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㉞複数愛されハーレムも望んでいない−1
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カイト先輩用の御守りが完成した。
先輩は勇者補正とかいうのでメキメキ強くなっていったけど、魔法はそこまで上手くならなかったので丁度良い。
俺は作ったばかりの御守りを先輩に渡しに行ったけど――。
「いらない? なんでだよ」
先輩が敬語を使うのを止めろと言うので、元々ちゃんと使えてなかったしありがたく言う通りにさせて貰った。
そんな俺に先輩もこれまでとは少し違うスタンスで向かってきている。
「お前の御守りは国宝級だと聞いた。強力な剣に絶対無敵の防御まで俺が一人で貰うのは狡いだろう」
「はぁ? 馬鹿じゃないの。これはゲームじゃないんだよ? 少しでも安全・安心・快適にダンジョンを攻略出来た方が良いに決まってんでしょ」
「それはそうだが、俺は一人で行く訳じゃない。俺よりも弱い者が身体を張ってくれるのに自分だけ……ズルをしているような気がする」
「う……冒険者があんたよりも弱いって事はないと思うけど」
どうにも歯切れが悪くなってしまうのは自分ばかり、という疚しさを俺も知っている所為だ。
異世界の知識や経験を持って此処に来た俺は、みんなと同じスタートラインじゃない。それはやっぱりちょっとズルをしているような気持ちになる。
「でもさぁ、あんたがどれだけ鍛えたところでまだリッドには及ばないだろ? いや、ルスカにすら負けるんじゃないの?」
「こっちのC級以上は人間をやめてる」
「気持ちはわかるけど、それでもダンジョンの罠や魔物にやられるんだよ?」
「わかってる」
ハァ、と重たい溜め息を吐いたカイト先輩を見て心配になる。
聖剣の一撃がどれだけ威力が強くても、当たらなきゃ意味がない。
身体強化でスピードを上げても目が付いていかなきゃ意味がない。
自分の方が早く動けて相手の動きも見えていて、それでも尻尾とか翼とか自分には無い器官で死角から攻撃されたら不意を衝かれるかもしれない。
スペックも道具もあるから平気でしょ? なんて簡単な事じゃない。
「先輩、いっぱいズルをしても死んじゃうかもしれないんだから、ちっとも狡くないよ」
「変な日本語だな」
「日本語じゃない」
苦笑する先輩に言い返しておいて俺は少しでも先輩の気持ちが軽くなるように言った。
「今回のダンジョン攻略に参加する冒険者たちには、無料で御守りを配る。それで油断されちゃ困るけど、そこそこ良い物だから安全性は上がると思う。そうやって差を縮めたら、みんなが無事に帰って来られる方法を考えたら良いんじゃないの?」
自分が我慢するんじゃなくて、みんなでより良い環境を作れるように考えようぜ、と言ったらカイト先輩が懐かしいものを見るような目で俺を見て笑った。
「そういうとこ、俺はお前を買ってた」
「先輩?」
「他の同期や営業の足を引っ張るんじゃなくて、妬むんじゃなくて、みんな得する方法は無いかなって考えるところ。楽すんなってお前を怒ったけど、みんなで幸せになれば良いって言ってしまうお前に感動してたよ」
「……やめろよ」
あれだけスパルタで厳しく当たられた先輩に褒められると調子が狂う。
先輩はちょっと気持ちが弱っているのかなと思う。
「やめない。俺はこれからは正直に自分の気持ちを口に出す事にしたんだ。お前も満更でもないみたいだしな?」
先輩に指摘されてちょっと顔が熱くなった。
(うぅぅ、どうせ俺は褒められたり甘やかされんのが好きなチョロイ男だよ)
「ハハッ、そんな顔も俺の前では初めて見せる」
「なに喜んでんだよ」
「それは喜ぶだろ。俺はまだお前が好きなんだ。好きな男が可愛い顔を見せてくれたら幸せな気分になる」
「……あんた、一回死んで人が変わったんじゃね?」
「そうかもな」
曾ての仕事上の教育係に口説かれる、というありえない事態に俺は困惑していた。
随分と素気なく扱ってきたつもりだけど、こうして親しくなってくれば多少の情は湧く。
つまり単なる会社の先輩だと思えば冷たくあしらうのも平気だったけど、同じ境遇の仲間だと思ったら余り無碍にもしづらい。
それでも俺が先輩の気持ちに応えるって事だけは無いけどな。
「今日はA級はどうした?」
「リッドなら素材を取りに行ってくれてる]
「素材? ギルドには無いのか?」
「珍しいものだからね。欲しかったらギルドに依頼を出すしか無い」
スライムの核とかちょっとした魔石なんかならギルドに在庫があるけど、C級以上の魔物の素材は余程タイミングが良くないと手に入らない。だから普通はこれこれの素材を取ってきてくれって依頼をギルドに出す。
「その素材を使って、お前はまた凄いものを作るんだろうな」
「凄いって程じゃない。俺は自分が便利だとか楽しそうだと思ったものしか作らないし」
「でも楽しいんだろう?」
「うん」
先輩やみんながダンジョン攻略に向けて忙しく準備をしているのに俺だけ楽しんでて良いのかなって思うけど、作り出すと夢中になってしまうんだから仕方がない。
もっと気持ちいい素材は無いかな、もっと効果の上がる組み合わせや魔法陣のアレンジは? ここで別の魔法をもういっこ重ねたら便利なんじゃないか……そんな事を考え出したらきりがない。
いつまでもいつまでも楽しくって仕方がない。
「お前……子供みたいな奴だな」
狷介な表情ばかり見てきた先輩の柔らかな笑みに、これはマズイと頭の中で警鐘が鳴る。
(マズイマズイマズイそんなつもりじゃないのにいい雰囲気に当てられる!)
先輩がグイグイと近付いてきて俺の頬に手を伸ばす。
このノリは知ってる。”可愛くっていつの間にか手が出ていた” とかいうリッドに散々やられた手口だ。
リッドの時はポーッと俺も乗せられたけど、生憎と今の俺は冷静なので逃げる事ばっか考えてるぜ。
「先輩っ! 顎クイとかやめて! 相手は俺だからよく見て!」
「このくらい、見逃せよ。少しくらい、分けてくれてもいいだろう?」
「ムリムリムリ俺は分けらんないからぁ!」
結構必死で逃げようとしてるのに、勇者の恩恵で力の強い先輩から逃げられない。
おまけに捕獲術も習っているのか、脚と脚の間に腿を割り込ませて逃げられなくされている。
(ヒーッ! リッドが! リッドに知られたらお仕置きされるぅぅぅぅ!)
俺はお仕置きモードのリッドを思い出して真っ青になった。
基本的にベッドの中でも俺の嫌がる事はしないリッドだが、お仕置きとなるとトコトン追い詰められる。
普段は言うのを避けている恥ずかしい言葉もいっぱい言わされる。
(あれは身体もだけど頭がグズグズに溶けるからヤダ!)
俺はなんとしてもこの窮地を脱出しなくてはならない。
「先輩、力づくなんて駄目だっ! 俺は絶対に許してあげないからねっ!」
「お前に恨まれるのも悪くない」
(駄目だぁぁぁぁぁっ! シチュエーションに酔っているのか知らないけど、全く聞いてくれねえ!)
俺は首元にチュ、と唇を押し付けられて全身の毛がザーッとそそけ立った。
リッドに相手が男でも感じる身体にされちゃったかも、なんて思っていたのは大間違いだった。
リッド以外の男はこんなに気持ちが悪い。
「気持ち悪ぃ……」
ガタガタと震える俺を見て先輩が吃驚したように軽く身体を引いた。
先輩は勇者補正とかいうのでメキメキ強くなっていったけど、魔法はそこまで上手くならなかったので丁度良い。
俺は作ったばかりの御守りを先輩に渡しに行ったけど――。
「いらない? なんでだよ」
先輩が敬語を使うのを止めろと言うので、元々ちゃんと使えてなかったしありがたく言う通りにさせて貰った。
そんな俺に先輩もこれまでとは少し違うスタンスで向かってきている。
「お前の御守りは国宝級だと聞いた。強力な剣に絶対無敵の防御まで俺が一人で貰うのは狡いだろう」
「はぁ? 馬鹿じゃないの。これはゲームじゃないんだよ? 少しでも安全・安心・快適にダンジョンを攻略出来た方が良いに決まってんでしょ」
「それはそうだが、俺は一人で行く訳じゃない。俺よりも弱い者が身体を張ってくれるのに自分だけ……ズルをしているような気がする」
「う……冒険者があんたよりも弱いって事はないと思うけど」
どうにも歯切れが悪くなってしまうのは自分ばかり、という疚しさを俺も知っている所為だ。
異世界の知識や経験を持って此処に来た俺は、みんなと同じスタートラインじゃない。それはやっぱりちょっとズルをしているような気持ちになる。
「でもさぁ、あんたがどれだけ鍛えたところでまだリッドには及ばないだろ? いや、ルスカにすら負けるんじゃないの?」
「こっちのC級以上は人間をやめてる」
「気持ちはわかるけど、それでもダンジョンの罠や魔物にやられるんだよ?」
「わかってる」
ハァ、と重たい溜め息を吐いたカイト先輩を見て心配になる。
聖剣の一撃がどれだけ威力が強くても、当たらなきゃ意味がない。
身体強化でスピードを上げても目が付いていかなきゃ意味がない。
自分の方が早く動けて相手の動きも見えていて、それでも尻尾とか翼とか自分には無い器官で死角から攻撃されたら不意を衝かれるかもしれない。
スペックも道具もあるから平気でしょ? なんて簡単な事じゃない。
「先輩、いっぱいズルをしても死んじゃうかもしれないんだから、ちっとも狡くないよ」
「変な日本語だな」
「日本語じゃない」
苦笑する先輩に言い返しておいて俺は少しでも先輩の気持ちが軽くなるように言った。
「今回のダンジョン攻略に参加する冒険者たちには、無料で御守りを配る。それで油断されちゃ困るけど、そこそこ良い物だから安全性は上がると思う。そうやって差を縮めたら、みんなが無事に帰って来られる方法を考えたら良いんじゃないの?」
自分が我慢するんじゃなくて、みんなでより良い環境を作れるように考えようぜ、と言ったらカイト先輩が懐かしいものを見るような目で俺を見て笑った。
「そういうとこ、俺はお前を買ってた」
「先輩?」
「他の同期や営業の足を引っ張るんじゃなくて、妬むんじゃなくて、みんな得する方法は無いかなって考えるところ。楽すんなってお前を怒ったけど、みんなで幸せになれば良いって言ってしまうお前に感動してたよ」
「……やめろよ」
あれだけスパルタで厳しく当たられた先輩に褒められると調子が狂う。
先輩はちょっと気持ちが弱っているのかなと思う。
「やめない。俺はこれからは正直に自分の気持ちを口に出す事にしたんだ。お前も満更でもないみたいだしな?」
先輩に指摘されてちょっと顔が熱くなった。
(うぅぅ、どうせ俺は褒められたり甘やかされんのが好きなチョロイ男だよ)
「ハハッ、そんな顔も俺の前では初めて見せる」
「なに喜んでんだよ」
「それは喜ぶだろ。俺はまだお前が好きなんだ。好きな男が可愛い顔を見せてくれたら幸せな気分になる」
「……あんた、一回死んで人が変わったんじゃね?」
「そうかもな」
曾ての仕事上の教育係に口説かれる、というありえない事態に俺は困惑していた。
随分と素気なく扱ってきたつもりだけど、こうして親しくなってくれば多少の情は湧く。
つまり単なる会社の先輩だと思えば冷たくあしらうのも平気だったけど、同じ境遇の仲間だと思ったら余り無碍にもしづらい。
それでも俺が先輩の気持ちに応えるって事だけは無いけどな。
「今日はA級はどうした?」
「リッドなら素材を取りに行ってくれてる]
「素材? ギルドには無いのか?」
「珍しいものだからね。欲しかったらギルドに依頼を出すしか無い」
スライムの核とかちょっとした魔石なんかならギルドに在庫があるけど、C級以上の魔物の素材は余程タイミングが良くないと手に入らない。だから普通はこれこれの素材を取ってきてくれって依頼をギルドに出す。
「その素材を使って、お前はまた凄いものを作るんだろうな」
「凄いって程じゃない。俺は自分が便利だとか楽しそうだと思ったものしか作らないし」
「でも楽しいんだろう?」
「うん」
先輩やみんながダンジョン攻略に向けて忙しく準備をしているのに俺だけ楽しんでて良いのかなって思うけど、作り出すと夢中になってしまうんだから仕方がない。
もっと気持ちいい素材は無いかな、もっと効果の上がる組み合わせや魔法陣のアレンジは? ここで別の魔法をもういっこ重ねたら便利なんじゃないか……そんな事を考え出したらきりがない。
いつまでもいつまでも楽しくって仕方がない。
「お前……子供みたいな奴だな」
狷介な表情ばかり見てきた先輩の柔らかな笑みに、これはマズイと頭の中で警鐘が鳴る。
(マズイマズイマズイそんなつもりじゃないのにいい雰囲気に当てられる!)
先輩がグイグイと近付いてきて俺の頬に手を伸ばす。
このノリは知ってる。”可愛くっていつの間にか手が出ていた” とかいうリッドに散々やられた手口だ。
リッドの時はポーッと俺も乗せられたけど、生憎と今の俺は冷静なので逃げる事ばっか考えてるぜ。
「先輩っ! 顎クイとかやめて! 相手は俺だからよく見て!」
「このくらい、見逃せよ。少しくらい、分けてくれてもいいだろう?」
「ムリムリムリ俺は分けらんないからぁ!」
結構必死で逃げようとしてるのに、勇者の恩恵で力の強い先輩から逃げられない。
おまけに捕獲術も習っているのか、脚と脚の間に腿を割り込ませて逃げられなくされている。
(ヒーッ! リッドが! リッドに知られたらお仕置きされるぅぅぅぅ!)
俺はお仕置きモードのリッドを思い出して真っ青になった。
基本的にベッドの中でも俺の嫌がる事はしないリッドだが、お仕置きとなるとトコトン追い詰められる。
普段は言うのを避けている恥ずかしい言葉もいっぱい言わされる。
(あれは身体もだけど頭がグズグズに溶けるからヤダ!)
俺はなんとしてもこの窮地を脱出しなくてはならない。
「先輩、力づくなんて駄目だっ! 俺は絶対に許してあげないからねっ!」
「お前に恨まれるのも悪くない」
(駄目だぁぁぁぁぁっ! シチュエーションに酔っているのか知らないけど、全く聞いてくれねえ!)
俺は首元にチュ、と唇を押し付けられて全身の毛がザーッとそそけ立った。
リッドに相手が男でも感じる身体にされちゃったかも、なんて思っていたのは大間違いだった。
リッド以外の男はこんなに気持ちが悪い。
「気持ち悪ぃ……」
ガタガタと震える俺を見て先輩が吃驚したように軽く身体を引いた。
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