上 下
91 / 126
初夜は何処迄も甘く♡

90

しおりを挟む

「失礼致します………マシュリー様のご準備終わりました」
「……………」
「………マ、マシュリー…………っと!」

 入浴で水分を奪われて、水を飲んで待っていたルカスは、グラスを落としそうになる。マシュリーの金の髪が煌めき、ふわふわな柔らかで、入浴で火照った赤み掛かる姿が、透けた夜着から見えている。隠しているのかいないのか、のその意味の成さない夜着は、直ぐにルカスを昂ぶらせていた。

「ルカス様、明日一日はさせてくれ、と陛下から言伝………ルカス様?…………ルカス様!」
「!!………あ、あぁ、明後日からまたジェルバになるから、明日迄はゆっくりする様に、父上からも言われている………食事はこの部屋で取る」
「承知致しました………にご準備致します…………ごゆっくりされて下さいませ」

 カレン達が部屋を出ると、ルカスはマシュリーに近付き抱き締めた。

「……………あぁ、なんてやらしく仕上げられたんだ………」
「………は、恥ずかしくて……」
「だろうね………見慣れてない姿だから………見られ慣れようか」
「…………えっ!」

 ルカスに腕を引っ張られ、ベッド脇に立たされるマシュリー。ルカスは脇に座ると、マシュリーのふわふわな感触を確かめる様に、夜着の上から身体を撫でて行く。

「堪能しなきゃ……夜は長い…………明日も一日あるしね」
「………さ、先程迄、と言わんばかりではなかったですか!」
「…………あぁ………さっき、自分で抜いておいた……こんな悩殺をさせられて意味なかったけど…………ねぇ、着けていい?また少し…………」
「え!!」

 ルカスはベッドに置いておいたのか、マシュリーの宝石が着いた淫具をマシュリーにみせた。更に宝石がチェーンに埋め込まれ、輝きを増している。

「…………ふ、増やさないで下さい!」
「増やすさ…………マシュリーのやらしい蜜が集まった事だし……は脱ごうか」

 いつの間にか、下着に手を掛けられ、紐を解かれると、ルカスは自分の指を舐め、唾液を絡め、マシュリーの蜜口をいきなり広げた。

「んっ!」
「媚薬入り入浴剤だったろ?」
「…………は、はい……」
「指濡らす迄もなく、とろとろ………これなら、直ぐに入るな………」

 にちゅにちゃと、滴る蜜は直ぐにマシュリーの太腿を伝う。

「はぁっんっ……あっ……」
「マシュリー、持ってて」
「…………こ、これは何ですか?」
「ディルドさ」
「ディルド?」

 ルカスがマシュリーに持たせたのは棒。その棒には宝石が埋め込まれ、表面はゴツゴツしている。

を………に……」
「!!………ひっぃぃっ!な、な………ああっ………やぁっ!」
「抜けない様に抑えててくれよ?」
「い、いやっ!抜きますっ!」
「抜いたらお仕置き」
「んあっあっあぁっ………動か……さない……んあっっっん!」

 ズボズボと、マシュリーの手を支え、宝石で作られた男の杭に見立てた張型ディルドを抜き差しするルカス。

「道具で、やらしく啼かれると、嫉妬するなぁ………」
「な、なら………止めて……下さいっ!」
「マシュリー………、それは妻も同じ………飽きさせない様に頑張るから、マシュリーも俺を飽きさせない様にね」

 腰を抱かれ、ディルドを持たせた手から離さないルカスに、マシュリーの立つ力もなく、ガクガクと震えさせられていく。

「あ、飽きませんっ!…………絶対に………ああっ……離………してっ!」
「じゃあ、抜かずに持ってて」
「……………わ、分かり……ました………から……」

 ルカスは手をマシュリーから離すと、濡れてしまった自分の手を舐める。

「今日も甘い………ふふふ……」
「…………っ!」
「奥に入らない筈だから、もどかしくなったら言って…………俺が挿入ってあげるから」
「…………そ、それ迄……着けるの……ですか?」
「当然…………じっとして……」

 夜着の中に手を滑り込まして、前回使った様に、チェーンで繋がった宝飾品を、マシュリーの胸の蕾と下の蕾に挟み、尚且つチェーンはディルドに繋げられた。しかもそのチェーンはマシュリーの身体に密着し、チェーンに埋め込まれている宝石が、マシュリーの性感帯を刺激する。

「ああっ………」
「後で、尻にも入れようね、マシュリー」

 と言った物も以前、マシュリーの尻孔に入れた事のある淫具。立っていられないのに、腰を支えられてルカスに透けた夜着の下に着けられた淫具に纏わされたマシュリーは、もっとやらしい姿に変わった。

「んあっ………立って………られ……」
「………じゃあ、ベッドに乗る?それなら尻孔にも入れちゃうけど」
「………え……」
「だって、そうだろ?楽出来るんだし」
「………い、意地悪……です……」
「でも立っていられないなら、そうするしかないな………と」

 ひょい、とルカスに抱き上げられ、ベッドの中央に寝かせられたマシュリー。夜着の裾を捲られ、尻孔につぷっつぷっと、無言で入れられてしまった。

「あぁ、可愛い………」

 捲った裾を戻し、マシュリーを仰向けにすると、跨りマシュリーにキスを落とす。

「………ルカス……様ぁ……」
「派手に、イったら外してあげる………マシュリー、覚えてるか?日を跨ぐ頃、神力が戻るって………」
「………は、はい……」
「如何なるか俺も分からないから、それ迄お預けね」

 チェーンを引っ張ったり、キスをしたり、と肝心な場所に触れられる事なく、その後日を跨ぐ迄、派手にイッてもルカスは弛緩続けた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

貧乳の魔法が切れて元の巨乳に戻ったら、男性好きと噂の上司に美味しく食べられて好きな人がいるのに種付けされてしまった。

シェルビビ
恋愛
 胸が大きければ大きいほど美人という定義の国に異世界転移した結。自分の胸が大きいことがコンプレックスで、貧乳になりたいと思っていたのでお金と引き換えに小さな胸を手に入れた。  小さな胸でも優しく接してくれる騎士ギルフォードに恋心を抱いていたが、片思いのまま3年が経とうとしていた。ギルフォードの前に好きだった人は彼の上司エーベルハルトだったが、ギルフォードが好きと噂を聞いて諦めてしまった。  このまま一生独身だと老後の事を考えていたところ、おっぱいが戻ってきてしまった。元の状態で戻ってくることが条件のおっぱいだが、訳が分からず蹲っていると助けてくれたのはエーベルハルトだった。  ずっと片思いしていたと告白をされ、告白を受け入れたユイ。

マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました

東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。 攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる! そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

本日をもって、魔術師団長の射精係を退職するになりました。ここでの経験や学んだことを大切にしながら、今後も頑張っていきたいと考えております。

シェルビビ
恋愛
 膨大な魔力の引き換えに、自慰をしてはいけない制約がある宮廷魔術師。他人の手で射精をして貰わないといけないが、彼らの精液を受け入れられる人間は限られていた。  平民であるユニスは、偶然の出来事で射精師として才能が目覚めてしまう。ある日、襲われそうになった同僚を助けるために、制限魔法を解除して右手を酷使した結果、気絶してしまい前世を思い出してしまう。ユニスが触れた性器は、尋常じゃない快楽とおびただしい量の射精をする事が出来る。  前世の記憶を思い出した事で、冷静さを取り戻し、射精させる事が出来なくなった。徐々に射精に対する情熱を失っていくユニス。  突然仕事を辞める事を責める魔術師団長のイースは、普通の恋愛をしたいと話すユニスを説得するために行動をする。 「ユニス、本気で射精師辞めるのか? 心の髄まで射精が好きだっただろう。俺を射精させるまで辞めさせない」  射精させる情熱を思い出し愛を知った時、ユニスが選ぶ運命は――。

R18 優秀な騎士だけが全裸に見える私が、国を救った英雄の氷の騎士団長を着ぐるみを着て溺愛する理由。

シェルビビ
恋愛
 シャルロッテは幼い時から優秀な騎士たちが全裸に見える。騎士団の凱旋を見た時に何で全裸でお馬さんに乗っているのだろうと疑問に思っていたが、月日が経つと優秀な騎士たちは全裸に見えるものだと納得した。  時は流れ18歳になると優秀な騎士を見分けられることと騎士学校のサポート学科で優秀な成績を残したことから、騎士団の事務員として採用された。給料も良くて一生独身でも生きて行けるくらい充実している就職先は最高の環境。リストラの権限も持つようになった時、国の砦を守った英雄エリオスが全裸に見えなくなる瞬間が多くなっていった。どうやら長年付き合っていた婚約者が、貢物を散々貰ったくせにダメ男の子を妊娠して婚約破棄したらしい。  国の希望であるエリオスはこのままだと騎士団を辞めないといけなくなってしまう。  シャルロッテは、騎士団のファンクラブに入ってエリオスの事を調べていた。  ところがエリオスにストーカーと勘違いされて好かれてしまった。元婚約者の婚約破棄以降、何かがおかしい。  クマのぬいぐるみが好きだと言っていたから、やる気を出させるためにクマの着ぐるみで出勤したら違う方向に元気になってしまった。溺愛することが好きだと聞いていたから、溺愛し返したらなんだか様子がおかしい。

【R-18】逃げた転生ヒロインは辺境伯に溺愛される

吉川一巳
恋愛
気が付いたら男性向けエロゲ『王宮淫虐物語~鬼畜王子の後宮ハーレム~』のヒロインに転生していた。このままでは山賊に輪姦された後に、主人公のハーレム皇太子の寵姫にされてしまう。自分に散々な未来が待っていることを知った男爵令嬢レスリーは、どうにかシナリオから逃げ出すことに成功する。しかし、逃げ出した先で次期辺境伯のお兄さんに捕まってしまい……、というお話。ヒーローは白い結婚ですがお話の中で一度別の女性と結婚しますのでご注意下さい。

【R18】聖女のお役目【完結済】

ワシ蔵
恋愛
平凡なOLの加賀美紗香は、ある日入浴中に、突然異世界へ転移してしまう。 その国には、聖女が騎士たちに祝福を与えるという伝説があった。 紗香は、その聖女として召喚されたのだと言う。 祭壇に捧げられた聖女は、今日も騎士達に祝福を与える。 ※性描写有りは★マークです。 ※肉体的に複数と触れ合うため「逆ハーレム」タグをつけていますが、精神的にはほとんど1対1です。

処理中です...