下げ渡された婚約者
マグナリード王家第三王子のアルフレッドは、優秀な兄と姉のおかげで、政務に干渉することなく気ままに過ごしていた。
しかしある日、第一王子である兄が言った。
「ルイーザとの婚約を破棄する」
愛する人を見つけた兄は、政治のために決められた許嫁との婚約を破棄したいらしい。
「あのルイーザが受け入れたのか?」
「代わりの婿を用意するならという条件付きで」
「代わり?」
「お前だ、アルフレッド!」
おさがりの婚約者なんて聞いてない!
しかもルイーザは誰もが畏れる冷酷な侯爵令嬢。
アルフレッドが怯えながらもルイーザのもとへと訪ねると、彼女は氷のような瞳から――涙をこぼした。
「あいつは、僕たちのことなんかどうでもいいんだ」
「ふたりで見返そう――あいつから王位を奪うんだ」
しかしある日、第一王子である兄が言った。
「ルイーザとの婚約を破棄する」
愛する人を見つけた兄は、政治のために決められた許嫁との婚約を破棄したいらしい。
「あのルイーザが受け入れたのか?」
「代わりの婿を用意するならという条件付きで」
「代わり?」
「お前だ、アルフレッド!」
おさがりの婚約者なんて聞いてない!
しかもルイーザは誰もが畏れる冷酷な侯爵令嬢。
アルフレッドが怯えながらもルイーザのもとへと訪ねると、彼女は氷のような瞳から――涙をこぼした。
「あいつは、僕たちのことなんかどうでもいいんだ」
「ふたりで見返そう――あいつから王位を奪うんだ」
あなたにおすすめの小説
捨てられた侯爵夫人の二度目の人生は皇帝の末の娘でした。
クロユキ
恋愛
「俺と離婚して欲しい、君の妹が俺の子を身籠った」
パルリス侯爵家に嫁いだソフィア・ルモア伯爵令嬢は結婚生活一年目でソフィアの夫、アレック・パルリス侯爵に離婚を告げられた。結婚をして一度も寝床を共にした事がないソフィアは白いまま離婚を言われた。
夫の良き妻として尽くして来たと思っていたソフィアは悲しみのあまり自害をする事になる……
誤字、脱字があります。不定期ですがよろしくお願いします。
【完結】王子は聖女と結婚するらしい。私が聖女であることは一生知らないままで
雪野原よる
恋愛
「聖女と結婚するんだ」──私の婚約者だった王子は、そう言って私を追い払った。でも、その「聖女」、私のことなのだけど。
※王国は滅びます。
お母様と婚姻したければどうぞご自由に!
haru.
恋愛
私の婚約者は何かある度に、君のお母様だったら...という。
「君のお母様だったらもっと優雅にカーテシーをきめられる。」
「君のお母様だったらもっと私を立てて会話をする事が出来る。」
「君のお母様だったらそんな引きつった笑顔はしない。...見苦しい。」
会う度に何度も何度も繰り返し言われる言葉。
それも家族や友人の前でさえも...
家族からは申し訳なさそうに憐れまれ、友人からは自分の婚約者の方がマシだと同情された。
「何故私の婚約者は君なのだろう。君のお母様だったらどれ程良かっただろうか!」
吐き捨てるように言われた言葉。
そして平気な振りをして我慢していた私の心が崩壊した。
そこまで言うのなら婚約止めてあげるわよ。
そんなにお母様が良かったらお母様を口説いて婚姻でもなんでも好きにしたら!
【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
あなたが望んだ、ただそれだけ
cyaru
恋愛
いつものように王城に妃教育に行ったカーメリアは王太子が侯爵令嬢と茶会をしているのを目にする。日に日に大きくなる次の教育が始まらない事に対する焦り。
国王夫妻に呼ばれ両親と共に登城すると婚約の解消を言い渡される。
カーメリアの両親はそれまでの所業が腹に据えかねていた事もあり、領地も売り払い夫人の実家のある隣国へ移住を決めた。
王太子イデオットの悪意なき本音はカーメリアの心を粉々に打ち砕いてしまった。
失意から寝込みがちになったカーメリアに追い打ちをかけるように見舞いに来た王太子イデオットとエンヴィー侯爵令嬢は更に悪意のない本音をカーメリアに浴びせた。
公爵はイデオットの態度に激昂し、処刑を覚悟で2人を叩きだしてしまった。
逃げるように移り住んだリアーノ国で静かに静養をしていたが、そこに1人の男性が現れた。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※胸糞展開ありますが、クールダウンお願いします。
心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。イラっとしたら現実に戻ってください。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
【完結】ずっと、ずっとあなたを愛していました 〜後悔も、懺悔も今更いりません〜
高瀬船
恋愛
リスティアナ・メイブルムには二歳年上の婚約者が居る。
婚約者は、国の王太子で穏やかで優しく、婚約は王命ではあったが仲睦まじく関係を築けていた。
それなのに、突然ある日婚約者である王太子からは土下座をされ、婚約を解消して欲しいと願われる。
何故、そんな事に。
優しく微笑むその笑顔を向ける先は確かに自分に向けられていたのに。
婚約者として確かに大切にされていたのに何故こうなってしまったのか。
リスティアナの思いとは裏腹に、ある時期からリスティアナに悪い噂が立ち始める。
悪い噂が立つ事など何もしていないのにも関わらず、リスティアナは次第に学園で、夜会で、孤立していく。
愛されなかった私が転生して公爵家のお父様に愛されました
上野佐栁
ファンタジー
前世では、愛されることなく死を迎える主人公。実の父親、皇帝陛下を殺害未遂の濡れ衣を着せられ死んでしまう。死を迎え、これで人生が終わりかと思ったら公爵家に転生をしてしまった主人公。前世で愛を知らずに育ったために人を信頼する事が出来なくなってしまい。しばらくは距離を置くが、だんだんと愛を受け入れるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
第二王子はオネェ様なのですね。
それじゃ、女性と結婚できないし。
後継も望まないや。
第三王子と侯爵令嬢がんばれ。
第一王子の恋人嫌な女な気もする。
王太子妃教育がおぼつかないなら、
第一王子が婿入りするエンドですかね?
ご感想ありがとうございます。美しいエンドマークをうてるよう頑張ります。
女性が二王子といえば、某休載が多い少年漫画でも見ましたね。
第二王子も正当なライバルでしょうか?
ご感想ありがとうございます。第二王子も正当なライバルです。
第三王子視点で進む話が新鮮でいいですね。
お気楽な第三王子ですが、王家の余り物感覚で家族だけど薄い関係性と思っている。
権力のある第三者として国王夫妻と兄、そして新しい兄の婚約者を観察。評価する感じが良いですね。重要人物として育てられなかった事で、誰に対しても平等に見ることが出来ているし、ルイーゼが次期国王へと思うのは当然のこと。
だって一番向いていると思います。王家の責務を理解し、それを無視した兄の所業をぶった斬る所や、国王の振る舞いを冷静に見る所。そして尻拭いとばかりに押し付けられた政略結婚をイヤイヤであってもきちんと婚約者を慮る所など。
なんとなく第一王子が辺境伯に婿入り。実家の力が強い女性と婚姻する第三王子が立太子する未来が見えるようです。それ狙っての押し付けだったのかなと。
ご感想ありがとうございます。男性主人公視点から見る悪役令嬢ものを書きたかったので、ご指摘いただけてうれしいです。
身勝手な第一王子と王にゲンナリ。
普通に人してどうかと…。元婚約者に酷い扱いした王子とそれを承認する王と王妃。
この王家終わったね。
コリンがどういう人なのか気になります。辺境伯も王家には逆らえないだろうに。一人娘は跡取りじゃ無いのかな?嫁に出して良いのかな?
ざまぁタグ無いけど、第一王子にはざまぁ欲しい所だね。
第一王子が失脚して廃太子となり、主人公の第三王子が即位するんでしょうが、それまでの展開が楽しみです。
第一王子が幸せになるのは許せません!
ご感想ありがとうございます。展開にご期待いただき、うれしいです。
ずれた、横入りで失礼します
“みんなの感想”も( *´艸`) 合わせてたのしくよんでいます
ご感想のご感想、ありがとうございます。私もたのしいです。
ルイーザ侯爵令嬢と第3王子、
ベストカップルの予感。
ご感想ありがとうございます。
素朴な疑問なのですが・・・
第二王子。僕の姉。と書かれてましたが、
性別は女性なので、王女となるのでは?と…(^^;
素朴な疑問をありがとうございます。王子で大丈夫です。
読んでワクワクが残りました。スッキリとした清涼感も。
おそらくこれは心に残る良作になる!
王子視点もとても素敵。実直というか人間くさい魅力的なヒーロー。
ぶっ飛んだ苛烈なご令嬢とのそれなりに幸せな結末に落ち着きますように。
ご感想ありがとうございます。励みになります。結末まで書き上げられるよう、頑張ります。
はじめまして
勝手な男どもに呆れますね(-_-;)
勝手に恋して勝手に婚約破棄してソレを末弟に放り投げて、末弟もルイーザを冷たい女性と決めつけて、侮り貶す
被害者なんですけどー
悪いとか思わんかね男ども=_=
あらすじでなんか良い感じになるのかなと思いますが…序盤は最低兄弟ですね~
花を育てる事を生き甲斐にしたいなら王族やめちゃえば良いのにね( ╹▽╹ )
王族の義務放ったらかし…頭叩きたい(笑)
ザマァタグ無いので緩やかな話なのかなと思いますが…下半身だけで政治回すつもりなのかな兄王子…成敗したい😅
更新楽しみにしてます~✨
ご感想ありがとうございます。更新、頑張ります!
お返事ありがとうございます。そういう流れの可能性も考えていました。続き楽しみです。
こちらこそ、お読みいただきありがとうございます。続きの執筆も頑張ります。
【認証不要です】
1話目の姉、アンドレアが第2王子となってますが、姉が王子?第一王女でしょうか?
お気遣いありがとうございます。第二王子で大丈夫です。今後アンドレアも登場予定です。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。