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56.リッドが俺を好きになった理由-2(R-18)

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「でも尻尾が無いと、俺は無防備だったろう?」
「ああ」
「攫われても、狙われても、あんたに頼るしかなかったんだよな?」
「そうだ」
「だったら俺はデメリットと引き換えにしても力が欲しい。それで油断して、結局あんたの世話にはなったけど――それでも、俺はこの力をありがたいと思うよ」
 この世界で魔力が無いってのがどういう事か、俺は痛い程にわかっている。
 何も出来ないという無力さを覚えている。
 だからリッドを責める気にはなれない。
  
「それに半獣化してえっちしまくったお陰で、素面の時も溶けやすくなっただろ?」
 耳元で囁いてやったら尻に当たっているモノの勢いが増した。
 平気な顔をしているからと言って、本当に平気な訳じゃないみたい。
  
「煽るな。我慢にも限界がある」
 真顔で辛いと言う男に笑って見せ、俺は奴の前を寛げて分身を取り出す。
 ぶるんっと飛び出して来たものを自分のイチモツと一緒に持って、両手で擦り合わせながら頬を寄せる。
  
「なあ、後ろはあんたが解して?」
「尻尾……」
「ちゃんと上げるから。指を挿れやすいように、弄りやすいように尻尾を上げるから。ね?」
 ピンと尻尾を上げたら引っ張られるように穴が開いて、埋めて欲しくて堪らなくなって表情が歪んだ。
 それを見たリッドが目の色を変えて指をズブズブと挿れてきた。
  
「んうっ!」
 ナカに差し込まれた指が丁度尻尾の裏側を擦って、外からも根元を押されて顎が上がってしまう。
  
「ひあっ、しっぽは、ダ、メ……」
「ダメじゃないだろう?」
 グリグリと尻尾の付け根を擦られてガクガクと震える。
 感じる場所をナカと外から挟まれる形になって、堪える間もなくイッてしまう。
  
「ほら、手が止まっているぞ」
「もっ、そこは、やめろぉ……」
 余り余計な事をしないで解してくれればいいのに、リッドは俺がイッた後も執拗にそこを触る。
  
「あんっ! あんんっ!」
「たまにルスカに尻尾を触らせているだろう? そのお仕置きだ」
「根元じゃなきゃ感じな――キュゥッ!」
 ナカからひと際強く押されて、目の裏がチカチカした。
 いっそ尻尾を引っ込めてしまいたいが、力が入らない。
  
「バカ、感じていたらルスカを吊し上げてる」
「だって、トモダチ……」
「それも本当は面白くない」
 リッドの本音にどうしようもない男だなぁと思う。
 俺とルスカは友達だし、リッドとルスカは長年仕事で組んできて命のやり取りだって共にしている。
 それなのに尻尾をちょっと触られるのも、俺が仲良くするのも嫌なんだって。
 全く狭量で嫌になっちまうぜ。
  
「友達は許してよ」
「わかってる。面白くないけど、制限する気はない」
「だからって、尻尾ばかりはダメだって。早くナカに欲しいんだから……丸薬を挿れろよ」
「溶けるまで辛いぞ?」
「へーき。あんたのが欲しいから耐える」
「……済まない」
 なんで謝ったんだろう? と不思議に思う間もなく後ろに硬くて丸いものを当てられて指で押し込まれる。
 ぬぷっと這入ってきたものが指で押されて奥まで進み、内壁をコロコロと擦るように転がされてしびびっと尻尾まで電気が奔った。
  
「に゛ゃ゛っ゛! コロコロ、やあっ!」
「耐えるんだろう?」
「バカッ、ザラザラは、だめぇ……あんっ!」
 ゴリゴリと丸薬を転がされて身体が勝手に跳ねた。
 刺激が強過ぎるし、コロコロコロコロと絶え間ない刺激に腰が動いてしまう。
  
「こら、そんなに身体を揺らしたら奥に入ってしまうぞ?」
「ひぅんっ!」
 丸薬が指の届かない奥に入ってしまい、イキむ度にナカで動いて擦れてもどかしい。
  
「押してよぅ!」
「指が届かない。もう一つ挿れてもいいか?」
「うんっ、うんっ、いいから早く!」
 俺は強くゴリゴリして欲しくて二つ目の丸薬を許してしまう。
 そのまま三つ目、四つ目と立て続けに丸薬を挿れられ、ナカで擦れ合うのが堪らなくて立てた膝をきゅうっと引き寄せた。
  
(これ、指を挿れられたらどうなっちゃうんだろう)
 そう思ってリッドを見つめたら、期待させるように蕾を撫でられた。
  
「掻き回してもいいか?」
「……うん」
 俺は好奇心に負けて頷いてしまい、丸薬でいっぱいの秘孔に指を挿れられた。
 ごりゅごりゅごりゅっとナカで押されて丸薬が動く。

「ひあっ、ひぁああああんっ!」
 玉でいっぱいのナカをぐちゅぐちゅと掻き回されて、壁を丸薬でぼこぼこと擦られて堪らない。ごりごりが堪らなくいい。
  
「んぁあああああっ! ああっ、あぁぁん」
 激しい快楽と神経を直接掻き毟られるような怖気と、同時に感じて潮を吹いた。
 指を抜かれたら粘液と共にこぽこぽと丸薬が落ちて来て、とろりとした感触に大分ナカで溶けてしまったのだとわかった。
  
「ユウ、準備が出来たな」
「ちょ、まって……」
「済まない」
「ん、あ゛、あ゛、あ゛、あ゛!」
 ずぶずぶと這入って来るモノに目を見開きながら、こいつの 『済まない』 ってのは謝罪じゃなくて単なる断りなんだなと思う。
 済まない入らせてって、随分と気軽だなぁ!
  
 文句を言いたいが下から突き上げられてそれどころではない。
 リッドの太い首にしがみ付くのが精一杯で、ズズズッとナカを擦られて泣く事しか出来ない。
  
「ヒッ! ひぃっ!」
「うっ……持っていかれそうだ」
 ギュウと腰に食い込む指の強さが嬉しい。
 リッドが夢中になってる。
  
「リッド、リッド……」
「ユウ、イきそうだ……」
 ゴリッと奥に残っていた丸薬がリッドの先端に擦れ、俺たちは殆ど同時にイッた。
 焼けるようなリッドの熱い体液がナカで拡がって嬉しい。
  
「ユウ、まだいけるな?」
「いけない!」
 慌てて首を振ったのに、リッドは構わずに動きを再開した。
  
(いけないって言ったのに!)
 俺はべそべそと泣きながらリッドの腕に爪を立てた。
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