余命三ヶ月、君に一生分の恋をした

感情を失う病気、心失病にかかった蒼志は残り三ヶ月とも言われる余命をただ過ぎ去るままに生きていた。
定期検診で病院に行った際、祖母の見舞いに来ていたのだというクラスメイトの杏珠に出会う。
杏珠の祖母もまた病気で余命三ヶ月と診断されていた。

「どちらが先に死ぬかな」

そう口にした蒼志に杏珠は「生きたいと思っている祖母と諦めているあなたを同列に語らないでと怒ると蒼志に言った。

「三ヶ月かけて生きたいと思わせてあげる」と。

けれど、杏珠には蒼志の知らない秘密があって――。
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