゃない……ぼく、も手伝うよ……」
カーラとアイリーンは思わず顔を見合わせ、プッと吹き出した。
クスクス笑う二人を、気まずそうに頬を染め、ポルはにらむ。
「な、なんだよー、笑うことないだろ……」
そういいながらもポルは、アイリーンが久しぶりに見せた楽しげな笑顔に見とれつつ、ホッとしていた。
アイリーンがこの村で目覚めてから、2週間が経とうとしている。
彼女はポルやカーラ以外の村人たちともすっかり馴染み、村人たちの方も、彼女の優しさや気品ある物腰に触れ、親しみと敬愛を抱くようになっていた。
けれどギメリックが村を出て行ってしまって以来、アイリーンは見ている方が辛くなるぐらい沈み込んでいた。
“絶対、あいつと何かあったんだ……くそっ”
とは思うものの、悲しみにくれるアイリーンが今にも消えてしまいそうに儚げに見え、ポルには、問いつめるようなことは出来なかった。
村の誰もが同じく、もどかしい思いで、彼女を見守っていた。
アイリーンにしても、そんな皆の思いを感じ取り、申し訳なくも思っていた。けれど……
“い、言えないわ……キスされて泣いたら出て行ってしまったなんて……そんなこと、とても言えない……”
ポルが送ると言うのを断って、アイリーンは一人、暗くなった森の中へと入って行った。
泉のほとりまで来るといつも無意識に、ギメリックがよくそこに座っていた、オークの巨木の根元に目が吸い寄せられてしまう。
けれどもちろん、そこに彼の姿はなかった。
切なさに胸が締め付けられ、立ち止まる。
「ギメリック……どこにいるの?」
何度そう、虚しくつぶやいたか知れない。
けれど結界の外に心話を飛ばすことは、敵に村の場所を知らせることになる。
魂を飛翔させて探しに行こうにも、彼女には自らの意思でその術を使うことはできなかった。
それに、魂だけであろうと肉体を伴ってであろうと、ギメリックがいない今、石の主としてまだ未熟な彼女が一人で結界を出ていくなど危険すぎると、長老からきつく言い渡されていた。
自分の身の安全のみを考えるなら、それでも彼女は彼を探しに行っただろう。
しかし、今や自分が、村人たちの希望を……薄明宮を奪還するという使命を担っている。
そのことを誰より自分自身が、石を身につけることによりヒシヒシと感じていた。
アイリーンの頬に涙が一筋こぼれて、伝い落ちて行く。
“……ずっとそばにいるって言ってくれて……嬉しかったのに。
嘘つき! ギメリックのバカ!!”
心の中でののしってみても、常にアイリーンにつきまとう不安は、彼が無事でいるだろうかという思いだった。
もしも彼がティレルやクレイヴと戦おうとしているのだとしたら……?
フレイヤの涙もなしに精神戦を戦うなんて……ダメよ! きっと殺されてしまう……。
そう思うと、いてもたってもいられない気持ちになる。
アイリーンは体を震わせ、自分の両手で肩を抱いた。
そして、涙を流しながら暗い泉の水面に向かってつぶやいた。
「お願い……!! 帰ってきて……!! もう泣かないから……。
あなたのことを怖がるなんて、どうかしてたのよ私……」
ギメリックは野営のたき火のそばに座り、輝きながら刻々と形を変えるオレンジ色の炎に見入っていた。
その口元がふと、ほころぶ。
……おとなしそうに見えて、あの娘は炎の性なのだ。
バカと言われて憤慨していた顔を思い出し、さらに微笑みが深まる。
アドニアで初めて会ったあの時も……まるで尻尾を膨らませた猫のように、おびえながらも怒っていた。
……きっと今も、怒っていることだろう。
そばにいるという約束を、破ったと言って……それとも泣いているだろうか……。
急に心配になり、様子を見に行きたい衝動に駆られた。魂の飛翔なら、馬で5日分の距離など一飛びだ。
……しかし、今はそれはできない。
おそらく村へと差し向けられているに違いない、エンドルーアからの敵はもうすぐそばまで来ているはずだ。
無防備に抜け殻となった体を置いて行くわけにはいかなかった。
今まで相手にしてきた敵ならば、結界も通用するだろうが……暦司たちには見破られてしまう可能性が高い。
魔力のレベルが違うのだ。
“……さて。まずは、どのぐらいの戦力を送ってくるか……”
ギメリックは目を閉じて集中し、魔力の知覚を研ぎ澄ませた。
できるだけ早く見極めて、対応を考えなければならない。
強い魔力を持つギメリックにとって、暦司一人一人との戦いは、さほど困難なものではない。
ただ、一度に数人を相手にするとなると、やはり苦戦を強いられるだろう。
さらに問題なのは常人の兵士たちだ。
もともと魔力は人間に対し、物理的な力よりも、心に与える影響の方が強い。
魔力を感知しない常人相手では、心理攻撃もその効果は薄いことは、当然とも言える。
せいぜい目くらましや暗示によって間違った思いこみを与えたり、簡単な記憶の操作くらい、それも長続きはしないものだ。
しかもエンドルーア軍の精鋭は、対魔力戦を想定した訓練を受けていて、彼らに対し暗示はほとんど効かないのだった。
つまり常人との戦いは、ごく普通に武器を使って行なうか、あるいは自然(風や火や水)や物に及ぼす力を使うかのどちらかだ。
いずれもかなりの魔力を消耗するので、長く戦うことには無理がある。
“……6、7……8人。思い切ったものだな。エンドルーアには一人しか残っていない”
予想した通りかなり近い場所で、暦司たちの気配を感じる。そして……。
常人の気配を読むことは、魔力保持者のそれを読むことより難しい。
それでも、ギメリックの強い魔力はおよそ100人程の兵士の数を感知した。
さすがのギメリックでも、一度に相手にするには手に余る勢力だ。
村人たちもろとも、ギメリックと石の主を一気に叩き潰すつもりで襲ってくる部隊。
クレイヴもそれだけ必死なのだろう。
国境付近でティレルの本隊と対峙する、リムウル軍に気取られないギリギリの規模ということだ。
これほどの敵を相手に、果たして一人でどこまで戦えるか……本当のところ、ギメリックには確たる勝算があるわけではない。
しかし、死に急ぐつもりもなかった。
以前の自分とは違う。ずっとそばにいると……彼女に約束したのだ。
“……怒るな。しばらく……そう、ほんのしばらく、先延ばしにしただけだ”
フレイヤの涙を探している間は、一人でいることなど意識もしていなかった。
そんな余裕さえなかった。
だが、こうして再び旅に出てみると……アイリーンを腕に抱いて眠ったあの温もりを思い出す。
ギメリックは自分の手のひらを見つめ、一つため息を吐いた。
村を出てからまだ5日。たった5日しか経っていないというのに……この喪失感はどうだろう。
それに……村で過ごした1週間が、ギメリックの中に微妙な変化をもたらしていた。
“アイリーン……お前が誰を選ぶとしても……そばにいてお前を守ってやろう。
……待っていろ。必ず、ティレルを救う方法を手みやげに、お前の元に帰る”
「えっ……」
アイリーンは思わずスプーンを運ぶ手を止め、ニコニコ顔のポルを見返した。
そして手元のシチューに目を落とす。
「警戒心が強いから滅多に見つからないんだけど、今日おれが、しとめたんだ!!」
得意そうなポルに、アイリーンは一生懸命に笑顔を作って言った。
「ええ、とっても、おいしいわ。……ありがとうポル」
王宮で生まれ育ち、ほとんど外の世界と接触がなかったアイリーンだが、村で暮らすうちに様々なことを学んでいた。
村の生活は決して豊かなものではない。普段の食事は、畑で穫れる穀物や野菜が主だった。
そんな中、時折、ポルがしとめた鳥や、村の男たちが分けてくれる狩りの獲物の肉が食卓に登るのだ。
「栄養と体力がつくから」と、自分をいたわってくれてのことだと、アイリーンにはわかっていた。
皆の気持ちを無駄にしないように、最初のうちこそ少し無理をして食べていたアイリーンだった。
けれどカーラの料理が本当に上手だったこともあり、今ではほとんど抵抗なく食べられるようになっている。
しかし、華炎鳥は初めてだ。
この鳥の名を教えてくれたのは、ギメリックだった……。
そう思うと涙がこみ上げてきた。
けれどアイリーンは涙をこらえて食事を終えると、立ち上がって明るい声で言った。
「ごちそうさま、とってもおいしかった! ありがとうカーラ、片付けるの手伝うわね」
「大丈夫? 今日も長老にしごかれてきたんでしょう? 疲れてるんじゃない?」
「そーだよ、あのクソじじぃ、ちょっとは手加減ってモンを……てててててっ!!」
魔力で耳を引っ張られ、ポルが悲鳴を上げる。
アイリーンはあわてて、困ったようにカーラを見た。
「カーラ……!」
「ホントにもう! その口のきき方、なんとかしなさいよ!
もうすぐリムウルの王都に乗り込んで行くっていうのに……エンドルーア国民として恥ずかしくない行儀作法を身につけなさいって、何度言ったらわかるの?」
「フンっ!!だ! おれは戦士として行くんだ、行儀作法なんてクソクラエだ!!」
「また!いいわよ、そんな汚い言葉遣いばかりして、アイリーンに嫌われても知りませんからね」
ポルは一瞬、ムッとして黙り込み、それから気を取り直したように破顔して、アイリーンに言った。
「え~っと、おれ、じゃない……ぼく、も手伝うよ……」
カーラとアイリーンは思わず顔を見合わせ、プッと吹き出した。
クスクス笑う二人を、気まずそうに頬を染め、ポルはにらむ。
「な、なんだよー、笑うことないだろ……」
そういいながらもポルは、アイリーンが久しぶりに見せた楽しげな笑顔に見とれつつ、ホッとしていた。
アイリーンがこの村で目覚めてから、2週間が経とうとしている。
彼女はポルやカーラ以外の村人たちともすっかり馴染み、村人たちの方も、彼女の優しさや気品ある物腰に触れ、親しみと敬愛を抱くようになっていた。
けれどギメリックが村を出て行ってしまって以来、アイリーンは見ている方が辛くなるぐらい沈み込んでいた。
“絶対、あいつと何かあったんだ……くそっ”
とは思うものの、悲しみにくれるアイリーンが今にも消えてしまいそうに儚げに見え、ポルには、問いつめるようなことは出来なかった。
村の誰もが同じく、もどかしい思いで、彼女を見守っていた。
アイリーンにしても、そんな皆の思いを感じ取り、申し訳なくも思っていた。けれど……
“い、言えないわ……キスされて泣いたら出て行ってしまったなんて……そんなこと、とても言えない……”
ポルが送ると言うのを断って、アイリーンは一人、暗くなった森の中へと入って行った。
泉のほとりまで来るといつも無意識に、ギメリックがよくそこに座っていた、オークの巨木の根元に目が吸い寄せられてしまう。
けれどもちろん、そこに彼の姿はなかった。
切なさに胸が締め付けられ、立ち止まる。
「ギメリック……どこにいるの?」
何度そう、虚しくつぶやいたか知れない。
けれど結界の外に心話を飛ばすことは、敵に村の場所を知らせることになる。
魂を飛翔させて探しに行こうにも、彼女には自らの意思でその術を使うことはできなかった。
それに、魂だけであろうと肉体を伴ってであろうと、ギメリックがいない今、石の主としてまだ未熟な彼女が一人で結界を出ていくなど危険すぎると、長老からきつく言い渡されていた。
自分の身の安全のみを考えるなら、それでも彼女は彼を探しに行っただろう。
しかし、今や自分が、村人たちの希望を……薄明宮を奪還するという使命を担っている。
そのことを誰より自分自身が、石を身につけることによりヒシヒシと感じていた。
アイリーンの頬に涙が一筋こぼれて、伝い落ちて行く。
“……ずっとそばにいるって言ってくれて……嬉しかったのに。
嘘つき! ギメリックのバカ!!”
心の中でののしってみても、常にアイリーンにつきまとう不安は、彼が無事でいるだろうかという思いだった。
もしも彼がティレルやクレイヴと戦おうとしているのだとしたら……?
フレイヤの涙もなしに精神戦を戦うなんて……ダメよ! きっと殺されてしまう……。
そう思うと、いてもたってもいられない気持ちになる。
アイリーンは体を震わせ、自分の両手で肩を抱いた。
そして、涙を流しながら暗い泉の水面に向かってつぶやいた。
「お願い……!! 帰ってきて……!! もう泣かないから……。
あなたのことを怖がるなんて、どうかしてたのよ私……」
ギメリックは野営のたき火のそばに座り、輝きながら刻々と形を変えるオレンジ色の炎に見入っていた。
その口元がふと、ほころぶ。
……おとなしそうに見えて、あの娘は炎の性なのだ。
バカと言われて憤慨していた顔を思い出し、さらに微笑みが深まる。
アドニアで初めて会ったあの時も……まるで尻尾を膨らませた猫のように、おびえながらも怒っていた。
……きっと今も、怒っていることだろう。
そばにいるという約束を、破ったと言って……それとも泣いているだろうか……。
急に心配になり、様子を見に行きたい衝動に駆られた。魂の飛翔なら、馬で5日分の距離など一飛びだ。
……しかし、今はそれはできない。
おそらく村へと差し向けられているに違いない、エンドルーアからの敵はもうすぐそばまで来ているはずだ。
無防備に抜け殻となった体を置いて行くわけにはいかなかった。
今まで相手にしてきた敵ならば、結界も通用するだろうが……暦司たちには見破られてしまう可能性が高い。
魔力のレベルが違うのだ。
“……さて。まずは、どのぐらいの戦力を送ってくるか……”
ギメリックは目を閉じて集中し、魔力の知覚を研ぎ澄ませた。
できるだけ早く見極めて、対応を考えなければならない。
強い魔力を持つギメリックにとって、暦司一人一人との戦いは、さほど困難なものではない。
ただ、一度に数人を相手にするとなると、やはり苦戦を強いられるだろう。
さらに問題なのは常人の兵士たちだ。
もともと魔力は人間に対し、物理的な力よりも、心に与える影響の方が強い。
魔力を感知しない常人相手では、心理攻撃もその効果は薄いことは、当然とも言える。
せいぜい目くらましや暗示によって間違った思いこみを与えたり、簡単な記憶の操作くらい、それも長続きはしないものだ。
しかもエンドルーア軍の精鋭は、対魔力戦を想定した訓練を受けていて、彼らに対し暗示はほとんど効かないのだった。
つまり常人との戦いは、ごく普通に武器を使って行なうか、あるいは自然(風や火や水)や物に及ぼす力を使うかのどちらかだ。
いずれもかなりの魔力を消耗するので、長く戦うことには無理がある。
“……6、7……8人。思い切ったものだな。エンドルーアには一人しか残っていない”
予想した通りかなり近い場所で、暦司たちの気配を感じる。そして……。
常人の気配を読むことは、魔力保持者のそれを読むことより難しい。
それでも、ギメリックの強い魔力はおよそ100人程の兵士の数を感知した。
さすがのギメリックでも、一度に相手にするには手に余る勢力だ。
村人たちもろとも、ギメリックと石の主を一気に叩き潰すつもりで襲ってくる部隊。
クレイヴもそれだけ必死なのだろう。
国境付近でティレルの本隊と対峙する、リムウル軍に気取られないギリギリの規模ということだ。
これほどの敵を相手に、果たして一人でどこまで戦えるか……本当のところ、ギメリックには確たる勝算があるわけではない。
しかし、死に急ぐつもりもなかった。
以前の自分とは違う。ずっとそばにいると……彼女に約束したのだ。
“……怒るな。しばらく……そう、ほんのしばらく、先延ばしにしただけだ”
フレイヤの涙を探している間は、一人でいることなど意識もしていなかった。
そんな余裕さえなかった。
だが、こうして再び旅に出てみると……アイリーンを腕に抱いて眠ったあの温もりを思い出す。
ギメリックは自分の手のひらを見つめ、一つため息を吐いた。
村を出てからまだ5日。たった5日しか経っていないというのに……この喪失感はどうだろう。
それに……村で過ごした1週間が、ギメリックの中に微妙な変化をもたらしていた。
“アイリーン……お前が誰を選ぶとしても……そばにいてお前を守ってやろう。
……待っていろ。必ず、ティレルを救う方法を手みやげに、お前の元に帰る”
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