38 / 76
第二章 野望のはじまり
みんなで街へ行こう
しおりを挟む
龍の巣は森の中心に近ければ近いほど、深く険しくなる。
そして中心に近ければ近いほど、モンスターは強く、植物や鉱石等の素材の質が高くなる。
森の中心は世界樹があり、世界樹の周りにはモンスターも寄り付かないセーフティエリアがある。
つまり、世界樹から外側に向かって進み、セーフティエリアを出た所が、龍の巣で一番ホットなエリアになる。
今俺たちは、ケモッセオで売るための獲物を、このホットなエリアで探している。
今回のターゲットは鰐だ。
今まで何度かケモッセオの商人ギルドと取引したけど、いつも肉を卸していた。
龍の巣産の高級肉なので、毎回肉でも喜ばれてはいる。
でも、一応商会を名乗っている以上、肉だけしか扱っていないというのは格好がつかない。
なので今回は革を卸そうと思った。
高級な革ってなんだろうって思ったけど、俺はクロコダイルしか思い浮かばなかった。
澪と雫に聞いてみると、やはりクロコダイルという答えだった。
フランにも聞いてみると、ガイアでもクロコダイルはいて、そして高級革らしい。
そういえば鰐がいる川があったなーと思い、クリスとレオとフランの三人と一緒にそこに向かっている。
「そういえばジズーさん。
バハムート様にダンジョンのこと報告したっすけど、竜族もダンジョンには手を出さないということになったそうっすよ。
念の為、しばらくダンジョンの入り口を監視するらしいっす」
「天界も同じ感じだし。
相手が魔神なら絶対に刺激するなってことらしいし」
「お、そうなんだ。
よかったよかった。
それなら魔神さんが何かしない限りは平和ってことだよね」
「でも魔神ってどんなやつなんですかね。
俺、魔神なんて今まで見たことないっすよ」
「どんな人だろねー。
セクシーなお姉さんとかだったら、デリ肉(俺たちはデリシャスミートのことをそう呼ぶようになった)持ってご挨拶に行きたいなー」
「魔神相手にそういう発想ができるのがすげーっす。
俺は超禍々しい化物みたいなのイメージしてましたよ」
「セクシーお姉さん系は勘弁だし。
あっしとキャラかぶるっしょ。
空いてる枠は幼女とか地味系とか男っぽい系とかがあるし」
「フランが……セクシーお姉さん……っすか?」
「はぁ!?
あっしがセクシーじゃなかったらなんだって話だし!」
フランの格好は、チューブトップにホットパンツという感じで、確かに露出がとても多くてセクシーと言える。
でも……。
「いっつもゴロゴロ寝転がってるからねぇ……。
セクシーとか思ったことないや」
「っすよね。
俺の中ではフランは怠け者の姉ちゃんって感じっすよ」
「同じくっす」
「はぁっ!?
お前らマジありえないし。
かわいそうに、お前らその若さで枯れてるだけっしょ」
「失礼な!
現役っすよ!」
ギャーギャー騒ぎながら歩いてたら川が見えてきた。
お、鰐もちゃんといるね。
「鰐の種類なんてわかんないんだけど、あれでいいんかな?」
「あれでいいと言うか、あれがいいと言うか。
あのデカイ鰐はエンシェントクロコダイルっていうんだけど、革の質、希少価値、鰐の強さ、どれも最高だから一番価値があるし」
「うっし、それならよかった。
確かにでかいねー、キマイラよりちょいでかい感じかな」
「普通、竜族と天使族以外がこんなのに遭遇したらなりふり構わず逃げるもんなんすけどね。
って、ああもう。
もう倒しちゃってる……」
「え、何かまずかった?」
とりあえず暴れられる前に、革を傷つけないよう気をつけながら、いつものように首をコキッとした。
「いえ、なんでもないっす……」
「そう?
じゃあ悪いんだけど、運ぶのお願いしていい?」
「もちろんっす!
そのためについてきたんすから」
「お任せ下さい!」
世界樹に戻ると、薫子さんたちが馬車の中を片付けたり出かける支度をしていた。
「薫子さんただいまー、大物ゲットしたよー」
「おかえり、随分大きなのをとってきたねー。
馬車に入らないけど、クリスくんたちが運ぶの?」
「はい、俺たちに任せて下さい!」
「そっか、ありがとね」
「そっちの支度はどう?」
「もういつでも行けるかな。
澪と雫とバハムルくんが畑を見に行ってるよ」
「じゃあ戻ってきたら出発かな?」
「うん、楽しみだなー。
あ、そうそう。
澪に正体がばれるとまずいからこれつけろって言われたんだけど、こんな感じでいいの?」
そう言って薫子さんがつけたのは大きめのサングラスと大きめのマスクと帽子だった。
「うわー……、ちょっと自意識過剰すぎる芸能人みたいだ……」
「え、なにそれどういうことなの?
ゲイノウジンってなんなのー!?」
「いや、ばれないようにっていう点では全然問題ないよ!」
「なになに、すごく不安になる言い方やめてよー!」
「ごめんごめん、大丈夫だから。
それなら絶対女神だってばれないよ!」
「そう?それならいいんだけど……。
でもこれつけると視界が暗くなって見えにくいのよね」
「あー、それはそういうものだからね。
帽子とマスクがあれば十分ばれないだろうし、サングラスはつけなくても大丈夫かも」
「じゃあこれははずしてようかな」
「あ、ジズーおかえりー」
澪たちが畑の方から戻ってきた。
「なんだこれ!?
すっごくでっかいな!」
バハムルが鰐を見てはしゃぐ。
「クロコダイルって言ってたから地球の鰐のサイズを想像してたけど、これはびびるよ~」
「エンシェントクロコダイルとかいったっけ?
たぶん最高級の革らしいよ」
「日本にいた頃は手の届かなかったクロコダイルなのに、ここではこんなに簡単に……。
こういうのが、たまに価値観こんがらがるのよね~」
「いやいや、全然簡単ではないでしょ。
どうせジズーのワンパンでしょ?
あれ全然普通じゃないから!」
「あ、そういえばそうだっけ~。
規格外の人と一緒にいると価値観狂っちゃうね~」
「澪と雫だって、十分規格外じゃん。
てか、ここにいるの全員規格外だよね」
「そうは言っても私と雫はこの中じゃ一般人みたいなものだよ。
ドラゴンとか天使とかと人間が張り合えないって」
「そんなことはないのだ!
クリスが言ってたのだ!
澪は怒ると怖いから逆らっちゃダメだって!」
「ほー?
クリスくーん?そんな風に思ってたの?」
「ちょ!いや、全然!
澪さんがステキすぎるから逆らう気が起きないって言ってただけっす!」
「あー、でもわかる気もするし。
澪ってなんかボスって感じするし」
「フラン、あんた今度ステーキおかわり禁止ね」
「はあっ!?
なんであっしになるし!
クリス!あんたのせいだからステーキ全部よこせし!」
「嫌に決まってるわ!」
「はいはい、騒いでないでそろそろ出発するよー。
私、外界の街に行くのすっごく楽しみだったんだから!」
「そうだね、んじゃ行こうか。
百段、今回は俺と薫子さんを乗せてもらえる?」
「ヒヒーン。(任せろ)」
「ありがとう。
よし、じゃあ行こう!」
俺と薫子さんは百段に、澪は桜に、雫は椿に乗る。
ドラゴンの四人は全員ドラゴンの姿になる。
クリスとレオがクロコダイルを運び、ロナが馬車を運ぶ。
バハムルとフランはそのまま飛ぶ。
ケモッセオはけっこう近いのでわりとすぐに着いたけど、薫子さんはすごく楽しそうだった。
初めてケモッセオに行ったときのバハムルのようだ。
でも、街の中ではちょっと気をつけないとな。
薫子さんが女神だとばれると面倒なことになりそうだし。
ほんと、何も起こりませんように……。
俺は祈りながら街に入った。
そして中心に近ければ近いほど、モンスターは強く、植物や鉱石等の素材の質が高くなる。
森の中心は世界樹があり、世界樹の周りにはモンスターも寄り付かないセーフティエリアがある。
つまり、世界樹から外側に向かって進み、セーフティエリアを出た所が、龍の巣で一番ホットなエリアになる。
今俺たちは、ケモッセオで売るための獲物を、このホットなエリアで探している。
今回のターゲットは鰐だ。
今まで何度かケモッセオの商人ギルドと取引したけど、いつも肉を卸していた。
龍の巣産の高級肉なので、毎回肉でも喜ばれてはいる。
でも、一応商会を名乗っている以上、肉だけしか扱っていないというのは格好がつかない。
なので今回は革を卸そうと思った。
高級な革ってなんだろうって思ったけど、俺はクロコダイルしか思い浮かばなかった。
澪と雫に聞いてみると、やはりクロコダイルという答えだった。
フランにも聞いてみると、ガイアでもクロコダイルはいて、そして高級革らしい。
そういえば鰐がいる川があったなーと思い、クリスとレオとフランの三人と一緒にそこに向かっている。
「そういえばジズーさん。
バハムート様にダンジョンのこと報告したっすけど、竜族もダンジョンには手を出さないということになったそうっすよ。
念の為、しばらくダンジョンの入り口を監視するらしいっす」
「天界も同じ感じだし。
相手が魔神なら絶対に刺激するなってことらしいし」
「お、そうなんだ。
よかったよかった。
それなら魔神さんが何かしない限りは平和ってことだよね」
「でも魔神ってどんなやつなんですかね。
俺、魔神なんて今まで見たことないっすよ」
「どんな人だろねー。
セクシーなお姉さんとかだったら、デリ肉(俺たちはデリシャスミートのことをそう呼ぶようになった)持ってご挨拶に行きたいなー」
「魔神相手にそういう発想ができるのがすげーっす。
俺は超禍々しい化物みたいなのイメージしてましたよ」
「セクシーお姉さん系は勘弁だし。
あっしとキャラかぶるっしょ。
空いてる枠は幼女とか地味系とか男っぽい系とかがあるし」
「フランが……セクシーお姉さん……っすか?」
「はぁ!?
あっしがセクシーじゃなかったらなんだって話だし!」
フランの格好は、チューブトップにホットパンツという感じで、確かに露出がとても多くてセクシーと言える。
でも……。
「いっつもゴロゴロ寝転がってるからねぇ……。
セクシーとか思ったことないや」
「っすよね。
俺の中ではフランは怠け者の姉ちゃんって感じっすよ」
「同じくっす」
「はぁっ!?
お前らマジありえないし。
かわいそうに、お前らその若さで枯れてるだけっしょ」
「失礼な!
現役っすよ!」
ギャーギャー騒ぎながら歩いてたら川が見えてきた。
お、鰐もちゃんといるね。
「鰐の種類なんてわかんないんだけど、あれでいいんかな?」
「あれでいいと言うか、あれがいいと言うか。
あのデカイ鰐はエンシェントクロコダイルっていうんだけど、革の質、希少価値、鰐の強さ、どれも最高だから一番価値があるし」
「うっし、それならよかった。
確かにでかいねー、キマイラよりちょいでかい感じかな」
「普通、竜族と天使族以外がこんなのに遭遇したらなりふり構わず逃げるもんなんすけどね。
って、ああもう。
もう倒しちゃってる……」
「え、何かまずかった?」
とりあえず暴れられる前に、革を傷つけないよう気をつけながら、いつものように首をコキッとした。
「いえ、なんでもないっす……」
「そう?
じゃあ悪いんだけど、運ぶのお願いしていい?」
「もちろんっす!
そのためについてきたんすから」
「お任せ下さい!」
世界樹に戻ると、薫子さんたちが馬車の中を片付けたり出かける支度をしていた。
「薫子さんただいまー、大物ゲットしたよー」
「おかえり、随分大きなのをとってきたねー。
馬車に入らないけど、クリスくんたちが運ぶの?」
「はい、俺たちに任せて下さい!」
「そっか、ありがとね」
「そっちの支度はどう?」
「もういつでも行けるかな。
澪と雫とバハムルくんが畑を見に行ってるよ」
「じゃあ戻ってきたら出発かな?」
「うん、楽しみだなー。
あ、そうそう。
澪に正体がばれるとまずいからこれつけろって言われたんだけど、こんな感じでいいの?」
そう言って薫子さんがつけたのは大きめのサングラスと大きめのマスクと帽子だった。
「うわー……、ちょっと自意識過剰すぎる芸能人みたいだ……」
「え、なにそれどういうことなの?
ゲイノウジンってなんなのー!?」
「いや、ばれないようにっていう点では全然問題ないよ!」
「なになに、すごく不安になる言い方やめてよー!」
「ごめんごめん、大丈夫だから。
それなら絶対女神だってばれないよ!」
「そう?それならいいんだけど……。
でもこれつけると視界が暗くなって見えにくいのよね」
「あー、それはそういうものだからね。
帽子とマスクがあれば十分ばれないだろうし、サングラスはつけなくても大丈夫かも」
「じゃあこれははずしてようかな」
「あ、ジズーおかえりー」
澪たちが畑の方から戻ってきた。
「なんだこれ!?
すっごくでっかいな!」
バハムルが鰐を見てはしゃぐ。
「クロコダイルって言ってたから地球の鰐のサイズを想像してたけど、これはびびるよ~」
「エンシェントクロコダイルとかいったっけ?
たぶん最高級の革らしいよ」
「日本にいた頃は手の届かなかったクロコダイルなのに、ここではこんなに簡単に……。
こういうのが、たまに価値観こんがらがるのよね~」
「いやいや、全然簡単ではないでしょ。
どうせジズーのワンパンでしょ?
あれ全然普通じゃないから!」
「あ、そういえばそうだっけ~。
規格外の人と一緒にいると価値観狂っちゃうね~」
「澪と雫だって、十分規格外じゃん。
てか、ここにいるの全員規格外だよね」
「そうは言っても私と雫はこの中じゃ一般人みたいなものだよ。
ドラゴンとか天使とかと人間が張り合えないって」
「そんなことはないのだ!
クリスが言ってたのだ!
澪は怒ると怖いから逆らっちゃダメだって!」
「ほー?
クリスくーん?そんな風に思ってたの?」
「ちょ!いや、全然!
澪さんがステキすぎるから逆らう気が起きないって言ってただけっす!」
「あー、でもわかる気もするし。
澪ってなんかボスって感じするし」
「フラン、あんた今度ステーキおかわり禁止ね」
「はあっ!?
なんであっしになるし!
クリス!あんたのせいだからステーキ全部よこせし!」
「嫌に決まってるわ!」
「はいはい、騒いでないでそろそろ出発するよー。
私、外界の街に行くのすっごく楽しみだったんだから!」
「そうだね、んじゃ行こうか。
百段、今回は俺と薫子さんを乗せてもらえる?」
「ヒヒーン。(任せろ)」
「ありがとう。
よし、じゃあ行こう!」
俺と薫子さんは百段に、澪は桜に、雫は椿に乗る。
ドラゴンの四人は全員ドラゴンの姿になる。
クリスとレオがクロコダイルを運び、ロナが馬車を運ぶ。
バハムルとフランはそのまま飛ぶ。
ケモッセオはけっこう近いのでわりとすぐに着いたけど、薫子さんはすごく楽しそうだった。
初めてケモッセオに行ったときのバハムルのようだ。
でも、街の中ではちょっと気をつけないとな。
薫子さんが女神だとばれると面倒なことになりそうだし。
ほんと、何も起こりませんように……。
俺は祈りながら街に入った。
0
お気に入りに追加
198
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
カバディ男の異世界転生。狩られたい奴はかかってこい!!
Gai
ファンタジー
幼い子供を暴走車から守ったスポーツ男子、一条大河。
鍛えた体も、暴走車には勝てず、亡くなってしまったが……運良く、第二の人生を異世界で迎えた。
伯爵家という貴族の家に生まれたことで、何不自由なく過ごす中……成長する過程で、一つ問題が生まれた。
伯爵家にとっては重大な問題だが、一条大河改め、クランド・ライガーにとって、それは非常に有難い問題だった。
その問題故に他者から嘗められることも多いが……そういった輩を、クランドは遠慮なく狩っていく。
「狩るぜ……カバディ、カバディ、カバディ、カバディ、カバディ、カバディ、カバディ!!!!」
【完結】王甥殿下の幼な妻
花鶏
ファンタジー
領地経営の傾いた公爵家と、援助を申し出た王弟家。領地の権利移譲を円滑に進めるため、王弟の長男マティアスは公爵令嬢リリアと結婚させられた。しかしマティアスにはまだ独身でいたい理由があってーーー
生真面目不器用なマティアスと、ちょっと変わり者のリリアの歳の差結婚譚。
なんちゃって西洋風ファンタジー。
※ 小説家になろうでも掲載してます。
ここ掘れわんわんから始まる異世界生活―陸上戦艦なにそれ?―
北京犬(英)
ファンタジー
第一章改稿版に差し替中。
暫く繋がりがおかしくなりますが、ご容赦ください。(2020.10.31)
第四章完結。第五章に入りました。
追加タグ:愛犬がチート、モフモフ、農業、奴隷、少しコメディ寄り、時々シリアス、ほのぼの
愛犬のチワワと共に異世界転生した佐々木蔵人(ささき くらんど)が、愛犬プチのユニークスキル”ここ掘れわんわん”に助けられて異世界でスローライフを満喫しようとします。
しかし転生して降り立った場所は魔物が蔓延る秘境の森。
蔵人の基本レベルは1で、持っているスキルも初期スキルのLv.1のみ。
ある日、プチの”ここ掘れわんわん”によりチート能力を得てしまいます。
しかし蔵人は自身のイメージ力の問題でチート能力を使いこなせません。
思い付きで農場をチート改造して生活に困らなくなり、奴隷を買い、なぜか全員が嫁になってハーレム生活を開始。
そして塒(ねぐら)として確保した遺跡が……。大きな陰謀に巻き込まれてしまいます。
前途多難な異世界生活を愛犬や嫁達と共に生き延びて、望みのスローライフを送れるのだろうかという物語です。
基本、生産チートでほのぼの生活が主体――のはずだったのですが、陸上戦艦の艦隊戦や戦争描写が増えています。
小説家になろう、カクヨムでも公開しています。改稿版はカクヨム最新。
オレとチーレムが迷宮で
天界
ファンタジー
自称神の不手際により死んでしまったHUTUの高校生――久遠成海。
土下座する自称神からお詫びにチートな能力と異世界への転生を獲得する。
祖父から叩き込まれた古武術剣術槍術を駆使して思うが侭に自由に異世界を満喫しようとするHUTUの高校生だったが、強者フェチの残念伯爵令嬢、癒し可愛いリス子先生、同郷の奴隷っ娘、美少女狐耳奴隷、天才幼女に囲まれてなぜかハーレム街道を突っ走る。
果たしてHUTUの高校生はハーレムに耐えられるのか。
この作品はテンプレを踏襲しつつも何か違うものになってしまったよくわからない作品である。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
解放の砦
さいはて旅行社
ファンタジー
その世界は人知れず、緩慢に滅びの道を進んでいた。
そこは剣と魔法のファンタジー世界。
転生して、リアムがものごころがついて喜んだのも、つかの間。
残念ながら、派手な攻撃魔法を使えるわけではなかった。
その上、待っていたのは貧しい男爵家の三男として生まれ、しかも魔物討伐に、事務作業、家事に、弟の世話と、忙しく地味に辛い日々。
けれど、この世界にはリアムに愛情を注いでくれる母親がいた。
それだけでリアムは幸せだった。
前世では家族にも仕事にも恵まれなかったから。
リアムは冒険者である最愛の母親を支えるために手伝いを頑張っていた。
だが、リアムが八歳のある日、母親が魔物に殺されてしまう。
母が亡くなってからも、クズ親父と二人のクソ兄貴たちとは冷えた家族関係のまま、リアムの冒険者生活は続いていく。
いつか和解をすることになるのか、はたまた。
B級冒険者の母親がやっていた砦の管理者を継いで、書類作成確認等の事務処理作業に精を出す。砦の守護獣である気分屋のクロとツンツンなシロ様にかまわれながら、A級、B級冒険者のスーパーアスリート超の身体能力を持っている脳筋たちに囲まれる。
平穏無事を祈りながらも、砦ではなぜか事件が起こり、騒がしい日々が続く。
前世で死んだ後に、
「キミは世界から排除されて可哀想だったから、次の人生ではオマケをあげよう」
そんな神様の言葉を、ほんの少しは楽しみにしていたのに。。。
オマケって何だったんだーーーっ、と神に問いたくなる境遇がリアムにはさらに待っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる