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七章 ヴォイド目線

7−8[R-18]

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 それじゃあ、と一声掛け、俺はペイジの秘部に手を伸ばした。うひゃあっと声を上げるのも気にも留めず、窄まった小さな穴に指を這わせる。指を添えただけでヒクヒクと物欲しげにしているその解され加減から、くだんの薬は前に塗られたのではなく、後ろに塗られたものが前に流れ込んだものだと否応なく理解した。

「……ったく、悪趣味な……」
「ご、ご主人、さま……?」

 悪態を吐くと、ペイジが不安げな視線をこちらに寄越した。お前が悪い訳じゃねぇ、と吐き捨てるように言ってから、ひくつく孔にゆっくりと指を埋めた。

 この状況は望ましいものではないし、ペイジが心から望んだものでもない。これは仕方ない処置だと、言うなれば医療行為のようなものだと自分を正当化しつつ、加えてペイジの体を傷つかせぬよう、まるでか弱い花を撫でるような手付きで内側に触れる。

 しかし、医療行為であれば繊細な所作でも大目に見てくれよう、と自分に言い聞かせているのだが、思った以上に内側からの引き込みが強い。先に舐められ吸われ尽くされた指先がふやけてしまったのかと思うくらい、すんなりと内に飲み込まれてしまう。

 口腔内の舌や唇と異なる、程よい締め付けでいざなう肉襞に抗うことも忘れ、指は腹の中をぐいぐいと進んでいった。

「あ、あっ……う、ぅん……っ」
「苦しくねぇか? 痛かったら言えよ」

 メイディの指ならこの程度か、などと下世話な目測をつけて内側を擦る。途中、前立腺を掠めた際に熱い吐息を漏らされたが、この幼い体にそれを覚えさせるのは酷というものだろう。既にメイディに散々蕩かされていたことを知らぬ俺は、ペイジが数刻前の強烈な快感を思い出して期待に打ち震えていることに気付かぬまま、敢えてそこを避けるように指を動かしている。

「ん、あ……も、もっと……っ」

 熱に浮かされた甘い嬌声を上げ、腰を揺らして強請ってくる。これ以上はどうしようもないぞ、と蕩けた孔に指を突き立てれば、嬉しそうに高い音で鳴いた。どうしてもと言うので仕方なく指の数を増やし、肉襞を掻き分けて丁寧に中を解す。

 倍に増えた圧迫感よりも快感の方が上回るらしい厄介な体質のおかげで、目下の小さな夢魔は薬の効果もありでろでろに蕩けながらも快感を貪り続けている。

(厄介なことを覚えさせやがって)

 色狂いメイディを教育係につけたのだから、いつかはこうなるだろうと思ってはいたし、彼の将来を考えれば必要不可欠なことではあるが、いくら何でも早すぎるだろう。彼の体が成長し、必要に応じて段階を踏むべきであった。が、もう遅い。己の読みの甘さというか人選に失敗した後悔を二重三重に反省しつつ、内側を押し広げる。
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