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翡翠から♡

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(やっちゃったぁ!きゃー!)

 やっておいて、今更照れる女社長。
 シャワーを浴びながら、初めてお仕置きする側になる緊張と、嫉妬心をブツケる捌け口を同時に味わう事が出来るのだ。

「怒ってるかな、ノエル。」

 いつも主導権を握られ、気持ち良くなってくれてるのか分からないのだ。
 先に翡翠が、何も考えられなくなるから……。
 そして、ふと現実に戻る。

(そういえば、ノエルって密室無意味……。紐で結んでも意味ないかも?)

と、慌ててシャワーを終える翡翠。
 案の定、紐等無意味なノエル。
 ベットで待ってはいたが、紐は外していたのだ。

 『ハイ、翡翠。いい子で待ってたよ?ご褒美頂戴。』

 両手を広げて待つノエル。

「やだ!ノエルは何もしないで!私に触るの禁止!」
「え?」
「触ったら即止めるからね!」

 ベットで横たわるノエルを跨ぎ、頬、耳、瞼、おでことキスを落としていく翡翠。
 決して上手い訳ではない。
 ノエルが翡翠にするようにしたいと思うだけ。
 口にキスしたら、思うがままにされてしまいそうで、口になんてキス出来ない。
 自分から、巻いていたバスタオルを取り、下から見上げる碧眼の瞳に裸体を撮す。

「…………私、ノエルの何?」
「俺の愛しい女。」

 名前じゃない、ノエルが唯一見る異性として称す、翡翠には最高の言葉。

「…………じゃあ、その女に何かして欲しい事あるかしら?」
「……………そりゃ、口では言えない事?」
「許さないからね、他の女に触らせないで。」

 翡翠は、ノエルの逞しい胸から下に愛撫をしていく。

「………翡翠……。君の髪を撫でたい。」
「………ん。」

 かろうじて、ノエルが触れる翡翠の部位。
 翡翠はノエルの腰から下を、味わっているからだ。
 ノエルの硬くそそり立つ先端を舌で舐め、手でしごく。

 「………出そうだ。翡翠の中でイキたい。」
「まだ嫌。」

 今度は、翡翠の手の中に……。

「……………中で出して。独占したい。」
「………それはダメだ。俺が君にプロポーズして、君からOK貰えたら、遠慮なく中に出すよ。」

 乗り越えなければ行けない事がある。
 プロポーズはそれから……。
 約束の為の約束。

「ゴム嵌めて、翡翠。」

 ノエルは泊まってくのに、ベット脇に、ゴムを用意していたのを、翡翠は見ていた。
 ゴムをノエルに嵌めて、腰を落とす翡翠。
 奥に、また奥に……。
 ノエルももう我慢が出来る訳がない。
 抱きしめようとすると、翡翠が腰を止める。

「触らないで。…………嫌なの、独占欲丸出しだからっ!こんな醜い感情持ったまま触られたくない。」
「馬鹿だなぁ、俺は嬉しいのに……。愛しくて愛しくて、たまには嫉妬してほしくて仕込んだ事なのに、こんな本能ダダ漏れの感情はご褒美だ。でもね、翡翠。俺だけ貰うご褒美なんて寂しいんだよ。俺だって、翡翠の喜ぶ顔が見たいんだ。だから触れさせてくれないかな?」

 甘く囁いたその声は、自分の全てを受け入れてくれる、そう思わずにいられなかった。
 ノエルの手を取り、翡翠はそれを胸迄運ぶ。

「…………ごめんなさい、意地悪して。」

 翡翠の玉体。
 ノエルだけ触れる権利があるその裸体は、彼の思うがままの愛し方を許す。
 身体を起こし、翡翠と向き合う。
 舌を絡めるキスも許され、やらしく口の中を這いずり、彼女の性感帯に触れる度、ノエルを受付けた秘所が締まるのだった。
 

 お互いに疲れ果て、夢の中に堕ちた翡翠の横で、ノエルはまだ起きていた。

(……凄い夜だったな。……悪くないな、あれ。)

 感情が爆発した翡翠を見れて、満足度Maxのノエル。

(俺もいい夢みれそうだ。………それにしても、ポーカーフェイスうま過ぎだろ!分からんかったぞ。)
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