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我が子として育てた子供から溺愛される魔女は惚れさせてみせろと課題を出した 7

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そろそろ時間が無いわねと判断した蘭夏は。ある魔女の住んでいる森へ向かった。森の奥へと進んで行くと一軒の家が見えた。
「私よ。いるかしら。」
そう言ってドアをノックする。すると程なくして
「あらまあ。随分と久しぶりだわね。蘭夏。」
入りなさい。と了承を得てから入る。そして気だるげにソファーに寝そべる彼女に
「久しぶりね。胡蝶。」
いつ以来かしら。と言うと胡蝶と呼んだ彼女は
「さてね。ついこの前みたいな感じだよ。長く生きてるとね。さて、今度は何の用事だい?」
「そうね。久しぶりに会っていきなり言うけれど。私もあなたと同じになったわ。不老不死にね。」
不老不死になったと聞いた胡蝶は目を見開くと雰囲気と口調を変えたら
「何に手を出したんだい。」
「何も?敢えて言うなら。彼の生まれ変わりの子の精を受け入れただけかしら。今日来たのはその事を話にきたのよ。」
聞いてくれないかしら、胡蝶。と蘭夏は言った。彼の生まれ変わりと聞いた胡蝶は
「アイツの生まれ変わりって。なるほどね。あの頃のアンタはこっちが見ていて辛そうだったからね。」
「…………。そうね。」
早く忘れたかったわ。と言うと少し涙を浮かべた。
「本当に、あなたには感謝してるわ胡蝶。あなたがいなかったら。私は壊れてた。」
「大したことなんてしてないよ。私はアイツから頼まれたから面倒見ただけさ。」
ウィルプスが彼が死んでから私は。何もする気力が無かった。辛くて辛くて身体を痛め付けて。脱け殻のように生きてた。そんな私を助けたのはウィルプスを闇魔道士にした本人、当時から不老不死だった胡蝶だった。
『おやおや、酷い有り様だね。』
『…………………………。誰よ。』
『ウィルプスの親みたいなものさ。アイツに頼まれてね。自分がいなくなった後のあんたの事を私に頼まれたんだよ。』
『そう。でも放っておいて。』
『ふぅ。悪いけどそうもいかないんだよ。あんたに立ち直って欲しいって言ってるよ?』
『は?何言って……。』
『私はまだ逝っていない死者が見えるし話せるんだよ。あそこにいるよ?』
そう指をさした。こいつ、いきなり現れて何言ってるのよと思ったけど。
蘭夏って呼ばれた聞き覚えある声がして振り返ったら。この前死んだ彼が辛い顔して
お願いだ。もう止めてくれ。こんなお前を見たくない。
そう言ってた。ウィルプスって呼び掛けて近寄って抱き付こうとしたら
『っ!』
私の腕からすり抜けた半透明の身体。ああ。彼は確かにいない。けど、私の事を心配してまだ逝けていない。
私はどうしたらいいの?と泣いてたら
胡蝶は
『私の家にきな。アイツの代わりに面倒見てやるよ。アイツね、自分が死んだらアンタの事を頼むように言ってたんだよ。』
こうして私は。胡蝶の家で暮らすようになった。胡蝶自身が不老不死の話を聞かされた時。
『より大きな魔力を、私が唯一愛した男を蘇らせる力を得たかった代価がそれさ。いいかい、蘭夏。あんたは絶対にそんなバカな事を考えるんじゃないよ。』
『……。彼を蘇らせることは?』
『出来たさ。けれど、私が愛した彼では無かった。』
悲しい目を向けた先にいたのは。魔術の檻に容れられていたのは。人とは到底呼べない者が獣のような、魔物のような叫びを上げながら暴れてる姿のナニかがいた。言葉を失くしていたら
『食事だね。』
そう言うと生肉を与えてた。力を、誰かを蘇らせる力を望むなと言われて私は守った。蘇りはした。けれど。彼女の愛した人では無かったどころか、化け物と呼ばれるナニかに成り果てた。しかも彼を蘇らせた胡蝶本人は死なない。後悔の中で生きている。餌を与えたら胡蝶は
『彼、ただの。どこにでもいる人間の男だったんだよ。私が魔女だって、禁術の魔女だって知っても。私を愛してくれた。だから殺されたんだ。』
『え……。』
『私と関わらなければ、私を愛さなければ。彼はもっと長く生きられた。なのに。私と関わりがあるだけで。拷問されて果てには処刑だよ。私も彼の所に逝こう、そう思ったさ。そんな時に私に希望が現れたのさ。たった1人、自分が愛した誰かを。蘇らせる禁術の魔女たちの中でもとびきりの禁術をね。代価は不老不死。それでも良かったんだ。彼と未来永劫生きられるならって。その結果がこれさ。』
必要な物を全て用意して術を施し、成功した。何も間違いは無かった。何一つ。彼が蘇ると喜びに満ちてた。だけど陣の中にいたのは。記憶の中の彼ではなく化け物と化した彼だけだった。だけど
『ご、ぢょヴ……。』
自分の事だけは分かる。姿は完全に違ってたけれど。彼なんだと。そう思って抱き締めようとしたら苦しみ出して何処かに行った。待ってと呼び掛けても、彼の名前を叫んでも。聞こえなかったみたいに。追いかけた先にいたのは、多くの人間を喰い殺していた彼だったと。
『あ、あ……。』
それからは後悔の中で生きていると語った彼女は。絶対に人間が入れない森の奥で住むようになった。

「……。彼は今でも元気だよ。」
「そう。良かったわ。」
「あれから人間の肉以外でも一部の魔物の肉でもいいのが分かったから助かったよ。それで、アイツの生まれ変わりって?」
「そうね。実は。」
蘭夏は話した。今住んでる城に捨てられてて。今の流行りで人間の子供を育てたこと。自慢の子に育ったのは良いけど求愛されて、断ったが。好奇心でどんな求愛をするのか気になった事。
その過程で身体の関係も持ってから育てた子がウィルプスの生まれ変わりなのが分かった。そして自慢の我が子として育てたジャックを男として愛してしまったことを話す。
「ウィルプスの生まれ変わりの子の精だけ受け入れるようになって。気付いたのよ。私はもう不老不死になった事をね。あなたの心配する事は何もしてないわ。」
「なるほどねぇ。闇魔道士の生まれ変わりの子の精を闇魔女が受け入れたら相性次第では不老不死になるからね。その子、アンタの選ばれた子ってワケかい?」
「そうね。」
「なるほどねぇ。で?話はそれだけかい?他にもあるだろう?」
「流石ね。そうよ。もしも。あの子が、ジャック君が此処に来たら。心変わりの薬を渡してくれないかしら。」
あなたなら簡単でしょう?と蘭夏が言うと胡蝶は
「まぁね、呼吸に等しく容易いけど。アンタはそれで良いのかい?」
「どういう事?」
「なんだい、気付いてないのかい?あの頃みたいに」
辛い顔してるよ?と言われた蘭夏。自分がそんな顔してると思ってなかったのだろう。
「辛い、だなんて。私は。そんなワケ無いわ。」
そう自分に言い聞かせるように否定するが。胡蝶はため息付くと
「そうかい?なら、言うけどね。後悔してからじゃ全部遅いよ?なんで私は拷問される彼を助けられなかった、なんで私は彼を守れなかった、なんで私は彼を連れて逃げなかった、なんで私は失くしてから彼の存在の大切さに気付いた、何故私はあの術をよく調べもしないでやったんだ。アンタはその後悔を1人で抱えて死ぬ事も出来ないで生きるのかい?後悔の中で生きるほど辛いものは無いよ?」
そんなの百も承知なのよ。たとえ後悔の中で生きていくとしたって。私はあの子の、ジャック君の幸せを願うから。
「けれどっ!私は!あの子を!ジャック君を闇魔道士にさせるなんて!不老不死になんてさせたくないのよ!」
「本人はどうなんだい。本人の意思は完全に無視かい?」
「それは……。もういいわ。」
あなたが協力しないなら私だけでするから。と支度をすると。さっさと帰った。
「昔からどっか頑固なとこあったけど変わらないねぇ。盗み聞きなんていい趣味とは言えないよ?」
「……………………。すみません。」
はあ、どうしたら良いかな。とため息付いたジャック。
「はぁ。後悔してからじゃ遅いのに。アンタに知恵貸してやろうか?」
「知恵を?……。お願いします。何したら良いんですか?」
「素直だね。なに、方法は簡単さ。まあ、やれるのかはアンタ次第だよ。ホイッと。この子と会って蘭夏に向ける笑顔と仕草をすれば良いだけさ。そうしたら間違いなくアンタを手離した事を後悔する。」
伊達に数千年生きた魔女の知恵を侮らない事だね。そして
「するかしないか。それはアンタの自由だよ。まあ私としては。ちょっと頑固なあの子を無理にでも分からせてやりたいけどね?」
「俺がこの子に……。…………。」
すると胡蝶が出した幻影の蘭夏は。ニコリと笑うと
「何も本当にする必要は無いわ。フリだけで良いのよ。それだけでも効果はあるし。」
「…………。少し考えます。」
失礼しました。と言うとジャックも帰った。
「なんで……。俺に何も……。」
蘭夏から好きと言われて違和感を感じてた。何かを考えてると。何時も彼女の事を見ていたジャックからしたら何でもなかった。だが蘭夏に聞いたところで言うわけも無いと何処かに出掛けたところを着けたのだ。
まさか、彼女が自分のせいで不老不死になったなんて。何も言えなかった。しかも自分も不老不死になる、闇魔道士になると言っていた。そんなの受け入れる。彼女と、蘭夏といられるならどうって事は無い。だけど蘭夏は何がなんでもそれを阻止しようとしてる。
それに。協力しないなら自分でやるからと言っていた。それがなんなのか。
「帰りました。」
「お帰り。遅かったのね。」
「ええ、ちょっと。」
まさか薬?そう思って警戒したが。とくに食事に何もしなかった。
「ああ、そうそう。課題だけど。」
「はい。」
「私、あなたに飽きたから他の男探すわ。」
「…………。そうですか。」
そうか、蘭夏の。先生の言ったのはこの事だったのか。と納得する。蘭夏に考え直してほしい。ならこう言おうと思った。胸が痛くなるが我慢だと思いつつ、思ってもいない事を口にする。
「丁度良かったです。」
「え?」
「俺もあなたに飽きてきたからそう言ってくれて嬉しいですよ。それじゃ彼女と会ってきますね。俺も帰りが遅かったですよね?彼女に会ってたんですよ。まあ気が向いたらあなたも抱きますよ。あれ?」
彼女から来てくれた。と嬉しそうに笑う。蘭夏はというと、自分に飽きた、他の魔女に会ってきていた、気が向けば抱くと言われてずっと黙り込んでいる。そう答えられると思わなかったのだろう。そんな彼女に見向きもしないで幻影の蘭夏の所に行く。
「………………。」
何とか窓に行くと城の入り口でジャックと嘗て胡蝶の家にいた頃の自分に瓜二つな魔女が楽しそうに話していた。そして優しく頬を撫でたら
「っ!!ぁ……。」
なんで。私の望んでた通りになったじゃない。これで手離す事ができる。なのに。
なんで、こんなに。胸が引き裂かれるように痛いの?分かってる。後悔の中で生きていくと言われた。だけど全ては彼の、ジャック君の為と思い込んで彼の意思を無視して、彼の気持ちを考えないで飽きただなんて言った結果がこれだから。
「これで、これで良いのよ……。」
これで良いのだと自分に言い聞かせているが、とても現実を受け入れきれないで心が拒絶して苦しんでいた。
「…………………………。」
先生。そう呟いたジャックも泣いていた。苦しませてゴメン。と胸中で呟くと部屋に戻った。今すぐ泣いてる蘭夏を抱き締めたいけれど。今は止めないと。先生も苦しむなら、俺も苦しむから。そう思う。
この一度だけでは彼女の意思は揺るがないから。まあ一度だけでも効果抜群だから。だけど何度か見せつけないとあなたに言ったこと訂正しない。考え直すとかしないから。
「…………。」
今あの子が夢中なのはあの魔女なんだから。もう私は彼を、ジャック君を忘れないと。
蘭夏の頭から離れないのは。城の入り口でジャックと会っていた魔女に、キスした場面だった。
「…………。はぁ。」
本当にあれをして良かったのかな。いや、先生は見たんだから。今さらだ。先生に考え直してもらわないと。俺も飽きたなんて言った意味は無くなるんだから。フリとはいえ、あんな事してなんだけど。
早くあなたを抱き締めてキスしたい。
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