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ぐったりした赤石くんを少し休ませて、あたしたちは東屋へと走った。全身をぐっしょり濡らした二人がぼたぼたと水だか汗だか分からないものを垂らしながら駆け抜けて、ようやくたどり着いた東屋で深雪ちゃんと赤石くんは能力を解放し、二人同時に水晶に手を掛けた。
すると、あたしが気にしていた水晶の下に描かれていた魔法陣もどきがみるみるうちに消えていき、いとも簡単に水晶は机から離れた。釘打ちされているのかと思うくらい机にくっついていたのが嘘みたいだ。
「水中にも魔法陣みたいなのありました?」
「うん。なんかようわからんもんは描いてあった」
「空中には無かった気がするんだが……」
「ま、こんな変なテクノロジーがあるくらいやから、空中の魔法陣もどきを人の目から見えんくするくらい簡単なんやない?」
確かに的を得ている。ただ、細かいことを考えるのはあと。あたしたちは再び走り出した。今度こその体育館上空。赤石くんは瞬時に能力を解放して翼を広げた。一瞬足元をふらつかせて、それでも深雪ちゃんの肩を掴むと、そのまま上空へと舞い上がった。
真白な水晶の前で、深雪ちゃんは能力を解放した。空を泳ぐ人魚。言葉で表すととっても奇妙なのに、空に浮く雲のような真っ白な人魚が飛行している姿は幻想的だった。肩はがっちりとミサゴの足に掴まれているわけだけど。
深雪ちゃんが手で、赤石くんが大きな翼で水晶に触ると、時が止まったように空中に浮いていたのが嘘のように、細かに震えて真っ逆さまに地上に落ちてきた。あたしは丁寧に受け止める。
先に手に入れていた水晶と並べて、くぼみとくぼみを組み合わせると、最初からその形が正しかったかのように、すっぽりとはまった。ひとつのオブジェになった水晶を、地上に降りてきた三人と見つめる。
「これで……完成?」
「試練の宝珠見つけたってことやんな? たぶん」
「――って、ちょ、ちょっと! これ提出しなきゃなんですよね、今何時ですか!?」
あたしが腕時計を確認する。十六時五十六分。提出期限は十七時。
「ここであきらめてたまるかああああ」
「ま、また走るんですねあたしたち……」
「愚痴を言うのは最後の最後にしろ!」
駆けて、走って、ぼろぼろで、躓きかける。体はくったくたで、ちょっとでも気を抜いたら足が止まっちゃいそう。なのに、こんなに爽快感があるのはなんでだろう。なんでこんなに笑いながら走ってるんだろう。あたしたち。心の中で浮かんでいる、このよくわからない嬉しい気持ちは一体なんだろう。
豆粒くらいの大きさの先生が、走るたびに足を動かすたびに大きくなってくる。そして、ぜえはあと息もまともにできないくらいのあたしは、たどり着いたその足で、グラウンドで佇んでいた戸鳴先生に水晶を叩きつけるように提出したのだった。
リンゴーン……リンゴーン……
五時を告げるチャイムが敷地内に鳴り響いた。
「ま、間に合ったあああ……」
ひいひい、とあたしたちは息を吸っては吐いてを高速で繰り返し、グラウンドにへたり込んだ。ぼたぼたと地面に雨のように汗がしたたり落ちた。あたりを見渡すと、あたしたちみたいに地面に崩れ落ちているクラスメイトたち。どうやらみんな、それぞれ試練を期限内に終えることができたみたいだ。
「はい。これにて一学年の試練は終わり! お疲れ様!」
戸鳴先生の大声とともに、辺りで歓声が沸き起こった。
正直あたしたちには大喜びする元気も何も残されていなかった。それでも、心の中から湧き上がってくるよくわからない感情は、達成感なんだろうか。
このままグラウンドに寝っ転がって、そのまましばらく眠りたかったけど、あたしにはどうしても気になっていることがあった。体に鞭を打って立ち上がる。
「あの、先生方。あたし、なんでこの二人と組んだのか教えてもらってもいいですか」
あたしは校庭で固まって、試練の結果をああだこうだと朗らかに話している先生たちのところへ駆け寄った。どうしても聞きたかった。あたしがなんで選ばれたのか。試練が終わった後だったらもしかして教えてもらえるかも、と声をかけてみたのだ。
三人はあたしのことを見下ろして、一瞬会話を途切らせたけれど、真っ先に口を開いたのは宇和先生だった。
「あ~知りたいヨネ。そりゃあ、いきなりあんな風に指名されてサ。戸鳴先生の唐突っぷりにはワタシも驚いたヨ」
「はあ!? 宇和先生もそれでいいって言ったじゃないっすか」
「はいはい揉めないの~。ちとせちゃんが困ってるでしょ」
パチ、と仁先生が手を叩くと、ピリついた雰囲気が霧消した。すごい威圧感だ。
「ちとせちゃんには知る権利があると思います。ので、特別に教えます」
ごめんね、あんな風にどっきりかける形になっちゃって。仁先生はあたしの頭の上をポンポンと叩いて撫でてくれた。さっきはあんなに厳しいオーラがバシバシだったのに、途端に柔らかくあたしのことを労ってくれた。
「普通科目しか受けていないとはいえ、やっぱり他の生徒より試験が少なくなると、評価もしづらくなるから。参考で受けさせるのはどうかって話になったのよね。で、話半分だったんだけど、ちょっと話が進むにつれて――損な役回りをさせることになっちゃって」
「損?」
「つなぎ、だヨ。君にはつなぎの役目が果たせるかどうかの試験を受けてもらうとともに、つなぎとして他の二人のサポートを任せたんダ」
つなぎ。さっき頭の中で一瞬捏ねたハンバーグが復活した。じゅうじゅうと鉄板の上で焼き上がる前に、仁先生の言葉が覆い被さってハンバーグはたちまち煙の中に消えていった。
「片や学院長孫で授業への取り組みはまずまずだけど、頭の回転と努力と人望はピカイチの生徒。片や学年首席で授業への取り組みも真面目、考え方も一手先を読むように理知的だけど、人との協力に無関心な生徒。長い学年生活、この二人にはこのまま歪みあって過ごすより、切磋琢磨して欲しかったのよねぇ。今後のことも考えて」
ああなるほど。それが損な役回りってことか。
思っていた以上に考えをはっきりと教えて貰うことができたけど、嫌な気持ちになることはなかった。それは嫌がらせでも、責任を押し付けられたわけでもないからだと思う。
それにあたしにちゃんと役目を与えてくれて、あたしに適した試験を受けさせようとしてくれて、精一杯先生たちが考えてくれたことが嬉しかった。
「あなたという、圧倒的なハンデを背負えば、もしかしたら協力関係になると思ったの。でも違ったわね。あなたには私たち教師が考える以上の力があったみたい。やっぱり、教師って辞められないわ。毎年毎年、生徒が教師の考えをはるかに超えてくるんですもの~」
「仁先生」
本当は、ズルしたんです。先生たちの話を盗み聞きしたんです。あたし、本当は内緒にしてることがあるんですよ。
ほんの数ミリだけ開いた唇は、そのままぎゅっと閉じることにした。多分、今はその時じゃないから。
あたしは、頑張る。こんな風に、大きな期待に応えられるようになりたい。
「ちとせー! 今日は一緒に晩御飯食べよおおー!」
「――コイツの屋敷で、お疲れ会だとさ」
振り返れば、深雪ちゃんが手を振って笑いかけてくれている。赤石くんは相変わらずうんざりとした顔だったし、肩をすくめてやれやれしてたけど、逃げ出していないからきっと、あたしを待ってくれているんだ。
あたしは先生方に深くお辞儀をすると、二人のもとへ向かって駆け出した。
すると、あたしが気にしていた水晶の下に描かれていた魔法陣もどきがみるみるうちに消えていき、いとも簡単に水晶は机から離れた。釘打ちされているのかと思うくらい机にくっついていたのが嘘みたいだ。
「水中にも魔法陣みたいなのありました?」
「うん。なんかようわからんもんは描いてあった」
「空中には無かった気がするんだが……」
「ま、こんな変なテクノロジーがあるくらいやから、空中の魔法陣もどきを人の目から見えんくするくらい簡単なんやない?」
確かに的を得ている。ただ、細かいことを考えるのはあと。あたしたちは再び走り出した。今度こその体育館上空。赤石くんは瞬時に能力を解放して翼を広げた。一瞬足元をふらつかせて、それでも深雪ちゃんの肩を掴むと、そのまま上空へと舞い上がった。
真白な水晶の前で、深雪ちゃんは能力を解放した。空を泳ぐ人魚。言葉で表すととっても奇妙なのに、空に浮く雲のような真っ白な人魚が飛行している姿は幻想的だった。肩はがっちりとミサゴの足に掴まれているわけだけど。
深雪ちゃんが手で、赤石くんが大きな翼で水晶に触ると、時が止まったように空中に浮いていたのが嘘のように、細かに震えて真っ逆さまに地上に落ちてきた。あたしは丁寧に受け止める。
先に手に入れていた水晶と並べて、くぼみとくぼみを組み合わせると、最初からその形が正しかったかのように、すっぽりとはまった。ひとつのオブジェになった水晶を、地上に降りてきた三人と見つめる。
「これで……完成?」
「試練の宝珠見つけたってことやんな? たぶん」
「――って、ちょ、ちょっと! これ提出しなきゃなんですよね、今何時ですか!?」
あたしが腕時計を確認する。十六時五十六分。提出期限は十七時。
「ここであきらめてたまるかああああ」
「ま、また走るんですねあたしたち……」
「愚痴を言うのは最後の最後にしろ!」
駆けて、走って、ぼろぼろで、躓きかける。体はくったくたで、ちょっとでも気を抜いたら足が止まっちゃいそう。なのに、こんなに爽快感があるのはなんでだろう。なんでこんなに笑いながら走ってるんだろう。あたしたち。心の中で浮かんでいる、このよくわからない嬉しい気持ちは一体なんだろう。
豆粒くらいの大きさの先生が、走るたびに足を動かすたびに大きくなってくる。そして、ぜえはあと息もまともにできないくらいのあたしは、たどり着いたその足で、グラウンドで佇んでいた戸鳴先生に水晶を叩きつけるように提出したのだった。
リンゴーン……リンゴーン……
五時を告げるチャイムが敷地内に鳴り響いた。
「ま、間に合ったあああ……」
ひいひい、とあたしたちは息を吸っては吐いてを高速で繰り返し、グラウンドにへたり込んだ。ぼたぼたと地面に雨のように汗がしたたり落ちた。あたりを見渡すと、あたしたちみたいに地面に崩れ落ちているクラスメイトたち。どうやらみんな、それぞれ試練を期限内に終えることができたみたいだ。
「はい。これにて一学年の試練は終わり! お疲れ様!」
戸鳴先生の大声とともに、辺りで歓声が沸き起こった。
正直あたしたちには大喜びする元気も何も残されていなかった。それでも、心の中から湧き上がってくるよくわからない感情は、達成感なんだろうか。
このままグラウンドに寝っ転がって、そのまましばらく眠りたかったけど、あたしにはどうしても気になっていることがあった。体に鞭を打って立ち上がる。
「あの、先生方。あたし、なんでこの二人と組んだのか教えてもらってもいいですか」
あたしは校庭で固まって、試練の結果をああだこうだと朗らかに話している先生たちのところへ駆け寄った。どうしても聞きたかった。あたしがなんで選ばれたのか。試練が終わった後だったらもしかして教えてもらえるかも、と声をかけてみたのだ。
三人はあたしのことを見下ろして、一瞬会話を途切らせたけれど、真っ先に口を開いたのは宇和先生だった。
「あ~知りたいヨネ。そりゃあ、いきなりあんな風に指名されてサ。戸鳴先生の唐突っぷりにはワタシも驚いたヨ」
「はあ!? 宇和先生もそれでいいって言ったじゃないっすか」
「はいはい揉めないの~。ちとせちゃんが困ってるでしょ」
パチ、と仁先生が手を叩くと、ピリついた雰囲気が霧消した。すごい威圧感だ。
「ちとせちゃんには知る権利があると思います。ので、特別に教えます」
ごめんね、あんな風にどっきりかける形になっちゃって。仁先生はあたしの頭の上をポンポンと叩いて撫でてくれた。さっきはあんなに厳しいオーラがバシバシだったのに、途端に柔らかくあたしのことを労ってくれた。
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「損?」
「つなぎ、だヨ。君にはつなぎの役目が果たせるかどうかの試験を受けてもらうとともに、つなぎとして他の二人のサポートを任せたんダ」
つなぎ。さっき頭の中で一瞬捏ねたハンバーグが復活した。じゅうじゅうと鉄板の上で焼き上がる前に、仁先生の言葉が覆い被さってハンバーグはたちまち煙の中に消えていった。
「片や学院長孫で授業への取り組みはまずまずだけど、頭の回転と努力と人望はピカイチの生徒。片や学年首席で授業への取り組みも真面目、考え方も一手先を読むように理知的だけど、人との協力に無関心な生徒。長い学年生活、この二人にはこのまま歪みあって過ごすより、切磋琢磨して欲しかったのよねぇ。今後のことも考えて」
ああなるほど。それが損な役回りってことか。
思っていた以上に考えをはっきりと教えて貰うことができたけど、嫌な気持ちになることはなかった。それは嫌がらせでも、責任を押し付けられたわけでもないからだと思う。
それにあたしにちゃんと役目を与えてくれて、あたしに適した試験を受けさせようとしてくれて、精一杯先生たちが考えてくれたことが嬉しかった。
「あなたという、圧倒的なハンデを背負えば、もしかしたら協力関係になると思ったの。でも違ったわね。あなたには私たち教師が考える以上の力があったみたい。やっぱり、教師って辞められないわ。毎年毎年、生徒が教師の考えをはるかに超えてくるんですもの~」
「仁先生」
本当は、ズルしたんです。先生たちの話を盗み聞きしたんです。あたし、本当は内緒にしてることがあるんですよ。
ほんの数ミリだけ開いた唇は、そのままぎゅっと閉じることにした。多分、今はその時じゃないから。
あたしは、頑張る。こんな風に、大きな期待に応えられるようになりたい。
「ちとせー! 今日は一緒に晩御飯食べよおおー!」
「――コイツの屋敷で、お疲れ会だとさ」
振り返れば、深雪ちゃんが手を振って笑いかけてくれている。赤石くんは相変わらずうんざりとした顔だったし、肩をすくめてやれやれしてたけど、逃げ出していないからきっと、あたしを待ってくれているんだ。
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