楽園を創ろう‼️ 魔王降臨

第二章 楽園のアイデア

（1）楽園とは

世界の全てが一瞬に変貌を遂げて

悪がなくなり

誰も私を傷つけず

誰も私を騙さず

誰も私から盗まず

誰も私を犯さず

誰も私の生活を覗かず

誰も私の人権を侵害せず

誰も私に損をさせない

誹謗中傷もない

私の嫌うタイプの人間がいない世界



その世界からは事件や事故や病もなくなって

死ぬこともなくなって

苦しんだり

悲しむことがない



あらそうこともなくなって

武器もなくなって

戦争のない世界



自然災害も疫病もなくなって

安心して暮らせる快適な住まい



お金に追われることもなくなって

貧乏がなくなって



誹謗中傷がなくなって

炎上がなくなって

イジメもなくなって

不道徳もストーカーもなくなって

アレルゲンもなくなって

ゴキブリもいなくなって

特に飛ぶゴキブリがいなくなって

世界中どこでも平和で豊かに暮らせて

みんなが幸せで……



テストもなくなって……えへ

でも勉強はあって

クラスは少人数でたまに開かれて

普段は自由に勉強して

競争しないから

わからない処は教えあって



疫病はなくなっても

三密を控えるのはエチケットで

ゴキブリもいなくなって

やっぱりゴキブリはいない方がいい




煙草もなくなって

安眠妨害されることもなくなって

敵対者は一人残らずいなくなって

男尊女卑もなくなって

思考盗聴者は全員死んで

マインドコントロールする人はいなくなって

悪に緩すぎる人間はいなくなって

唆す人間はいなくなって

ゴキブリもすっかりいなくなって

自殺もなくなって

他人事に首を突っ込む人もいなくなって

世の中はすっきりする



そういう変化が一瞬に起きる

何処かから先とかはない

平等に一瞬に世界が変われば

なんの問題も起きない



「成る程、それがお前の楽園か」

ううん、最低限のベース

これらの変化が起きて後に
私は私の身の回りを美しく使いよく
必要に応じて考えて

楽園を設計するの

「設計ね。お前は何がしたいのだ」

必要なことは全て

「全てとは」

家を建てる
寝たり食べたり団らんしたり
本を読んだり勉強したり

料理作る

風呂にも入る

トイレも作る

窓の美しい家
窓から果実のもぎ取れる家

サンルームがある
好きな花を植える

機織りを習って布を織る
染めたり描いたり楽しむ

食器を焼く
土から作る

木を伐ってベッドを作る
食卓と椅子を作る

家族みんなで作る

靴も作る
帽子も作る

バックも作る

たくさん採れた果実を運ぶ
荷馬車も必要

知り合いに持っていく

そこも果樹園のど真ん中の家だから
果物は有り余るほどあるけれど

うちとそこの果樹園とは果実の種類が違う

だからたまには持っていく
そして余ったものを貰ってくる

布地も持っていく

代わりにあげるものがないからと
遠慮されたら

いつか、進んでなにかをしてくれたよね
そのお礼にもならないさ
と答える

お互いに何かをしてもらったからとか
お返しに何かをしなければならないとか
そんな感覚はなくなって
進んで喜んでもらえることを行う
そういう人ばかりの住む楽園

「ほう、進んで喜んでもらえることを行うのだな」

できるときに行う
強制したら楽園ではない

「ほう、強制されないのだな」

みんなが幸せで
悲しむこと苦しむことはない

悩みもない

喜べることばかりを行って
自分の腕を高めて

常に何かを学び
常に何かを作る

「何を作りたいのだ」

家のなかで必要なものから
家の外で必要なものまで全て

そして心の喜びとなるものを

「ふうむ、心の喜びか」

魔王、魔王はいつまで憑依するつもり

「お、奴らが戻って来たぞ。のろのろと歩きやがって苛つかせる奴らだな、全く」