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第25話:極秘報告と揺れ動く決断
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翌朝、東の空が淡い光を帯び始めた頃、セシルはまだ夜が明けきらないうちにオズワルドの部屋を訪ねた。
寝起きの将軍は少し目をこすりながらも、セシルの緊迫した表情を見て事態を察したのか、すぐに寝台から起き上がる。
◇
「……どうした、セシル。まさか夜中に何かあったのか?」
「ごめんなさい、突然。実は――」
セシルは声を抑えながら、昨夜の出来事を手短に伝えた。
ラヴィーニア公務官の一人が真夜中に出歩き、村外れの崖下にある簡易テントで複数の武装兵と接触していたこと。
物資らしき箱が多数積まれており、それがどうも大量の装備や軍備品ではないかと思われること。
「場所が場所だけに、こっそり密輸するにはもってこいかもしれません。あるいは、この付近を新たな拠点にして、いつでも軍を動かせるようにしている可能性も……」
セシルの言葉を聞き、オズワルドの表情が険しさを帯びる。
しかし焦ることなく、一つずつ要点を整理するように深呼吸をした。
「……なるほど。やはり奴らは動いていたか。北部ルートを利用して秘密裡に何かを運んでいるという噂は、どうやら本当らしいな」
「昨夜は危うく見つかりかけましたが、なんとか逃げ切りました。でも、これ以上放っておくと危険です。彼らがここに大部隊を潜ませているなら、対策を急がないと……」
セシルの声には焦りが混じるが、オズワルドは冷静に首を振る。
「わかった、まずはラヴィーニアの連中に悟られずに、こちらが動けるようにしなければならない。直接問いただしても証拠を隠されるだけだろう。重要なのは、彼らの計画を明るみに出すことだ」
「はい。では、どう動きましょうか……」
セシルが意見を求めると、オズワルドはしばし思案し、次のように提案した。
「アーロンに極秘で連絡を取り、近隣の兵站拠点から少数精鋭を呼ぼう。大部隊を送ると目立つが、こちらの“災害調査”をカモフラージュに、きちんと戦力を確保したい」
「なるほど……。確かに、表向きは災害対策のための応援を呼ぶ形にすれば不自然ではありませんね」
「そうだ。そして、お前が見たテントの場所をできるだけ正確に地図に示してくれ。兵を回して下見させよう。もし本当に大量の軍備品や怪しい取引が行われているなら、抜き打ちで押さえられる可能性がある」
「わかりました。地形や崖の位置関係を思い出して、スケッチしますね」
セシルは急ぎ机に紙を広げ、昨夜目にした崖下の様子を描き始める。
オズワルドはその様子を見守りつつ、兵を呼び寄せるための簡易通信文をしたためる。
「……本当に、危ない目に遭ったな。見つかっていたら、お前がどうなっていたか……考えるだけで血の気が上がる。大丈夫か、怪我はないか?」
地図作業の合間に、オズワルドが低い声で問いかける。
セシルはペンを止めて首を振り、小さく微笑んだ。
「大丈夫です。寒かったですが、幸い何とか隠れられました。もし将軍に報告できないまま捕まっていたら……と思うと、私も怖いです」
「……本当に良かった。今後はもっと警備を厳重にしよう。お前だけで動くのは危険だ」
「はい。すみませんでした、軽率だったかもしれません」
セシルの眼差しは自責の念を帯びているが、オズワルドは優しく首を横に振る。
「いや、情報を掴んでくれて助かった。むしろ感謝したいくらいだ。これを無駄にしないよう、俺たちでうまく動くぞ」
その言葉に、セシルは再び筆を取り、地図のスケッチを急ぐ。
◇
さっそくアーロンと連携を図るべく、オズワルドは手短な通信魔法の書状を作成した。
そこに“北部調査で重大な疑惑。即時応援必要。動きは最小限かつ極秘で”と記し、王都に向けて飛ばす。
アーロンが受け取れば、早ければ明日には少数ながら精鋭兵が集落付近に到着する可能性があるだろう。
「セシル、この計画が成立するまでの間、あまりラヴィーニアの連中とは衝突しないようにしてくれ。彼らが察知して警戒を強めたら、逆に手を打たれかねない」
「わかりました。なるべく自然に振る舞います。……レナード殿下には?」
セシルが問いかけると、オズワルドは短く息をつき、難しい顔をする。
「王子がどこまで知っているかはわからん。今の感じだと、“知らされていない”可能性もある。だが、万が一知っていて協力しているとしたら危険だ。連絡が行き来すれば、すぐに計画が漏れる」
「となると、殿下には何も言わずに進めたほうがいいですね。災害調査の一環として動き回るだけにしておけば、不自然じゃない」
「その通りだ」
オズワルドは通信魔法書状を送り終え、ほっと息を吐く。
まだ先の読めない状況ではあるが、少なくとも一手を打てたことで、わずかな希望が見えてきた。
◇
朝食の時間になると、一行は集会所のような場所で簡単な食事を摂ることになった。
村人たちが炊いてくれた麦粥や漬け物が並ぶ中、レナードたちはどこか眠そうにテーブルに着く。
「昨夜はよく眠れなかったよ。こんな寒いところに慣れないもんだから……。セシル、君はよくもまあ平気そうだね」
「寒いのは苦手ですが、仕事が詰まっていると逆に目が冴えてしまうんです」
セシルがそう愛想笑いをすると、レナードは「ふうん」とあまり興味なさそうな様子で粥をすすった。
公務官たちも口数少なく、むしろコソコソと何か書類を確認し合っている。
「(昨夜、外に出ていた人たちの表情も微妙……。こっちに何か気づいているかしら?)」
セシルがちらりと視線を投げると、彼らは一瞬こちらを見返すが、すぐにそっぽを向いた。
探り合いの空気が流れる朝食で、落ち着かない時間が過ぎていく。
◇
食事を終えた後、オズワルドが指揮を執って本日の行動を皆に告げる。
「今日は村周辺の崖道や橋を確認する。魔物や雪崩の被害が多いかもしれないからな。ラヴィーニアの方々も、もし災害対策を学びたいなら同行するといい」
「ええ、私たちもぜひ見学します。……殿下、よろしいですか?」
公務官の一人がレナードに伺うと、レナードはやや気乗りしない様子で首を捻った。
「まあ、せっかく来たんだしな。行くか。……セシル、頼むからあまり危険な場所には連れていかないでくれよ」
「安全第一で動きますからご安心を。もし危険を感じるなら、途中で戻っていただいて構いませんよ」
セシルの言葉に、レナードは苦笑して視線を外した。
気まずい雰囲気のまま、今日の視察が始まる。
「(アーロンの応援が来るまでに、あのテントをどうにか突き止めないと。けれど、ラヴィーニア側に気取られたらアウトだし……)」
セシルは内心の不安を抱えつつ、杖代わりの木の枝を手に取り、雪の積もる道を歩き出す。
昨夜の出来事を知らないまま、村人たちは彼らを案内するために元気よく先導してくれる。
◇
視察に出発して数十分、道はだんだん細く険しくなってきた。
崖の側面を迂回するように伸びる細道で、足を滑らせれば転落の危険もある。
オズワルドと護衛兵が先頭でロープを張りながら、安全を確保する形で慎重に進んでいく。
「うわあ、こんなところまで行くのか……。セシル、本当に危なくないの?」
「足元に気をつければ大丈夫です。ほら、ちゃんとロープを握ってください。周りを見すぎると足を滑らせますから」
セシルが冷静にレナードへ注意を促すと、彼は素直に従うものの、その顔には明らかな恐怖の色が浮かんでいる。
一方、ラヴィーニア公務官の数名はわりと落ち着いた様子で足取りも軽い。
まるで、何度かこうした道を歩いて慣れているかのように見え、セシルの胸は再び疑念に満たされる。
「(やはり、地の利を把握しているんだ。あのテントの場所にも難なく行けるはずよね)」
視線を落としながら、セシルは昨夜の光景を思い出す。
彼らはこれ以上、何をするつもりなのだろう。
こうして表向きはグリーゼの災害対策を見学すると言いながら、水面下では拠点構築を進めているのか。
◇
「セシル、大丈夫か? お前こそ足を滑らせるなよ」
「はい、ありがとうございます。将軍こそ、お気をつけて」
オズワルドが後方を気遣いながら先へ進む。
セシルは護衛兵の背中を見ながら、心に宿した“北部の秘密を暴く”という使命感を強くする。
いずれアーロンの援軍が到着すれば、より具体的な行動が取れるはずだ。
それまでこの違和感に耐え、油断なく事を運ばねばならない。
「(もし戦いになったら……。でも、負けるわけにはいかない。ここまで来て、王国を守ると決めたんだから)」
セシルは青白い息を吐き出しながら、凍てつく崖道を一歩ずつ踏みしめた。
その先には、ラヴィーニアの陰謀の真相が待ち受けているのかもしれない。
寝起きの将軍は少し目をこすりながらも、セシルの緊迫した表情を見て事態を察したのか、すぐに寝台から起き上がる。
◇
「……どうした、セシル。まさか夜中に何かあったのか?」
「ごめんなさい、突然。実は――」
セシルは声を抑えながら、昨夜の出来事を手短に伝えた。
ラヴィーニア公務官の一人が真夜中に出歩き、村外れの崖下にある簡易テントで複数の武装兵と接触していたこと。
物資らしき箱が多数積まれており、それがどうも大量の装備や軍備品ではないかと思われること。
「場所が場所だけに、こっそり密輸するにはもってこいかもしれません。あるいは、この付近を新たな拠点にして、いつでも軍を動かせるようにしている可能性も……」
セシルの言葉を聞き、オズワルドの表情が険しさを帯びる。
しかし焦ることなく、一つずつ要点を整理するように深呼吸をした。
「……なるほど。やはり奴らは動いていたか。北部ルートを利用して秘密裡に何かを運んでいるという噂は、どうやら本当らしいな」
「昨夜は危うく見つかりかけましたが、なんとか逃げ切りました。でも、これ以上放っておくと危険です。彼らがここに大部隊を潜ませているなら、対策を急がないと……」
セシルの声には焦りが混じるが、オズワルドは冷静に首を振る。
「わかった、まずはラヴィーニアの連中に悟られずに、こちらが動けるようにしなければならない。直接問いただしても証拠を隠されるだけだろう。重要なのは、彼らの計画を明るみに出すことだ」
「はい。では、どう動きましょうか……」
セシルが意見を求めると、オズワルドはしばし思案し、次のように提案した。
「アーロンに極秘で連絡を取り、近隣の兵站拠点から少数精鋭を呼ぼう。大部隊を送ると目立つが、こちらの“災害調査”をカモフラージュに、きちんと戦力を確保したい」
「なるほど……。確かに、表向きは災害対策のための応援を呼ぶ形にすれば不自然ではありませんね」
「そうだ。そして、お前が見たテントの場所をできるだけ正確に地図に示してくれ。兵を回して下見させよう。もし本当に大量の軍備品や怪しい取引が行われているなら、抜き打ちで押さえられる可能性がある」
「わかりました。地形や崖の位置関係を思い出して、スケッチしますね」
セシルは急ぎ机に紙を広げ、昨夜目にした崖下の様子を描き始める。
オズワルドはその様子を見守りつつ、兵を呼び寄せるための簡易通信文をしたためる。
「……本当に、危ない目に遭ったな。見つかっていたら、お前がどうなっていたか……考えるだけで血の気が上がる。大丈夫か、怪我はないか?」
地図作業の合間に、オズワルドが低い声で問いかける。
セシルはペンを止めて首を振り、小さく微笑んだ。
「大丈夫です。寒かったですが、幸い何とか隠れられました。もし将軍に報告できないまま捕まっていたら……と思うと、私も怖いです」
「……本当に良かった。今後はもっと警備を厳重にしよう。お前だけで動くのは危険だ」
「はい。すみませんでした、軽率だったかもしれません」
セシルの眼差しは自責の念を帯びているが、オズワルドは優しく首を横に振る。
「いや、情報を掴んでくれて助かった。むしろ感謝したいくらいだ。これを無駄にしないよう、俺たちでうまく動くぞ」
その言葉に、セシルは再び筆を取り、地図のスケッチを急ぐ。
◇
さっそくアーロンと連携を図るべく、オズワルドは手短な通信魔法の書状を作成した。
そこに“北部調査で重大な疑惑。即時応援必要。動きは最小限かつ極秘で”と記し、王都に向けて飛ばす。
アーロンが受け取れば、早ければ明日には少数ながら精鋭兵が集落付近に到着する可能性があるだろう。
「セシル、この計画が成立するまでの間、あまりラヴィーニアの連中とは衝突しないようにしてくれ。彼らが察知して警戒を強めたら、逆に手を打たれかねない」
「わかりました。なるべく自然に振る舞います。……レナード殿下には?」
セシルが問いかけると、オズワルドは短く息をつき、難しい顔をする。
「王子がどこまで知っているかはわからん。今の感じだと、“知らされていない”可能性もある。だが、万が一知っていて協力しているとしたら危険だ。連絡が行き来すれば、すぐに計画が漏れる」
「となると、殿下には何も言わずに進めたほうがいいですね。災害調査の一環として動き回るだけにしておけば、不自然じゃない」
「その通りだ」
オズワルドは通信魔法書状を送り終え、ほっと息を吐く。
まだ先の読めない状況ではあるが、少なくとも一手を打てたことで、わずかな希望が見えてきた。
◇
朝食の時間になると、一行は集会所のような場所で簡単な食事を摂ることになった。
村人たちが炊いてくれた麦粥や漬け物が並ぶ中、レナードたちはどこか眠そうにテーブルに着く。
「昨夜はよく眠れなかったよ。こんな寒いところに慣れないもんだから……。セシル、君はよくもまあ平気そうだね」
「寒いのは苦手ですが、仕事が詰まっていると逆に目が冴えてしまうんです」
セシルがそう愛想笑いをすると、レナードは「ふうん」とあまり興味なさそうな様子で粥をすすった。
公務官たちも口数少なく、むしろコソコソと何か書類を確認し合っている。
「(昨夜、外に出ていた人たちの表情も微妙……。こっちに何か気づいているかしら?)」
セシルがちらりと視線を投げると、彼らは一瞬こちらを見返すが、すぐにそっぽを向いた。
探り合いの空気が流れる朝食で、落ち着かない時間が過ぎていく。
◇
食事を終えた後、オズワルドが指揮を執って本日の行動を皆に告げる。
「今日は村周辺の崖道や橋を確認する。魔物や雪崩の被害が多いかもしれないからな。ラヴィーニアの方々も、もし災害対策を学びたいなら同行するといい」
「ええ、私たちもぜひ見学します。……殿下、よろしいですか?」
公務官の一人がレナードに伺うと、レナードはやや気乗りしない様子で首を捻った。
「まあ、せっかく来たんだしな。行くか。……セシル、頼むからあまり危険な場所には連れていかないでくれよ」
「安全第一で動きますからご安心を。もし危険を感じるなら、途中で戻っていただいて構いませんよ」
セシルの言葉に、レナードは苦笑して視線を外した。
気まずい雰囲気のまま、今日の視察が始まる。
「(アーロンの応援が来るまでに、あのテントをどうにか突き止めないと。けれど、ラヴィーニア側に気取られたらアウトだし……)」
セシルは内心の不安を抱えつつ、杖代わりの木の枝を手に取り、雪の積もる道を歩き出す。
昨夜の出来事を知らないまま、村人たちは彼らを案内するために元気よく先導してくれる。
◇
視察に出発して数十分、道はだんだん細く険しくなってきた。
崖の側面を迂回するように伸びる細道で、足を滑らせれば転落の危険もある。
オズワルドと護衛兵が先頭でロープを張りながら、安全を確保する形で慎重に進んでいく。
「うわあ、こんなところまで行くのか……。セシル、本当に危なくないの?」
「足元に気をつければ大丈夫です。ほら、ちゃんとロープを握ってください。周りを見すぎると足を滑らせますから」
セシルが冷静にレナードへ注意を促すと、彼は素直に従うものの、その顔には明らかな恐怖の色が浮かんでいる。
一方、ラヴィーニア公務官の数名はわりと落ち着いた様子で足取りも軽い。
まるで、何度かこうした道を歩いて慣れているかのように見え、セシルの胸は再び疑念に満たされる。
「(やはり、地の利を把握しているんだ。あのテントの場所にも難なく行けるはずよね)」
視線を落としながら、セシルは昨夜の光景を思い出す。
彼らはこれ以上、何をするつもりなのだろう。
こうして表向きはグリーゼの災害対策を見学すると言いながら、水面下では拠点構築を進めているのか。
◇
「セシル、大丈夫か? お前こそ足を滑らせるなよ」
「はい、ありがとうございます。将軍こそ、お気をつけて」
オズワルドが後方を気遣いながら先へ進む。
セシルは護衛兵の背中を見ながら、心に宿した“北部の秘密を暴く”という使命感を強くする。
いずれアーロンの援軍が到着すれば、より具体的な行動が取れるはずだ。
それまでこの違和感に耐え、油断なく事を運ばねばならない。
「(もし戦いになったら……。でも、負けるわけにはいかない。ここまで来て、王国を守ると決めたんだから)」
セシルは青白い息を吐き出しながら、凍てつく崖道を一歩ずつ踏みしめた。
その先には、ラヴィーニアの陰謀の真相が待ち受けているのかもしれない。
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