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我が子として育てた子供から溺愛される子魔女は惚れさせてみせろと課題を出した【完結】

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夢から目覚める時間よ。そう声がしたんだ。俺が意識を失くした時、先生も倒れたのを見たんだ。
長く眠ってた気がして。目を開けたら胡蝶さんの部屋にいて、俺は先生の手を握ってた。
「アンタ、よくやったね。」
そう泣きそうな顔で言ってくれた。
「……。あ、先生!先生は。」
「うう……。…………。」
あ。床に寝てた俺は身体痛いけど先生に近寄ると
「先生。先生。」
「んん…………。……………………。」
ジャック君。ありがとう。と優しい笑顔で呼んでくれて涙が止まらなかった。ずっと夢を見ていた先生が起きてくれたから。夢から目覚めてくれたから。
「先生…………。」
「ごめんなさい。あなただけ、逃がそうとして。一緒に出るって、約束したのに。」
「もう良いんです!先生が、夢から目覚めてくれたから。」
「そうね。彼女のおかげね。」
夢を見ていたい彼女と道連れになって私たちは助かった。目覚める事ができたから。

ジャック君が現実に戻って、私も現実に戻された。現実に戻る時彼女は、現実を教える彼女は夢を崩壊させて夢を見ていたい彼女と道連れになった。
「お前さえ現れなかったら私は……!」
「そうね。あなたの野望を阻止する為に私がいるのよ。悪夢で彼女の魂を蝕んで消し去ったら現実の彼女の身体を支配して。人も魔法使いも関係なく精を吸い枯らして命を奪う。そんな野望を阻止するのは当たり前よ。」
言葉を失くした。もしその野望が本当なら人類もどちらの世界も滅亡する。
彼女の事だから女も魔女も男に変えて本当の意味で滅亡させる。
「どうしてあなたはこうなったのかしら。夢を見て、希望と願いを持ちたかっただけのあなたが。」
え?と思ったら彼女は睨むと
「現実を突き付けるだけのアンタは何も分からないわよ!希望を持ったら絶望するじゃない!願いを持っても結局同じよ!何時だって誰だって!夢なんてあるから残酷な現実に突き当たるんじゃない!コイツも一緒よ!魔女に憧れて夢見たらどうなったわけ!?1人になって、箱庭世界を作って!さっきのアイツを拾って結局は絶望させたキッカケになったじゃない!」
何も言えなかった。確かにそうだったから。だけど何と言えば良いのか分からなかった。だけど彼女は
「そうね。だけど。現実は残酷なだけでは無かったと、そう知ってるのも彼女よ。そうでしょう?」
そうだった。私は現実は残酷なだけでは無かったと知ってる。間違いなく、ジャック君といて幸せだった時もあったわ。
「そうよ。現実は残酷な時だってあるわ。だけど幸せだった時も!間違いなく私にはあったのよ!夢なら何時までも見ていられる、幸せでいられるけど。そんなの楽しくは無いわよ!私は現実で彼と生きるの。どれだけ残酷な現実がきたって!彼と一緒なら大丈夫なのよ!!あなたは現実から逃げるだけの臆病者じゃない。」
「言ってくれるわね。私はアンタの為に言ったのよ。現実を生きてどんな現実から逃げたくなっても。もうアンタはこの永遠の夢想に逃げる事は出来ないって。良いわよ、精々現実を生きて打ちのめされたら良いのよ。アンタらのお望み通り、消えてあげるわ。」
彼女はきっと。ううん。何人もの夢の集合体で。現実に打ちのめされた夢の残骸たち。そんな彼女は目の前で消えていった。私たちを現実に戻した彼女は消えようとしてた。
「現実に突き当たっても、打ちのめされても。夢は叶えるものなのに。何時から私は現実を教えて夢を見ていたい相手に、現実に連れ戻すようになったのかしら。私もそろそろ時間よ。」
彼女は夢をバカにされても、否定されても。現実に突き当たって打ちのめされても、叶えた夢たちだった。
夢の残骸たちの見る現実から逃げる夢から目覚めさせるために連れ戻す存在になった。
魔女も魔法使いも。人間が憧れてなった種族たち。謂わば夢の結晶が私たちなら。こんな悲しい事はあるかしら。
夢の残骸たちが少しでも報われたら良かったのに。そして、かつて夢を叶えた夢たちも。

「迷惑かけてごめんなさい。」
大分回復した蘭夏はこの日に家を出る事になってる。
「良いんだよ。最後に。アンタを助けられて後悔は無いさ。」
最後に。と胡蝶は言った。顔を見たら穏やかな顔をしていた。
「アンタが助かっても助からなくても私は早ければ明日。長くても数日もすれば死んでたよ。もうこの世に未練は無いのさ。」
「……。そう。あなたも逝くのね。」
今までありがとうと言うと胡蝶はその内会えるさ。とさよならは言わなかった。
翌日蘭夏が家を出て。見送ると胡蝶はソファーに寝そべると、
「…………。終わっ、たよ。」
苦しみも何も無い、穏やかな気分の中で胡蝶はこれまで愛してきた彼を閉じ込めてた檻を見たら
「……!」
《胡蝶。》
これまで自分が愛してきた彼がいた。人間だったあの頃の姿で、穏やかな優しい笑顔をして。
「……。会いたかった……。」
ーーーーー。あんな身体にさせてごめんなさい。そう言うと彼は
《あんな君を。後悔に苦しむ君を見てられなかった。だからずっとあの身体でも側にいたんだ。もうオレの事で後悔しなくても罪悪感を感じなくても良いんだよ。オレと一緒に逝こう。》
「……。うん……。…………………………。」
ずっと憎んでると思ってた。こんな身体でずっと生かされた事を。だけど彼は違ってた。私をこれまでずっと心配して側にいてくれていた。
長かった。何度、永遠の夢想に堕ちたらと願った。だけど何度も絶望に堕ちても永遠の夢想に堕ち無かった。それすら叶わないで。彼への後悔と罪悪感の中で苦しんで。そして長年研究してたどり着いた不老不死の解除の方法は
永遠の夢想に堕ちた者たちを治すことだった。成功しても失敗しても。何千人と治してきた。その最後の者は蘭夏だった。最後にあの子を、助けられて良かった。これまで後悔してきた。もう後悔なんてしたくは無かった。
「蘭夏……。」
幸せになりな……。
それだけ願って私は最愛の彼と共に逝った。
「ただいま。」
「お帰りなさい、先生。」
お帰りなさい。それだけ言ってくれただけでも嬉しいわね。城に戻ってきて言おうと思ってた事がある。
「ねえジャック君。課題は無かった事にするのは止めたわ。」
「え……。本当ですか?」
「ええ。確か課題は私を惚れさせるだったわね。覚えてる?」
「もちろんです。忘れてません。」
「そう。まだあなたが。課題を諦めて無いなら。あなたに課題に合格したと言うわ。私はあなたに惚れたのよ、ジャック君。」
「え……。…………………………。蘭夏!」
私はあなたに惚れたと言われたジャックは顔を赤くさせたら強く抱き締めて
「先生!好きです!いえ!誰より愛してます!」
「も、くるし……。私もよ。」
苦しいと言われてハッとしたジャックは力を弱めたら頬を撫でると
「蘭夏、愛してる。」
「ええ。私もあなたが誰より好きよ。ジャック君。」
しばらく抱き締めあってお互いにキスしたら何かを思い出した蘭夏は
「そうだったわ、私としたことが忘れてたわね。」
「ん?」
「言ったでしょう?私を惚れさせたらあなたの望む関係になるとね。恋人でも、夫婦でもねと。あなたはどちらを選ぶの?恋人かしら?夫婦かしら?それとも両方かしら。」
「…………。もちろん、両方です。」
「流石、私の夫で恋人ね。」

数日後、蘭夏とジャックは胡蝶の家に行くと。彼と胡蝶は穏やかな顔で事切れていた。何も苦しむこともなく逝けたと知ってお墓を作り、家を燃やす。
これが埋葬の仕方らしい。燃えきったら蘭夏はジャックをある場所に連れてきた。そこは
「此処。」
「ねえジャック君。あなた、私と此処で出会ったわよね。」
そうだった。全て始まったのはこの場所からだった。何処の森なのか分からない自分を拾ってくれた。暇潰しでも何でも良かった。初めて人として扱ってくれて嬉しかった。
「此処に連れてきたのは。教える事があるからなの。」
「教える事?」
「……。この世界は。」
私が作り出した箱庭世界よ。と彼女は言った。
「名前を付けるとしたら。永遠に美しい星とでも付けましょうか。何故私が不老不死になったのか。私は言ったわよね。永遠に興味を持ったから。」
「ええ……。」
蘭夏が語るにはこうだった。魔女になり、胡蝶の家にいる時から少しずつ研究していた。何故全てに終わりはあるのか。何故命には終わりがあるのか。
「私たち魔女たちが住む世界も終わりがあって。どの生物の文明も必ず終わりはあったの。この世界があるこの星にも永遠のように長い寿命があって、必ず終わりがある。夜になれば空に煌めく星たちにさえ、寿命という終わりがあると知ってから。私は考えたのよ。終わりの無い星を世界を作れないのかしらと。魔法使いたちも、何時かいなくなるなら。いなくならないようにしよう。何時か世界が終わるなら終わりの来ない永遠に美しい世界を作ろうと決めた。そしてその結果がこの世界。私は成し遂げたの。この世界は星が寿命終えて死んでも、この箱庭世界だけは残るの。その結果、私は不老不死になったわ。ジャック君、あなたと出会う前にね。あなたのせいでは無かったの。あなたに何も気にしないで欲しいから話したの。ねえ。この終わりの来ない世界で、私と永遠を生きてくれるかしら。」
「もちろんです。言ったでしょう?俺はしつこいんだって。あなたを1人になんてさせない。」
「…………。ふふ、本当。」
私の夫に相応しいわね。と嬉しそうに笑った。
この箱庭世界で長い長い時が過ぎ去り魔法使いと魔女、人間が滅びた。それでもまだ、この星は生きていく。
「…………。何も無くなったわね。」
「そうだね。昔はあんなに賑わってたけど。」
「……。そうね。帰りましょう。」
子供たちが待ってるわ。と言って帰った。何時かこの荒れ果てた大地に再び生命が宿るのを待ちながら。
外の世界が滅びても。この箱庭世界はこの箱庭世界を創った闇魔女と闇魔女の夫である闇魔道士の記憶にある街が賑わっている。住む人も、街も朽ちる事が無いまま。
「あ!おかえりーー!」
「お父さん!お母さん!」
「ただいま。胡蝶、ウィルプス。」
「留守番できて偉いな。」
「「ううん!」」
この箱庭世界に唯一ある城には闇魔女と闇魔道士の夫婦と夫婦二人から産まれた二人の子供がいる。
「ねえねえ!お父さん!」
「ご飯作ってーー!」
「分かってるよ。」
「ふふ、あなたの作るご飯は美味しいもの。」
幸せな家族の姿がこの世界だけ存在する。何時か永遠に絶望する時がやってきても。
大丈夫よ。大丈夫だ。嘗て自分たちも絶望に堕ちかけた。現実を突き付けられ打ちのめされて絶望した。お互いがいるから私は、俺は大丈夫と信じる。
この箱庭世界で始まった母親と子供という関係は、何時しか夫婦で恋人という関係になった。これからも。この夫婦と子供たちは生きていく。
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