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47 帰還
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「おいレイズン! どこ行くんだよ! ちょ、そっちはまずいって!」
後ろから追いかけてくるライアンのことなど気にも留めず、レイズンは一目散にある所に向かった。
「おいレイズン!」
ライアンが追いつくよりも早くにレイズンがたどり着いた場所、そこはなんと騎士団本部であった。
「——すみません、副騎士団長殿は執務室でしょうか」
息を切らしながらレイズンは、受付の者に副騎士団長の居場所を尋ねた。
「ああ。今在室中のはずだが……」
「ありがとうございます。では——」
「あ! おい、君! 副団長に取次ぎをするから待ちなさい……!」
受付の者が制止する声も聞かず、レイズンは副騎士団長がいるはずの執務室に向かって走り出した。
「おいレイズン!」
そしてやっとのことでライアンが追いつた頃にはもう、レイズンは執務室のほうに走り去った後だった。
「……あー! あの野郎! もう俺は知らねえぞ!」
ライアンは廊下の向こうにいるだろうレイズンの背中に向かって怒鳴ると、もう追うのをやめ踵を返しどこかに走り去っていった。
レイズンは執務室に辿り着くなり儀礼的に素早くノックはした。しかし返事など待つ余裕もなく、レイズンは執務室のその重厚なドアを開けて飛び込んだ。
「——失礼します! 副騎士団長殿」
中に入ると机で食事中だったのか、ちぎりかけのパンを持ったままの副騎士団長セオドアが、片眉を上げて、いきなりドアを開けて入ってきた無法者の顔を見た。
「——誰だ君は。今日は誰とも面会の約束はしていなかったはずだが。その服は弓兵か? 所属と名を名乗りなさい」
「突然申し訳ありません、俺は——わっ」
名乗りかけた瞬間、急に背後から首根っこを掴まれた。首を回して後ろをみやると、それは受付けの者が呼んだであろう警備兵だった。
「貴様! 勝手なことをするな! ——副騎士団長、失礼します! この者をすぐにつまみ出しますので!」
部屋から引きずりだそうとする警備兵に、レイズンは必死に抵抗し、副騎士団長に嘆願する。
「あっ、お、俺、副騎士団長殿にお聞きしたいことが……!」
「——聞きたいこと?」
「ハクラシス閣下の安否について——!」
ハクラシスの安否と聞いて、なんだまたかとセオドアはがっかりして眉をひそめた。
今日は朝からハクラシスの容体を知りたいという者らが、ひっきりなしにセオドアの元へ訪れていた。お陰で仕事が全く捗らず、いささかげんなりしていたところだった。
やっと人が途切れたと思いきや、今度は礼儀もなにもなっちゃいない平騎士による突然の乱入だ。
例えいそがしくとも、昼飯くらいはゆっくり食べていたかったのに。
(しかしやけに必死そうだな。これは相当熱狂的な閣下のファンだな)
厳しくとも若手に人気か……。さすが閣下だなと一人セオドアは納得し頷いた。
「黙れ! 副騎士団長はお忙しいんだ! ちゃんと事前に面談の予約を取ってから出直せ」
そう怒鳴りながら警備兵が暴れるレイズンを羽交い締めにして、外へと引きずり出そうとした。その時「申し訳ありません!」と飛び込んで来た者がいた。
「部隊長殿!!」
なんでここに! とレイズンが驚いて叫んだ。
「弓兵部隊の……。なんだ、お前のところの部下か」
「はっ! 副騎士団長殿、うちの部下が大変ご迷惑をおかけ致しました! すぐに! 引き取らせて頂きますので! ……さ、レイズン、来い」
警備兵からレイズンを引き渡されると、部隊長はボソボソ声で『お前いきなりなんてことするんだ。副騎士団長に謝れ! すぐここから出るぞ』とぼかっと頭を叩いた。
『なんでここにいるのが分かったんですか』とレイズンもボソボソと問返すと、部隊長は『ライアンが呼びに来たんだよ!』と、怒鳴りたいのを我慢し額に血管を浮かせて答えた。
そしてすぐにセオドアのほうに向き直る。
「セオドア副騎士団長、誠に失礼いたしました。この者は後で私のほうからしっかりと指導しておきますので、何卒ご容赦ください」
そう言ってレイズンの頭を無理やり押さえて下げさせ、引きずるようにして外に連れ出した。
「何をやっとるんだお前は! その辺でバッタリ会ったならまだしも、本部に突撃して取次ぎもせずにいきなり副騎士団長に会おうなんぞ、無礼にもほどがある!」
部隊長は本部から少し離れた場所に出ると立ち止まり、レイズンの頭にゴチンと拳骨を落とした。
「てっ! ——すみません。どうしてもハクラシス閣下のことを確認したくて……」
どつかれた頭をさすりながら、俯き加減でモソモソと喋るレイズンに、部隊長ははーっと溜息をつき自身の頭をかいた。
「それならばなぜ先に俺に聞かない。一応俺はお前の上官で、副団長からも閣下の話は降りてきている。……それに、お前は知らないかもしれないが、俺は閣下からお前の様子を見るように指示されているんだからな」
それを聞いてレイズンはピョンと反射的に頭を上げた。
「ハクラシス閣下から……?」
そういえばこの前会ったとき、そんなようなことを言っていたのをレイズンは思い出した。
「ああ。……ったく、閣下も物好きだな。こんな向こう見ずの若造を……」
部隊長は不機嫌そうにぶつくさ言っていたが、レイズンはそんなこと気にもとめず縋りついた。
「部隊長殿! 閣下は大丈夫なんですか!?」
「まあ落ち着け。今分かっていることは、噂通り閣下が殿下を庇って顔面を負傷したことと、意識が戻っていないことだけだ。意識に関しては使者が砦を出立した時点のことだから、現状は不明だ。とりあえず今は安静にしなくてはならなく、容体が安定してからこちらに戻るという話だ」
「意識が戻ってない……」
「スタンピードが発生した可能性もあるという話だ。団長らは今そちらに手一杯だろう。どちらにせよ、それが終わるまではこちらには戻ることはないだろう」
ハクラシスはまだ戻ることができない。
それならば自分があっちへ行けばいい。
「——では、俺を部隊の補充要員として行かせて下さい!」
「この前出したばかりだ。これ以上王都が手薄になるのは避けなければいけない」
「では補給部隊は!? 物資の補給に行く者も必要ですよね!」
「物資の補充については、さらに討伐が長引けば出るかもしれないが、砦にもまだ物資は豊富にある。今はまだ出す必要がない。それに……」
部隊長はそこで一旦区切り、はっきりした口調でレイズンに言い聞かせるように言った。
「閣下から、お前をあちらに絶対に寄越すなと言われている」
「——! 俺はどうしても行ってはいけないのですか」
「そうだ。——あー……、おい、待て待て待て待て」
行かせてもらえないと知るやいなや、ここから脱走しようと走り出したレイズンを、部隊長は襟首を掴んで止めた。
「猪みたいな奴だな。とにかく自分勝手な行動はもういい加減お終いにしろ。お前のために閣下がどれだけ気をもんだか分っているのか。閣下がここにいろと言っているならその通りにすべきだろう」
「でももし……」
もしこのまま意識が戻らなかったら——
「大丈夫だ。閣下はきっと大丈夫だから、お前はここでやるべきことをやれ。閣下からは何も言われてないのか?」
ハクラシスは出立前、レイズンにここは任せたと言った。
「……ここが手薄になるからしっかりやれと」
「閣下と約束したのなら、お前はそれを守るべきだろう? いない間に上官に迷惑かけましたと報告するのか? ほら、分かったならさっさと持ち場に戻れ。昼休憩は終わりだ」
「——はい」
レイズンは部隊長に背中を押されるようにして、とぼとぼと仕事に戻った。
結局レイズンはハクラシスの元に行くことは叶わず、いつもと同じように過ごすしかなかった。
そして今回本部で起こした騒ぎについて、きっと何か罰があるだろうと思っていたが、なぜかお咎めはなしだった。おそらく部隊長が何とかしてくれたのだろうと思う。
そしてそれからほどなくしてレイズンはルルーから手紙を受け取った。
それにはレイズンを気遣う言葉が重ねられ、何かあれば情報を共有すると書いてあった。
しかしその後進展はなく、ハクラシスの容体も分からぬまま、騎士団に砦から魔獣を無事殲滅したとの知らせだけが砦から届けられた。
ーーーー
討伐部隊帰還の日、レイズンは城壁の上から、帰還した部隊が城門をくぐって中に入っていく姿を食い入るように見つめていた。
すべての部隊が城壁内に入るまで約半日近くかかったが、それでもハクラシスがどこかにいないか、部隊と共に戻ってきているのではないかと気が気でなく、仕事そっちのけにもかかわらず目が離せなかった。
だが、門をくぐるアーヴァルの横にはベイジルが付き添うのみ。
肝心のハクラシスの姿はどこにもなく、レイズンはただひたすら城門をくぐる彼らを見つめていた。
——そしてハクラシスが人知れず王都に戻っていたことをレイズンが知るのは、それから3日後のことだった。
後ろから追いかけてくるライアンのことなど気にも留めず、レイズンは一目散にある所に向かった。
「おいレイズン!」
ライアンが追いつくよりも早くにレイズンがたどり着いた場所、そこはなんと騎士団本部であった。
「——すみません、副騎士団長殿は執務室でしょうか」
息を切らしながらレイズンは、受付の者に副騎士団長の居場所を尋ねた。
「ああ。今在室中のはずだが……」
「ありがとうございます。では——」
「あ! おい、君! 副団長に取次ぎをするから待ちなさい……!」
受付の者が制止する声も聞かず、レイズンは副騎士団長がいるはずの執務室に向かって走り出した。
「おいレイズン!」
そしてやっとのことでライアンが追いつた頃にはもう、レイズンは執務室のほうに走り去った後だった。
「……あー! あの野郎! もう俺は知らねえぞ!」
ライアンは廊下の向こうにいるだろうレイズンの背中に向かって怒鳴ると、もう追うのをやめ踵を返しどこかに走り去っていった。
レイズンは執務室に辿り着くなり儀礼的に素早くノックはした。しかし返事など待つ余裕もなく、レイズンは執務室のその重厚なドアを開けて飛び込んだ。
「——失礼します! 副騎士団長殿」
中に入ると机で食事中だったのか、ちぎりかけのパンを持ったままの副騎士団長セオドアが、片眉を上げて、いきなりドアを開けて入ってきた無法者の顔を見た。
「——誰だ君は。今日は誰とも面会の約束はしていなかったはずだが。その服は弓兵か? 所属と名を名乗りなさい」
「突然申し訳ありません、俺は——わっ」
名乗りかけた瞬間、急に背後から首根っこを掴まれた。首を回して後ろをみやると、それは受付けの者が呼んだであろう警備兵だった。
「貴様! 勝手なことをするな! ——副騎士団長、失礼します! この者をすぐにつまみ出しますので!」
部屋から引きずりだそうとする警備兵に、レイズンは必死に抵抗し、副騎士団長に嘆願する。
「あっ、お、俺、副騎士団長殿にお聞きしたいことが……!」
「——聞きたいこと?」
「ハクラシス閣下の安否について——!」
ハクラシスの安否と聞いて、なんだまたかとセオドアはがっかりして眉をひそめた。
今日は朝からハクラシスの容体を知りたいという者らが、ひっきりなしにセオドアの元へ訪れていた。お陰で仕事が全く捗らず、いささかげんなりしていたところだった。
やっと人が途切れたと思いきや、今度は礼儀もなにもなっちゃいない平騎士による突然の乱入だ。
例えいそがしくとも、昼飯くらいはゆっくり食べていたかったのに。
(しかしやけに必死そうだな。これは相当熱狂的な閣下のファンだな)
厳しくとも若手に人気か……。さすが閣下だなと一人セオドアは納得し頷いた。
「黙れ! 副騎士団長はお忙しいんだ! ちゃんと事前に面談の予約を取ってから出直せ」
そう怒鳴りながら警備兵が暴れるレイズンを羽交い締めにして、外へと引きずり出そうとした。その時「申し訳ありません!」と飛び込んで来た者がいた。
「部隊長殿!!」
なんでここに! とレイズンが驚いて叫んだ。
「弓兵部隊の……。なんだ、お前のところの部下か」
「はっ! 副騎士団長殿、うちの部下が大変ご迷惑をおかけ致しました! すぐに! 引き取らせて頂きますので! ……さ、レイズン、来い」
警備兵からレイズンを引き渡されると、部隊長はボソボソ声で『お前いきなりなんてことするんだ。副騎士団長に謝れ! すぐここから出るぞ』とぼかっと頭を叩いた。
『なんでここにいるのが分かったんですか』とレイズンもボソボソと問返すと、部隊長は『ライアンが呼びに来たんだよ!』と、怒鳴りたいのを我慢し額に血管を浮かせて答えた。
そしてすぐにセオドアのほうに向き直る。
「セオドア副騎士団長、誠に失礼いたしました。この者は後で私のほうからしっかりと指導しておきますので、何卒ご容赦ください」
そう言ってレイズンの頭を無理やり押さえて下げさせ、引きずるようにして外に連れ出した。
「何をやっとるんだお前は! その辺でバッタリ会ったならまだしも、本部に突撃して取次ぎもせずにいきなり副騎士団長に会おうなんぞ、無礼にもほどがある!」
部隊長は本部から少し離れた場所に出ると立ち止まり、レイズンの頭にゴチンと拳骨を落とした。
「てっ! ——すみません。どうしてもハクラシス閣下のことを確認したくて……」
どつかれた頭をさすりながら、俯き加減でモソモソと喋るレイズンに、部隊長ははーっと溜息をつき自身の頭をかいた。
「それならばなぜ先に俺に聞かない。一応俺はお前の上官で、副団長からも閣下の話は降りてきている。……それに、お前は知らないかもしれないが、俺は閣下からお前の様子を見るように指示されているんだからな」
それを聞いてレイズンはピョンと反射的に頭を上げた。
「ハクラシス閣下から……?」
そういえばこの前会ったとき、そんなようなことを言っていたのをレイズンは思い出した。
「ああ。……ったく、閣下も物好きだな。こんな向こう見ずの若造を……」
部隊長は不機嫌そうにぶつくさ言っていたが、レイズンはそんなこと気にもとめず縋りついた。
「部隊長殿! 閣下は大丈夫なんですか!?」
「まあ落ち着け。今分かっていることは、噂通り閣下が殿下を庇って顔面を負傷したことと、意識が戻っていないことだけだ。意識に関しては使者が砦を出立した時点のことだから、現状は不明だ。とりあえず今は安静にしなくてはならなく、容体が安定してからこちらに戻るという話だ」
「意識が戻ってない……」
「スタンピードが発生した可能性もあるという話だ。団長らは今そちらに手一杯だろう。どちらにせよ、それが終わるまではこちらには戻ることはないだろう」
ハクラシスはまだ戻ることができない。
それならば自分があっちへ行けばいい。
「——では、俺を部隊の補充要員として行かせて下さい!」
「この前出したばかりだ。これ以上王都が手薄になるのは避けなければいけない」
「では補給部隊は!? 物資の補給に行く者も必要ですよね!」
「物資の補充については、さらに討伐が長引けば出るかもしれないが、砦にもまだ物資は豊富にある。今はまだ出す必要がない。それに……」
部隊長はそこで一旦区切り、はっきりした口調でレイズンに言い聞かせるように言った。
「閣下から、お前をあちらに絶対に寄越すなと言われている」
「——! 俺はどうしても行ってはいけないのですか」
「そうだ。——あー……、おい、待て待て待て待て」
行かせてもらえないと知るやいなや、ここから脱走しようと走り出したレイズンを、部隊長は襟首を掴んで止めた。
「猪みたいな奴だな。とにかく自分勝手な行動はもういい加減お終いにしろ。お前のために閣下がどれだけ気をもんだか分っているのか。閣下がここにいろと言っているならその通りにすべきだろう」
「でももし……」
もしこのまま意識が戻らなかったら——
「大丈夫だ。閣下はきっと大丈夫だから、お前はここでやるべきことをやれ。閣下からは何も言われてないのか?」
ハクラシスは出立前、レイズンにここは任せたと言った。
「……ここが手薄になるからしっかりやれと」
「閣下と約束したのなら、お前はそれを守るべきだろう? いない間に上官に迷惑かけましたと報告するのか? ほら、分かったならさっさと持ち場に戻れ。昼休憩は終わりだ」
「——はい」
レイズンは部隊長に背中を押されるようにして、とぼとぼと仕事に戻った。
結局レイズンはハクラシスの元に行くことは叶わず、いつもと同じように過ごすしかなかった。
そして今回本部で起こした騒ぎについて、きっと何か罰があるだろうと思っていたが、なぜかお咎めはなしだった。おそらく部隊長が何とかしてくれたのだろうと思う。
そしてそれからほどなくしてレイズンはルルーから手紙を受け取った。
それにはレイズンを気遣う言葉が重ねられ、何かあれば情報を共有すると書いてあった。
しかしその後進展はなく、ハクラシスの容体も分からぬまま、騎士団に砦から魔獣を無事殲滅したとの知らせだけが砦から届けられた。
ーーーー
討伐部隊帰還の日、レイズンは城壁の上から、帰還した部隊が城門をくぐって中に入っていく姿を食い入るように見つめていた。
すべての部隊が城壁内に入るまで約半日近くかかったが、それでもハクラシスがどこかにいないか、部隊と共に戻ってきているのではないかと気が気でなく、仕事そっちのけにもかかわらず目が離せなかった。
だが、門をくぐるアーヴァルの横にはベイジルが付き添うのみ。
肝心のハクラシスの姿はどこにもなく、レイズンはただひたすら城門をくぐる彼らを見つめていた。
——そしてハクラシスが人知れず王都に戻っていたことをレイズンが知るのは、それから3日後のことだった。
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