クズ男はもう御免

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25 アーヴァルの知るハクラシスの今

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 今レイズンは一人、騎士団の敷地内にある騎士団長専用の邸宅にいた。
 
 そこはいかにも貴族でもあるアーヴァルに似つかわしい荘厳で豪華なつくりの建物で、無骨な建物ばかりの騎士団の敷地内にあるとは思えないほど、立派で美しい邸宅だ。
 
 騎士団長が住まう邸宅について『かなりすごい』と噂には聞いていたが、これほどまでとは。
 
 迎えに来た騎士から邸宅の使用人に引き渡され、そのまま客間へと通されたレイズンは、複雑な彫刻が施されたこれまた重厚で立派な椅子に座り、ふーっと一人息をついた。
 
 
 ——あの日ブーフから聞いた話が本当なのかどうか真偽不明なその情報を明らかにするため、レイズンは山小屋を離れひとり王都を訪れた。
 
 正直なところ王都にはもう足を踏み入れることなどないと思っていたのに、ハクラシスに会って確かめたい、その思いだけでここまで来た。
 
 だが騎士団にいるはずのハクラシスのことを訊ねると、門兵にいないと言われ、仕方なくアーヴァルへの取次ぎを頼んだのだが……。連れてこられたのが、なぜか騎士団本部の応接室ではなく、まさかの騎士団長の邸宅とは思いもよらなかった。
 
 手紙すら寄越せない状況下にあるハクラシスに、レイズンだってすんなり会えるとは思っていなかった。
 
 だから門兵に取次ぎを拒否されたとき、箝口令が敷かれたなと、元騎士であるレイズンはすぐ気が付いた。
 まだ情報が解禁されていないような何か重要な仕事にハクラシスが携わっているのだとしたら、ブーフの話とも整合性がある。
 
 だからそれならばと試しにアーヴァルに取次いで貰ったのだが……。
 
『何かあれば俺を訪ねてくればいい』
 別れ際のアーヴァルの言葉を真に受けた訳ではないが、まさか本当に会えることになるとは。
 
 アーヴァルが個人的に山小屋に来るのと、レイズンが王都へ会いに行くのとでは、立場も意味合いも全く違う。
 
 ここ王都でアーヴァルは、この国で最高位の騎士であり、最高位の貴族である公爵位を持つ男だ。
 本来ならば平民のレイズンが軽々しく口を聞いて良い相手ではなく、例え騎士団内であっても下位の者が補佐官も通さず声をかけて良い相手ではない。
 
(まずかったかな……)
 
 レイズンは緊張のあまり、出されたお茶に手を付けることもできないまま、アーヴァルが姿を現すまで、一人じっと待ち続けた。
 
 
 
 
 しばらくしてレイズンの耳に、廊下から響く足音と人の声が聞こえた。
 重なり合う足音とがやがやとざわめく複数の声。その中で一際通りの良い低い声が響く。
 
 音がこちらに近づいてくるにつれ、レイズンは喉から心臓が飛び出るくらいに体を緊張させた。
 
 廊下が一瞬静かになり、重厚なドアがガチャリと音を立てて開かれると、レイズンの体はビクリと跳ねた。
 
「失礼いたします。アーヴァル様でございます」
 
 ドアを開けた使用人が軽くレイズンに会釈をすると、その背後から堂々たる団長服姿のアーヴァルが現れた。
 
 アーヴァルはレイズンにチラッと目をやるが、部屋に入ってもなお傍らにいる執事長と、——何やらまだ会話を続けている。そしてその他に幾人もの使用人が、団長服からマントや飾緒などの飾りを取り外すため纏わりついていた。
 
 団長服を彩っていた形式張った装飾がすっかりなくなり、身軽になったアーヴァルはレイズンの向かいに座ると、いまだ傍らで何やら重要そうな報告をする執事長を片手で制し、人払いをした。
 そして大仰な動作で足を組むと、完璧な笑みをもってレイズンを歓迎してみせた。
 
「あの日以来だな。レイズン」
 
 飾りを取ったとはいえ、騎士団員なら誰しも憧れる団長服を身に着けたアーヴァルの姿は、自身の雄々しい美しさも相まって、典麗かつ、どんな相手であっても有無を言わせぬ貫禄があった。
 
 街にいたときの無精髭はすっかり剃り落とされ、その代わりにやや張ったエラから顎に沿って伸ばされた髭は美しく整えられ、何もかもが完璧で威厳に満ち溢れていた。 
 
 レイズンは緊張のあまり、返答する声がわずかに震える。
 
「ご無沙汰しております。その……急に来てしまい申し訳ありません」
 
「そうだな。事前約束のない者とは普通俺は会わないからな」
 
 アーヴァルは緊張し縮こまっているレイズンを見て、おかしそうに喉でくくくと笑う。
 
「まあ、何かあれば来いと言ったのは俺だ。気にするな。……それで、用件は何だ?」
 
 レイズンは小さく深呼吸した。
 
「その……ハクラシス……閣下のことで」
 
「なんだ、閣下などと。自分の恋人をえらく他人行儀に呼ぶんだな」
 
 アーヴァルが片眉をあげて揶揄うように言う。だがレイズンはハクラシスのことを、ここで何と呼べばよいのか分からない。
 もう彼は小隊長ではないのだから。 
 
「まあいい。お前の考えていることは大体予想がつく。どうせハクラシスを追ってここに来たのだろう? 訪ねてきたが門前払いを食らって、俺を呼び出した。そうだろう?」
 
 まさしくそのとおりだ。
 改めて考えると、レイズンのやったことはかなり大それたことであり、先触れもなくいきなりやって来て騎士団長を呼びつけるなど、この国で平然とそんなことをできるのは王族か元老院くらいなものだろう。
 
「申し訳ありません……」
 
 いよいよ小さくなるレイズンに、アーヴァルはまた喉の奥で笑った。
 
「そう畏まるな。……まあハクラシスのことで箝口令を敷いたのは俺だ。奴には今、まだ外部には漏らせない、極秘の任務を任せているからな」
 
「……それは新設された総司令官という役職のことですか」
 
 やはりそうなのかと、レイズンは言いながら握った拳を、さらに強く握りしめた。
 
 もう騎士団員ではないレイズンが追及していい話ではないことは重々承知だ。知らぬと一掃されれば、ハクラシスのことは何も分からぬまま、話はそれで終わってしまうだろう。
 
 だが意外にもアーヴァルは、レイズンからの投げかけた問いを切り捨てたりしなかった。
 
「総司令官だと? ふん、またどこかの間抜けな貴族が漏らしたのか? ……まあ街で流れる噂程度気にする必要はあるまい。ハクラシスのことは、それだけではなく上の都合もあってのことだ」
 
「だ、……だから俺にも会えないし、家に戻っても来れないと?」
 
 アーヴァルは急に黙って、レイズンを見た。そしてしばらくして見つめてから低い声を出した。
 
「……その理由は他にある、と言ったら?」
 
 その目はどこか冷めていて、彼の本心がどこにあるのか、レイズンには読むことができない。
 
(他の理由……?)
 
 ——ハクラシスがレイズンに会えない理由。
 てっきり王都で足止めを食らい、役職の新設を理由に無理矢理引き止められているのだとばかり思っていた。
 
 アーヴァルは一体何が言いたいのか。
 ハクラシスの身に何が起こっているというのだろうか。
 
「……知りたいか。それを聞きに来たのだろう? なぜハクラシスが自分の元へ戻ってこないのか」
 
 レイズンはゴクリとつばを飲み、ゆっくりと頷いた。
 
「いいだろう。……ならばついて来い」
 
 深く座った椅子からおもむろに立ち上がり、客間から出るアーヴァルを、レイズンはただ無言で追いかけた。
 
 
 アーヴァルがどこへ向かっているのか、レイズンには見当もつかなかった。
 外はもうすっかり日も暮れて、邸宅の外には外灯の明かりが静かに揺れている。
 
 アーヴァルは、騎士団長宅専用の庭を横切り、門の近くまで来た。そこからは庭の端にある小さな屋敷が見える。
 
 アーヴァルは植込みにある大きな木に、凭れるようにして立った。ここならちょうど木の陰になり、こちらからはよく見えるが、屋敷からは人の姿は葉や幹に隠れて見えにくそうだった。
 今のように暗かったら尚更見えないだろう。
 レイズンもアーヴァルに促され、木の側に立った。
 
「あの家は?」
 
「……まあ黙って見ていろ。そろそろ帰ってくるはずだ」
 
 10分ほどそうして会話もなくただ立って見ていると、門から背筋の伸びた背の高い男の影が現れた。
 その男はまっすぐ小さな屋敷のほうに歩いてくる。
 
 暗がりで最初はレイズンもそれが誰なのか分からなかった。しかし外灯に照らされたその一瞬で、すぐに分かった。
 
「小隊長殿……!」
 
「しっ黙ってろ」
 
 驚いて声を出しかけたところで、アーヴァルが口をふさぐ。
 
 あれはハクラシスだ。騎士団の団服を着た、ハクラシスだ。
 
 だが山小屋で一緒だった彼ではない。
 ふさふさの優しい髭はなく、だらしなく伸ばしていた髪はすっかりきれいに刈り上げられ、前髪は後ろに撫で付けられている。
 いかにも上官らしく厳格そうな佇まいは、 "小隊長" だった頃のハクラシスそのものだった。
 
 ハクラシスは茂みに隠れている二人のことなど気付くはずもなく、真っ直ぐあの小さな屋敷に向かって歩いていく。
 
 レイズンは瞬きも忘れて、必死でハクラシスの姿を目で追った。
 
 ハクラシスは玄関のドアまで辿り着くと、決められた合図のようにノッカーをゴンゴンゴンと3度鳴らした。
 すぐにドアが開き、中から明るい光が漏れ、誰かがハクラシスを家の中に招き入れた。
 
 レイズンからは中にいる人物の姿は、ドアに隠れて見ることができない。そして、屋敷に迎え入れられたハクラシスの表情も——。
 
 ハクラシスは躊躇うことなく、ごく当たり前のように家の中に入っていく。
 彼の姿が見えなくなり、使用人の手によってドアがバタンと閉められると、外はまた暗がりに戻った。
 
 身じろぎせず黙ったまま見ていると、暗かった二階の一室に明かりが灯った。すぐに窓にハクラシスの姿が写り、レイズンがあっと小さく声をあげた。
 部屋が明るいおかげで、暗い外からはハクラシスの表情が今度ははっきり見える。
 
 そこはハクラシスの部屋なのか、彼は背後にいる人物と会話をしながら、その場で着替えをしているようだった。
 
 ハクラシスは、上着を脱がすため背後から伸びてくる手をうまくかわし、自ら脱いで笑顔で手渡す。
 
 その一連の流れを、レイズンは食い入るように見ていた。しかしすぐにカーテンが引かれ、あっという間にハクラシスの姿は見えなくなってしまった。
 
 レイズンは力なく両手をダラリと下げ、ただただ呆然と、ほのかな明かりに包まれた屋敷を眺めていた。
 
 沈黙を破るかのように、それまで黙って一緒に屋敷を見ていたアーヴァルが、静かに口を開いた。
 
「……あの家には、ハクラシスの妻が住んでいる。ルルーのことはハクラシスから聞いているか」
 
 ルルー。
 レイズンはその名に聞き覚えがあった。
 アーヴァルが山小屋を訪れたとき、アーヴァルとハクラシスが言い合いになるきっかけを作った名だ。
 
 これは二人の過去の話で自分とは無関係な話だと、レイズンは聞き流していた。——気になっていたのに、わざと聞かなかったことにした名だ。
 
「——……いえ」
 
「なんだ、ハクラシスの奴。お前を恋人だと豪語していた割に、ルルーのことは話していないのか。呆れたな。……まあ見てのとおりだ。ハクラシスは妻の元に戻った。そういうことだ」
 
 ——ハクラシスは妻の元に戻った。
 
 嘘だ。そんなはずはない。だって——
 
「……奥さんは亡くなったはずじゃ…………」
 
「……死んでいない。俺が助けた。ルルーはひどい火傷で死にかけてはいたが、俺が国中から腕のいい治癒師と医者をかき集め、治療し、回復させた」
 
「でも小隊長殿は俺に何も……」
 
「俺はハクラシスにも伝えたぞ。あんなに戻ってくることを躊躇っていた癖に、ルルーが生きていると聞くなり、奴はあっさりと戻ることに同意した。——これで分かっただろう。大事な妻がここにいるんだ。今更お前の元に戻るわけがない」
 
 ——彼は奥さんが生きていることを知っていて、レイズンには黙っていた。
 
 出立の日、レイズンにキスをし、甘いものを土産に買って戻ると言って笑ったハクラシスの顔を、レイズンは必死に思い出そうとしていた。しかしあんなに心に刻み込まれていたはずのハクラシスの顔が、どんどん黒いモヤに覆われ消えていく。
 
「……彼は奥さんに会うために、ここに戻ってきたんですか……?」
 
「そうとしか言えないな。捨てられたお前にはかわいそうだが。お前は本当に見る目がない。子爵家の息子といい、お前の親友とやらといい、簡単に人を信じ過ぎだ」
 
「…………」
 
 あのハクラシスが自分を捨てるなんて、とても信じられなかった。だが、妻のいる屋敷で過ごす彼の姿を見せられ、あんなに拒否していた登城が妻のためだと聞かされれば、さすがのレイズンも納得せざるを得ない。
 
 ——そして一度も送られることのない手紙のことも、布団しか私物のない簡素な部屋も、すべてに説明がついてしまう。
 
 
 また自分は裏切られてしまったのだろうか。
 
 
 
「それでこれからどうするんだ。あの貧相な山小屋に戻るのか? それともまた騎士団に戻るか」
 
「……騎士団に? 俺が?」
 
 呆然と判断力が低下したレイズンの耳に、アーヴァルの言葉が妙にはっきりと流れ込んでくる。
 
「お前はまだ騎士団に籍が残っている。失踪後、誰もお前の除籍処理を行っていない。業務中での傷病者扱いだからだ。そのうち戻ってくる者として休職扱いにし、寮の荷物は本部の倉庫で預かっている。辞める気ならばちゃんと届けを出してから去るんだな」
 
「届け……」
 
 とっくに辞めたと思っていたのに、実は休職扱いで、籍が残っていたなんて。
 別に騎士の職に未練などない。しかし……。
 
「どうするんだ? あんな山小屋とはいえ、あそこはハクラシスの家だ。帰りづらいだろう。もしここに残るなら、所属先部隊の手配をしてやる。……まあもう奴の顔など見たくないというのなら話は別だが、まだ未練はあるんだろう? ここにいれば話はできなくとも、側にいられる」  
 
 未練はある。あるに決まっている。まだ本人と話もしていないのに、すっぱりと『もういいです』と言えるような、生半可な付き合いではない。
 ……少なくともレイズンにとってはそうなのだ。慕っていたからこそ、王都にだって一人で来れた。
 
 もう彼が小屋に戻る気がないのなら、レイズンはここでしかもう会う機会はない。話はできなくとも、側にはいられる。それが本当なら、気が済むまでここにいたい。
 ここにいて彼の役に立ちたい。
 
「……俺、……騎士団に復帰したいです」
 
「騎士団に戻るか」
 
「はい。……でもハクラシス閣下には言わないでください」
 
「まあ、それは可能だが……。いいのか?」
 
「はい。それでお願いします」
 
 レイズンは、腕を組み木に凭れるようにして立つアーヴァルに、深く頭を下げた。
 
「分かった。では明日にでも配属先を決め、処理させるとしよう。そういえば俺が渡した弓は扱えるようになったか」
 
「え、あ、はい。まあなんとかですが。威力はハクラシス閣下には及びませんが、狙い通り飛ぶようにはなりました」
 
「そうか、それならいい。では邸宅に戻ろう。飯はまだだな。お前もそうだろう。あと風呂にも入れ。臭くてかなわん」
 
「も、申し訳ありません。風呂に入る余裕などなく、ここまで来てしまいました」
 
「食事と風呂が済んだら、俺の部屋へ来い。使用人には伝えておく」
 
「は、はい! 何から何までありがとうございます」
 
 アーヴァルがフンと鼻で笑い、邸宅の方向に身を翻した。
 
「礼はまだ早いぞ。騎士団に戻るにはまだ条件がある。とにかく話は部屋へ戻ってからだ」
 
 レイズンの騎士団復帰がすんなりとはいかないことをアーヴァルは匂わせたが、レイズンはもう決心したのだ。
 外灯と月明かりを頼りに歩き出したアーヴァルの後ろを、レイズンは遅れないようしっかりとついて歩いた。
 
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