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番外編Ⅲ (※はイラストがあります)
てへぺろ妖精 3 ※
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――とんっ
甘い感触ではないものが唇に触れて、まぶたをひらくとガイ様の人差し指が唇をふにふにと押している。
目を丸くして小さく首を傾げると、たれ耳が同じようにへにゃりとゆれる。
ガイ様を見つめると、まっすぐに見つめ返されてしまう。
「なあ、アリーのてへぺろが見たい」
「――っ!」
「夫婦に隠しごとはないんだろう――?」
あまりに驚いて言葉を失ってしまう。
ガイ様はてへぺろそのものがお好きではないはずなのに、どうしてそんなことを――?
「あの、ガイ様、もしかして酔っておりますか?」
ガイ様が、ふっと困ったように笑った。私の金髪を愛おしそうにすくいあげると、ちゅ、と肉厚な唇を見せつけるように押し当てる。その色香ただよう仕草に胸がふるえてしまう。
「ああ、酔っているな――アリー、だめか?」
低くてかすれた声が耳を震わせる。
ガイ様の熱をはらんだ瞳にまっすぐ見つめられ、どきどきと心臓が早鐘を打つ。
答えることもできずに固まっていると、ガイ様が大きく息を吐き出した。
「悪かった――。他のやつが俺の知らないアリーを知っていると思うと、嫉妬したんだ。……もう遅いからアリーは寝るといい」
捨てられたくまさんみたいな顔をするガイ様の両手をぎゅっと握りしめる。いつもは私を温めてくれる大きな手が、ひんやりしていた。
ガイ様にこんな顔をさせて申し訳ないという気持ちと、それ以上にやきもちを妬いていただいていると思うと嬉しくて頬がふにゃりとゆるんでしまう。
愛おしいガイ様の頬を両手でぐいっと引き寄せ引きて、肉厚な唇に触れるようなキスをするとガイ様がぴたりと動きを止めたの。
「いやです! アリーはもう子どもじゃないからまだ寝ないの。それに、アリー、ガイ様にあざとかわいい仕草で好きになって欲しくて、リリーとエリーといっぱい練習したのよ! だ、だから――ガイ様に見て欲しいの!」
「――っ!」
一気に話し終えるとガイ様の瞳がこれ以上ないくらいに開かれている。
私はすとんと膝の上からすべり下りると、くまのカイをぎゅっと抱きしめる。
ああやって言ったものの、大好きなガイ様の前でてへぺろをするのは恥ずかしくて勇気がいるの――。
「ガイ、さま……そんなに、見ちゃ、やっ、です……」
ガイ様の前に立つと射抜くみたいな視線に、身体が熱くなってくる。恥ずかしくて視界がにじんだ顔を隠すように、うさぎのたれ耳をきゅっと握りしめて、ガイ様にあんまり見つめないでと視線を送るとごくりと喉がなる音が聞こえたの。
くるりと後ろをむいて、羞恥が身体をかけめぐり、ふるふる震えてしまう身体を落ちつかせるために息を大きく吸ってはいてを繰り返す。
あんなに練習したもの――こつんと頭をたたくタイミング、手の角度と仕草、舌の出しかた、それにはにかむような表情――てへぺろをするのは、エトワル学園以来だけど、身体が覚えているから大丈夫なはずよ。
よし、完璧なてへぺろをするわ――!
「――てへぺろ」
ゆっくり振り向いて、こつんと頭をちいさくたたき、ぺろりと舌を出して、はにかんだの。
「…………」
ガイ様が固まってしまっている。
「あの、ガイ様……?」
「…………。もう一回」
「えっ?」
「アリー、もう一回だ」
「えっ、あっ、はい――」
いきなり振り向いたから見れなかったのかもしれないわ。きっとそうよね――?
今度は酔っ払って赤らんだガイ様の顔をじっと見つめるように視線を合わせたわ。またごくりと喉がなったの。
「てへぺろ」
ガイ様が片手で顔を覆い、上を見上げてぶつぶつなにかを言っているみたい。
おかしいところがあったのかしら、と不安に思うと涙がせり上がってきてしまうの。
「…………。もう一回」
「えっ、あの、ガイ様?」
「もう一回」
「えっ、はい――」
不安で泣きそうになったうるんだ瞳でガイ様を見つめると、なぜかますます赤くなるガイ様が不思議で、首とたれ耳をへにゃりと傾げてしまう。
もしかして、私のてへぺろが完璧じゃないのかもしれないわ――リリーとエリーの練習の成果をきちんと出さなくてはいけないわね。最高ののあざとかわいい『てへぺろ』を出すわ――!
「てへぺろ」
――ぷちん
「きゃあ――っ!」
なにかの切れる音がしたのと同時に腕を引っぱられる感覚に驚いてちいさな声をあげてしまった。
「アリーうさぎが悪い」
「えっ? あの、ガイ様――きゃあ……っ」
引き寄せられた私は気付いたらソファに押し倒されていたの。驚いて目をぱちぱちしていると、ガイ様が上に覆いかぶさったまま騎士団のジャケットをばさりと脱いだの。
熱にゆらぐ瞳に上から見つめられるとうさぎのように食べられてしまうような錯覚をしてしまう。ガイ様のくらりとする大人の色香をまとう仕草や、熱いまなざしから目が離せないでいると、大きな手が頬をなぞりながら耳たぶの方にするりと入ってきた途端、いきなり食べられるような口づけをされる。
「――っ! あっ、まっ、て……んっ……」
返事のかわりに甘い柔らかなものが差し込まれると、甘い動きにくったり力が抜けていく。どこかに沈んでしまうような溺れてしまう感覚が怖くて、両腕をガイ様の太い首に回すとそこからは息もできないようなキスに身体も頭もとけていってしまう。
「てへぺろは、俺以外にはするなよ――?」
ようやく離された唇から熱い吐息をはきだすと、ガイ様の低いかすれた声が身体をふるわせ、甘いキスでとろりとうるんだ瞳でうなずいたの。
「うさぎのアリーもかわいいな」
「――んっ……」
嬉しそうに目を細めたガイ様から甘いキスがたくさん落ちてきて、大人になったアリーの甘くてとろけるような秋の夜はとてもとても長かったとか――。
おしまい
これで『てへぺろ妖精』編はおしまいです♪
今回と表紙に使っているイラストは、貴様二太郎さまにFAを贈っていただいたものです。
もうすこしですが、楽しんでもらえたら嬉しいです……!
甘い感触ではないものが唇に触れて、まぶたをひらくとガイ様の人差し指が唇をふにふにと押している。
目を丸くして小さく首を傾げると、たれ耳が同じようにへにゃりとゆれる。
ガイ様を見つめると、まっすぐに見つめ返されてしまう。
「なあ、アリーのてへぺろが見たい」
「――っ!」
「夫婦に隠しごとはないんだろう――?」
あまりに驚いて言葉を失ってしまう。
ガイ様はてへぺろそのものがお好きではないはずなのに、どうしてそんなことを――?
「あの、ガイ様、もしかして酔っておりますか?」
ガイ様が、ふっと困ったように笑った。私の金髪を愛おしそうにすくいあげると、ちゅ、と肉厚な唇を見せつけるように押し当てる。その色香ただよう仕草に胸がふるえてしまう。
「ああ、酔っているな――アリー、だめか?」
低くてかすれた声が耳を震わせる。
ガイ様の熱をはらんだ瞳にまっすぐ見つめられ、どきどきと心臓が早鐘を打つ。
答えることもできずに固まっていると、ガイ様が大きく息を吐き出した。
「悪かった――。他のやつが俺の知らないアリーを知っていると思うと、嫉妬したんだ。……もう遅いからアリーは寝るといい」
捨てられたくまさんみたいな顔をするガイ様の両手をぎゅっと握りしめる。いつもは私を温めてくれる大きな手が、ひんやりしていた。
ガイ様にこんな顔をさせて申し訳ないという気持ちと、それ以上にやきもちを妬いていただいていると思うと嬉しくて頬がふにゃりとゆるんでしまう。
愛おしいガイ様の頬を両手でぐいっと引き寄せ引きて、肉厚な唇に触れるようなキスをするとガイ様がぴたりと動きを止めたの。
「いやです! アリーはもう子どもじゃないからまだ寝ないの。それに、アリー、ガイ様にあざとかわいい仕草で好きになって欲しくて、リリーとエリーといっぱい練習したのよ! だ、だから――ガイ様に見て欲しいの!」
「――っ!」
一気に話し終えるとガイ様の瞳がこれ以上ないくらいに開かれている。
私はすとんと膝の上からすべり下りると、くまのカイをぎゅっと抱きしめる。
ああやって言ったものの、大好きなガイ様の前でてへぺろをするのは恥ずかしくて勇気がいるの――。
「ガイ、さま……そんなに、見ちゃ、やっ、です……」
ガイ様の前に立つと射抜くみたいな視線に、身体が熱くなってくる。恥ずかしくて視界がにじんだ顔を隠すように、うさぎのたれ耳をきゅっと握りしめて、ガイ様にあんまり見つめないでと視線を送るとごくりと喉がなる音が聞こえたの。
くるりと後ろをむいて、羞恥が身体をかけめぐり、ふるふる震えてしまう身体を落ちつかせるために息を大きく吸ってはいてを繰り返す。
あんなに練習したもの――こつんと頭をたたくタイミング、手の角度と仕草、舌の出しかた、それにはにかむような表情――てへぺろをするのは、エトワル学園以来だけど、身体が覚えているから大丈夫なはずよ。
よし、完璧なてへぺろをするわ――!
「――てへぺろ」
ゆっくり振り向いて、こつんと頭をちいさくたたき、ぺろりと舌を出して、はにかんだの。
「…………」
ガイ様が固まってしまっている。
「あの、ガイ様……?」
「…………。もう一回」
「えっ?」
「アリー、もう一回だ」
「えっ、あっ、はい――」
いきなり振り向いたから見れなかったのかもしれないわ。きっとそうよね――?
今度は酔っ払って赤らんだガイ様の顔をじっと見つめるように視線を合わせたわ。またごくりと喉がなったの。
「てへぺろ」
ガイ様が片手で顔を覆い、上を見上げてぶつぶつなにかを言っているみたい。
おかしいところがあったのかしら、と不安に思うと涙がせり上がってきてしまうの。
「…………。もう一回」
「えっ、あの、ガイ様?」
「もう一回」
「えっ、はい――」
不安で泣きそうになったうるんだ瞳でガイ様を見つめると、なぜかますます赤くなるガイ様が不思議で、首とたれ耳をへにゃりと傾げてしまう。
もしかして、私のてへぺろが完璧じゃないのかもしれないわ――リリーとエリーの練習の成果をきちんと出さなくてはいけないわね。最高ののあざとかわいい『てへぺろ』を出すわ――!
「てへぺろ」
――ぷちん
「きゃあ――っ!」
なにかの切れる音がしたのと同時に腕を引っぱられる感覚に驚いてちいさな声をあげてしまった。
「アリーうさぎが悪い」
「えっ? あの、ガイ様――きゃあ……っ」
引き寄せられた私は気付いたらソファに押し倒されていたの。驚いて目をぱちぱちしていると、ガイ様が上に覆いかぶさったまま騎士団のジャケットをばさりと脱いだの。
熱にゆらぐ瞳に上から見つめられるとうさぎのように食べられてしまうような錯覚をしてしまう。ガイ様のくらりとする大人の色香をまとう仕草や、熱いまなざしから目が離せないでいると、大きな手が頬をなぞりながら耳たぶの方にするりと入ってきた途端、いきなり食べられるような口づけをされる。
「――っ! あっ、まっ、て……んっ……」
返事のかわりに甘い柔らかなものが差し込まれると、甘い動きにくったり力が抜けていく。どこかに沈んでしまうような溺れてしまう感覚が怖くて、両腕をガイ様の太い首に回すとそこからは息もできないようなキスに身体も頭もとけていってしまう。
「てへぺろは、俺以外にはするなよ――?」
ようやく離された唇から熱い吐息をはきだすと、ガイ様の低いかすれた声が身体をふるわせ、甘いキスでとろりとうるんだ瞳でうなずいたの。
「うさぎのアリーもかわいいな」
「――んっ……」
嬉しそうに目を細めたガイ様から甘いキスがたくさん落ちてきて、大人になったアリーの甘くてとろけるような秋の夜はとてもとても長かったとか――。
おしまい
これで『てへぺろ妖精』編はおしまいです♪
今回と表紙に使っているイラストは、貴様二太郎さまにFAを贈っていただいたものです。
もうすこしですが、楽しんでもらえたら嬉しいです……!
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