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㊸S級ダンジョン攻略-2(3/5)
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「羽根を落とす!」
あの図体で身軽に飛ばれては埒が明かないとカイト先輩が叫んだ。
けれど真っ直ぐに突っ込んでいくあの人は良い餌食で、爪を振り下ろされて転がるように避けていた。
「無理をするな! 真っ直ぐは近付けない」
「ならどうするっ!」
「羽根を落とす!」
「ッ!」
馬鹿にしているのかと先輩がいきり立つが、そうじゃない。
リッドは本当にそれが最善だと思っている。ただ先輩のやり方が拙かったってだけだ。
「アジ・ダハーカは羽根さえ毟ればでっかい蛇と変わらない。蛇の退治方法は知っているか? 腹に石を詰め込むんだ」
「石? そんなもの何処に……」
「石を飲ませて地上に引き摺り落とし、羽根を引き千切ってやる」
「あんた……悪鬼のような男だな」
「頭の上を我が物顔で飛ばれるのは面白くない」
ドン引きするカイト先輩を気にもとめず、リッドはミレイユさんにアイスアローを景気良くお見舞いしてくれと頼んだ。
「アイスアロー? どれだけ数が多くても、翼で風を起こされて全部蹴散らされてしまうわよ?」
「いいからなるべく多く、気前良くだ」
「俺らは?」
「氷塊を避けろ」
ろくな説明もないままに、それでも冒険者たちはリッドの言葉に従った。
ミレイユさんが派手に無数の氷弾を飛ばし、それをアジ・ダハーカが翼を奮って風を起こして蹴散らす。
散らされた氷弾はミレイユさんたちを襲う武器になる、が――。
「跳んだ!」
誰かが叫んだように、襲ってくる氷塊を足場にリッドが空を跳んでアジ・ダハーカに迫った。
そしてB級冒険者に守られたミレイユさんが二発目のアイスアローを飛ばし、それをリッドが脚で弾いた。
蹴り飛ばされた氷塊は風を引き裂くようにアジ・ダハーカの口に吸い込まれた。
「やった!」
氷塊を続けざまに二つ、三つと飲み込まされたアジ・ダハーカが、ズルリと尻尾から引っ張られたように落ちていく。
爪で空を掻いても、風圧に抑え込まれた翼を拡げる事は出来ない。
風を操る魔物が風に抑え込まれていた。
「奈落に吸い込まれるようだろう?」
リッドが淡々とそう呟き、アジ・ダハーカに舞い降りるように剣を突き立てた。
片翼を根元から切り落とされ、血を撒き散らしながらアジ・ダハーカが地面に落ちていく。
余りにも見事な手際に誰も何も言えない。
「とんでもねーな」
誰かがポツリと呟いた。
あ、良かった。そう思ったのは俺だけじゃ無かったんだ。
「空を飛ぶ魔物は弓や攻撃魔法で落とすか、地上におびき寄せてカウンターを狙うくらいしか倒す方法が無かったってのによ。まさか自分が跳んでいくなんてな」
「ありゃあ飛翔魔法か何かか?」
「いや、身体強化の魔法陣しか身に着けていない筈だ」
「そんじゃやろうと思えば他の奴らでもやれるんだな?」
「そんな訳があるか!」
喧々諤々と怒鳴り合う冒険者たちを俺は生温い目で見守る。
(やめとけ。アレを真似したら死ぬぞ?)
「ギルマスなら同じことを出来る?」
「無茶を言うな。俺は人間を辞めた覚えはねえぞ」
即座に否定された。
「あいつだって以前のままならもっと苦戦していただろう。勇者との特訓でリッドも成長したって事だ」
「へぇ、まだ強くなってんのか」
そうか、そうだよな。カイト先輩だけが強くなる、俺だけが新しい魔法陣を覚える、そんな筈はない。
同じだけの時間を使ってリッドだって自分を鍛えている。
強くならない筈がない。
「なあ、リッドに抱きつきたい」
「抑えろ」
「あいつにすげぇなって言ってヨシヨシしてやりたい」
「凄いって言うだけにしろ!」
ギルマスに止められて俺は大人しくお前を誇りに思うと褒め称えたけれど、それを聞いたリッドが嬉しそうに微笑んだのを見て抑えきれずにやっぱり抱き着いてしまった。
「リッド、あんたは凄い……。俺が思うより、人が思うより、ずっとずっと凄い奴だ。俺は……あんたを測ろうとした事を恥じるよ」
勝手に外野がごちゃごちゃと批評するなんて間違ってた。
俺に出来ることはただリッドを信じて見つめること、そして出来ることが一つでもあったらいつでも躊躇わずに差し出せるようにしておくこと。それだけだった。
「リッド……あんたと出会えて良かった」
熱っぽく囁いたら俺もだと返されて唇を覆われた。
後ろに人がいる事はわかっていたが、このくらいは見逃して欲しい。
俺はどうしてもこの男と熱い抱擁を交わしたいのだ。
「ンッ、んんっ……」
大きな舌でベロベロと舐めまくられ、唇で口元全体をぴたりと覆われて息ができなくて苦しい。喉の奥まで舌が伸びてきて、苦しいんだけどゾクゾクとした快感に頭が痺れる。
ずるずるずるずると長い舌で擦られ、身体の奥を蛇が這っているような妖しい感覚に飲み込まれそうになる。
「リッド、そこまでだ。今後の打ち合わせがしたい。こっちに意識を戻してくれ」
ギルマスに肩に手を掛けられて、振り向いたリッドがどんな表情をしたのか奴の腕の中にいる俺には見えなかった。
ただギルマスが顔を青くしていたので、相当に剣呑だったんだろうなぁと思う。悪いね、ギルマス。
彼らがこれまでの戦いぶりからリッドとミレイユさんの戦闘力を上方修正して、新しく戦闘パターンを練り直していくのを俺は後ろでぼんやりと見ていた。
そうしたら妙に思い詰めた表情をしたカイト先輩と目が合った。
(あ、ヤバイ。あれは劣等感でガチガチになってる目だ。悔しくて悔しくて悔しくて、他人の才能に嫉妬して焼け焦げそうになってる目だ)
元の世界でろくな才能の無かった俺にはその気持がとても良くわかった。
努力しているのに自分では駄目だと思い知らされる事は本当に苦しい。
運からも才能からも見放されて、自分は全く通用しないんだと理解する事は身を切られるように辛い。
でも先輩、そこからなんだ。そこから外に出て、一歩先に踏み出してみたらまた違う世界が拡がっているんだよ。
俺は先輩にそこから抜け出して欲しかったけど、目をふいっと逸らされて機会を失ったことを知った。
たまたま異世界に迷い込んできて強引に前が開けた俺とは違う。最初から道が決まっていて、努力もしてきた。それはリッドさえいなきゃ天狗になってもおかしくないような成果だったけれど、ダンジョンで実際に目にしてしまったら自分とはものが違うと思い知る。
先輩はきっと今が一番苦しい。
今が一番追い込まれてる。
(どうしよう。力になりたいけれど、俺に何が出来るのかわからない)
俺は相変わらず無力だった。
「ユウ? 疲れたか?」
落ち込んだ俺に気付いたリッドが近寄ってきて、スルリと手のひらで頬を包んだ。
こうして温もりを与えられたら心も温もるけれど、俺にカイト先輩を温める事は出来ない。
それに今必要なのはきっとそういうものじゃない。
「リッド、あんたはどうしてそんなに強い? 強くなった?」
「ん? 強い事に理由なんてないが……」
そんな事ってあるのかよ、と眉を顰めたらリッドが口元を緩めて言葉を足した。
「強いて言うなら、それで全て解決出来たら楽だと思ったんだ。拳一つで全て解決出来たら、わかりやすくていいだろ?」
「……本当にそれだけ?」
「ああ」
(……ハァ、脳筋を舐めてたぜ)
ただシンプルに生きたい。それだけでここまで強くなる奴もいるんだな。
勿論それには才能だとか努力だとか運だとか、色んなものに恵まれたんだとは思うけどさ。
「一度あんたの頭ン中をかち割って見てみたいよ」
「いいぞ。お前になら見せてやる」
婀娜っぽい笑み混じりに返されて俺はそっと顔を伏せた。
このままだとリッドに良いようにされてしまうが、今はそれどころではない。
俺は寂しく思いながらもそっとリッドから離れた。
「早くダンジョンを攻略して、家に帰れるといいな」
俺はリッドに弱々しく笑いかけながらそう言った。
あの図体で身軽に飛ばれては埒が明かないとカイト先輩が叫んだ。
けれど真っ直ぐに突っ込んでいくあの人は良い餌食で、爪を振り下ろされて転がるように避けていた。
「無理をするな! 真っ直ぐは近付けない」
「ならどうするっ!」
「羽根を落とす!」
「ッ!」
馬鹿にしているのかと先輩がいきり立つが、そうじゃない。
リッドは本当にそれが最善だと思っている。ただ先輩のやり方が拙かったってだけだ。
「アジ・ダハーカは羽根さえ毟ればでっかい蛇と変わらない。蛇の退治方法は知っているか? 腹に石を詰め込むんだ」
「石? そんなもの何処に……」
「石を飲ませて地上に引き摺り落とし、羽根を引き千切ってやる」
「あんた……悪鬼のような男だな」
「頭の上を我が物顔で飛ばれるのは面白くない」
ドン引きするカイト先輩を気にもとめず、リッドはミレイユさんにアイスアローを景気良くお見舞いしてくれと頼んだ。
「アイスアロー? どれだけ数が多くても、翼で風を起こされて全部蹴散らされてしまうわよ?」
「いいからなるべく多く、気前良くだ」
「俺らは?」
「氷塊を避けろ」
ろくな説明もないままに、それでも冒険者たちはリッドの言葉に従った。
ミレイユさんが派手に無数の氷弾を飛ばし、それをアジ・ダハーカが翼を奮って風を起こして蹴散らす。
散らされた氷弾はミレイユさんたちを襲う武器になる、が――。
「跳んだ!」
誰かが叫んだように、襲ってくる氷塊を足場にリッドが空を跳んでアジ・ダハーカに迫った。
そしてB級冒険者に守られたミレイユさんが二発目のアイスアローを飛ばし、それをリッドが脚で弾いた。
蹴り飛ばされた氷塊は風を引き裂くようにアジ・ダハーカの口に吸い込まれた。
「やった!」
氷塊を続けざまに二つ、三つと飲み込まされたアジ・ダハーカが、ズルリと尻尾から引っ張られたように落ちていく。
爪で空を掻いても、風圧に抑え込まれた翼を拡げる事は出来ない。
風を操る魔物が風に抑え込まれていた。
「奈落に吸い込まれるようだろう?」
リッドが淡々とそう呟き、アジ・ダハーカに舞い降りるように剣を突き立てた。
片翼を根元から切り落とされ、血を撒き散らしながらアジ・ダハーカが地面に落ちていく。
余りにも見事な手際に誰も何も言えない。
「とんでもねーな」
誰かがポツリと呟いた。
あ、良かった。そう思ったのは俺だけじゃ無かったんだ。
「空を飛ぶ魔物は弓や攻撃魔法で落とすか、地上におびき寄せてカウンターを狙うくらいしか倒す方法が無かったってのによ。まさか自分が跳んでいくなんてな」
「ありゃあ飛翔魔法か何かか?」
「いや、身体強化の魔法陣しか身に着けていない筈だ」
「そんじゃやろうと思えば他の奴らでもやれるんだな?」
「そんな訳があるか!」
喧々諤々と怒鳴り合う冒険者たちを俺は生温い目で見守る。
(やめとけ。アレを真似したら死ぬぞ?)
「ギルマスなら同じことを出来る?」
「無茶を言うな。俺は人間を辞めた覚えはねえぞ」
即座に否定された。
「あいつだって以前のままならもっと苦戦していただろう。勇者との特訓でリッドも成長したって事だ」
「へぇ、まだ強くなってんのか」
そうか、そうだよな。カイト先輩だけが強くなる、俺だけが新しい魔法陣を覚える、そんな筈はない。
同じだけの時間を使ってリッドだって自分を鍛えている。
強くならない筈がない。
「なあ、リッドに抱きつきたい」
「抑えろ」
「あいつにすげぇなって言ってヨシヨシしてやりたい」
「凄いって言うだけにしろ!」
ギルマスに止められて俺は大人しくお前を誇りに思うと褒め称えたけれど、それを聞いたリッドが嬉しそうに微笑んだのを見て抑えきれずにやっぱり抱き着いてしまった。
「リッド、あんたは凄い……。俺が思うより、人が思うより、ずっとずっと凄い奴だ。俺は……あんたを測ろうとした事を恥じるよ」
勝手に外野がごちゃごちゃと批評するなんて間違ってた。
俺に出来ることはただリッドを信じて見つめること、そして出来ることが一つでもあったらいつでも躊躇わずに差し出せるようにしておくこと。それだけだった。
「リッド……あんたと出会えて良かった」
熱っぽく囁いたら俺もだと返されて唇を覆われた。
後ろに人がいる事はわかっていたが、このくらいは見逃して欲しい。
俺はどうしてもこの男と熱い抱擁を交わしたいのだ。
「ンッ、んんっ……」
大きな舌でベロベロと舐めまくられ、唇で口元全体をぴたりと覆われて息ができなくて苦しい。喉の奥まで舌が伸びてきて、苦しいんだけどゾクゾクとした快感に頭が痺れる。
ずるずるずるずると長い舌で擦られ、身体の奥を蛇が這っているような妖しい感覚に飲み込まれそうになる。
「リッド、そこまでだ。今後の打ち合わせがしたい。こっちに意識を戻してくれ」
ギルマスに肩に手を掛けられて、振り向いたリッドがどんな表情をしたのか奴の腕の中にいる俺には見えなかった。
ただギルマスが顔を青くしていたので、相当に剣呑だったんだろうなぁと思う。悪いね、ギルマス。
彼らがこれまでの戦いぶりからリッドとミレイユさんの戦闘力を上方修正して、新しく戦闘パターンを練り直していくのを俺は後ろでぼんやりと見ていた。
そうしたら妙に思い詰めた表情をしたカイト先輩と目が合った。
(あ、ヤバイ。あれは劣等感でガチガチになってる目だ。悔しくて悔しくて悔しくて、他人の才能に嫉妬して焼け焦げそうになってる目だ)
元の世界でろくな才能の無かった俺にはその気持がとても良くわかった。
努力しているのに自分では駄目だと思い知らされる事は本当に苦しい。
運からも才能からも見放されて、自分は全く通用しないんだと理解する事は身を切られるように辛い。
でも先輩、そこからなんだ。そこから外に出て、一歩先に踏み出してみたらまた違う世界が拡がっているんだよ。
俺は先輩にそこから抜け出して欲しかったけど、目をふいっと逸らされて機会を失ったことを知った。
たまたま異世界に迷い込んできて強引に前が開けた俺とは違う。最初から道が決まっていて、努力もしてきた。それはリッドさえいなきゃ天狗になってもおかしくないような成果だったけれど、ダンジョンで実際に目にしてしまったら自分とはものが違うと思い知る。
先輩はきっと今が一番苦しい。
今が一番追い込まれてる。
(どうしよう。力になりたいけれど、俺に何が出来るのかわからない)
俺は相変わらず無力だった。
「ユウ? 疲れたか?」
落ち込んだ俺に気付いたリッドが近寄ってきて、スルリと手のひらで頬を包んだ。
こうして温もりを与えられたら心も温もるけれど、俺にカイト先輩を温める事は出来ない。
それに今必要なのはきっとそういうものじゃない。
「リッド、あんたはどうしてそんなに強い? 強くなった?」
「ん? 強い事に理由なんてないが……」
そんな事ってあるのかよ、と眉を顰めたらリッドが口元を緩めて言葉を足した。
「強いて言うなら、それで全て解決出来たら楽だと思ったんだ。拳一つで全て解決出来たら、わかりやすくていいだろ?」
「……本当にそれだけ?」
「ああ」
(……ハァ、脳筋を舐めてたぜ)
ただシンプルに生きたい。それだけでここまで強くなる奴もいるんだな。
勿論それには才能だとか努力だとか運だとか、色んなものに恵まれたんだとは思うけどさ。
「一度あんたの頭ン中をかち割って見てみたいよ」
「いいぞ。お前になら見せてやる」
婀娜っぽい笑み混じりに返されて俺はそっと顔を伏せた。
このままだとリッドに良いようにされてしまうが、今はそれどころではない。
俺は寂しく思いながらもそっとリッドから離れた。
「早くダンジョンを攻略して、家に帰れるといいな」
俺はリッドに弱々しく笑いかけながらそう言った。
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