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㉜これも試行錯誤だから−2(R−18)

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「チヤッ!」
 ロクの大きな手がゴシッと俺の頬を擦った。
 あー、可愛い。本当は押さえ付けたいんだろうに。
 俺は頑張って喉を大きく開き、ロクのぬるついたブツを奥へと進める。
 口腔内にぺたりと張り付くような感触が気持ちいい。

「フッ……ぅ、ぅ……」
 ただ咥えているだけなのにロクが限界に近い声を漏らす。
 俺は口に入り切らない竿の部分を手で擦り、舌の表も裏も使ってロクを刺激する。
 それだけで気持ちいいし俺の身体からも何かが溢れているような気がした。

「チヤ、甘い……匂いだ」
「んむ」
 イヤ? と聞きたかったんだけど伝わったかな?

「甘いだけじゃない。我慢できなくなる匂いだ」
 そう言うとロクは俺の口から分身を引き抜いて、俺の両脇に手を入れてヒョイと持ち上げてしまった。

「あっ! こらっ!」
 折角味わっていたのに、と怒る俺をコロンとベッドに転がす。

「悪いがお前の匂いが気になって確かめずにいられない」
 ロクの急いた手であっという間に下衣を脱がされ、脚を拡げられてべろりと中心を舐められる。

「またかよっ!」
 そりゃあそこを舐められるのは嫌いじゃないけど、今日は俺の番だったのに!

「ズ、ルいぃ……!」
 俺の分身にロクの長い舌が巻き付いてきて抵抗出来ない。
 少しザラリとした舌は俺のがたっぷりと濡れている所為で痛みを与えない。
 ただつぶつぶが気持ちよくて、ザラザラが気持ちよくてロクの頭を太ももで締め付けてしまう。
 ロクは動きづらいと言いつつも俺の脚を解きはしない。

「ロクッ、ロクッ! ひぅっ!」
 カリ、と牙を立てられて見切り発車してしまった。

「あんっ、あんっ、あんんっ!」
 ガジガジと噛まれて俺は少しずつ出るのが止まらない。

(もっ、こういう漏らしたみたいな出し方はヤッ!)
 恥ずかしくて必死に首を横に振るけれどロクは止めてくれない。
 俺のがすっかり力を失って萎えるまでガジガジと噛んで搾り取られてしまった。

「後ろは?」
 可愛がってやろうかと訊かれて、少々へそを曲げていた俺はムッとした顔で別の要求をする。

「それより、俺の身体でイッて!」
「なにっ?」
 何を吃驚した顔をしているのさ。
 俺は怒ってるんだからね!

「だからロクのを俺に擦り付けて、俺の目の前でイッて見せて!」
「いや、それは――」
「じゃないと、俺だけ……弄ばれてるって思うからな!」
 涙目で睨んだら、やっと俺が本気だと悟ったのかロクがシャツを脱いだ。
 そして俺のシャツも肌蹴て、自分のイチモツを握って先端で胸の尖りをなぞった。

「そ、そこっ!?」
「黙っていろ」
 ロクはこんな小さな突起に執着する自分が恥ずかしいのか俺をギロッと睨んで黙らせ、目線を外しながら真っ赤な分身を擦り付けた。
 俺を跨いで膝立ちになったロクの上半身が見事で、なのに俺の白い胸に擦り付けられるものは鮮やかな濃い桃色で、その対比がいやらしくて頭がクラクラする。

「ンッ、はふっ……」
 俺は乳首を潰すように擦られるのが気持ちよくて、何度も目を閉じてしまっては必死に瞼を開いた。

(ど、しよ……ロクので擦られてるだけなのに、胸が……ぬるぬるが気持ちいいよぅ)
「んっ、あっ、はっ……あぁんっ!」
「チヤ、喘ぐな」
 可愛い声でイッてしまう、と言われてそんなのこっちがイキそうだと思う。
 ロクの馬鹿。

「んんん~ッ!」
 俺は耐えきれずにそっと自分の股間に手を回して、キュッと掴みイッてしまった。
 ロクの奴は大分たってから俺の胸の上に白濁を撒き散らし、漏らした熱い吐息がまた色っぽくて見惚れてしまった。

(イク姿まで格好良いとかありかよ?)
 ボーッとしていたら俺の額の汗を拭いながらロクが訊いてきた。

「それで、実験はどうだったんだ?」
「……甘くはなかった。でも、美味しかったよ?」
「馬鹿者。余り煽ってくれるな」
 そう言うとロクは俺を抱き上げて浴室へ連れ込んだ。
 毛が濡れちゃってみっともないからといつもは一緒に入ってくれないのに、今日は良いのだろうか?

「拭いただけでは取れそうもないからな」
「でもいいの?」
「構わない。もうお前に隠すものはない」
「……そっか」
 俺はロクに見つからないように俯いて口元だけで笑った。
 また少しロクに近付いたようで嬉しい。

「次は最後まで口でさせてね?」
「……考えておく」
 ロクは明言を避けてそんな風に答えた。
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