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61.快楽地獄の中で一瞬垣間見えたもの-2(R-18)

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「あっ……あぁん……」
 イッても余韻が引かなくて、むずかるように鳴いていたらリッドに身体を起こされて下から幼児のように膝裏を持たれた。
  
「ちょ、こんな格好、や……ンッ!」
「や? 自重でグリグリと入り口を擦られてイイんだろう?」
「ンッ、い、けど……ひんっ!」
「俺も小さい穴で先っぽを擦って貰うのが凄くいい」
「ば、かぁ……」
 こんな宙に持ち上げられて揺さぶられて、不安定な体勢なのにぶっとい腕は小動もしない。だから俺は不安なんてこれっぽっちもなくて、ただひたすらに気持ちいい。
  
「リッドォ……段々、奥にくるぅ」
「嫌か?」
「気持ちいいぃぃ」
 段々と深くなる結合に目の前がぼやけてくる。
 ズンズンと突き上げられ、自重でドシンと落とされ、穴全体に響いて締め付けても締め付けても気持ちいいのが追い付かない。
 リッドに感じさせられて、身体が快感に追い付かなくなる。
  
「イッちゃ、あ、ぅぅぅ……」
 ボコン、と腹にリッドの形が浮き上がるくらいに突き上げられて俺は全身を震わせてイッた。
 震えの治まらない身体を横たえられ、後ろからリッドが包み込むように抱き締めてくる。
  
「ユウ、可愛い……よく頑張ったな」
 チュッ、チュッと頭の後ろに小さく口付けを落としながら労ってくれるが、奴のデカいのはまだ入ったまんまだ。
 絶頂の波がやっと落ち着いてきた俺は、咥え込んだままの後孔が気になり始める。
  
「リッド……お尻が、また……」
「二回目は根元まで……駄目か?」
「ダメじゃ、ない」
 時間を掛ければ根元まで飲み込める。
 ぐぽっぐぽって凄い音がしちゃうけど、身体もガクガクになるけど大丈夫。
 だって俺もこいつの全部が欲しいから。
  
「少しずつ進めるぞ?」
「ん」
 俺は後ろから抱き締められたままジリジリと腰を進められる。
 他に意識を向けるように後ろからクリクリと乳首を弄られ、性器の先端の小さな穴を指先で抉られてトロトロと白濁を溢してしまう。
 勢いのない射精はお漏らしのようで恥ずかしい。
  
「リッドォ、もれるのとまらなぃぃぃ」
「大丈夫。全部出せばいい」
 こいつは本当に俺が漏らしても気にしない男なので、安心してその手に身を委ねる。
 身体中を撫でられ、後ろを割り開かれて、爪先までこいつの執着で満たされる。
  
(これは愛って言うより執着だよな)
 くすん、と笑ったら根元までどっちりと分身が這入ってきて、俺は甘い悲鳴をあげる。
  
「ふっ、ぁあああああん!」
「ユウ、ごめ……クッ!」
 ズロロロロォッと長いイチモツが抜けていくのに全身の毛が総毛立ち、ぬぷぷぷぷ……と再び長い竿が孔を押し拡げながら入って来るのにぱかりと口が開いた。
 大きなスライドに俺は為す術もなく喘がされて、泣かされて、嵐に巻き込まれたようになる。

 ズプゥ、ズプゥッと凄い音で突き刺されてひと突きごとにイかされ、涙と鼻水と一緒に『んぶっ』とか『おごっ』とか可愛くない声が出てしまった。
 でもリッドはそんな俺に興奮して、もっとグチャグチャに握り潰したくて、握り潰す訳にはいかないから代わりに枕やシーツを引き裂いた。
 随分と獣じみた交わりだが怖いとは思わなかった。
 寧ろ喰われているみたいで興奮した。

「もっど、じでぇ!」
 後ろからガンガンと突かれて前から薄くなった液体が飛び散る。
 射精なんだか潮なんだかわからないけど、ぐしょぐしょになりながらクライマックスに向けた高速ピストンに鳴きまくる。

(ケツん中が熱くて熱くて溶けそう!)
「んぁああああっ!」
 ガツンと最奥に亀頭を捩じ込まれて、リッドの身体がビクビクと震えるのを感じた。
 尻にぎゅうぎゅうと強く腰を押し付けられているのが夢中になってる証拠みたいで嬉しい。
 胴振るいをしながら熱を二度、三度と注ぎ込まれ、あぁマーキングされていると思った。
 こいつの印を付けられ、種を埋め込まれて魔力を染み込まされ、俺はこいつのものだと思い知らされる。

 リッドが分身を抜いたらごぽりと吸収し切れなかった白濁が溢れた。

「リッド、綺麗にして?」
 首を後ろに捻って視線を流したら、どろどろの秘孔にぬるりとしたものが這入ってきて熱心にナカを舐め取られた。

「はぁん、あんっ、あんん……」
 俺は甘ったるく喘ぎながら後ろを綺麗にされ、ボーッとしていたら再び凶器が侵入してきた。
 すっかり慣れた形にナカが拡がり、ゆるゆるとしたスライドに発情した猫のような声で鳴く。

「ん゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛、ん゛あ゛っ゛! なぁ゛あ゛あ゛あ゛……」
 後孔を犯されながら派手に鳴いて、もうぬるぬるとした粘膜を擦られる事しか頭になくなる。
 ぬるぬる、ぬるぬると身体の内側を擦られて気持ちいい。リッドのイチモツが気持ちいい。

「んお゛っ゛、お゛っ゛……」
 欲に溺れた頭の中で、ふと指先に触れた硬い感触に僅かに理性が戻ってくる。
 御守り袋の中から零れ落ちた玉。魔力がない俺にリッドがくれた……。

「んあ?」
 微かに何かが繋がったような気がした。
 過去の俺と、今現在の俺と。
 けれどそれは追い掛けようとするとするりと消えてしまい、捕まらない。

「リッド、記憶が……」
「今は忘れるんだろう?」
 欲に掠れた声で囁かれて、直ぐにリッドの情熱に巻き込まれた。
 掴み掛けた記憶はもう見えない。
 俺はリッドのしつこい交わりに溶かされて、尻がぐずぐずになるまで放して貰えなかった。
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