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幸せな夜♡
しおりを挟む客間の1室に響き渡る水音と、甘い声。
アリシアは、カイルの腕に掴まり、身体が浮く感覚と羞恥心でカイルの顔が見れなかった。
初めて受け取る身体の中の屹立は、窮屈そうに藻掻いている。
動かれる度にアリシアから漏れる声と、埋まった蜜壺から溢れる蜜が何処までもアリシアを夢うつつにさせた。
「大丈夫か?」
時々、息も荒く漏れる甘い声の愛しい人からの優しい言葉に、目を潤ませ縋るようにねだった。
「………大丈夫………幸せ……だから……もっと気持ちよく……して……。」
「2ヶ月、解しておいて良かったな……。」
「うん……痛くなかった………本当は痛みが怖かったけど。」
「…………強がりだからな、アリシアは。」
よく喧嘩のような怒鳴り合いをするアリシアとカイルだが、お互いが素直に感情をぶつけ合うからこそ、身体を繋げても手が、指が唇が、素直に受け取り応える事が出来るのかもしれない。
カイルはアリシアと1度深いキスを味わうと、腰を更に持ち上げ、覆い被さった。
「あぁぁ……深いっ……!」
「いい眺め。」
「はぁ…………んん………ははんっ!」
「深いとこで繋がると気持ちいいだろ?」
「いいっ!………あっ………クる!」
カイルは避妊具を着けている。
アリシアはそれが何か分からなかったらしく、不思議そうに見ていた。
『帰りも2ヶ月あって、馬車旅は疲れるし、結婚式も挙げてないからな。今子供作る訳にはいかないんだ。』
と言われ、いまいち理由は分からなかった。
子供は授かり物で、閨の行為をすれば子供が出来ると思っていたアリシア。
だから、多少強引に閨に持ち込み、子供が出来ればカイルと直ぐに結婚出来ると思っていたのである。
「…………出るっ!」
「………え?」
アリシアの身体の中で、うねるカイルのモノ。
蜜壁に密着していたモノが膨張するのが分かり、温かい感触を感じた。
避妊具を着けていなければ、中で弾く飛沫迄感じる事が出来るのだが、それを避妊具は許さない。
「…………はぁ……はぁ……。」
アリシアが絶頂に達した後、まだその余韻が残された蜜壺にカイルとの隔たりになる物を見たアリシアは、納得をした。
たっぷりと、白濁した液体と共にカイルのモノが出る。
「どうした?見つめて。」
「それ、避妊具の中にあるの、て………。」
「………避妊具無しで、中にコレが注がれると子供が出来るんだよ。知らなかったのか?」
「うん。」
「だから、不思議そうに見てたのか…………ん?ちょっと待て……避妊具の存在知らずに、閨に持ち込もうとしたの、て………子供欲しくて?」
「うん、そうしたら直ぐに結婚出来るかと思ってた。」
「……………暫く、子供要らないぞ、俺は。」
「何で?可愛いのに。」
カイルは、避妊具を着け変え、アリシアをうつ伏せにさせた。
「可愛いのは知ってる、甥も姪も居るんだ…………だが、俺はお前とこうなる迄どれだけ待ってたと思ってる!」
「あっ!…………あぁっ!」
後ろから一気にカイルはまた挿入り、クドい説明を始めた。
「まだ抱き潰したい気持ちの方が大きいんだ、2人の時間を楽しみたいのに、妊娠したら満足に抱けなくなるからな。アリシアは若いし、もう少し大人になってから子供産んでも俺は嬉しいがな。」
「ど、どれぐらい………の年齢……になった………らっ?」
「そうだな、あと2年は待てるな。」
「え~~!………あぁん!……欲しいのにぃ!」
「いいじゃねぇか、俺が居ればっ!」
「ひゃっ!………ソコっ!……違う……場所っ!」
「違う場所に当たってんのは知ってる………ココも良かったんだな………まだ開発しがいが………あるなっ!」
「ひゃっ!やん!んんんっ!!」
「ヘタるなよ?まだ夜は長いからな!」
「あぁん………っん!……イクっ………。」
「好きなだけイケよ、今日は許す………たまには我慢させるつもりだからな、覚悟しろよ?…………あ、覚悟してるんだったな。」
「も………無理………無理ぃ……。」
2度や3度の絶頂は許さなかったカイル。
溜まりに溜まった5年分の性欲を一夜だけで足りる訳はなく、アードラに持って行った大量の避妊具を使い果たす程、アリシアは抱き潰されたのだった。
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