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ごめんね・・・
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あの旅行で劇的に何かが変わったか・・・
と言えばそうではない。
決まりごとは続行で、あまり会えない日々は続いた
それでも、嫌味も文句も言わずに居てくれている
今日は久しぶりの飲み会。
友人と久しぶりに会った。
珍しく、妹夫婦が見てくれるという事でお願いした。
「ごめん、遅くなった・・・」
通された部屋に入って後悔した。
合コンだ。
私を誘った友人に小声で言う。
「合コンなら来なかったって・・・」
「離婚してだいぶたつしさ・・・寂しいかなって」
友人には息子の症状の事も言って無いし
慌ただしく日常が過ぎていて『寂しい』なんて気持ちも起きていない
そんな事は知らないのである。
「いや、私、彼氏できたし・・・」
「いつの間に!!」
「まぁ、飲み会だと思って楽しみなよ」
結婚する前、彼氏がいても飲み会は参加していたし
彼氏がいても、より良い男性がいたら乗り換え・・・って事も良くしていた
それは昔の話で
離婚を経験し、子供が授かり、考え方も変わっていた
『まぁ、来ちゃったし・・・しょうがないか』
お酒は嫌いな方ではない
彼氏を作るとかじゃなく、お酒を楽しもう
「えー橋本さんはフリーライターなの?」
「はい、聞こえはいいけど、フリーターみたいなもんだよね」
とやり取りしながら、時間は進む。
「私、トイレ・・・」
廊下の突き当り、トイレに入り一息。
そう言えば・・・今日の事は佐々木さんには言っていない
特に言う必要ないかなぁ~って思って言わなかった。
なんか、干渉しない様にって思っている自分もいるし
行動を報告するって言うのもなぁ・・・
「ま、大人だから気にしないか」
用を足し、トイレの扉を開けると知っている顔があった。
今日の飲み会のメンバーの男性
「あの、彩花って呼んでいい?」
『彩花』
佐々木さんを思い出した。
「俺さ、彩花の事、気になってさ」
と続ける男性。
う~ん、何かが違う
「で、付き合わない?」
「あ、ごめん・・・子供居るし、彼も居るんだよね」
「えーそうなの?子供居るの??」
若干、面倒な奴に声かけた!って感じの様子
『すぐヤレるとでも思ったのか?』
私だけだろうか、バツイチだってだけで
『溜まっているでしょ?』
とか
『エッチしたいと思っているよね?』
とか
勘違いして話を進める男性が多い
『思ってないです!オナニーで十分!』
って答えても『またまた~』って
ボーと考える
「危ない!!」
私は酔っていたのかよろけて、彼が支えた
支えたと言うか抱きしめられた形になった
「ごめん、胸大きくて好みなんだよね・・・」
直ぐに離れようと思ったが彼は離れなかった・・・
「一回だけしようよ・・・」
と・・・・・
『このパターンで上手い奴はいない!』
『結構です!無理です』そう言おうとしたんだ。
彼の肩越しに見えた人
佐々木さんだった・・・・
「あ、待って!!」
彼を突き飛ばし追いかける
「佐々木さん!!逃げないで・・・あれは」
腕を掴んで引きとめようとした
「私は己惚れていたのかもしれない、二人でデートも出来ないし、それでも好きだった」
落ち着いている佐々木さん
「彩花、ごめんね・・・」
どういった意味の『ごめんね・・・』だったのか
佐々木さんの腕は『スルリ』と離れて行った
と言えばそうではない。
決まりごとは続行で、あまり会えない日々は続いた
それでも、嫌味も文句も言わずに居てくれている
今日は久しぶりの飲み会。
友人と久しぶりに会った。
珍しく、妹夫婦が見てくれるという事でお願いした。
「ごめん、遅くなった・・・」
通された部屋に入って後悔した。
合コンだ。
私を誘った友人に小声で言う。
「合コンなら来なかったって・・・」
「離婚してだいぶたつしさ・・・寂しいかなって」
友人には息子の症状の事も言って無いし
慌ただしく日常が過ぎていて『寂しい』なんて気持ちも起きていない
そんな事は知らないのである。
「いや、私、彼氏できたし・・・」
「いつの間に!!」
「まぁ、飲み会だと思って楽しみなよ」
結婚する前、彼氏がいても飲み会は参加していたし
彼氏がいても、より良い男性がいたら乗り換え・・・って事も良くしていた
それは昔の話で
離婚を経験し、子供が授かり、考え方も変わっていた
『まぁ、来ちゃったし・・・しょうがないか』
お酒は嫌いな方ではない
彼氏を作るとかじゃなく、お酒を楽しもう
「えー橋本さんはフリーライターなの?」
「はい、聞こえはいいけど、フリーターみたいなもんだよね」
とやり取りしながら、時間は進む。
「私、トイレ・・・」
廊下の突き当り、トイレに入り一息。
そう言えば・・・今日の事は佐々木さんには言っていない
特に言う必要ないかなぁ~って思って言わなかった。
なんか、干渉しない様にって思っている自分もいるし
行動を報告するって言うのもなぁ・・・
「ま、大人だから気にしないか」
用を足し、トイレの扉を開けると知っている顔があった。
今日の飲み会のメンバーの男性
「あの、彩花って呼んでいい?」
『彩花』
佐々木さんを思い出した。
「俺さ、彩花の事、気になってさ」
と続ける男性。
う~ん、何かが違う
「で、付き合わない?」
「あ、ごめん・・・子供居るし、彼も居るんだよね」
「えーそうなの?子供居るの??」
若干、面倒な奴に声かけた!って感じの様子
『すぐヤレるとでも思ったのか?』
私だけだろうか、バツイチだってだけで
『溜まっているでしょ?』
とか
『エッチしたいと思っているよね?』
とか
勘違いして話を進める男性が多い
『思ってないです!オナニーで十分!』
って答えても『またまた~』って
ボーと考える
「危ない!!」
私は酔っていたのかよろけて、彼が支えた
支えたと言うか抱きしめられた形になった
「ごめん、胸大きくて好みなんだよね・・・」
直ぐに離れようと思ったが彼は離れなかった・・・
「一回だけしようよ・・・」
と・・・・・
『このパターンで上手い奴はいない!』
『結構です!無理です』そう言おうとしたんだ。
彼の肩越しに見えた人
佐々木さんだった・・・・
「あ、待って!!」
彼を突き飛ばし追いかける
「佐々木さん!!逃げないで・・・あれは」
腕を掴んで引きとめようとした
「私は己惚れていたのかもしれない、二人でデートも出来ないし、それでも好きだった」
落ち着いている佐々木さん
「彩花、ごめんね・・・」
どういった意味の『ごめんね・・・』だったのか
佐々木さんの腕は『スルリ』と離れて行った
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