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我が子として育てた子供から溺愛される魔女は惚れさせてみせろと課題を出した 6

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泣き腫らした先生の目元を優しく布で温めて、気分を落ち着かせるように飲み物を持ってきた。
「どうぞ。」
「ありがと。何から話そうかしら。」
「ゆっくりで良いので。」
「ありがと。…………。そうね。」
この事から話そうかしらと言って話し始めた。
魔女になったばかりの先生は何処に行っても居場所はなくて、1人だった。そんな先生を家に置いたのが先生を闇魔女にした本人だったらしい。
「一度聞いたわ。何故置いてくれるのか理由をね。彼も長く1人で生きて、1人で寿命迎えるのは寂しいみたいだったわね。変わってるわねと思ったけど、確かに寂しいとも思ったわ。」
ただ黙って聞いてる俺は。1人生きてたソイツの事を考えた。何故先生を眷族として、先生を闇魔女にしたのか。
話を聞けばソイツも魔女になったばかりの先生に。色んな事を教えてきたらしい。それだけでは無かった。ソイツは先生を愛してくれたらしい。男女としての愛ではなくて、子供を慈しむ親のような愛情を与えたって。
「何時も冷たい視線しかなかったから温かい慈しむ目をしてくれたのが嬉しかったわね。こんな毎日が続いて欲しかったけれど。最期なんて、別れなんて。あっという間にきたわ。」
ソイツが寿命迎えて死んだのは。先生が1人になっても大丈夫なほどの実力が最低限ついた頃だったらしい。
「最期に泣いて置いていかないでって言った私に。私の所に来るからなって言ったの。本当に来てくれたわ。」
「そう、ですね……。」
何だろう。酷くモヤモヤする。こんな事、前にもあったような。…………。そうだ。
俺は先生の心にソイツがいる事に嫉妬しているんだ。俺はウィルプスの代わりなのか?と言いたくなってくる。先生はそうとは知らず
「ふぅ。今夜にでもあなたに話そうと思ってたの。丁度良かったわ。」
「先生。」
言うな!
「?なに?どうかした?」
絶対に言うな!!そう思ってるのに俺は
「先生にとってソイツはなんですか?俺はソイツの代わりですか?先生はソイツを想ってるんですか?もういないソイツがまだ!まだ先生の心にいるんですか!?」
「………………。ふふ。」
全く似て無いわね。と先生は言った。
そして
「確かに私は彼を思い出したわ。あの頃どう過ごしたのかも。あなたが嫉妬しているなら言うけれど。私は彼を男として愛してたわけでは無いわ。それに代わりだとも思ってない。同じ顔と声をしてるけど。性格がまるで似て無いもの。こんな嫉妬する余裕の無い人では無かったわ。それに勘違いしないでくれないかしら。私を誰より想ってるのは誰なの?あなたでしょう?もういない彼ではなくて、今目の前にいるあなたなのよ。私が彼について思うことがあるなら、やっと私は彼に報告出来るわねってだけよ。あなたが私の所に来てくれて、あなたにソックリだけどソックリじゃない男に育って。育ての親の私に求愛してきてると言えるだけ。それとも私はそう思うことさえ許されないかしら?それとも私が他の男を考えてるから拗ねてるの?」
「ええ。」
拗ねています。と言うと柔らかな胸元に顔を埋めて抱き締める。今は俺といるのに他の男の事なんかを考えないでと思いながら。
「もう、可愛いわね。」
「…………………………。」
子供扱いされてる。とは思うけど。こうやって幼い頃の俺みたいに頭を撫でてくれる。お願いだからどうか。
「俺の事だけ考えて下さい。カッコ悪いですけど。先生が俺以外の男の事を考えたり心にいるって考えたら気が狂いそうです。」
「そう?なら。あなたの事だけ考えさせてくれないかしら。」
そう言ってローブを脱いでドレスの胸元を開ける。ああ。それなら確かに俺の事だけ考えさせられる。それに満足させるって課題を与えられたんだったんだから丁度いい。

「今度も満足できたわ。それにしても焦らすなんてどこで覚えてくるの?」
「俺も満足させられるように勉強するんですよ。」
「そう?…………。」
今度のジャック君は本当に余裕無かったわね。私の気持ちいいところをもう覚えてて。敢えてそこばかり責めてくるのに
「俺の事だけが欲しいって、言って下さい。」
って言ってきて。喘いでたら動くの止めたりイクのを止めさせたり。喘ぎながらも私が言ったらこれでもかと愛してきたり。ベッドから起きてシャワー浴びようとしたら
「昔みたいにたまには一緒に入らないですか?」
「え?」
身体洗いますからって言われてどうしようか考える。まあ、身体洗ってくれると楽だから断らなくて良いわね。そう思って了承した私がバカだった。
まさかの素手で洗うどころか、洗い方がいやらしい。それに
「っ。ソコは良いから!」
「奥まで出したから先生の指だと届かないでしょう?」
「そうだけどっ……!んんっ!」
中に注がれたのを掻き出す指に気持ちよくなってくる。だけど指より
「ふ、ふ……。」
指より長い彼の逞しいものを入れてほしい。頭がおかしくなる。涙目で俯いていたら
「先生、今。俺の事だけ考えてますよね?嬉しいです。」
俺に求めて下さい。と囁かれる。もうダメ。早く欲しくて堪らない。ああ、そうか。私は気付いてしまった。
私は彼に、ジャック君が欲しい。って思ってしまった事に。
最初は。私を諦めさせるつもりだったのに。なのに。いつの間にか彼に溺れてた。私を必死になって求める彼を私も求めていた。まさか私も彼を求めるようになるなんて、思わなかったけれど。まだ、まだ間に合うわ。
今はまだ大丈夫。まだ兆候は見られないから。ごめんなさい、ジャック君。 
「んぁっ!は、ぁうっ!」
1つ隠し事をして、ゴメンね……。
だけどちゃんと。私は。あなたを手離すから。だから、今だけは。私はあなたの熱を感じていても。良いわよね。
「ん、んぅ……。」
嘘つきな私でごめんなさい。最初からあなたの物にならないで。
「は……。先生?」
「…………。ジャック君。好きよ。」
あなたが好き、あなただけが欲しいのと言うとジャック君は目を見開いて
「蘭夏。ホント?」
「ええ。ホントよ。」
酷い私でごめんなさい。だから、あなたは。私以外の魔女と幸せになって。
大丈夫よ。あなたなら選り取り見取りできる実力のある自慢の子だから。
私が唯一隠した事は。このまま私を抱いたら私の魔力に染まって死ぬことも出来ないで闇魔道士として生きる事になる。もう私は手遅れ。私を闇魔女にした彼の生まれ変わりのジャック君の精だけを受け入れてとっくに不老不死になった。まだこの事もジャック君には知られていない。だけどジャック君ならまだ間に合うから。
きっと、ううん。ジャック君は私と永遠を生きると言う。けれど。そんな選択なんてさせたらいけない。
力の代価として不老不死になった魔女の成れの果てを知ってるから。
久しぶりに彼女の所に行かないと。
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