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プロローグ♡

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 ピチャピチャと暗闇から聞こえる水音。
 その水音と共に、息遣い荒い呼吸が3つ聞こえる。甲高い声と低い声が2つ。高い声は泣き声も混ざり途切れる事が無かった。

「はぁっ、はぁっ……淫乱な女だな」
「美味いか?俺の竿は……」

 暗闇にただ数本の蝋燭の灯りのみで、女は腰に腕を縄で括られ、天井から吊るされている女を挟んで、女を陵辱する男2人。

「勿体無いな……中にぶちまけたいのに……」
「仕方ねぇよ、だしな」
「………んんっ……」
「あぁっ、射精る!」
「俺もっ!」

 男達から口と秘壺に注がれた白濁。
 男達は避妊をしてくれている様で、秘壺に挿入はいっていた杭には膜で覆われていて、先端には大量に放出された白濁が溜まっていた。

『お客さん、時間だぜ……延長するなら金払ってくれ!一人二時間五万ルピだからな!』
「高ぇだろ!もう五万ルピ払ってんだぞ!」
『こっちも商売なんでね、払えなきゃ追い出してやるぞ?』

 利用料金と同額の金額を取られるのは、高額だったのだろう。男達は服を整え始める。

「仕方ないな……手持ちもう俺持ってねぇよ」
「俺もだよ!泣けなしの金で来たんだからな」

 娼館らしいこの部屋だが、娼婦の女の扱いが悪い。拘束され吊るされた女は逃げらもせず、自由も無い。
 そんな娼館を利用する男達も碌な男達ではないだろう。

「あぁ………気持ち良かったぜ」
「また来てやるからな」
「…………ゔっ……」

 男達は女を下ろす訳でも無く、部屋を出て行くと、割腹の良い男が一人入って来る。

「処理しに来てやったぜ」
「………っ!」
「反抗的な目、しやがって……お前の孔綺麗にしに来てやったんだろうが!ほら、飲みな。避妊してくれているとはいえ、妊娠されちゃ困るからよ」

 その男はゴツゴツした無骨の手で小さな小瓶を女の口に注いだ。それが避妊薬なのだと、女も分かっている。素直にそのまま飲み込む辺り、初めての事ではないのだろう。

「さて、と………どんだけヤられた?ん?」
「んんっ!」

 ぐちゅ、と再び女の秘壺から音がする。
 体格が大きな男の指は太く、ゴツゴツと乱暴に掻き回す。

「洗ってやらにゃな……俺のでよ……」
「くっ!」
「へへへ………解す必要ねぇから、客取った後の孔は楽だぜ」

 パンパンと打ち付けられる音。しかも、この男は避妊等してはいない。避妊薬はこの男の為に飲ませていた様なものだった。
 
「ゔっっ………」
「喘ぐしか能がねぇお前にはいい仕事だよな!この後また予約入ってんだよ……今日もまだまだ稼がせて貰うからな!」

 女は悲鳴さえ挙げれない。助けを呼ぶ声が出せない様だった。

「…………大量に出してやったぜ……掻き出してやるから暴れるなよ」
「ゔゔっっ…………」

 男が注いだ白濁を、指で掻き出される事も行為の後の苦行。そして、この男に身体全身を清潔な濡らした布で拭き取られ、次の客を入れるのだ。
 吊らされたままの状態で。

「次の客入れるからな」
「…………」

 女は、希望も失った目だった。光等入らないこの目に、輝きを失ったのは二年も前だった。
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