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 翌日、俺たちはホテルを引き払うと、家に帰って母さんとばあちゃんに今後のことを報告した。

 二人に会って俺がまずしたことは、ここ数年心配かけ続けたたことを謝ることだった。今後は心を入れ替えることを約束し、その上で四月からは作家である叔父さんの秘書として働くことになったと告げたのである。

「それはつまり雅已も東京に引っ越すってこと?」

 驚く母さんに俺は頷いてみせる。

「うん。叔父さんの仕事場兼住居にしているマンションに、俺も一緒に住まわせてもらうつもりなんだ。その方が仕事の効率がよさそうだから」
「聡はそれでいいの? 迷惑じゃない?」
「逆に助かる。ちょうど秘書をしてくれる人を探していたんだけど、知らない人を家に入れるのが嫌で困ってたんだ。雅已が引き受けてくれてありがたいくらいだ」
「でも、そうなると雅くんまでいなくなっちゃうのねぇ。寂しくなるわ……」

 しょんぼりするばあちゃんに、俺は優しく笑いかける。

「時々はお土産持って里帰りするから、楽しみに待っててよ」
「そうね。長生きして、二人が顔を出してくれるのを待ってるわ」

 俺と叔父さんが恋人同士になったことは、母さんたちには今後も内緒だ。言っても余計な配をかけるだけだし、カミングアウトは叔父さんのメンタルを崩壊させる可能性があるから、俺も秘密にしたままのほうがいいと思ってる。

 その翌日、叔父さんは仕事があるからと一人で東京へと戻っていった。
 俺は三月いっぱいは田舎に残って、親孝行とばあちゃん孝行をするつもりだ。友達たちにも事情を話し、今後は一緒に遊べなくなると伝えなければならない。


 そしてもう一つ、俺には終わらせなければならないことが残ってる。そのために数日後、慎吾と啓介さんに会うことになった。
 場所は前回と同じ喫茶店だ。
 会ってすぐ、俺はヤクザにはならないと二人に伝えた。

「は?! なんでだよ。どうしてなんだ?!」

 苛立ちを隠すことなく理由を求める慎吾に、俺はことさら幸せそうに笑ってみせた。

「実は俺、恋人ができたんだ」
「は?! 恋人? 雅已に?! マジか!」
「うん。その人は一般人だからさ、俺がヤクザになるのはマズイんだよな。だからせっかく誘ってもらったのに悪いけど、今回の話はなかったことにしてもらいたいんだ。啓介さんも、色々とお手間をとらせて本当に申し訳ありませんでした」
「いや、そういうことなら残念だが仕方がないな。なあ、慎吾?」
「…………。」

 不貞腐れた顔の慎吾を、啓介さんがギロリと睨んだ。

「……慎吾? てめぇ、まさかと思うが、ダチの幸せを願わないなんて、そんなつもりはないよな? 俺の弟はそんな性根の腐ったヤツじゃないはずだ。なあ慎吾、そうだろう?」

 さっと慎吾の顔色が変わる。
 慌てて弁解し始めた。

「あ、当たり前だろ! なに言ってんだよ、アニキ。俺はもちろん雅已の幸せを願ってるぜ」
「そうだよな。当たり前のことだよな」
「あ、ああ。だから残念だけど……雅已のことは諦めるわ……はぁ」

 がっくりと肩を落として慎吾が俯いた。
 そんな慎吾に気付かれないように、啓介さんが俺を見ながら僅かに頷いてみせた。その小さな動きには、俺が慎吾を思いっきりフッたことへの感謝の気持ちが凝縮されている。
 俺は口元に小さく笑みを浮かべることで、それに応えたのだった。

 慎吾はこの数年間、俺にとってすごく大切な友達だった。
 でも今後、ヤクザの組員になった慎吾と一般人として生きる俺の人生は、二度と交わることはないだろう。

 できれば慎吾には幸せになって欲しいと思ってる。
 俺のことを早く忘れ、女の恋人を作って、そして啓介さんの望み通り、早く甥っ子か姪っ子を抱かせてやって欲しい。
 そんなことを心の中で思いながら、俺は二人と笑顔で別れたのだった。



 そして三月末のよく晴れた日の午後、俺は簡単な着替えだけをカバンに詰め込むと、飛行機に乗って叔父さんの待つ東京へと向かった。
 空港へは叔父さんが迎えにきてくれて、食事をしてから今後住むことになるマンションへと俺を連れて帰ってくれた。

 叔父さんのマンションに着いてから、俺は初めて叔父さんの作家としてのペンネームを教えられた。驚くほど有名なベストセラー作家だった。住んでるマンションも豪華な高層マンションで、これまた大いに驚いた。

 人見知りな叔父さんはこれまで秘書を雇うことなく、すべての雑務を自分と担当編集者の田中さんと二人で手分けしてやっていたそうだ。
 田中さんからはずっと「人を雇って下さい、手がまわりません」と懇願されていたけれど、叔父さんは自分の生活空間に他人を入れるのがどうしても嫌で、のらりくらりとかわしていたという。
 でもそれも限界で、叔父さんはともかく田中さんは仕事過多のせいで、もうヘトヘトというのが実情だったようだ。
 
「俺の甥っ子の雅已だ。秘書として雇うことにした。仕事に関するすべての雑務、それにハウスキーパーとしても働いてもらう。効率を考えて、今後はここに住んでもらうことにしたから」

 叔父さんがそんな風に俺を紹介すると、田中さんは泣きそうな顔で大喜びして、俺を歓迎してくれた。

「そうか、よかった! 雅已くん、よろしくな。先生が素晴らしい作品を生みだすための手助けを、これから二人でやっていこう!」

 手を握ってぶんぶんと大きく振る田中さんは、叔父さんと同年代くらいの小太りな男で、人の良さそうな顔をしたのんびり口調の優しげな人だ。それでいて仕事の腕は超一流っていうんだから、人は見かけによらないものだ。
 叔父さんの仕事が少しでもスムーズにいくように、田中さんとは上手く付き合っていこうと俺は思った。

 東京に越してからの俺は、とにかく真面目に働いた。
 高校生の時の不真面目生活を一転させて、叔父さんのためにできることがあれば、どんなことでも懸命に励んだ。
 執筆のスケジュール管理や新しい仕事の請け負い業務、必要な資料の収集や出版社とのやり取りなんかはもちろんのこと、叔父さんの体調を考えて食事を作ったり、部屋を掃除したり、一緒にジムに通って健康管理したり、会計士さんに渡すためにレシートや領収書の管理等々、俺にできることはどんな些細なことでも骨身を惜しまずに全力でやった。

 もともと俺は器用な性質で、やればなんだってそれなりにこなせるし、人付き合いだって得意な方だ。働き始めて数年が過ぎる頃になると、俺は叔父さんの有能な秘書として知る人ぞ知る存在になっていた。
 俺のおかげで叔父さんは素晴らしい作品を生み出せている、なんて大袈裟に言う人もいるくらいだ。それくらい、俺は叔父さんのために身を粉にしてがんばっている。

 実は前から薄々感じていたんだけど、どうやら俺は好きな人に尽くしたいタイプらしい。だから叔父さんが気分よく仕事できるように手を尽くすことは、他のなにをするよりも俺に遣り甲斐を感じさせてくれるし、俺を幸せな気持ちにしてくれるんだ。苦労だなんて思ったこともない。
 そしてたまに叔父さんが「ありがとう」って言ってくれるだけで、とんでもなく幸せな気持ちになれるのだから、俺ってかなりチョロいんじゃないだろうかと自分でも思ったりする。

 まあいい。
 チョロかろうがなんだろうが、俺が幸せなんだから。

 付き合うようになって以来、俺と叔父さんの関係は実に良好だ。
 叔父さんは人目のないところでは、いつだって恋人として俺に接してくれる。スキンシップは多いし、キスだって暇さえあればしている。
 仕事が立て込んでいる時は無理だけど、それ以外の時は毎晩のようにベッドで愛し合っている。

 叔父さんは繊細な人だから、世間に俺との仲を隠しておかなければならないことを悲しんでいるのと同時に、俺に申し訳ないと思っているようだ。
 そんなこと、俺にはどうだっていいことなのに。
 ただ叔父さんが俺を愛してくれるだけで、俺は毎日をこの上なく幸せに生きている。

 そう言えば、俺が叔父さんと暮らすようになって二年が過ぎた頃、母さんが再婚した。
 なんでも俺の素行が悪かった時期、親身になって相談相手になってくれた仕事先の人が今の旦那さんらしい。俺の血縁上の父親とは違い、とても優しい人なんだそうだ。

「雅已、あなた付き合っている人とかいないの? 結婚はまだ?」
「はあ、またその話かよ。結婚するなら俺より先に聡叔父さんだろ?」
「そうなのよねぇ。まったく、聡も雅已も早くいい人見つけて、わたしやおばあちゃんを安心させてよね」

 電話で話すたびに口煩く言っていた母さんも、最近はあまり面倒なことを言わなくなった。きっと新しい旦那さんとの暮らしが楽しくて、俺たちにかまっている暇がないんだと思う。
 離れて暮らしているから付き合いは少ないけれど、義父には感謝の気持ちしかない。末永く母さんと幸せに暮らしてもらいたいものだ。

 言うまでもなく、母さんは俺と叔父さんの本当の関係を今もまだ知らないままだ。これからも言うつもりはない。
 叔父さんは電話で話すたびに母さんから「聡のおかげで雅已が更生した。本当にありがとう」と涙交じりに感謝されているらしい。そのたびに叔父さんは、いつも少しだけ困った顔をして言葉をつまらせる。
 だから俺は、電話が終わった後の叔父さんを抱きしめながら、いつもこう言うんだ。

「俺が更生したのは間違いなく叔父さんのおかげだよ。だからそんな風に罪悪感を持たなくていいんだ。それに俺、今すごく幸せだよ。全部叔父さんのおかげだ」

 すると叔父さんは黙って俺を抱きしめ返す。
 そしてしばらくすると、泣きそうな声を振り絞るようにして俺に愛を伝えてくれる。

「俺も雅已のおかげで幸せだ。愛してる」
「うん、俺も叔父さんを愛してるよ。誰よりも大好きだ」

 禁忌の関係でもいい。誰にも認めてもらえなくてもかまわない。
 だって俺をこんなに幸せにしてくれるのは、世界でただ一人、叔父さんだけだ。
 叔父さんがいてくれるから、俺はこんなに満ち足りた気持ちで生きていける。

 そのことを、どうか叔父さんが理解してくれていますように。
 俺はいつも心の底からそう願っている。

 そんな風に、俺の前ではかなりヘタレっぽい叔父さんだけど、作家としては実に有能だ。新しい作品を世に送り出すたび、いつも話題作としてとりあげられている。
 実写映画化した作品もいつくかあって、俺としては実に鼻が高い。

 顔出しをNGにしているから、叔父さんの顔は世間に知られていない。おかげで自由に外を歩き回ることができるから、デートだってし放題だ。

 俺たちはよく一緒に買い物に出かけるし、映画館にだって頻繁に足を運ぶ。夜中にふらりと外食しに出かけることも珍しくない。取材のためという名目で、国内旅行はもちろんのこと、海外旅行にだって二人でよく出かけている。
 なにをしていてもどんな時でも、叔父さんと一緒ならば俺は楽しいし幸せだ。

 叔父さんの小説が国内屈指の有名な賞を取った時には、自分のことのように嬉しくて、俺は思わず号泣してしまった。

「叔父さん、すごいね! よかったね! 叔父さんならきっと取れるって、俺、信じてた!」
「ありがとう。でも、うん、そうだな。賞を取れたことは嬉しいけど、それよりも雅已をこんなに喜ばせることができたことの方が俺には嬉しいよ」

 俺を愛情深く見つめながらそんなことを言ってくれるもんだから、俺は更に大泣きしてしまった。
 叔父さんは苦笑しながら俺を抱きしめて、顔中にたくさんのキスをくれた。


 そんな幸せな日々を過ごす内に、俺は三十路を迎えることになった。
 東京で暮らし始めてもう十二年。叔父さんは四十五才だ。

 すかり中年オヤジになったはずなのに、叔父さんは今も変わらずカッコいいままだ。
 そのせいで、いつどこの誰から叔父さんを奪われるのではないかと、俺はいつもハラハラさせられてばかりいる。

 なにせ顔良し才能有りの独身貴族な大金持ちだ。叔父さんを狙う女や男は山のようにいて、俺は常に嫉妬させられてばかりだ。

 だからそう言うと、執筆の途中、ソファに座って俺の入れたコーヒーを飲みながら一息ついていた叔父さんが、驚きで目を大きく見開いた。

「なにを言ってるんだ。捨てられるんじゃないかと日々恐れているのは俺の方だぞ? 俺はもう立派な中年だ。それに比べて雅已はまだまだ若いし相変わらず綺麗でかわいいから、俺はいつも不安になってばかりだ」
「は? 俺が叔父さんを捨てるわけないだろ!」

 叔父さんの手からカップを奪い取ると、俺はそれをテーブルの上に置いた。そして、叔父さんの膝の上に向かい合うようにして座り込む。

「叔父さんのことが好きすぎて気が狂いそうなくらい、俺は叔父さんを愛してるんだ。不安になんかならないでよ」

 そう言って叔父さんの首に腕を回すと、顔を寄せて唇を重ね合わせた。
 叔父さんの大きな右手が俺の後頭部を抑える。大きく口を開いて顔を傾けると、すぐにキスが深くなって互いの舌を貪り始めた。

「ん……くちゅ……んぅ……叔父さん、好き……」

 いつだって叔父さんとのキスは気持ちいい。胸がきゅんとして頭がふわふわする。
 目元を赤らめて感じ入っていると、叔父さんの指の爪が服の上から俺の乳首をひっかいた。

「ん……」

 びくんと体が震える。
 布の上からカリカリされると、くすぐったいような気持ち良さに我慢ができず、俺の乳首がすぐに尖った。それに気を良くしたのか、叔父さんの右手も前に回って乳首を愛撫し始めた。
 両方の乳首をひっかかれ、きゅっと摘ままれて引っ張られると、股間が反応して熱くなる。

「気持ちいいか?」

 キスの合間にそう問われ、俺は涙目になりながら何度も頷いた。

「ん……きもちぃ……上も下も蕩けそう……叔父さんの、舐めたい。舐めていい……?」

 唇を離した叔父さんがクスリと笑う。

「こういう場合、普通は舐めてくれって強請るところじゃないのか?」
「だって、叔父さんの舐めたい……叔父さんので口の中をいっぱいにしたい。叔父さんの感じる声が聞きたいんだ……」
「ったく、おまえは俺を喜ばせることしか言わないな」

 叔父さんが俺の股間を優しく擦り上げた。

「はぁっん……だ、だめ……下着、濡れる……んんっ、あ!」
「舐めて欲しくなった?」

 乳首を捏ねり、股間を撫でられながら舌を吸われた俺の体が、甘い疼きにぶるりと震える。

「あ……はぁ……なった……なったけど……俺も舐めたいよ。叔父さんの、味わいたい」
「だったら、二人で舐め合うか」
「うん!」

 すぐに叔父さんの膝の上から降りると、大急ぎでジーンズと下着を脱いだ。
 叔父さんは服を脱ぐことなく体をソファに横たわらせると「おいで」と両手を広げた。
 俺は躊躇なく叔父さんの顔の上に跨った。シックスナインの恰好をとり、叔父さんのスラックスのベルトをはずして前を開く。そして、下着の中から取り出したまだ柔らかい叔父さんの陰茎を、すぐに口に含んだ。

「はぁ……叔父さんの、大好き……」

 ボルテージが上がる。
 夢中になって亀頭や竿部分を舐め回した。

 取りつかれたように俺が叔父さんのを舐めしゃぶっている間、叔父さんは気持ちよさそうに俺の愛撫に感じ入り、色っぽい声を時々小さく上げていた。が、やがて俺の屹立を手で柔らかく扱きだした。
 それだけでもたまらなく気持ちがいいのに、会陰を吸われ、陰嚢を舐め回し、やがて後孔に舌をねじ込んで中をぐちゅぐちゅと穿ほじられると、痺れるような甘い快感が体中に広がって、俺は我慢ができなくなってくる。
 高められた射精感に腰がわなないて、鈴口からは蜜がとろとろと零れ落ちた。

「ん……ああっ、気持ちい、叔父さん、俺、すごく気持ちいよ……」
「俺もだ……雅已、愛してる」

 好きな人からの濃密な愛撫と愛の言葉は、言い表せないほどの多幸感を俺にもたらしてくれる。
 嬉しくて、幸せで、泣きながら俺は叔父さんの陰茎を喉の奥深くまで含んで舐めまわした。

 俺たちはソファの上で一回ずつ射精した後、ベッドに移動してそこでまた濃密に愛し合った。
 熱い吐息を吐き、体が勝手に浮き上がるほど感じ入り、愛液をしたたらせながら嬌声を上げて善がり狂う。

 好きだ。この人なしでは生きていられないほどに。

「叔父さん、お願いだから長生きして。俺、きっと叔父さんが死んだら後を追っちゃうから」
「雅已……」
「それが嫌なら置いて行かないで……」

 泣きながら懇願する俺に、叔父さんが強く腰を突き上げた。

「ああっ!!」

 尻の奥の弱いところを硬い亀頭で容赦なく責めたてられる。
 泣きながら喘ぐ俺に叔父さんが言った。

「年齢から考えても、きっと俺が先に逝くことになる。でも、自殺はダメだ。天寿を全うしてから追いかけてこい」
「そんなの無理だ。一人でなんて生きていけない……叔父さんがいない世界になんて、生きる価値が見いだせないに決まってる」
「それでもだめだ」

 俺の涙を叔父さんが唇で吸い取った。
 そして、顔中に優しいキスを落としていく。

「待っててやるから。おまえがきたら、抱きしめて、よくがんばったなって褒めてやるから。だから、しっかり生きてから俺に会いにおいで」
「うう……そんなの無理だよ……」
「もし後追いしてきたら、向こうで会ってやらないぞ」
「そ、そんなぁ……!!」
「嫌ならがんばって生きろ」
「……」
「俺にもう会えなくていいのか? 俺は嫌だぞ。たとえ先に逝ったとしても、向こうでおまえとの再会を楽しみにしていたい。雅已はちがうのか? 死んだらもう終わりで、その後はもう俺と会えなくてもかまわないのか? まさか、俺が死んだらすぐに浮気するつもりじゃないだろうな」
「んなわけあるかよっ!」
「だったら、がんばれるな?」

 結局俺は、もし叔父さんが先に死んだとしても、絶対に後追い自殺はしないと、渋々約束させられたのだった。


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