3 / 3
神様がくれた贈りもの
素晴らしい世界を
しおりを挟む
ーーあれから、どの位経ったのだろう。
ボクはずっと暗闇の中にいた。
ボクは……星になったのかな?
そうは思えない……。
ボクはただ……暗闇の中を漂っているみたい。
だけど何でだろう?
ずっと暗闇なのに……どうしてこんなにも安心するんだろう?
まるでキミがずっと側にいる様な……。
ボクは星になったはずなのに……。
キミを近くに感じるのは何故だろう?
ただ暗闇の中、ゆらゆらと揺られて……。
でも、とても心地良くて……暖かいよ。
ボクは暗闇から抜け出して、その時うっすらと声が聴こえてきたんだ。
「元気な男の子ですよ」
ボクを抱き上げる……懐かしい掌とその温もりを。
「生まれてきてくれてーー」
“ありがとう”
ーーて、ああ!?
この声は!!
少しだけど目が見える!
本当に少しだけど……でも分かる!
明るい世界……そして、ボクの目の前で優しく微笑む人を。
ああ……神様はボクの願いを叶えてくれた!
ずっと見たかった、この世界とキミーー
“また会えたね”
暗闇の中、ずっとキミを感じてたのは……キミのお腹の中にいたからなんだね。
またキミと一緒に居る事が出来るなんてーー
ボクのもう一人のお母さんだったキミ。
でも今度は……本当のお母さんとして。
“ボクを産んでくれて、ありがとう”
ボクを包み込む、その温もりが心地良い。
まだ夢を見ているみたい。
神様が叶えてくれた……夢。
「この世界へようこそ」
ずっとボクに話し掛けてくれた声。
ううん、夢じゃない。
本当に素晴らしい世界を。
これはきっと、神様が叶えてくれた……願いーー
キミには幸せを。
そしてボクには始まりを。
また、よろしくね。
そしてーー
“初めまして、お母さん”
ボクはずっと暗闇の中にいた。
ボクは……星になったのかな?
そうは思えない……。
ボクはただ……暗闇の中を漂っているみたい。
だけど何でだろう?
ずっと暗闇なのに……どうしてこんなにも安心するんだろう?
まるでキミがずっと側にいる様な……。
ボクは星になったはずなのに……。
キミを近くに感じるのは何故だろう?
ただ暗闇の中、ゆらゆらと揺られて……。
でも、とても心地良くて……暖かいよ。
ボクは暗闇から抜け出して、その時うっすらと声が聴こえてきたんだ。
「元気な男の子ですよ」
ボクを抱き上げる……懐かしい掌とその温もりを。
「生まれてきてくれてーー」
“ありがとう”
ーーて、ああ!?
この声は!!
少しだけど目が見える!
本当に少しだけど……でも分かる!
明るい世界……そして、ボクの目の前で優しく微笑む人を。
ああ……神様はボクの願いを叶えてくれた!
ずっと見たかった、この世界とキミーー
“また会えたね”
暗闇の中、ずっとキミを感じてたのは……キミのお腹の中にいたからなんだね。
またキミと一緒に居る事が出来るなんてーー
ボクのもう一人のお母さんだったキミ。
でも今度は……本当のお母さんとして。
“ボクを産んでくれて、ありがとう”
ボクを包み込む、その温もりが心地良い。
まだ夢を見ているみたい。
神様が叶えてくれた……夢。
「この世界へようこそ」
ずっとボクに話し掛けてくれた声。
ううん、夢じゃない。
本当に素晴らしい世界を。
これはきっと、神様が叶えてくれた……願いーー
キミには幸せを。
そしてボクには始まりを。
また、よろしくね。
そしてーー
“初めまして、お母さん”
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
柴犬さんのバレンタイン
朱音ゆうひ
児童書・童話
北海道の牧場に住む柴犬さんは、関西出身。拾った子猫さんと一緒に、平穏な日々を過ごしています。
これは、そんな柴犬さんのバレンタインのお話です。
別サイトにも投稿してます(https://ncode.syosetu.com/n3107iq/)
虹とスニーカーと僕
戸影絵麻
児童書・童話
小学六年生の次郎は、数年前父親を亡くして、現在は母親と二人でアパート暮らしをしている。母はパートを二つ掛け持ちし、一日十二時間以上働いているが、生活は楽ではなかった。そんな次郎の唯一の楽しみは、休日に近所の公園に母と出かけ、そこで絵を描くこと。読書している母の横で風景画を描いているときが次郎にとって一番のやすらぎなのだった。
ところがある日、次郎は母が少ない給料をやりくりして買ってくれた新品のスニーカーを、誰かに盗られてしまう。この学校に転校してきてからというもの、次郎を目の敵にしていじめてくる同級生の麻美の仕業にちがいない、と次郎は確信する。
スニーカーを探している次郎の前に、緑色の体で丸い頭の奇妙な生物が現れる。次郎が「タマオ」と名づけたその生き物は、地球に近づきつつある宇宙都市からやってきた宇宙人だった。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
おなら、おもっきり出したいよね
魚口ホワホワ
児童書・童話
ぼくの名前は、出男(でるお)、おじいちゃんが、世界に出て行く男になるようにと、つけられたみたい。
でも、ぼくの場合は、違うもの出ちゃうのさ、それは『おなら』すぐしたくなっちゃんだ。
そんなある日、『おならの妖精ププ』に出会い、おならの意味や大切さを教えてもらったのさ。
やっぱり、おならは、おもっきり出したいよね。
家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
一生に一度の高校生活をやり直したい男子高校生の話
戦士17号
児童書・童話
「俺の高校生活、これでよかったのかな…」
高校の卒業式の中、校長先生の話を聞き流しながら、そんなことを考えていた。やたら気合を入れて臨む行事、それに伴って開かれる多すぎる打ち上げ、陽キャのその他諸々はスクールカースト中の中あたりで停滞している彼には縁遠いものだった。
そんな彼が思うこと、それはただ一つであった。
「やり直したい…」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる