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第五章
前回の人生について話そう③
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「俺は、あのクズにカーディナル魔法国に行くことを悟られたくなくて、母上にも言わず、カイルにだけ相談していたんです。
ある日コリンズ公爵令嬢が城にやってきました。俺の正式な婚約者にすると、クズが言ったんです」
殿下は苦しそうな顔になるとお父様を見て言った。
「俺が、ルヴィの魔力のことでオルスタイン宰相を脅したせいで、オルスタイン宰相はクズの言いなりになっていました。何も言わず、逆らわず、生きた屍のようだった。あのクズは、そういう相手をさらにいたぶるのが好きなんです。
俺も人のことを言えた義理ではありませんが、あいつは心底腐ってます。
…オルスタイン宰相に嫌がらせをしたいがために、ルヴィを側妃に…たぶんもしかしたら、愛妾という立場に貶めようとしていたのかもしれません。
そのために、コリンズ公爵令嬢を正式な婚約者と発表したのです」
「ルヴィの魔力について、僕を脅したというのはどういうことですか…」
「オルスタイン宰相は、俺が魔力を暴発させたことを知っていますね」
「ええ」
「俺は、自分の恩人である貴方を脅した。ルヴィには魔力があり、それを知られたらどうなるか、と」
「…ヴィーが、奇異な目で見られるようになると、そういうことですか」
「そうです。貴方には、魔力について相談する相手がいなかった。奥方も追い出された後でしたから。それを見越して、俺は卑怯な手を使ったのです」
お父様はため息をつくと、「でもそれはもう、今は関係がないことです」と言って、ニコリとした。
「ジークフリート皇子、前回の人生で貴方がやったことを断罪するつもりはない。これからのことを考えましょう」
「…ありがとうございます」
殿下は俯くと、私に目を移し微笑んだ。
「ルヴィを傷つけることは絶対にしない。ずっとずっと、大切にするから」
そう言って私の髪を一房とるとチュッと口づけた。
「皇子!今回はまた別です!ヴィーは貴方の婚約者ではない!」
「まだ、ですね」
殿下はお父様に目もくれず、「ルヴィ、俺と結婚しよう。俺が今度こそ幸せにするから」と私の左手を取り、薬指に口づけた…チクッとした痛みを感じて指を見ると、淡い光が指輪のようにクルリと囲んでいた。
「ルヴィ、」
切なそうに呼ばれて殿下を見ると、真剣な瞳で私を見ている。
「まだ身体が9歳だし今すぐ結婚はできないけど、俺はルヴィのことしかいらない。ルヴィだけいればいい。俺を受け入れてくれないか」
受け入れられるかどうかはわからない。そもそも、あんな酷い目に私を合わせていた人とは思えないくらい、甘すぎて頭が追い付かないのが正直な気持ちだ。
でも、前回の8年間でまったく交流できなかった殿下を知りたい気持ちはある。
そう伝えると、嬉しそうに笑って、「じゃあ、いいんだね、ルヴィ」と言った。
いいんだね、の意味がわからず首を傾げながらも私が頷くのと、「あ、ヤバい、ルヴィア嬢!」とサヴィオン様が叫ぶのが同時だった。何事かと思いサヴィオン様を見ると、「…あー」と頭を抱えて項垂れている。
「ルヴィ、俺の指にも口づけて」
殿下は私の唇に自分の左手薬指をグイっと押し付け、触れさせた。途端、殿下の指にも光の輪が浮かぶ。
「もちろん誓います」
と独り言のように呟いた殿下の指の光が、銀色の輪になって何度か瞬いた。
自分の指を見ると、私の指にも同じ銀色の輪ができていた。
「ジーク、おまえ!」
サヴィオン様が殿下を睨み付ける。
「兄上、いったいあれはなんですか?何が起きたのですか」
陛下がサヴィオン様に尋ねると、疲れたように「…誓約魔法だ」と言った。
「誓約魔法ってなに?カーディナル魔法国には存在しない魔法よね。ケイトリン、知ってる?」
王妃陛下に尋ねられたおばあ様は首を傾げた。
「いえ、不勉強で申し訳ありません。私も聞いたことがないのですが…。
サヴィオン様、誓約魔法とはなんなのですか?」
サヴィオン様は気の毒そうな顔で私を見ると、「ルヴィア嬢、すまない。俺も油断してた」と言った。
「まさかここでやるとは…腕輪外すんじゃなかった」
「兄上、説明してください!」
イライラしたようにサヴィオン様を睨み付ける陛下に、「魔法というか、誓約魔法は魔術に近い」と言ってため息をついた。
「俺とジークは、あちこち旅をしてきたんだが、サウスサイドにある国でこの魔法を使う国があってな」
そう言うと、険しい顔になったサヴィオン様は「奴隷を認めてる国だ」と吐き捨てた。
「奴隷…?」
思いもしない言葉に手がカタカタと震える。私の震える手をそっと握った殿下は「これは違うよ、ルヴィ。俺はルヴィを奴隷にしたいなんて思ってないよ」と言って「大丈夫だから」と微笑んだ。
「大丈夫じゃないだろう!まったく、勝手なことしやがって!」
「既成事実を作ったほうが良かったですか」
「な…っ」
殿下の言葉にパクパクと口を動かしたサヴィオン様は、「変態は直せなかった、すまない、カティ」と陛下に謝った。
「いえ、それはもうどうしようもないとアキラも言ってました。それより、誓約魔法です」
「ああ。…その国では、奴隷を従わせるために従属魔法というのを使う。従属魔法は、言葉通り主に従わせるということだな。反抗したり、逃げ出したりしようとすると肉体に罰が与えられるらしい。雷魔法をくらったように身体が痺れたり、足が焼けただれたりすると聞いた」
あまりに凄惨な内容に血の気が引いていく。
「ジークがさっきルヴィア嬢に使ったのは、誓約魔法と言って婚姻などに使われることが多いらしい」
「婚姻!?」
叫ぶお父様を憐れむように見たサヴィオン様は、「やっかいなヤツに見初められちゃったなぁ、あんたの娘は」と言った。
「これは、お互いの同意がないと成立しない魔法だ。死がふたりを別つまで、という言葉通り、どちらかが死なない限りこの魔法は消えない。だから、ルヴィア嬢の指にできたその輪っかも、ジークが死なない限り消えることはない」
「で、でも、ただの模様だと思えば…」
動揺して話すお父様に、サヴィオン様は言った。
「さっきの従属魔法もそうだが、誓約魔法も結ぶ人間によって内容が変わるんだ。さっき、婚姻と言ったが、結婚相手に求める内容はひとりひとり違うだろ?」
サヴィオン様はジロリと殿下を睨み付け、「ジーク、おまえ、何を誓約したんだ」と尋ねた。
「ルヴィが血縁関係にある者、あとは俺、それ以外の異性がルヴィに触れたら、触れた相手に雷撃がはしるようにしました。もちろん叔父上もですよ」
殿下はうっとりした顔で「これでルヴィが他の男に万が一、万が一にも、俺の目が届かないところで触れられても安心だ。まあ、俺がルヴィから離れるなんてことはありませんが。結婚も無理ですよ、俺以外とは」とお父様に言った。
「な、な、」
「本当は俺以外すべての異性を対象にしたかったのですが、義父上やルヴィの弟、それにこれから生まれてくる俺とルヴィの息子たちがルヴィに触れられないのはマズイと思い…そこは譲歩しました」
「あの、殿下…」
「なぁに、ルヴィ」
「…なぁに、じゃなくて!さっき、黙ってやらないでくださいと言ったじゃないですか!」
殿下はキョトンとした顔で私を見ると、「黙ってないよ、言ったでしょ?受け入れて、って」と言った。
「で、でも、こんな魔法を使うなんて、」
「言葉が足りなかったかな?ごめんね?」
ニッコリ笑う殿下を見て、私の意識は途切れた。
ある日コリンズ公爵令嬢が城にやってきました。俺の正式な婚約者にすると、クズが言ったんです」
殿下は苦しそうな顔になるとお父様を見て言った。
「俺が、ルヴィの魔力のことでオルスタイン宰相を脅したせいで、オルスタイン宰相はクズの言いなりになっていました。何も言わず、逆らわず、生きた屍のようだった。あのクズは、そういう相手をさらにいたぶるのが好きなんです。
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…オルスタイン宰相に嫌がらせをしたいがために、ルヴィを側妃に…たぶんもしかしたら、愛妾という立場に貶めようとしていたのかもしれません。
そのために、コリンズ公爵令嬢を正式な婚約者と発表したのです」
「ルヴィの魔力について、僕を脅したというのはどういうことですか…」
「オルスタイン宰相は、俺が魔力を暴発させたことを知っていますね」
「ええ」
「俺は、自分の恩人である貴方を脅した。ルヴィには魔力があり、それを知られたらどうなるか、と」
「…ヴィーが、奇異な目で見られるようになると、そういうことですか」
「そうです。貴方には、魔力について相談する相手がいなかった。奥方も追い出された後でしたから。それを見越して、俺は卑怯な手を使ったのです」
お父様はため息をつくと、「でもそれはもう、今は関係がないことです」と言って、ニコリとした。
「ジークフリート皇子、前回の人生で貴方がやったことを断罪するつもりはない。これからのことを考えましょう」
「…ありがとうございます」
殿下は俯くと、私に目を移し微笑んだ。
「ルヴィを傷つけることは絶対にしない。ずっとずっと、大切にするから」
そう言って私の髪を一房とるとチュッと口づけた。
「皇子!今回はまた別です!ヴィーは貴方の婚約者ではない!」
「まだ、ですね」
殿下はお父様に目もくれず、「ルヴィ、俺と結婚しよう。俺が今度こそ幸せにするから」と私の左手を取り、薬指に口づけた…チクッとした痛みを感じて指を見ると、淡い光が指輪のようにクルリと囲んでいた。
「ルヴィ、」
切なそうに呼ばれて殿下を見ると、真剣な瞳で私を見ている。
「まだ身体が9歳だし今すぐ結婚はできないけど、俺はルヴィのことしかいらない。ルヴィだけいればいい。俺を受け入れてくれないか」
受け入れられるかどうかはわからない。そもそも、あんな酷い目に私を合わせていた人とは思えないくらい、甘すぎて頭が追い付かないのが正直な気持ちだ。
でも、前回の8年間でまったく交流できなかった殿下を知りたい気持ちはある。
そう伝えると、嬉しそうに笑って、「じゃあ、いいんだね、ルヴィ」と言った。
いいんだね、の意味がわからず首を傾げながらも私が頷くのと、「あ、ヤバい、ルヴィア嬢!」とサヴィオン様が叫ぶのが同時だった。何事かと思いサヴィオン様を見ると、「…あー」と頭を抱えて項垂れている。
「ルヴィ、俺の指にも口づけて」
殿下は私の唇に自分の左手薬指をグイっと押し付け、触れさせた。途端、殿下の指にも光の輪が浮かぶ。
「もちろん誓います」
と独り言のように呟いた殿下の指の光が、銀色の輪になって何度か瞬いた。
自分の指を見ると、私の指にも同じ銀色の輪ができていた。
「ジーク、おまえ!」
サヴィオン様が殿下を睨み付ける。
「兄上、いったいあれはなんですか?何が起きたのですか」
陛下がサヴィオン様に尋ねると、疲れたように「…誓約魔法だ」と言った。
「誓約魔法ってなに?カーディナル魔法国には存在しない魔法よね。ケイトリン、知ってる?」
王妃陛下に尋ねられたおばあ様は首を傾げた。
「いえ、不勉強で申し訳ありません。私も聞いたことがないのですが…。
サヴィオン様、誓約魔法とはなんなのですか?」
サヴィオン様は気の毒そうな顔で私を見ると、「ルヴィア嬢、すまない。俺も油断してた」と言った。
「まさかここでやるとは…腕輪外すんじゃなかった」
「兄上、説明してください!」
イライラしたようにサヴィオン様を睨み付ける陛下に、「魔法というか、誓約魔法は魔術に近い」と言ってため息をついた。
「俺とジークは、あちこち旅をしてきたんだが、サウスサイドにある国でこの魔法を使う国があってな」
そう言うと、険しい顔になったサヴィオン様は「奴隷を認めてる国だ」と吐き捨てた。
「奴隷…?」
思いもしない言葉に手がカタカタと震える。私の震える手をそっと握った殿下は「これは違うよ、ルヴィ。俺はルヴィを奴隷にしたいなんて思ってないよ」と言って「大丈夫だから」と微笑んだ。
「大丈夫じゃないだろう!まったく、勝手なことしやがって!」
「既成事実を作ったほうが良かったですか」
「な…っ」
殿下の言葉にパクパクと口を動かしたサヴィオン様は、「変態は直せなかった、すまない、カティ」と陛下に謝った。
「いえ、それはもうどうしようもないとアキラも言ってました。それより、誓約魔法です」
「ああ。…その国では、奴隷を従わせるために従属魔法というのを使う。従属魔法は、言葉通り主に従わせるということだな。反抗したり、逃げ出したりしようとすると肉体に罰が与えられるらしい。雷魔法をくらったように身体が痺れたり、足が焼けただれたりすると聞いた」
あまりに凄惨な内容に血の気が引いていく。
「ジークがさっきルヴィア嬢に使ったのは、誓約魔法と言って婚姻などに使われることが多いらしい」
「婚姻!?」
叫ぶお父様を憐れむように見たサヴィオン様は、「やっかいなヤツに見初められちゃったなぁ、あんたの娘は」と言った。
「これは、お互いの同意がないと成立しない魔法だ。死がふたりを別つまで、という言葉通り、どちらかが死なない限りこの魔法は消えない。だから、ルヴィア嬢の指にできたその輪っかも、ジークが死なない限り消えることはない」
「で、でも、ただの模様だと思えば…」
動揺して話すお父様に、サヴィオン様は言った。
「さっきの従属魔法もそうだが、誓約魔法も結ぶ人間によって内容が変わるんだ。さっき、婚姻と言ったが、結婚相手に求める内容はひとりひとり違うだろ?」
サヴィオン様はジロリと殿下を睨み付け、「ジーク、おまえ、何を誓約したんだ」と尋ねた。
「ルヴィが血縁関係にある者、あとは俺、それ以外の異性がルヴィに触れたら、触れた相手に雷撃がはしるようにしました。もちろん叔父上もですよ」
殿下はうっとりした顔で「これでルヴィが他の男に万が一、万が一にも、俺の目が届かないところで触れられても安心だ。まあ、俺がルヴィから離れるなんてことはありませんが。結婚も無理ですよ、俺以外とは」とお父様に言った。
「な、な、」
「本当は俺以外すべての異性を対象にしたかったのですが、義父上やルヴィの弟、それにこれから生まれてくる俺とルヴィの息子たちがルヴィに触れられないのはマズイと思い…そこは譲歩しました」
「あの、殿下…」
「なぁに、ルヴィ」
「…なぁに、じゃなくて!さっき、黙ってやらないでくださいと言ったじゃないですか!」
殿下はキョトンとした顔で私を見ると、「黙ってないよ、言ったでしょ?受け入れて、って」と言った。
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