息をするように

1

嘘 ロキ視点

「葉月！結弦は？」
「今は寝てます」
「そうか...」

「ロキさん、あの義兄弟たちにちょっと嘘言いましたよね？」

まぁ、牽制なw

結弦が義兄弟たちのストレスで体調を崩したとか信じられていない
とか吐いてきたがまぁ、嘘っちゃあ、嘘だ

結弦が体を壊した本当の原因は、疲れだな！
恐らく

根を詰めすぎるんだよあいつは

俺たちに仕事を回せばいいものを
 

「ロキ！結弦にこれからはちゃんと定期的に来いって言っといてくれ」
「へいへい、結弦はどうだったんだ？」
「疲れだな...」

やっぱりな...
まぁ、あの義兄弟たちには悪いが結弦に手を出されたくないからな

そういえばひかりは？どこ行った？

「葉月、ひかりは？」
「まだ来てませんよ？」

あいつ...また迷ってんな
まぁ、どうにかなるだろう、多分


「笹本せんせぇぇぇぇぇい！！早く来てください！結弦くんが！」
「結弦様がどうかされたんですか！！？」
「結弦がどうした！！？」

これ、多分...多分だけどな

「その....ぶちギレてます」
「「は？？」」

何となくそんな予感がした....


￣￣￣￣￣￣￣￣￣
「あ～、やっときた遥ちゃーん」
「真、これどういう状況だ？」
「んーとね、ゆづくん今さー栄養が取れてなくて体が弱ってる状態で点滴してんじゃん？」
「あぁ、」
「さっき、遥ちゃんが来る数分前めちゃキレててさ点滴抜いたんだよね～立とうとしたけど倒れてこの状態♪」
「あー、ベットに寝てはいるけどめっちゃ機嫌悪そうだな...てか、ロキすっげぇ睨まれてね？お前なんかやったのか？」

俺？なんで？

「ロキさん...義兄弟になんか言ったのバレてるんじゃないですか？」

え、あ～、結弦...そーゆうとこ察するからな

「ロキ」

声低っ！怒ってんなぁ
周りちょっとビクビクしてんじゃんかよ

「ひかり探してこい。迷ってんだろ？」

....？？ん？なんか、もっと怒られるというかなんか言われると思ったんだが....
どういうことだ？？

「あ、あ....分かった」