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感情がひっぱられる! 途中からレオンハルト視点

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「ふぇ....」
あ...なんか泣きそう
目覚めたらたくさん人いるし、みんな俺のこと見てるし...お腹....

あ、ヤバイ!視界がにじんできた


「あ!団長!!泣いちゃいそうじゃないですか??」
「え?あ...。ちょっと待て、泣くな!どうした!?」
【愛し子...腹が減ったのか?】
「愛し子ちゃん~泣かないでぇぇぇ」

あ、フェンリルが気がついてくれた!だけど、俺、涙...

「ふぇ...ふぇ~ん」
あー、ダメだ!とまんねぇ!
みんなすっげえあたふたしてんな...
フェンリルが気がついてくれたのに俺、返してねぇ!

「ふぇ、ふぇんりる...ふっ、えっ、ふぇぇぇぇ」
感情がひっぱられる~!全然言葉にできねぇ!

【どうした?愛し子】

俺、愛し子って名前じゃない! 

「ふぇ、な、まえ...おれ、ふぇ、っく...れい...っく...」

【そうか、レイというのだな】
【レイ、お腹すいたのー?】
【なんか取ってくる!】

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「レオ、この子フェンリルと会話してるように見えないか?」
「リール...奇遇だな...おれもそう見える」

「団長~!この子保護した方がよくないですか?」
「そうよ♡わたしもそう思う♡」

そして、今目の前にいる子はフェンリルから果実?をもらって食べている...。何だ?あの果実...。見たことないけど旨そうだな、

「ガウガウ」
「おいちい!ありあと!」
「ガウッ!」

いや~、俺にはフェンリルが鳴いてるようにしか見えねぇわ
‘ありあと’ありがと?か...?なんだそれ、超可愛いな、しかも笑ってる...
可愛いな...

あ、そういえばヒューゴは?
....。なに落ち込んでんだ?あいつ?

「ヒューゴ」
「レオ~!俺もレイのとこ行きたいぃぃぃ!でも、フェンリルがいるから無闇に行けねぇぇ!」
「レイ?レイっていうのか?あの子」
「はぁ??レオなに聞いてたの?さっきレイが自分で言ってたけど?」

マジか...泣いてるのに気をとられすぎて全然話を聞いてなかった...

「あ...!そうだ!!レオ!騎士団で保護しちゃおうよ!!(俺ここで引き留めないとフェンリルたちにレイが連れてかれて、後で精霊王に怒られる気がするんだよなぁ...)」

う~ん...やっぱり保護した方がいいか?
フェンリルのとこにいて、もし、盗賊とかに出くわしたら危ないか?フェンリルが強くてもあの子...レイ?が怖がりそうだな...
つまり...危険だな!よしっ!

「あぁ、分かった。保護しよう」
「え?マジで?レオ!(よっしゃ!)」

「あら♡やっぱり保護する?♡」
「おっしゃ!じゃあ団長早く言ってきてくださいよ!」

うんうんと騎士団ほぼ全員が頷いてる...
んじゃ、



「なぁ、お前、俺たちと来るか?」


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