9 / 9
08 最終話
しおりを挟む
マンフリートに表明した通り、天音とハインツは離宮で一週間、昼夜関係なくベッドの上で熱い時間を過ごした。
天音と抱き合う前のハインツは、天音が寝る時間になると必ず王宮に戻って自分のベッドで寝ていた。けれど、今は王宮で仕事をする以外のほとんどの時間を離宮で過ごすようになったのだった。
もちろん、毎日欠かすことなくハインツは天音を抱いた。
天音も喜んでハインツに抱かれた。
おかげで初体験から二ヵ月過ぎた頃には、天音は心待ちにしていた懐妊の診断を医師から聞くことができたのである。
その時の天音の喜びようといったら、もう。
あまりにも天音が大喜びしてはしゃぐものだから、そのそばにいるハインツは当然のこと、使用人たちまでも幸せ気分をおすそ分けされて、しばらくは離宮の中がほわほわと幸せオーラで満ちていたほどである。
それから八ヵ月後、天音はかわいい赤ちゃんを無事出産することができた。
蜂蜜色の金髪と深い翠玉色の瞳を持つ、ハインツによく似たとても美しい男児だった。
レイノルドと名付けられた。
更にその三ヵ月後には、妊娠のために延期されていたハインツと天音の結婚式が挙げられた。周辺友好国から大勢の貴賓を招いての、歴史に残る盛大な式となった。
二人が神前で永遠の愛を誓い合った瞬間、教会内と帝国全土に虹色に光り輝く花びらが美しく舞い踊った。これは界渡り人が真実の愛を育んだ相手との婚姻が成った時のみに現れるもので、神の祝福の具現化であるという。
式の参列者たちからの割れんばかりの拍手の中、ハインツと天音は幸せそうに抱きしめ合ったのだった。
その後の二人は、当然ながら幸せな人生を送ることになった。
なにせ神からの祝福付きである。
大きな争いごとが起きることもなく国は繁栄し、カイネルシア帝国の長い歴史上、最も平和な時期だと後世の歴史家に語られることなる奇跡の時代となったのである。
天音はレイノルドが生まれた四年後に、今度は長女エリザベスを出産した。
美しい花々が咲き誇る王宮の庭園で、ハインツと子供たちが楽しそうに遊ぶ姿を見るのが、今や天音にとって最高に幸せを感じる時間である。
庭園の端に建てられた四阿の中から大切な家族を温かく見つめながら、天音は呟く。
「こんな幸せ、あのまま日本で暮らしていたら、俺には絶対に手に入れられなかっただろうな」
結婚して何年も経つのに、未だに好きが大きくなるばかりの愛する夫。
そんな夫にそっくりなレイノルドは、将来イケメンになることが確定していて天音は嬉しくなってしまう。
兄に対して妹エリザベスの色味はハインツの曾祖母に似たらしく、髪は紺色で瞳は透明感のある水色をしている。ただ顔の作りは天音に似ていて、相変わらず自分を不細工だと思っている天音は、娘に心底申し訳なく思っていた。
とはいえ娘は成長すると父親に似てくると聞く。
もう何年か後にはハインツに似てきているといいな、そうしてあげて下さいと、天音は密かに神に祈る日々を送っている。
まあ見た目はどうであれ、天音にとってエリザベスがかわいくてたまらない愛すべき娘なことは言うまでもないし、ハインツとレイノルドも生まれた瞬間からエリザベスにメロメロだから、天音のように自分に自信が持てない人間には育たないだろうと天音は予想している。
将来はきっと素敵な伴侶が見つかるよ。
見た目は関係ないよ。
俺だって結婚できたんだから。
俺の一万倍くらいかわいいエリザベスなら、きっと幸せな結婚ができるよ。
そんなことを天音はいつも考えていた。
実際のところ、天音に似たエリザベスは十数年後に絶世の美女として名を馳せることになる。そして、世界各国の王族たちから求婚されることになるのだが、今の天音がそれを知る由もない。
またこの時、シスコンを拗らせたレイノルドの妨害せいで、エリザベスが危うく婚期を逃しそうになる事件も起きるが、それもまた今はまだ誰も知らない未来の話である。
ともかく、二人とも健康に生まれてくれて本当に良かった、俺はいい家族を持てた、と、そんな物思いに耽りながら天音が幸せを噛み締めていると、まだ一人では歩けないエリザベスを乳母に任せたハインツが、レイノルドと一緒に天音の元に戻ってきた。
二人から代わる代わる頬にキスをされて、天音は嬉しそうに微笑む。
「ハインツ、忙しいのに子供たちと遊んでくれてありがとう。レイノルドも良かったね、父上に遊んでもらえて」
ほっぺを真っ赤にしてこくこくと頷くレイノルドの頭を、ハインツがくしゃりと優しく撫でた。
「礼は必要ない。家族と共に過ごす時間は、わたしにとってもこの上ない癒しの時間なのだから」
「母上はおかげんいかがですか? お疲れではありませんか?」
レイノルドが心配そうに問いかけるのは、天音が三人目の子を妊娠中だからだ。
「平気だよ。もう安定期にも入ったしね、レイノルドともいっぱい遊んであげられるよ。ホラ、母様のお膝においで」
レイノルドは天音を見た後、その視線をハインツに向けた。そして、また天音を見てにっこりと笑う。
「僕はあっちでエリザベスと遊んできます。だから母上は父上と遊んであげてください」
そう言うと、レイノルドはエリザベスと乳母のいる方へ走っていってしまった。
その後ろ姿を見ながら天音はぷっと吹き出す。
「父上と遊んであげてください、だって。ふふっ、優しくて良い子に育ってくれてるよね」
「いやあれは良い子というよりは、どちらかと言うと腹黒とか策略家タイプだろうな」
「つまり見た目だけじゃなく、性格までもハインツに似てるってこと?」
「おい、どういう意味だ」
ムスッとしたハインツを見て、天音は声を上げて笑った。
愛する妻の笑顔を見て、すぐにハインツも機嫌を直す。
「ったく、まあいい。せっかくレイノルドが気を使ってくれたのだから、アマネに遊んでもらおうか」
ハインツは天音を抱え上げると、天音が座っていた椅子に自らが腰を下ろし、その膝の上に天音を横向に座らせた。そして天音の頭のそこかしこに優しいキスを何度もする。
くすぐったそうに身をよじりながら天音が言った。
「こうやってハインツの膝の上に座っていると、初めてこの世界に落ちてきた時のことを思い出すなぁ」
あの頃は自分に自信が持てず、そのせいで自分の意見さえも主張できず、天音は小さくなって生きていた。
しかし、天音は変わった。
この世界で出会った皆が支えてくれたから、なによりハインツが愛してくれたから、自分に自信持って自分らしく生きていいのだと思えるようになった。
好きな人に好きだと、胸を張って堂々と言えるようにもなったのである。
出会ってから約六年が経った今、ハインツは三十路を超えている。しかし、その美貌は褪せることなく今も変わらず光り輝いている。
天音の知る限り、この世の誰よりも美しい人だ。
そんなハインツが天音を甘く見つめながら囁いた。
「アマネ、愛している」
「うん、俺も」
嬉しくて幸せで、天音からもハインツにキスをする。
するとハインツは、これ以上の幸せはないと言わんばかりの表情で天音を見つめながら、その手を取って指先に口付けた。
「愛しい人。あの時、わたしの膝の上に落ちてきてくれてありがとう。愛してくれてありがとう。おかげで子供たちにも会えた。アマネ、おまえにはいくら感謝してもし足りないくらいだ」
「俺だって同じだよ。今だって同じことを思ってたんだ。あの時、落ちたのがハインツの膝の上で良かったって」
本当に、今まで何度思ったことだろう。
この世界に連れてきてくれてありがとうございます。
ハインツに出会わせてくれてありがとうございます。
何度も神という存在に感謝してきた。
そして、それと同じ数だけハインツにも感謝してきている。
好きになってくれてありがとう。
恋を教えてくれてありがとう。
愛してくれてありがとう。
自信を持っていいんだと教えてくれてありがとう
家庭を持つ喜びを教えてくれてありがとう。
きっと天音はこれからも幾度となく神とハインツに感謝し続けるだろう。
命ある限りずっと、永遠に。
End
天音と抱き合う前のハインツは、天音が寝る時間になると必ず王宮に戻って自分のベッドで寝ていた。けれど、今は王宮で仕事をする以外のほとんどの時間を離宮で過ごすようになったのだった。
もちろん、毎日欠かすことなくハインツは天音を抱いた。
天音も喜んでハインツに抱かれた。
おかげで初体験から二ヵ月過ぎた頃には、天音は心待ちにしていた懐妊の診断を医師から聞くことができたのである。
その時の天音の喜びようといったら、もう。
あまりにも天音が大喜びしてはしゃぐものだから、そのそばにいるハインツは当然のこと、使用人たちまでも幸せ気分をおすそ分けされて、しばらくは離宮の中がほわほわと幸せオーラで満ちていたほどである。
それから八ヵ月後、天音はかわいい赤ちゃんを無事出産することができた。
蜂蜜色の金髪と深い翠玉色の瞳を持つ、ハインツによく似たとても美しい男児だった。
レイノルドと名付けられた。
更にその三ヵ月後には、妊娠のために延期されていたハインツと天音の結婚式が挙げられた。周辺友好国から大勢の貴賓を招いての、歴史に残る盛大な式となった。
二人が神前で永遠の愛を誓い合った瞬間、教会内と帝国全土に虹色に光り輝く花びらが美しく舞い踊った。これは界渡り人が真実の愛を育んだ相手との婚姻が成った時のみに現れるもので、神の祝福の具現化であるという。
式の参列者たちからの割れんばかりの拍手の中、ハインツと天音は幸せそうに抱きしめ合ったのだった。
その後の二人は、当然ながら幸せな人生を送ることになった。
なにせ神からの祝福付きである。
大きな争いごとが起きることもなく国は繁栄し、カイネルシア帝国の長い歴史上、最も平和な時期だと後世の歴史家に語られることなる奇跡の時代となったのである。
天音はレイノルドが生まれた四年後に、今度は長女エリザベスを出産した。
美しい花々が咲き誇る王宮の庭園で、ハインツと子供たちが楽しそうに遊ぶ姿を見るのが、今や天音にとって最高に幸せを感じる時間である。
庭園の端に建てられた四阿の中から大切な家族を温かく見つめながら、天音は呟く。
「こんな幸せ、あのまま日本で暮らしていたら、俺には絶対に手に入れられなかっただろうな」
結婚して何年も経つのに、未だに好きが大きくなるばかりの愛する夫。
そんな夫にそっくりなレイノルドは、将来イケメンになることが確定していて天音は嬉しくなってしまう。
兄に対して妹エリザベスの色味はハインツの曾祖母に似たらしく、髪は紺色で瞳は透明感のある水色をしている。ただ顔の作りは天音に似ていて、相変わらず自分を不細工だと思っている天音は、娘に心底申し訳なく思っていた。
とはいえ娘は成長すると父親に似てくると聞く。
もう何年か後にはハインツに似てきているといいな、そうしてあげて下さいと、天音は密かに神に祈る日々を送っている。
まあ見た目はどうであれ、天音にとってエリザベスがかわいくてたまらない愛すべき娘なことは言うまでもないし、ハインツとレイノルドも生まれた瞬間からエリザベスにメロメロだから、天音のように自分に自信が持てない人間には育たないだろうと天音は予想している。
将来はきっと素敵な伴侶が見つかるよ。
見た目は関係ないよ。
俺だって結婚できたんだから。
俺の一万倍くらいかわいいエリザベスなら、きっと幸せな結婚ができるよ。
そんなことを天音はいつも考えていた。
実際のところ、天音に似たエリザベスは十数年後に絶世の美女として名を馳せることになる。そして、世界各国の王族たちから求婚されることになるのだが、今の天音がそれを知る由もない。
またこの時、シスコンを拗らせたレイノルドの妨害せいで、エリザベスが危うく婚期を逃しそうになる事件も起きるが、それもまた今はまだ誰も知らない未来の話である。
ともかく、二人とも健康に生まれてくれて本当に良かった、俺はいい家族を持てた、と、そんな物思いに耽りながら天音が幸せを噛み締めていると、まだ一人では歩けないエリザベスを乳母に任せたハインツが、レイノルドと一緒に天音の元に戻ってきた。
二人から代わる代わる頬にキスをされて、天音は嬉しそうに微笑む。
「ハインツ、忙しいのに子供たちと遊んでくれてありがとう。レイノルドも良かったね、父上に遊んでもらえて」
ほっぺを真っ赤にしてこくこくと頷くレイノルドの頭を、ハインツがくしゃりと優しく撫でた。
「礼は必要ない。家族と共に過ごす時間は、わたしにとってもこの上ない癒しの時間なのだから」
「母上はおかげんいかがですか? お疲れではありませんか?」
レイノルドが心配そうに問いかけるのは、天音が三人目の子を妊娠中だからだ。
「平気だよ。もう安定期にも入ったしね、レイノルドともいっぱい遊んであげられるよ。ホラ、母様のお膝においで」
レイノルドは天音を見た後、その視線をハインツに向けた。そして、また天音を見てにっこりと笑う。
「僕はあっちでエリザベスと遊んできます。だから母上は父上と遊んであげてください」
そう言うと、レイノルドはエリザベスと乳母のいる方へ走っていってしまった。
その後ろ姿を見ながら天音はぷっと吹き出す。
「父上と遊んであげてください、だって。ふふっ、優しくて良い子に育ってくれてるよね」
「いやあれは良い子というよりは、どちらかと言うと腹黒とか策略家タイプだろうな」
「つまり見た目だけじゃなく、性格までもハインツに似てるってこと?」
「おい、どういう意味だ」
ムスッとしたハインツを見て、天音は声を上げて笑った。
愛する妻の笑顔を見て、すぐにハインツも機嫌を直す。
「ったく、まあいい。せっかくレイノルドが気を使ってくれたのだから、アマネに遊んでもらおうか」
ハインツは天音を抱え上げると、天音が座っていた椅子に自らが腰を下ろし、その膝の上に天音を横向に座らせた。そして天音の頭のそこかしこに優しいキスを何度もする。
くすぐったそうに身をよじりながら天音が言った。
「こうやってハインツの膝の上に座っていると、初めてこの世界に落ちてきた時のことを思い出すなぁ」
あの頃は自分に自信が持てず、そのせいで自分の意見さえも主張できず、天音は小さくなって生きていた。
しかし、天音は変わった。
この世界で出会った皆が支えてくれたから、なによりハインツが愛してくれたから、自分に自信持って自分らしく生きていいのだと思えるようになった。
好きな人に好きだと、胸を張って堂々と言えるようにもなったのである。
出会ってから約六年が経った今、ハインツは三十路を超えている。しかし、その美貌は褪せることなく今も変わらず光り輝いている。
天音の知る限り、この世の誰よりも美しい人だ。
そんなハインツが天音を甘く見つめながら囁いた。
「アマネ、愛している」
「うん、俺も」
嬉しくて幸せで、天音からもハインツにキスをする。
するとハインツは、これ以上の幸せはないと言わんばかりの表情で天音を見つめながら、その手を取って指先に口付けた。
「愛しい人。あの時、わたしの膝の上に落ちてきてくれてありがとう。愛してくれてありがとう。おかげで子供たちにも会えた。アマネ、おまえにはいくら感謝してもし足りないくらいだ」
「俺だって同じだよ。今だって同じことを思ってたんだ。あの時、落ちたのがハインツの膝の上で良かったって」
本当に、今まで何度思ったことだろう。
この世界に連れてきてくれてありがとうございます。
ハインツに出会わせてくれてありがとうございます。
何度も神という存在に感謝してきた。
そして、それと同じ数だけハインツにも感謝してきている。
好きになってくれてありがとう。
恋を教えてくれてありがとう。
愛してくれてありがとう。
自信を持っていいんだと教えてくれてありがとう
家庭を持つ喜びを教えてくれてありがとう。
きっと天音はこれからも幾度となく神とハインツに感謝し続けるだろう。
命ある限りずっと、永遠に。
End
140
お気に入りに追加
1,476
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(4件)
あなたにおすすめの小説
王子様のご帰還です
小都
BL
目が覚めたらそこは、知らない国だった。
平凡に日々を過ごし無事高校3年間を終えた翌日、何もかもが違う場所で目が覚めた。
そして言われる。「おかえりなさい、王子」と・・・。
何も知らない僕に皆が強引に王子と言い、迎えに来た強引な婚約者は・・・男!?
異世界転移 王子×王子・・・?
こちらは個人サイトからの再録になります。
十年以上前の作品をそのまま移してますので変だったらすみません。
親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。
異世界転移した男子高校生だけど、騎士団長と王子に溺愛されて板挟みになってます
彩月野生
BL
陰キャ男子高校生のシンヤは、寝て起きたら異世界の騎士団長の寝台に寝ていた。
騎士団長ブライアンに求婚され、強制的に妻にされてしまったが、ある日王太子が訪ねて来て、秘密の交流が始まり……騎士団長と王子の執着と溺愛にシンヤは翻弄される。ダークエルフの王にまで好かれて、嫉妬に狂った二人にさらにとろとろに愛されるように。
後に男性妊娠、出産展開がありますのでご注意を。
※が性描写あり。
(誤字脱字報告には返信しておりませんご了承下さい)
神獣の僕、ついに人化できることがバレました。
猫いちご
BL
神獣フェンリルのハクです!
片思いの皇子に人化できるとバレました!
突然思いついた作品なので軽い気持ちで読んでくださると幸いです。
好評だった場合、番外編やエロエロを書こうかなと考えています!
本編二話完結。以降番外編。
獣の国
真鉄
BL
巨大狼獣人・犬獣人×人間高校生の異種姦3P
トラックに轢かれて死んだ――と思ったのに、目を開けるとそこは見知らぬ森の中だった。さまよう蓮の前に現れたのは犬に似た獣人の盗賊団で、人間は高く売れるとむりやり拉致されてしまう。
異種姦/3P/獣人×人間/結腸責め/潮吹き
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
眠れぬ夜の召喚先は王子のベッドの中でした……抱き枕の俺は、今日も彼に愛されてます。
櫻坂 真紀
BL
眠れぬ夜、突然眩しい光に吸い込まれた俺。
次に目を開けたら、そこは誰かのベッドの上で……っていうか、男の腕の中!?
俺を抱き締めていた彼は、この国の王子だと名乗る。
そんな彼の願いは……俺に、夜の相手をして欲しい、というもので──?
【全10話で完結です。R18のお話には※を付けてます。】
【完結】深窓の公爵令息は溺愛される~何故か周囲にエロが溢れてる~
芯夜
BL
バンホーテン公爵家に生まれたエディフィール。
彼は生まれつき身体が弱かった。
原因不明の病気への特効薬。
それはまさかの母乳!?
次は唾液……。
変態街道まっしぐらなエディフィールは健康的で一般的な生活を手に入れるため、主治医と共に病気の研究を進めながら、周囲に助けられながら日常生活を送っていく。
前世の一般男性の常識は全く通じない。
同性婚あり、赤ちゃんは胎児ではなく卵生、男女ともに妊娠(産卵)可能な世界で、エディフィールは生涯の伴侶を手に入れた。
※一括公開のため本編完結済み。
番外編というかオマケを書くかは未定。
《World name:ネスト(巣)》
※短編を書きたくて書いてみたお話です。
個人的な好みはもっとしっかりと人物描写のある長編なので、完結迄盛り込みたい要素を出来るだけわかりやすく盛り込んだつもりですが、展開が早く感じる方もいらっしゃるかもしれません。
こちらを書いて分かったのは、自分が書くとショートショートはプロットや設定資料のようになってしまうんだろうなという結果だけでした(笑)
※内容や設定はお気に入りなので、需要があるかは置いておいて、もしかしたら増量版として書き直す日がくるかもしれません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
さくっと完結!とてもうれしかったです。
長編連載の多い中、ドラマチックな導入から
スムーズなストーリー展開で飽きるまもなく
また、増長する事なく完結。素晴らしかったです。
とても印象に残るお話でした。
素敵な作品をありがとうございました!
読んで下さってありがとうございます!
とても嬉しかったです!
もったいないほどのご感想、感謝したします!!!
あまねくん優しすぎるよぉおおおお
まだ直ぐに許したり受け入れずに1人で暮らしてみてほしかったな
今後の展開楽しみにしてます!
なんとか幸せにさせてあげることができました!
ご感想嬉しかったです、ありがとうございました!!
可愛らしい天音君に癒されます。ハインツの執着も、これからどうなっていくかも楽しみです!
楽しんで下さったようで、とても嬉しいです。
ご感想、ありがとうございました!!