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それぞれの道
ルーサー・ハルストーン4
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※ 後半に暴力表現があります。
風呂でかいがいしくキレイにしてくれたリュージュと共に浴室から出ると、食事の用意がされていた。
「パパりんが、一緒に食べていい、って。ルーちゃん、ひとりでごはんなんて、寂しかったわね。だから余計に食べられないのよぅ」
さ、食べましょ?と俺を席に座らせたリュージュは、「いっただきまーす」と嬉しそうに笑った。
「んー、美味っしい!ルーちゃん、この卵焼き美味しいわよ!卵好き?これからさ、ルーちゃん、カラダも動かしましょうね。剣はいきなり振れないだろうし、いくら若くても半年近くここから出てもないんだからさ…まずは、散歩しましょ!」
ね?とウインクしたリュージュは、「ほら、食べて」と俺の口に卵焼きを突っ込んだ。ほんのり甘い。
「…旨い」
「そうでしょ?ルーちゃん、もう少し早く自分に気づくと良かったわね、自分が寂しがりだって。ま、あたしが来たからもう大丈夫よ。寂しいなんて思わせないくらい可愛がっちゃうからね!」
うふふ、と笑うリュージュは、嬉しそうに目を細めた。
「…おまえは、何歳なんだ」
「あら!ルーちゃん、他人に興味が出てきたの?」
驚いたように目を開いたリュージュは、「あたしは、ルーちゃんの5つ上よぅ。あの変態…いや、天才?って呼ばれてる、ジョアン・テイラーと同級生なの」
「テイラー上級魔術師と…」
「そうよぅ。あたしのほうが若く見えるでしょ?」
「…わからん。どっちもよくわからん年だ」
あら、酷いわ。そんなこと言うと虐めちゃうわよ、とプンプンしながら食べるリュージュの食欲につられて、ここ最近食べたことのない量を食べたのに、不思議と吐き気も感じなかった。
「あー、美味しかった!ごちそうさまでした!」
「…ごちそうさまでした」
俺の言葉に、いきなり立ち上がったリュージュは、俺をまた横抱きにした。
「おい、」
「ルーちゃん、えらいわ!ちゃんと食事の挨拶ができるなんて!」
そう言うと、俺をまたじっと見る。その漆黒の瞳に、なんとも言えない顔をした俺が映っている。
こいつは不思議なやつだな。すーっ、と人の内側に入ってくるのに、イヤな感じがまったくしない。するとなぜか、ぼんやりしてきた。
「…あら、ルーちゃん、眠そうね」
…眠い?
ああ、この感じ…眠い、って、こんな感覚だったっけ…。
「ごはんも食べたし、じゃあ寝ましょ!」
「まだ、昼間だぞ…」
「いいじゃない、ずーっと寝てないのよ?パパりんだって怒ったりしないわよ。あれでもルーちゃんの体調、心配してるんだからね」
「そ、…か」
そのまま、意識がなくなり、気づいたら明るくなっていた。隣には、俺を見つめる漆黒の瞳があり、ドキリとする。
「ルーちゃん、目が覚めた!良かったぁ、心配したのよぅ!おんなじもの食べたのに、なんか入ってたのかと」
目を潤ませるリュージュは、俺の髪の毛を優しく撫でた。
「…なんか、入ってた?」
「だってルーちゃん、2日も寝てたのよ!心配でずーっと見てたの。あー、良かったぁ。ルーちゃん、痛いとこはない?大丈夫?」
「う、ん、」
「のど乾いたわね、お水持ってくるからね」
そう言って布団からスルリと出たリュージュは、真っ裸だった。慌てて自分を確認すると、かろうじて下着はつけている。なんであいつは裸なんだ…。
水を手に戻ってきたリュージュを正視できずにいると、「ルーちゃん?どうしたの?」と覗きこまれる。目のやり場に困る、と言ったら大声で笑われた。
「一緒に風呂に入ったのに、なんでよ。なんで恥ずかしいの?」
かわいいわねぇ、と目を細めたリュージュは、「さて、ルーちゃん」と俺をベッドに腰掛けさせた。
「ごはんの前に、一回気持ちよくなりましょうね」
そう言ったリュージュは、ひざまずき、いきなり俺のモノを口に含んだ。何が起きたのかわからなくて、遅れて羞恥に襲われカラダが一気に熱くなる。
「リュ、ジュ、や、やめ、こ、こんなこと…っ」
「んー?気持ちよくない?」
気持ちいい、なんてもんじゃない。腰が抜けそうに頭が痺れるくらいに気持ちいい。リュージュのデカイ口に包まれて、その温かさに早々に出そうになる。
「リュ、ジュ、出る、出る…っ!出る、離して…うっ、」
じゅうっ、と搾るように吸い上げられ、離す間もなくリュージュの口に放ってしまった。力が抜けて、そのままベッドに倒れ込む。息があがり、襲ってくる快感の波でカラダがビクビク震える。
口元を拭いながら俺を見るリュージュは、嬉しそうに目を細めていた。
「ルーちゃん、たくさん出たわねぇ。気持ち悪くなかった?大丈夫?」
「き、もちいい、すごく」
あら、可愛い。と呟いたリュージュは、そのまま俺のモノを舐め始めた。
「リュージュ、や、め、まだ…っ!」
「ルーちゃん、キレイにするだけよ?ほら、子種まみれじゃ下着つけられないでしょ」
咥えながらモゴモゴされ、刺激が強すぎてまた放ちそうになる。男に、舐められてるのに、嫌悪感どころか、安心感しかない。リュージュに包まれて、守られてる感覚に、なぜかじんわり涙が浮かんできた。
「あら?ルーちゃん、イヤだった?泣いちゃうくらいイヤなら言ってよぅ」
「ち、ちが、う、…俺、俺は、」
口を離したリュージュは、一度離れて戻ってくると、ベッドの上に座り俺を抱き上げた。
「ルーちゃん、ルーちゃんは男の子だけど、それでも誰かに甘えていいのよ」
見上げると、リュージュは優しい顔で微笑んでいた。
「ルーちゃんは、これからもしここに残るなら、国民を守るためにギルちゃんの手伝いをしていく。そうやって、自分が頑張ることで、誰かを守ればいい。でも、頑張りすぎると寂しがりのルーちゃんは疲れちゃうから、そのときはあたしに甘えればいいのよ」
わかる?と覗きこまれ、涙が止まらなくなる。
そんなこと、誰も言ってくれなかった。王族として、強くあれ、と。それしか言われたことはない。ミーナは、「王太子なんて、大変だね!」とは言ってくれたけど、だからって甘えるばかりで俺が弱いところを見せると「男らしくない」と平気で言った。
「…男らしくない」
「男の子じゃん、じゅうぶん。あのねぇ、女の子としかエッチしたことないルーちゃんからしたら衝撃だろうけど、男同士でもエッチするのよ。でもさ、挿入されるほうが男らしくないか、って言ったらそうじゃないでしょ。逆に、挿入しなくても済むところに受け入れるのよ?じゅうぶん男らしいじゃない」
なんの話だよ、と思いつつ、ただ、リュージュが俺をバカにしたり蔑んだりしているわけではないことだけはよくわかった。
「…じゃあ、そうする。おまえと、寝たら、ぐっすり寝れたし、おまえに、甘えることにする」
それで周りに男らしくない、って言われても、リュージュが「じゅうぶん男の子」だと言ってくれれば、もうそれでいいような気がした。
「ルーちゃん、シャワーして、ごはんにしましょ」
「…じゃあなんでさっき舐めたんだよ。下着つけられないでしょ、なんて言って」
「そりゃあ、ルーちゃんを舐めたいからに決まってるでしょ!食べたいくらい可愛いんだもの」
そう言いながら、その日以降、リュージュは何もしなかった。一緒にごはんを食べ、散歩をし、公務の補佐だと俺よりも早く書類を捌き、風呂に入り、夜は一緒のベッドに寝る。1ヶ月が過ぎ、2ヶ月が過ぎ、だんだん体力が戻り、リュージュに連れられ騎士団の訓練に参加させられ、そこでメイナードに謝罪し、謝罪され、現状を聞いて頑張っている彼に刺激を受けた。あの時、自分じゃなくてホッとしてしまった自分を恥ずかしく思う。いい気になって、アデレイドたちを酷い目に遭わせようなんて、…ならなかったから良かったけど、もしなってたら?取り返しがつかないことをしたのだと、また鬱々悩み始めたのは、リュージュが俺の侍従になってから半年が過ぎた頃だった。
その夜、風呂から上がって着替えようとしていたら、いきなりリュージュに担ぎ上げられ、ベッドに放り投げられた。突然のことに驚いてリュージュを見上げ、カラダがビクリと揺れる。俺を見下ろすリュージュの瞳には、いつもの柔らかさはまったくなくて、凍るような、冷たい光を孕んでいた。何も言わず、また俺を起こすと、自分はベッドの背もたれに寄りかかり、俺の頭をグイッ、と引っ張った。掴まれた髪の毛が痛いが、リュージュのいつもと違う雰囲気が怖くて声も出せない。カラダが無意識に震え始めた。
「舐めろ」
低い声と共に、リュージュの屹立を押し付けられる。俺のモノなど比べようもないほどにデカイそれは、血管が浮き出て、別な生き物のようにヒクヒクと震えていた。髪を掴んだままのリュージュを見上げると、「歯をたてたら殺す」と言われて、無理矢理口に突っ込まれた。
「ぐう…っ」
苦しくて息もできないのに、リュージュは容赦なく俺の頭を掴んで動かすため、喉の奥が圧迫されて何かがせりあがってくる。
「げほ…っ。げえっ」
「勝手に離していいと誰が言った?」
そう言ったリュージュに、頬を張られ吹っ飛び、したたかに頭を打ち付ける。目の前がチカチカして焦点が合わず、張られた頬はズクン、ズクン、と熱を持つ。動けずにいる俺の腕を掴み引き摺るようにベッドに乗せると、リュージュは俺のカラダをうつ伏せにし、腰を上げさせた。とらされた体勢に、一気にカラダの血の気が引く。
「リュ、」
「せいぜい気持ちよくしてくれよ、おまえの処女けつまんこで」
カラダが引き裂かれるような痛みと共に、リュージュのモノが一気に挿入ってきた。
風呂でかいがいしくキレイにしてくれたリュージュと共に浴室から出ると、食事の用意がされていた。
「パパりんが、一緒に食べていい、って。ルーちゃん、ひとりでごはんなんて、寂しかったわね。だから余計に食べられないのよぅ」
さ、食べましょ?と俺を席に座らせたリュージュは、「いっただきまーす」と嬉しそうに笑った。
「んー、美味っしい!ルーちゃん、この卵焼き美味しいわよ!卵好き?これからさ、ルーちゃん、カラダも動かしましょうね。剣はいきなり振れないだろうし、いくら若くても半年近くここから出てもないんだからさ…まずは、散歩しましょ!」
ね?とウインクしたリュージュは、「ほら、食べて」と俺の口に卵焼きを突っ込んだ。ほんのり甘い。
「…旨い」
「そうでしょ?ルーちゃん、もう少し早く自分に気づくと良かったわね、自分が寂しがりだって。ま、あたしが来たからもう大丈夫よ。寂しいなんて思わせないくらい可愛がっちゃうからね!」
うふふ、と笑うリュージュは、嬉しそうに目を細めた。
「…おまえは、何歳なんだ」
「あら!ルーちゃん、他人に興味が出てきたの?」
驚いたように目を開いたリュージュは、「あたしは、ルーちゃんの5つ上よぅ。あの変態…いや、天才?って呼ばれてる、ジョアン・テイラーと同級生なの」
「テイラー上級魔術師と…」
「そうよぅ。あたしのほうが若く見えるでしょ?」
「…わからん。どっちもよくわからん年だ」
あら、酷いわ。そんなこと言うと虐めちゃうわよ、とプンプンしながら食べるリュージュの食欲につられて、ここ最近食べたことのない量を食べたのに、不思議と吐き気も感じなかった。
「あー、美味しかった!ごちそうさまでした!」
「…ごちそうさまでした」
俺の言葉に、いきなり立ち上がったリュージュは、俺をまた横抱きにした。
「おい、」
「ルーちゃん、えらいわ!ちゃんと食事の挨拶ができるなんて!」
そう言うと、俺をまたじっと見る。その漆黒の瞳に、なんとも言えない顔をした俺が映っている。
こいつは不思議なやつだな。すーっ、と人の内側に入ってくるのに、イヤな感じがまったくしない。するとなぜか、ぼんやりしてきた。
「…あら、ルーちゃん、眠そうね」
…眠い?
ああ、この感じ…眠い、って、こんな感覚だったっけ…。
「ごはんも食べたし、じゃあ寝ましょ!」
「まだ、昼間だぞ…」
「いいじゃない、ずーっと寝てないのよ?パパりんだって怒ったりしないわよ。あれでもルーちゃんの体調、心配してるんだからね」
「そ、…か」
そのまま、意識がなくなり、気づいたら明るくなっていた。隣には、俺を見つめる漆黒の瞳があり、ドキリとする。
「ルーちゃん、目が覚めた!良かったぁ、心配したのよぅ!おんなじもの食べたのに、なんか入ってたのかと」
目を潤ませるリュージュは、俺の髪の毛を優しく撫でた。
「…なんか、入ってた?」
「だってルーちゃん、2日も寝てたのよ!心配でずーっと見てたの。あー、良かったぁ。ルーちゃん、痛いとこはない?大丈夫?」
「う、ん、」
「のど乾いたわね、お水持ってくるからね」
そう言って布団からスルリと出たリュージュは、真っ裸だった。慌てて自分を確認すると、かろうじて下着はつけている。なんであいつは裸なんだ…。
水を手に戻ってきたリュージュを正視できずにいると、「ルーちゃん?どうしたの?」と覗きこまれる。目のやり場に困る、と言ったら大声で笑われた。
「一緒に風呂に入ったのに、なんでよ。なんで恥ずかしいの?」
かわいいわねぇ、と目を細めたリュージュは、「さて、ルーちゃん」と俺をベッドに腰掛けさせた。
「ごはんの前に、一回気持ちよくなりましょうね」
そう言ったリュージュは、ひざまずき、いきなり俺のモノを口に含んだ。何が起きたのかわからなくて、遅れて羞恥に襲われカラダが一気に熱くなる。
「リュ、ジュ、や、やめ、こ、こんなこと…っ」
「んー?気持ちよくない?」
気持ちいい、なんてもんじゃない。腰が抜けそうに頭が痺れるくらいに気持ちいい。リュージュのデカイ口に包まれて、その温かさに早々に出そうになる。
「リュ、ジュ、出る、出る…っ!出る、離して…うっ、」
じゅうっ、と搾るように吸い上げられ、離す間もなくリュージュの口に放ってしまった。力が抜けて、そのままベッドに倒れ込む。息があがり、襲ってくる快感の波でカラダがビクビク震える。
口元を拭いながら俺を見るリュージュは、嬉しそうに目を細めていた。
「ルーちゃん、たくさん出たわねぇ。気持ち悪くなかった?大丈夫?」
「き、もちいい、すごく」
あら、可愛い。と呟いたリュージュは、そのまま俺のモノを舐め始めた。
「リュージュ、や、め、まだ…っ!」
「ルーちゃん、キレイにするだけよ?ほら、子種まみれじゃ下着つけられないでしょ」
咥えながらモゴモゴされ、刺激が強すぎてまた放ちそうになる。男に、舐められてるのに、嫌悪感どころか、安心感しかない。リュージュに包まれて、守られてる感覚に、なぜかじんわり涙が浮かんできた。
「あら?ルーちゃん、イヤだった?泣いちゃうくらいイヤなら言ってよぅ」
「ち、ちが、う、…俺、俺は、」
口を離したリュージュは、一度離れて戻ってくると、ベッドの上に座り俺を抱き上げた。
「ルーちゃん、ルーちゃんは男の子だけど、それでも誰かに甘えていいのよ」
見上げると、リュージュは優しい顔で微笑んでいた。
「ルーちゃんは、これからもしここに残るなら、国民を守るためにギルちゃんの手伝いをしていく。そうやって、自分が頑張ることで、誰かを守ればいい。でも、頑張りすぎると寂しがりのルーちゃんは疲れちゃうから、そのときはあたしに甘えればいいのよ」
わかる?と覗きこまれ、涙が止まらなくなる。
そんなこと、誰も言ってくれなかった。王族として、強くあれ、と。それしか言われたことはない。ミーナは、「王太子なんて、大変だね!」とは言ってくれたけど、だからって甘えるばかりで俺が弱いところを見せると「男らしくない」と平気で言った。
「…男らしくない」
「男の子じゃん、じゅうぶん。あのねぇ、女の子としかエッチしたことないルーちゃんからしたら衝撃だろうけど、男同士でもエッチするのよ。でもさ、挿入されるほうが男らしくないか、って言ったらそうじゃないでしょ。逆に、挿入しなくても済むところに受け入れるのよ?じゅうぶん男らしいじゃない」
なんの話だよ、と思いつつ、ただ、リュージュが俺をバカにしたり蔑んだりしているわけではないことだけはよくわかった。
「…じゃあ、そうする。おまえと、寝たら、ぐっすり寝れたし、おまえに、甘えることにする」
それで周りに男らしくない、って言われても、リュージュが「じゅうぶん男の子」だと言ってくれれば、もうそれでいいような気がした。
「ルーちゃん、シャワーして、ごはんにしましょ」
「…じゃあなんでさっき舐めたんだよ。下着つけられないでしょ、なんて言って」
「そりゃあ、ルーちゃんを舐めたいからに決まってるでしょ!食べたいくらい可愛いんだもの」
そう言いながら、その日以降、リュージュは何もしなかった。一緒にごはんを食べ、散歩をし、公務の補佐だと俺よりも早く書類を捌き、風呂に入り、夜は一緒のベッドに寝る。1ヶ月が過ぎ、2ヶ月が過ぎ、だんだん体力が戻り、リュージュに連れられ騎士団の訓練に参加させられ、そこでメイナードに謝罪し、謝罪され、現状を聞いて頑張っている彼に刺激を受けた。あの時、自分じゃなくてホッとしてしまった自分を恥ずかしく思う。いい気になって、アデレイドたちを酷い目に遭わせようなんて、…ならなかったから良かったけど、もしなってたら?取り返しがつかないことをしたのだと、また鬱々悩み始めたのは、リュージュが俺の侍従になってから半年が過ぎた頃だった。
その夜、風呂から上がって着替えようとしていたら、いきなりリュージュに担ぎ上げられ、ベッドに放り投げられた。突然のことに驚いてリュージュを見上げ、カラダがビクリと揺れる。俺を見下ろすリュージュの瞳には、いつもの柔らかさはまったくなくて、凍るような、冷たい光を孕んでいた。何も言わず、また俺を起こすと、自分はベッドの背もたれに寄りかかり、俺の頭をグイッ、と引っ張った。掴まれた髪の毛が痛いが、リュージュのいつもと違う雰囲気が怖くて声も出せない。カラダが無意識に震え始めた。
「舐めろ」
低い声と共に、リュージュの屹立を押し付けられる。俺のモノなど比べようもないほどにデカイそれは、血管が浮き出て、別な生き物のようにヒクヒクと震えていた。髪を掴んだままのリュージュを見上げると、「歯をたてたら殺す」と言われて、無理矢理口に突っ込まれた。
「ぐう…っ」
苦しくて息もできないのに、リュージュは容赦なく俺の頭を掴んで動かすため、喉の奥が圧迫されて何かがせりあがってくる。
「げほ…っ。げえっ」
「勝手に離していいと誰が言った?」
そう言ったリュージュに、頬を張られ吹っ飛び、したたかに頭を打ち付ける。目の前がチカチカして焦点が合わず、張られた頬はズクン、ズクン、と熱を持つ。動けずにいる俺の腕を掴み引き摺るようにベッドに乗せると、リュージュは俺のカラダをうつ伏せにし、腰を上げさせた。とらされた体勢に、一気にカラダの血の気が引く。
「リュ、」
「せいぜい気持ちよくしてくれよ、おまえの処女けつまんこで」
カラダが引き裂かれるような痛みと共に、リュージュのモノが一気に挿入ってきた。
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