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声が...聞こえる...

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「レイ!起きて!ちょっと隠れてて!!」

んあ~?何~?急に...気持ちよく寝てたのに...

「にゃんでしゅか~ひゅーごしゃん、ふわぁぁぁ」眠た...

「可愛い...じゃなくて!」

おおー、突っ込みだー

「あのね!今、休憩中だったんだけど、急にゴブリンが襲ってきて、ちょっと倒さなきゃいけないから、レイは隠れてて!!」

....??ゴブリン...
おおう...つまりは邪魔だから!ってことですね!オーケですよ!理解しましたぁ!

「わきゃったぁー」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
という訳で俺は今、木陰にいる...
すっごい剣の音するなぁ...

みんな戦ってる...
俺...何にもできねぇんだなぁ...
とか思って、ゴブリンを見てると‘声’が聞こえてきた

《痛い!》《怖い!》《殺られる前に殺らなければ!》《俺たちが殺られる!!》

え...??これってもしかして、ゴブリン...?の声...?

《止めろ!》《痛い》《痛い》《痛い》

え...気づいたら俺は涙がでてた...
どうして...??

《なんでこんな目に合わないといけないんだ》
《人の気配がしたから見に来ただけなのに》
《襲ってない!手出してない!お前らだろ!》

お、れ...どうしたらいいんだろ...
騎士団の人たちが戦ってる...それを邪魔しに行っていいの?でも、早く行かないとゴブリンが殺される...

気づいたときには走り出していた


「めて、っ...きしだんのみなしゃん!っ...た、たかうのをやめてくだしゃい!!!」

俺はゴブリンと騎士団の間に入って泣きながら言った 

「なっ...!」

騎士団全員の動きが止まった
ゴブリンの動きも止まった...

「レイそこを退け!」
「どきましぇん!お、おれは...むりでしゅ!」

《人間...?》《....!愛し子か!!》《俺たちの声が聞こえたんだな...》

愛し子...?愛し子だから声が聞こえるのかよ...


「きしだんのみなしゃん!やめてくだしゃい!」

「レイくん...悪いけどそれは...っ無理よ!」

俺を押し退けていつもオネェ喋りをしてる騎士がゴブリンを切った...

それに続いて騎士が動いてどんどんどんどん...ゴブリンが...

っっっっ!!もう!!!止めてくれよ!!!!
時間を止めることができたら!!!!そうすれば!!

【助けてやろうか?愛し子よ...】

誰でもいいからこの状況をどうにかしてくれ!!!

【ならば、私に名前をつけてくれ】

名前をつける...?契約?まぁ、いいや....
早くしないとゴブリンたちが!じゃ、じゃあ!

「カナフ!」

あ、また暖かい感じがする...

【カナフか...いい名だ。拘束リストレイント

その瞬間、俺とカナフ以外が止まった...
動かなくてなって何も喋らなくなった

「なにしたの?」

「時を止めて動かなくしたんだ」

あ、声が聞こえるようになった
名前をつけたからかな?

って...え!?時を止めた!!!?



☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
カナフとはヘブライ語で翼という意味があります~
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